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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【82通目】「無知の知」ソクラテスと老子に学ぶリーダーシップ!

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《無知の知》
                                             

          『リーダーへ贈る108通の手紙4』
            http://www.earthship-c.com

                                14.12.05
                                 82通目
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 リーダー様 へ

 拝啓 街角で 雪の富士山 胸躍る 

 いかがお過ごしでしょうか?

 2014年、いよいよ「師走」が始まっています。
 東京は、10度を下回る日が訪れ、本格的な冬の到来です。
 ポインセチアが街のあちこちで咲いています。

 紅白歌合戦の出場歌手が発表され、
 大晦日も、そう遠くない日となりました。

 先日は、私が資格を保有する
 「性格分析」に関する研修を受けてきました。

 先生の話を聴き、有資格者同士でディスカッションをし、
 知識のあいまいだった点、
 「わかっていたようで、わかっていなかったこと」に気づき、
 まったく「新たな発見」といえる知識の習得もあり、
 とても有意義な時間を過ごすことができました。

 学び続けることの大切さを実感し、そして、
 自分の「無知」に対してもっと
 自覚的にならないといけな〜と反省してきました。

 さあ、2014年、最後の月です!

 皆さんと一緒に、まだまだ、学びを深めていきたいと思います。
 
 〜〜〜

 さて、「知らないこと知っている」といえば、
 ギリシャ哲学の祖ソクラテスです。
 
 ソクラテスは、自分より賢いと思われる人々に、
 次から次へと議論をふっかけ、質問をしていった人です。

 質問をされる側は、矢継ぎ早の質問に答えていくものの、
 やがて答えに窮し、言葉をつまらせてしまいます。

 すると、その議論を見ていた人は、
 「ソクラテスのほうが勝った・・・賢い」と思います。

 これが「ソクラテスの問答」です。
 
 答える側が劣勢になりがちで、
 質問する側が優勢になりがちなのは、 
 私たちも日頃の体験から理解できます。

 「なぜ、こうなんだ?」「どうして、そうなんだ?」

 そう上司から質問され続けたら、やがてロジックは破綻し、
 言葉を失ってしまいます。 

 そこで、ソクラテスの主張はこうです。

 「彼らは自分が多くのことを知っていると考えている、
  しかし、私は、自分が何も知らないことを知っている。
  その点において、私は賢い」
 
 このソクラテスの考えをひと言で表現したものが、これですね。
   
  ───────
  ☆「無知の知」
  ───────

 私たちが「知っている」「わかっている」という感覚をもっている時、
 その「知っている」「わかっている」感覚は、
 それが「どの程度なのか?」について
 自分で、あるいは、他者から疑問を投げかけられないと、
 「理解度100点」という錯覚を起こして存在しています。

 〜〜〜
 
 例えば・・・、

  「部下のことを知っていますか?」

 と、なんとも違和感のある質問をされた時、
 
 「もちろん、知ってはいる」

 と、お答えにると思いますが、

 「では、どの程度、知っていますか?」

 と、尋ねられたら、
  
 「どの程度って、そう言われたら、ちょっと困るな〜」
  
 と、答える人が多いと思います。

 職場で毎日、顔をあわせていれば、もちろん、「知っている」わけで
 この「知っている」という感覚が、「無知の知」を遠ざけるわけですね。

 「自分の部下のことをよくよく考えたら」、名前と出身地と趣味と・・、
 「あれ?、それぐらいかな」なんてことも、やっぱり実際、あるわけです。

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  【心理法則】
   人は、その人に好意を持つから、その人のことをもっと知りたくなる。
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 これはもう、言うまでもないことで、
 青春時代の恋愛経験を思いだしていただければと思います。
 でも、こんな逆説的な法則もあります。

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  【逆説的心理法則】
   人は、その人のことを「知る」から、もっと好意を持つようになる。
  ─────────────────────────────────

 最初に会った時、「なんか感じ悪いな〜、この人とは合わないな〜」と
 思ったのに、話してみると、そんなことはなく、違った面を知ることができ、
 「なんだ、すごいイイ人なんだ」と好意を抱く。
 これまた恋愛ドラマで、よくあるパターンですね!
 
 つまり、何が言いたいかといいますと、
 「知っている」からと思考停止・行動停止するのではなく、
 「無知の知」に対して自覚的になり、
 「部下をより、知ろう」とすることは、
 リーダーとして思っている以上に有益な作用を
 職場(組織)もたらすということです。

 〜〜〜

 ハーバードビジネススクールで14年間、「リーダーシップ」を教え、
 学生から非常に高い評価を受け続けている教授がいます。
 ジョシュア・マーゴリス教授です。

 彼は、受け持つ学生186人の名前と経歴を全て暗記しているといいます。
 その上で授業にのぞみ、学生とのディスカッションを盛り上げていくのです。
 
 その理由について、こう言っています。  
    
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 
  リーダーとして自分に関わる人々の名前や経歴を覚えるのは不可欠ですよね。
  リーダーシップとは、周りの人の能力を引き出すことです。
  この人はどんな人なのか、どういう経歴を持つ人なのかを深く理解して、
  その人の力を最大限に生かすことです。
  部下のことを知ろうとしてくれる人と、知ろうともしない人。
  どちらがリーダーとしてふさわしいか、言うまでもありませんよね。』

                 『日経ビジネスON LINE』(日経BP社)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 

 もちろん、今はプライベートにことに関しては、
 とてもデリケートに扱わなければいけない時代になっています。

 そこが、今を生きるリーダーのとても辛いところです。

 だからこそ、日頃、職場される
 
  ━━━━━━━━
   ☆「無駄話」
  ━━━━━━━━

 が、ますます大切になってくると思います。

 仕事がからむと、話が、つい堅くなります。
 仕事の話ばかりの職場は、辛くてしかたありません。

 仕事と関係のない「無駄話」が、
 部下の人間性を深く知る時間となり、職場に「潤い」をもたらします。  

 これぞ「無用の用」ですね!
 
 一見、無用、無駄だと思えるものが、実は、役に立っている。
 それが人の世というもの。

 「無用の用」は、老子の思想です。
 「無知の知」は、ソクラテス。

 どちらも紀元前の哲学であり、
 2000年以上も昔から語り継がれてきたものです。

 自分が「大切にしている」、あるいは「大切にしたい」人のことを、
 わかっているようで、わかっていないのが、「人」というものです。

 さあ、いよいよ「師走」!

 「無知と知」と「無用の用」を組み合わせて、

 リーダーとして、よりより人間関係を育まれることを願っております!

  
 〜〜〜
 
  本日は、これにて。
 
  すっかり寒くなりました〜!
  どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
   
  そして2014年の師走が、あなた様にとって、
  生涯忘れられないような笑顔のあふれる日々で
  満たされることを心よりお祈りしています。

 
           「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!

            

                  (^人^)        
 

                                 敬具

   平成二十六年十二月五日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、部下を知ろうとしているだろうか?

 2)私は、「知っている」錯覚から「学ぶ」機会を失っていないだろうか?

 3)私は、どれだけ「無駄話」をしているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆104℃ WORD◆

                             「無は、創造性」
     
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『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』(SB Creative)
 テレビ東京モーニングサテライトの「リーダーの栞」で紹介されました!
 http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/bookmark/post_78922/
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 ◆追伸◆

 先週末、ちょっと調子が悪いな〜と思っていたら、
 翌日、ぐんぐん熱があがり、一気に40度の大台に・・・。
 
 これは「流行にのったかな?」と思って医者に行くと、
 インフルエンザではありませんでした。

 久しぶりの40度越えを体験しまして、
 ひたすら苦しみに耐え、数日寝ているしかなかったのですが、
 元気になった今、もう月並で、言い古されていて、説得力もない言葉ですが

 「健康が一番!」

 これはもう、ホントにそうだな〜と強く思います。

 師走でお忙しい日々かと思いますが、 
 私みたいにならないように・・・(笑)
 どうぞご自分のからだをいたわってください!

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(46才)
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■メッセージ: j@earthship-c.com

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』(SB Creative)
      『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ』(ソフトバンク新書)
      『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)

■バックナンバー:http://www.earthship-c.com/melmaga108/index.html
※本メルマガの著作権は松山に帰属します。ですが、どうぞ自由にご活用下さい!
 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。
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【ことば】
 
  「無知のためにむちゃな考え方をすることもない」

                           (ソクラテス)
        
              『ソクラテスの弁明』(プラトン 角川書店)



松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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