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【80通目】「継承」黒澤明と宮崎駿の言葉に学ぶ!

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《継承》
                                             

          『リーダーへ贈る108通の手紙4』
            http://www.earthship-c.com

                                14.11.12
                                 80通目
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 リーダー様 へ

 拝啓 シクラメン 小春日和で 肩並べ 

 いかがお過ごしでしょうか?

 2014年の霜月(11月)が進行中です。

 シクラメンが花屋さんの店先に並んでいます。
 灰褐色に染まる空の日もあれば、
 抜ける青空に、小春日和の1日もあります。

 空の色が交互に変わりながら、
 ゆっくりと秋が深まっていっています。

 小春日和は、晩秋から初冬にかけて
 春のように暖かな日のことを表現する語句です。

 などと・・・書いている私ですが、それを知ったのは
 20代も終わりのことだったと記憶しています。

 てっきり「春」を表現する言葉だと思っていました(^0^;)

 「小春日和」(こはるびより)

 日本には四季がある。だからこそ生まれる
 豊かさを感じる美しい日本語ですね!  

 〜〜〜

 さて、そんな日本の四季折々の美しい風景を
 アニメの世界で描いてきた宮崎駿監督(73)が
 「アカデミー賞名誉賞」を受賞しました!

 宮崎監督は、長編映画制作からの引退を表明していました。

 「じゃあ、今、何しているの?」 

 と思っていましたが、制作には今後もタッチしていくのですね。
 
 11/8受賞式の記者会見の場で、こう語りました。

 「大きいのは無理だけれど、小さいものは、
  出来る範囲でやっていこうと思っている」

 どうやら短編アニメ制作の監督としては、
 監督業を続行するようですね。

 宮崎アニメのファンのひとりとして、
 どんな作品が生まれてくるのか、とても楽しみです。 

 日本人で「アカデミー賞名誉賞」の受賞は、
 宮崎監督が初めてではなく、
 1990年に、かの黒澤明監督が受賞しています。
 
 「アニメ」と「実写」という違いがあり、
 もちろん「年代の差」もあり、なんとなく、
 ふたりを結びつけるものが、無いようなイメージがあります。

 ところが、宮崎監督は黒澤監督をリスペクトしていまして、
 ふたりは93年4月に『映画に恋して愛して生きて』(日本テレビ) 
 という番組で、対談しています。

 (ちなみに、ユーチューブで検索すると観られますよ。)

 この模様は、『何が映画か「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって』
 (徳間書店)という本にもなっています。

 本でも、宮崎監督は「緊張しました!」と言っていて、
 対談の臨場感が伝わってくるのですが、映像を観ると、
 「アカデミー賞名誉賞」の記者会見で堂々していたあの宮崎監督が
 黒澤監督の前では、先生に叱られる生徒のようにかしこまっていて、
 黒澤邸に入ってすぐ、手土産を不器用に渡すシーンなどは
 観ていて、思わず、心があたたくなります。

 今から約21年も前のことで、黒澤監督は80歳を越え、
 宮崎監督は、52歳ですね。

 〜〜〜

 番組(本)の内容は、本のタイトルにもある通りで、主に、
 黒澤映画である「七人の侍」と「まあだだよ」を軸にして
 話が展開していきます。

 細かな小道具まで手抜きをしない、黒澤映画の真髄が語られています。
 とはいっても、編集の時にカットが足りなくて、

 「えっ、そんな手抜きもしていたの!」

 と、驚く事実も黒澤監督が話していて
 神話化している話には、もちろん、人間臭い部分もあって
 映画作りの面白さと奥深さを堪能できます。

 対談の後に、宮崎監督へ単独インタビューがされています。
 今はどうかわかりませんが、その時点(1993年)で、
 宮崎監督は、「七人の侍」を越える日本映画は作られていないと言っています。

 宮崎監督にとって、黒澤映画は、そういった存在だったわけです。  
 

 「アカデミー賞名誉賞」の記者会見で、こう言っていました。
   
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 
  「賞では何も変わらない。終わった仕事について、
   結果をいちばんよく知っているのは自分だ。
   賞をもらえばうれしいだろうけれども、賞によって決着はつかない」 

                 『NHK News WEB』(2014.11.9 21:30)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 

 実は、21年前の対談でふたりは、
 記者会見の場などで、「映画のテーマは何か」などと、
 いろいろと質問されることに、苦言を呈しています。
 
 宮崎監督は、黒澤監督の自伝『蝦蟇の油』を読んでいて、
 そこに書かれていた言葉を、後の単独インタビューで引用して、こう言います。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 
  『要するに、映画を作る人間はフィルムがすべてです。
   黒澤監督自身が自伝(『蝦蟇の油』)のなかで、
 
   「作品以上に、その作者について語っているものはない」

   とおっしゃっている。その通りなんだと思いますね。
   あとは余計なことだというふうに本人も思っていらっしゃるし、
   僕もそう思っています。』
 

         『何が映画か「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって』
                      (黒澤明 宮崎駿 徳間書店)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 
 http://www.amazon.co.jp/dp/4195552729/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

 対談の流れから推測すると、宮崎監督は、

 「作品以上に、その作者について語っているものはない」

 という言葉を読んで、自分が日頃から考えていたことに、
 師匠からお墨付きをもらえたよう気がして、
 胸をなでおろしたのではないかと思えます。

 21年の歳月が流れ、師のように仰いだ黒澤監督と同じ賞を贈られ、
 その時、発せられた言葉・・・、

 「結果をいちばんよく知っているのは自分だ」

 それは、黒澤監督の言葉に通じるものでした。

 〜〜〜

 リーダーは、部下など次の世代に何かを教え、伝えていく存在です。

 「自分は何を教え、伝えていけばいいのか?」

 そう考えるのはもちろんのことですが、

 時には、若き日を振り返り 親やかつての上司たちから
 
  「自分は何を学んできたか?」
  「自分は何を教わってきたか?」
  「自分は何を伝えられてきたか?」

 と、受けとってきたもの、引き継がれたものを
 整理しておくことも大切なのだと思います。

 黒澤監督が宮崎監督へ継承したような
 心を支えてくれる大切な何かがそこにあり、
 その何かを思い出しながら

  ────────────
  ☆「次世代への継承」
  ────────────

 という、リーダーにとって、
 とても重要な役割を、私たちは果たしていくのだと思います。 

 「上司から受けた恩は、部下に返せ」

 若き日、ある上司にそう諭されたことを思い出します。

 〜〜〜
 
  本日は、これにて。
 
  寒さを感じる季節になっています。
  どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
   
  そして2014年の霜月が、あなた様にとって、
  生涯忘れられないような笑顔のあふれる日々で
  満たされることを心よりお祈りしています。

 
           「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!

            

                  (^人^)        
 

                                 敬具

   平成二十六年十一月十二日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、かつての上司から何を学んだだろうか?

 2)私は、親に諭されたことで、今、どんなことを大切にしているだろうか?

 3)私は、次の世代にどんなメッセージを伝えたいだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆104℃ WORD◆

                             「引き継ぐ力」
     
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 ◆追伸◆

 宮崎アニメのファンのかたも多いと思いますが、宮崎アニメ映画で

 「ベスト3は?」

 と聞かれたら、何が思い浮かびますか?
 ちなみに、独断と偏見で、私は、こうです。

  【第1位】 『もののけ姫』
  【第2位】 『ルパン三世 カリオストロの城』
  【第3位】 『天空の城ラピュタ』

 『風の谷のナウシカ』が、同率3位という感じなのですが、
 『天空の城ラピュタ』に登場する海賊「ドーラー家」の
 はちゃめちゃでおもしろ楽しいインパクトの強さをプラス1で、
 泣く泣く(何も泣かなくていいのですが・・)、以上の結果としました。

 『ルパン三世 カリオストロの城』の結末は、
 様々な事情から現在のものになったそうですが、
 宮崎駿監督としては、実に納得のいかないもので、何年も後悔し、
 立ち直るのに時間がかかったといいます。

 本当は、どんな結末を考えていたのか・・・知りたいところです。

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(46才)
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■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』(SB Creative)
      『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ』(ソフトバンク新書)
      『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
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【ことば】
 
 『「世間がいろいろいっても、とにかく俺の思う通りに生きるぞ!
   周りに迷惑をかけても、俺はこれで生きていく。
   そういうことをちゃんとやること、それが大事なことなんだ」
   と(黒澤監督は)全身でおっしゃっているんじゃないですか』

                             (宮崎駿)
        
      
          『何が映画か「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって』
                      (黒澤明 宮崎駿 徳間書店)

  ※上記(黒澤監督は)は、〈松山〉による追記。



松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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