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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【59通目】「達成感」リーダーシップの「3M」

☆────────────────☆☆☆─────────────────☆
《達成感》
                                             

          『リーダーへ贈る108通の手紙4』
           http://www.earthship-c.com

                                14.05.30
                                 59通目
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 リーダー様 へ

 拝啓 夏ですね 言葉を交わす 日傘かな

 いかがお過ごしでしょうか?

 2014年の皐月(5月)も大詰めです。
 東京は気温がぐっとあがりまして、
 街を歩くと汗が流れ出す夏の陽気となっています。
 北海道でも30度を記録した地域があったそうですね。

 先日、マリーゴールドの小さな鉢を買ってきました。
 橙色や赤色の花が組み合わさったものです。
 レジに行くと、いつもの花屋さんが、

 「これ、こんもり大きくなるよ、すごいよ、ほんと大きくなる!」

 と、興奮しながら話してくれました。とてもいい人です。

 「そんなに、大きくなるのかな〜」と思い、
 家に帰って植え替えをして、
 それから、1週間が過ぎていますが、まだまだ、です。

 とはいっても、花のプロが言うのですから間違いないわけで、
 あせってはいけませんね!

 花が成長するためには、水やりをしつつ、
 なんといっても「待つコト」が欠かせません。
 
 待って、待って・・・、
 花屋さんが興奮して言う大きさになるのを
 じっくりと待ちたいと思います。
  
 〜〜〜
 
 さて、「待つ」といえば、
 部下を成長させる役割を担うリーダーの皆さんにとって、
 日常的に試されている「心の姿勢」ではないかと思います。

 プレイヤーから部下をもつ上司へとキャリアの階段をあがった時、
 
 「達成感の質的変化」

 を経験した、あるいは、
 それがひとつの試練になった方がいるのではないでしょうか。

 例えば、プレイヤーとしての営業マン時代は、
 自分で考え動き成果をあげ、その営業成績や顧客からもらえる

 「ありがとう、君のお陰でうまくいったよ!」

 といった感謝の言葉によって、
 大きな「達成感」を味わうことができたと思います。

 もちろん、プレイング・マネジャーであれば、
 部下をマネジメントしながら同時に、自ら成果を上げる役割があり、
 数字や顧客からダイレクトに届く感謝の言葉によって
 「プレイヤー型達成感」を味わうことも多いでしょう。

 しかし、上司としてキャリアをステップ・アップしていくことは
 段々と最前線から遠のいていくことを意味し、
 それまでモチベーターの大きな一要因として機能していた
 「プレイヤー型達成感」を感じる機会が減少していきます。

 このことに、「寂しさ」を感じる方も多いわけですが、
 この寂しさを乗り越えて、上司としての

  ☆「リーダー型達成感」

 を見い出していくことが、私たちリーダーがくぐり抜ける
 時に苦しさを伴う「門」といえます。

 〜〜〜
 
 では、なぜ、時に苦しさを伴うのかという、

 それは、「待たされる」からですね。

 自分で取引先に出向き、打合せをして、顧客から仕事に対する
 「Yes or No」を直接もらえれば、
 仕事の進捗や成果が、我が手にある感覚を持てます。

 ところが、上司になると、
 その感覚を部下という「他人」を通して持つことになります。

 うまくいっているのか? うまくいっていないのか?
 受注できたのか? できなかったのか?
 トラブルが発生しているのか? していないのか?
  
 それらを他人を通して把握するわけで、
 待つことが、上司の仕事になります。

 他人を通すので、タイムラグは発生しますし、
 部下から報告を聞いても、「自分だったらこうする」
 という基準に満たないと、ついつい、
 「それだったら自分で仕事をしてしまったほうが速い」
 という衝動が頭をもたげてきて、ついぞ手を出してしまいます。

 しかしそこで、手を出してしまうと、
 (経験を積んだ上司の皆さんであればよくご存じの通り)
 部下たちは「どうせ上司が判断するんだろ、やるんだろ」
 と考えるようになり、その心理状態が習慣化されて、
 自分で考え動く自律型人材へと成長していくことが阻害されます。

 するとチームとしての成果もあがらなくなります。

 そうした事実を考えてみますと、
 リーダーシップをこんな風に定義したくなります。

  ─────────────────────────────
   リーダーシップとは、ビジョン(目標)の達成に向けて
   部下を「巻き込み」、仕事を「任せて」、
   成果が出るのをぐっと「待つ」こと。
  ─────────────────────────────

  この最後にある「待つこと」は、
  上司が遭遇するリアルな現実であり、上記の定義から
  私は、「リーダーシップの3M」といっています。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   「3M」:「巻き込み」「任せて」「待つ」  
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「巻き込む」という「動」の中に、「待つ」という「静」がある。
 「待つ」といっても、それは「放任」ではなく、
  部下に積極的に注意を払いながら「待つ」ということ。 
 
  「動中に静あり」
  「静中に動あり」
 
 リーダーシップとは、流れゆく「動」と「静」、
 その双方の意識をもち、その中に身を置くことです。 

 優秀なプレイヤーが新任管理職となって壁にぶつかる時、
 「待つ」ことが、もどかしくて、あるいは、
 「プレイヤー型達成感」を無意識の内に求めてしまい、
 部下の仕事に手を出して、
 チーム力を劣化させてしまうという現象がよく起きます。

 だから改めて、
 この言葉を噛みしめる必要があるのだと思います。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ☆リーダーシップとは、他人を通して成果をあげること
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 自分ではないのですね。あくまで「他人を通して」なのです。

 そこで、私たちリーダーが体験する「達成感の質的変化」とは、
 次のことを含みます。
 
  ─────────────────────────
   ☆「部下(他人)の喜び」を、「我が喜び」と感じる
  ─────────────────────────

 
 これが「リーダー型達成感」のひとつですね!

 〜〜〜

 ☆創作『上司のガッツポーズ』☆

 部下が電話で話している。
 「ありがとうございます!ありがとうございます!」
 何度も大きな声を出し、頭をさげている。

 上司は「何だ、何だ」と思いつつ、ぐっとこらえて役員会議の資料をつくる。
 やがて電話が切れ、部下は「よっし!」と、ガッツポーズ。
 同僚たちに話している。
 どうやら足繁く通った顧客から大型受注があったようだ。

 部下は上司のデスクにかけより、
 興奮しながら「大型受注」について報告する。
 上司は言う。

  「よかったな、よくやった!」

 上司が部下の肩をポンと叩くと、部下は自分の机に戻り、
 先輩社員や後輩社員と「今日は飲みに行くか〜」と大騒ぎになる。

 上司は部下たちの楽しげな笑顔を傍(ハタ)から眺めて、感じる。
 なんとなく仲間外れのような・・・。
 「仕事で飛び上がって喜ぶ達成感も少なくなったな〜」と心で呟き、
 そんな自分に幾ばくかの寂しさを感じながら、
 
  「でもやっぱり、部下が楽しそうにしている姿をみるのはいいものだ」

 と、頬を緩ませる。

 そんな心の内は、もちろん部下には言えず、誰にも言えず、
 上司は、相性のよくない役員をサポートする資料をつくるために、
 再び、PCの外面へ意識を投入していく。

 ふと思い出す。
 まだ20代の若き日に、
 2次会を終えた終電間際のシメのラーメン屋で
 無口で厳しかった上司から言われた言葉を…。
 

 「お前、知ってるか。
  『働く』ってな、傍(ハタ)を楽(ラク)にすることなんだよ。
  そばにいる人を楽(ラク)にしてあげて、
  みんなの楽しい笑顔をつくること。それが「働く」こと。
  今のお前にとって傍(ハタ)にいる人はお客様だよ。
  だからお客様を楽にする、楽しくすることを考えろ。
  俺にとって傍(ハタ)にいる人間は、お前たち部下だ。
  だから俺の仕事は、お前たちが楽しく仕事ができるように、
  俺が苦労することだ・・・。
  お客様が楽しい思いをするように、お前は苦労してるだろ。

  誰かの「楽」の陰には、誰かの「苦」がある。

  その「苦」を引き受ける人が誰もいなかったら、
  誰かの「楽」は生まれないんだ。
  引き受けた「苦」が「楽」になる瞬間がな、
  上司にはあって、これが、なかなか味わい深いんだよ。
 
  まあ・・・遠い先のことだけ、
  いつか、お前が上司になったら分かるよ・・・」

 酒が入ってか珍しく饒舌だった。
 そしてそれが最後となった
 自分を厳しく育ててくれた上司の言葉だった。
 
 瞼の裏に浮かぶ20年前のラーメン屋の光景にひたっていると、
 部下たちの喜ぶ声が、再び、耳に届いた。   
 今回、成果をあげた部下は、要領が悪く、失敗ばかりで
 何度も手を出しそうになった。
 それをこらえる「待つ」という「苦」が、あった。

 上司は右手の拳をデスクの下で握りしめ
 「よっし!」
 と、ひとり、小さな声を出した。

  管理職になって半年が過ぎ、
  それまで感じることのなかった上司だからこそ味わえる
  質の異なる小さな達成感であった・・・。  
   

 〜〜〜

  本日は、これにて。
 
  いよいよ梅雨の季節となります。
  気温の上下が激しい6月になるような気がいたしますので、 
  どうぞ大切なおからだを、
  くれぐれもご自愛なさってください。
   
  そして2014年の後わずかの皐月が、あなた様にとって、
  生涯忘れられないような笑顔のあふれる日々で
  満たされることを心よりお祈りしています。

 
         「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!

            

                  (^人^)        
 

                                 敬具

   平成二十六年五月三十日

                             松山 淳より 

===================================================
 
 ◆自問自答◆

 1)私は、部下の仕事に手を出し過ぎていないだろうか?

 2)私は、部下が成長するために「待つ」ことができているだろうか?

 3)私は、上司だから味わえる達成感を見い出せているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
===================================================
 ◆104℃ WORD◆

                             「待ちきる」
     
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 ◆追伸◆
  
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 活用したオープンセミナーを7月5日に、開催いたします。
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  ◆時 間:13:00〜17:30(開場:12:45)
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        6,000円(MBTI再受講の方)→5,000円(メルマガ読者割引) 

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  ※再受講は、過去にMBTIを受検した経験がありテキストを当日持参できる方です。
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  MBTIについて詳しくは、私のHPの中、研修紹介ページにありますので、
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 それでは、ご検討のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
  
 明日は、次男(小4)の運動会です!

 「赤勝て、白勝て!」

 子どもたちの熱い姿を見て、心の洗濯をしてきます! 

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(45才)
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■メッセージ: j@earthship-c.com

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』(SB Creative)
      『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ』(ソフトバンク新書)
      『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)

■バックナンバー:http://www.earthship-c.com/melmaga108/index.html
※本メルマガの著作権は松山に帰属します。ですが、どうぞ自由にご活用下さい!
 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。
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【ことば】
 
  『「待ちきる」とはどういうことか。
  たぶん、待ち始めと終わりになんの変わりもないということであろう』

                            (哲学者 鷲田清一)

               『「待つ」ということ』(鷲田清一 角川書店)より 

 



松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

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