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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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38通目《心の成長》『リーダーシップに出会う瞬間』(著 有冬典子)を読んで!

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  『リーダーへ贈る108通の手紙5』
    http://www.earthship-c.com

      《凡事徹底》
     19.01.04【37通目】
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リーダー様 へ

拝啓 春の足音 蕾とともに 高らかに

いかがお過ごしでしょうか?

2019年の如月(2月)も、いよいよ終わりとなり、
明日から弥生(3月)が始まります。

まだまだ寒さが身に沁みますが、暦の上では春ですね!

日本には豊かな四季があります。
季節は必ずめぐります。

厳しい寒さの冬の後には、暖かな春がやってくる。
寒さが厳しければ厳しいほど、
春の訪れはありがたく、感謝することができる。

人生も同じですね!

禍福は糾える縄の如し。
幸運も不運もめぐるもの。

人生の冬は必ず過ぎて、人生の春がやってくる。

さあ、うららかな春の始まりです。

「冬支度」ではなくて、
「春支度」をしっかりして、
幸運をつかみに、外へ出かけましょう。

~~~

さて、そんな人生の冬を乗り越え
あたたかい春を迎えるような物語をおひとつご紹介。

最近、読んだ本の中で、とてもよかったので…。
その本はこちらです。

『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』
(著)有冬 典子   (監修・解説)加藤 洋平 
日本能率協会マネジメントセンター
http://www.amazon.co.jp/dp/4820731637/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

著者の有冬さんは、某企業でトップ営業マンとして活躍した後、独立。
様々な活動を経て2017年、
自らのコアな願い(理念・志)から周りに影響力を発揮する、
戦わないのに無敵のリーダーシップ「コアリーダー」育成の
株式会社Corelead(コアリード)を立ち上げ、
現在、講演や研修で全国を飛び回っています。

それでは、本の中へ…。

主人公は青木さんという女性です。

青木さんが、ある日、係長への昇進を上司から打診されます。
青木さんの最初の反応は、「困ったな!」です。

二つ返事で、「ありがとうございます」と、喜ぶのではなく、

「私なんかが管理職なんて無理だわ」

という否定的な反応で、そこからちょっとした苦悩が始まります。

組織の中で、女性管理職の比率を高める。時代の流れです。
世界に比べて日本はかなり遅れています。

そういった追い風の議論がありつつ、
いざ管理職になろうとする女性が、自分が管理職になるなんて、
と、二の足を踏み、思い悩むのもまたリアルな現実です。

青木さんは、管理職になることに悩みながら、
メンター森尾さんや社内の様々な人とぶつかりあい、学びあい、
ひとりの人間として成長していきます。

この本が秀逸なのは、心理描写がとても細やかなことです。
組織のなかで人の上に立つ、リーダーになる、
そのあたりの、思い悩みの真相がとてもリアルに描かれています。

~~~

本も終盤にさしかかろうとする段階です。

青木さんは様々な葛藤を乗り越えて、成長を遂げてきました。
その時、こんなふりかえりをしています。

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かつての私は、何の方針もなく生きていた。
他の人からの評価や世間の常識に合わせ、
平穏無事に日々を生き延びることがすべてだった。
ある日、それでは人生が立ち行かなくなりはじめた。
いや、自分がそれに耐えられなくなった。
自分の心に正直にならないではいられなくなった。

つまり、心が成長してしまった。

あえてそれを目指したわけではなかったのに。

『リーダーシップに出会う瞬間』(著 有冬典子)p250
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「心の成長」について、その本質をとらえた一文です。
ここから、次のふたつの言葉を起点に論を進めます。

【1】「心が成長してしまった」
【2】「あえてそれを目指したわけではなかった」

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【1】「心が成長してしまった」
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上の文を頭から読み進め「心が成長してしまった」とくると、
一瞬、ロジックが通ってないような印象を受けます。

なぜなら、心が成長したのならば、
「人生が立ち行かない」とか「耐えられなくなった」
という否定的な状況にはならない、と考えられるからです。

でも、心が成長したからこそ苦悩が訪れる、これまた真実ですね!

ひとつの悩みを克服して心が成長したら、
また、次の高いステージへ進むための、新たな思い悩み、
よりレベルの高い葛藤が訪れる。

心は常に成長を希求しています。
より高いレベルを求めています。

ですので、人生の様々なステージで、何らかの苦悩があるものなのです。

もし、リーダーとして様々な思い悩みがあるのだったら、
悩みがある自分を否定的にとらえるのではなく、

「心が成長してきた、人として成長してきたらからこそ訪れた苦悩だ!」

と、そんな風にポジティブにとらえてよいのです。

そんな肯定的なとらえ方が、自分のメンタルに好影響を及ぼします。

苦悩は成長の証、です!

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【2】「あえてそれを目指したわけではなかった」
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拙著『君が生きる意味』(ダイヤモンド社)で取り上げた、
心理学者V・E・フランクルが、こう言っています。

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幸福は「追求」して得られるものではなく、
むしろ結果として生じるものなのです。

人が幸福を目標にすればするほど、その目標を取り逃します。

『意味による癒し ロゴセラピー入門』
(V・E・フランクル[著]、山田邦男[訳] 春秋社)p159-160
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この言葉にある「幸福」を「成長」に置き換えてみます。

すると、物語の主人公青木さんが語った

「あえてそれを目指したわけではなかった」

という言葉と、「人の成長」に関するポイントが見えてきます。

つまり、青木さんは、「人としての成長」を目標にして、
それを常日頃から意識して「成長」してきたわけではないのです。

青木さんの「成長」は、組織における様々な人間関係に揉まれ、苦悩し、
そこから逃げなかった、そして…その結果として生じたものです。

ですので、

「私が自分の力で心を成長させた」

という自力感の強い言葉ではなく、

「成長してしまった」

という、結果としてそうなったという
他力感の強い言葉になっているわけです。

~~~

もちろん、自己成長を目標にすることが
NGだと言っているわけではありません、

むしろ、それはとてもよいことです。

でも、忘れてはならないのは次のことです。

自己成長をする最も手近で効果的な方法は、
今、目の前にある仕事に、誠意をもって、全力で取り組むこと。

職場で思い、悩み、葛藤をかかえながら、

「リーダーとしてこれでいいんだろうか」とか、
「今日もあの部下、腹立つわ~」とか、
「うちの役員たちはなんでもこうも…」とか、

そういったネガティブな感情を味わいつつ、
頭を下げて、人に助けを求め、アドバイスをもらい、
顔をあわせ言葉を交わし、相手の感情をダイレクトに感じ、
その感情を推測しながらコミュニケーションをとり、
自分の思いが通じたり、通じなかったり、
成果が出たり出なかったり、成功したり失敗したり、
時には、頭の中がぐちゃぐちゃになり、
時には、不平をもらし、愚痴をこぼし、涙をこぼし、
それでも転がることを決してやめず、
そうして時が過ぎ、ハタと立ち止まり・・・・

自分のことをふりかえってみると、

「なんだかんだ、ここまでやってきたな、少しは成長したかな」

と、自己の成長を深く確かに実感する。

【幸せは求めるものではなくて、感じるもの。】

そんな言葉があります。

人の成長も同じですね。

心の成長は一朝一夕ではいきません。

成長に必要なプロセスを飛ばすことはできません。

ですので、もし、目の前に仕事があるのであれば、
それを何かの定めだと思って、
日々、仕事に真摯に取り組むことが、
心の成長、人格を高めるための最高の時間となります。

京セラの創業者で「生きる経営の神様」と呼ばれる
稲盛和夫氏に、こんな言葉があります。

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自分の置かれた状況に不平不満の声をあげるばかりで、

その可能性にたいして心を閉じていると、

人生の本当の恵みを見極めることはできないのです。

『成功への情熱』(稲盛和夫 PHP)p69
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あなたにとって「人生の本当の恵み」とはなんですか?

答えは、もちろん、人それぞれでしょう。

心理学的な立場からいえば、その答えの代表選手は、こちらです。

「心の成長」「人格の成長」「人間性の成長」

『リーダーシップに出会う瞬間』を読むと、
「心の成長」におけるプロセスの大切さと、
それをどう考え、それにどう取り組めばいいのかが理解できます。

ですので、オススメなのです!

さてさて、『リーダーシップに出会う瞬間』は、
有冬さんの「コア・リーダー」というコセンプトが縦糸ならば、
横糸は「成人発達理論」です。

「成人発達理論」は、人材育成の新潮流として注目されています。

かのFBI(連邦捜査局)やCIA(中央情報局)が、
「成人発達理論」を活用したリーダーシップ開発を行っているそうです。

次は、この「成人発達理論」について、何か書いていけたらと思います。

それでは、このメルマガを読むのは、これぐらいにして、

あなたの「成長」のために、今、目の前にある仕事に、集中しましょう(笑)

~~~

本日は、これにて。

寒さと温かさがめぐる季節となります。
どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
   
2019年、如月(2月)最後の1日が、あなた様にとって、
笑顔あふれる美しい時間で満たされることを心からをお祈りしています。

    
 「元氣・勇氣・やる氣」で!

      (^人^)        
 

                 敬具

平成三十一年二月二十八日

              松山 淳より 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆自問自答◆

1)私は、与えられた仕事に全力をかたむけているだろうか?

2)私は、不平不満ばかり言っていないだろうか?

3)私は、人として成長できているだろうか?
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◆追伸◆

先日、生まれて初めて「山口県」に降り立ちました。

飛行機で上空を、新幹線で駅を、これまで何度も通過していたのですが、
やっと山口の地を踏みました。

山口県にある某企業から
サーバント・リーダーシップ研修のご依頼があり、
そのために伺いました。

主としてミドルリーダー層を対象に、
研修は1回30名、4時間として、午前と午後にわけて2回、行いました。

朝、8時半から研修開始でしたので、東京からですと前のりです。

研修前夜、取締役の方と研修担当者の方3人で食事をしました。

山口の美味しい日本酒もいただきながら、
ほろ酔い気分になってきたところで、
取締役の方が、とても熱く、こう語ってくださいました。

「俺はこの会社が好きなんだ。愛しているんだ。
 だから、なんとかしくちゃいけない。
 だから、俺は語り続けるよ。語り続けるんだ」

(※実際は山口県の言葉です)

その時、私は、NHK「プロジェクトX」か、
池井戸潤作「下町ロケット」のドラマの中にいるような
不思議な感覚におちいりました。

「会社が好き」
「会社を愛している」

そんな言葉を人の口から直に聞いたのはいつ以来でしょう。

高卒を中心に採用活動をしているものの、
大手企業に人が流れ、採用は困難を極めている。
さらに、縁があって入社したのに辞めていく若者が増えている。

そんな厳しい状況をなんとか変えようと、
リーダー層への研修実施を決定し、
私をHPで発見してくださり、ご依頼があったのです。

長い歴史のある会社ですが、
自社内でのリーダー研修は「初」とのことでした。

「研修は、ほんのきっかけに過ぎない」

取締役の方がそうおっしゃってました。
私もそう思います。

でも、語り続けるリーダーがいれば、
今の状況を変えることができると、感じました。

研修前日、ヘルメットをかぶり、工場のなかを見学しました。
旋盤機器がいくつも置かれ、
大型プラントのメンテナンスなどを行う職人の高い技術が強みの会社です。

次の世代へ、その高い技術を継承し、
この国の産業を支えて続けてくれることを心から祈ります!

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アースシップ・コンサルティング 松山淳
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■メッセージ:j@earthship-c.com

■著 書
『機動戦士ガンダム』が教えてくれた新世代リーダーシップ』
『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ』(SB新書)
『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
     
■バックナンバー
http://www.earthship-c.com/melmaga108/index.html
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松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダー研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 プロフィール

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