【56通目】「凡事徹底」新入社員に贈る言葉
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《凡事徹底》
『リーダーへ贈る108通の手紙4』
http://www.earthship-c.com
14.04.08
56通目
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リーダー様 へ
拝啓 春風が 道を彩る 桜色
いかがお過ごしでしょうか?
2014年の卯月(4月)が始まり、
東京は、ソメイヨシノが一気に花開きました。
「花散らしの雨」が降ってしまい、
「あ〜もったないない」と思いましたが、
週末は、見頃の桜を存分に堪能することができました。
風に吹かれ、桜の花びらがハラハラと舞う。
春風と桜は、平凡な日常を、突如として
非凡な世界に仕立ててくれます。
自然のなせる技。季節の贈り物。
まだ少し、そんな自然からのプレゼントを堪能できそうです。
〜〜〜
さて、そんな季節に、
拙著『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』が
アマゾンのカテゴリ「リーダーシップ部門」で、昨日(4/7)、【1位】となりました。
↓↓↓
http://www.amazon.co.jp/dp/4797374519/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22
これは、去る2月に「Yahoo!ビジネスニュース」に執筆した「シャア・アズナブルに学ぶしなやかなリーダーシップ」の記事が、
↓↓↓
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140228-00010000-biz_sbcr-nb
Yahoo!のトップ画面にリンクされたためです。
すでにトップ画面からは消えてしまったのですが、
「新入社員も必読!? 会社でうまく立ちまわる」と題された
トップページにあるコーナーで、
「シャアに学ぶリーダーシップ」という文言で、リンクされたのです。
この効果で、2月に書いた記事が再び、総合アクセスでトップテン入り、
昨日(4/7)は、総合アクセス・ランキングで最高【2位】にまでなりました。
これによって拙著の認知が高まり、記事を読んだ人が興味を持ってくれ、
そして、アマゾンで、購入してくださったようです!
なんとも、ありがたい話で、心より感謝です。
本当にどうもありがとうございます。
〜〜〜
こうして、認知の高まりと、購入率が比例することを考えると、
改めまして、マーケティングのあの格言が思い出されます。
☆お客様は、知らない商品を買うことはできない
言われてみれば、当たり前のことです。
商品・サービスの存在を知って初めて、
お客様は「買おうか?買わないか?」と迷い、そして、
何らかの理由があって「購入」というアクションを起こします。
でも、知らなければ、アクションを起こすことは100%ありません。
だから、宣伝、PRをして「お客様に知ってもらう努力」を企業はするわけですね。
ヤフーのトップ画面に出ると、何万、何十万というアクセスになるそうです。
アマゾンにページがあっただけでは、恐らく、いや、間違いなく、1位になることはなかったと思います。
Yahoo!のトップページに出るのは、あくまでYahoo!サイドの判断になるわけですが、記事を書いたという実績があって、女神は微笑みました。
当たり前のことだけど、
当たり前のことをバカにせず、
ちゃんとやっていく。
成果を生み出す哲学としては定番ものですが、仕事をしていくうえで大切な心構えだと思います。
〜〜〜
さて、新入社員の研修が、今、真っ盛りですね。
私が今から20年以上の昔、会社に入り、
正式に部署に配属されたのは、4月中旬頃だったと記憶しています。
新入社員研修を受けている時、ソメイヨシノが満開でした。
皆さんの職場の多くでも、採用活動をしていれば、新人さんが来週には配属されてくると思います。
実は、私のメルマガのバックナンバーで年間を通してアクセスがあり、この季節、ぐっとアクセスがあがったページがこちらです。
↓↓↓
【10通目】「上司の言葉」 新人の心に重くのしかかる言葉 (2012.04.27)
http://www.earthship-c.com//melmaga108/2012/120427.html
新入社員に贈る言葉を検索して、このページが、検索にひっかかるようです。
ただ、【10通目】で書いたのは、「新入社員時代にプレッシャーを感じた心に重くのしかかる上司の言葉」であって、必ずしも、ニーズを満たしていないのではと思います。
そこで、前段に書いたことですが、新入社員に贈る言葉は、それこそ、「当たり前」のことにあるのであって、その当たり前のことをちゃんと伝えていくことが大事なのだと思います。
そうですね。これですね!
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☆「仕事のABC」
A(当たり前のことを)
B(バカにせず)
C(ちゃんとやる)
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こうしたアイウエオ作文型にすると、
わかりやすくて、楽しめて、新人さんの頭にもすっと入ると思います。
この教えは、こうも言えます。
☆平凡なことを非凡なレベルで積み重ねる
昨年の夏、甲子園に初出場したチームが優勝しました。
前橋育英高校です。監督は、新井直樹氏。
新井監督は、イエローハット創業者鍵山秀三郎氏を尊敬し、その教え「凡事徹底」を高校球児への指導に活かしていたそうです。
『致知』(5月号)には、新井監督と鍵山氏の対談が収録されています。
新井監督は社会人野球の選手として活躍し、その後、指導者になります。
現役時代に師匠と仰いだコーチから、「野球の技術の前に、まずトイレ掃除をしろ」と言われ、そこからご自身も変わっていったそうです。
その新井監督は、そのコーチについてこう語っています。
「過去でモノを言うな。過去で飯が食えるのは横綱と総理大臣だけだ」
「愚痴を言うな」
「人の悪口を言うな」と。
もの凄くシンプルで分かりやすい指導をされる方でした。
私の信条は「シンプルに、でもしつこく」なんですが、いま思うとその師匠からの受けた影響が私の指導者としての原点だったように感じます。
『致知5月号』(致知出版社)より
☆「シンプルに、でもしつこく」
いい言葉ですね!
新人さんに贈る言葉としては、とてもわかりやすいです。
鍵山氏がいう「凡事徹底」を、新入社員や若手社員に伝える時に、「シンプルに、でもしつこく」と言った方が、すっと腑に落ちるでしょう。
鍵山さんがまだ中小企業の経営者の時代、荒れた社員の心をなんとかしようと社長自らトイレ掃除を始めて、社員が手伝うようになるまで10年かかったといいます。
新井監督が前橋育英高校の監督に就任した当初、部室は荒れて、掃除ひとつしないような状態で、監督が自らが掃除をして、部員の意識を変えていったそうです。
その道のりには、「アホだ」「バカだ」という人がいて、おふたりとも、周囲の人たちから批判されています。
でも、シンプルなことを、しつこく、しつこくやっていき、そして、おふたりとも大きな成果を手にしています。
すると、前述したB(バカにせず)が少し変わって、こうなると思います!
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A(当たり前のことを)
B(バカになって)
C(ちゃんとやる)
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絶対に不可能といわれた無農薬でのりんご栽培に成功した木村秋則さんの物語は、「奇跡のリンゴ」というタイトルで、映画化もされました。
奇跡的な成功の直前、木村氏は自殺を図ろうとしています。
映画の原作『奇跡のリンゴ』(幻冬舎)には、自殺を考えた青年との問答を木村氏が語るくだりがあります。
「・・・うん、とにかく思い直して良かったねと言ったかな。
それから、バカになればいいんだよと言いました。
バカになるって、やってみればわかると思うけど、そんなに簡単なことではないんだよ。だけどさ、死ぬくらいなら、その前に一回はバカになってみたらいい。同じことを考えた先輩として、ひとつだけわかったことがある。
ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ、とな」
『奇跡のリンゴ』(著 石川拓治 幻冬舎)より
☆ひとつものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができる。
このことも、新人社員に贈りたい仕事に対する考え方だと思います。
バカになってやってみると、なぜか、答えに巡り合う。
答えが出ないのは、バカになるレベルまで徹底してやっていないからだ。
だから、平凡なことを、人からバカといわれるぐらいにやってみる。
バカと笑われても、笑われることを誇り思う。
バカと人を笑い何もしない人になるのではなく、
バカと笑われても会社、社会が、世の中がよくなるコトをささやかに続けていく。
天才じゃないし、秀でた才能があるわけでない。
でも、平凡なことを、シンプルなことを、しつこく、しつこく、やっていくなら、できる。
MBAなんてなくても、誰かに誇れる資格なんとか、何ひとつもってないくても、できる。
そうした仕事に対する哲学をしっかりと伝えていくことが、新入社員に贈る大切な言葉になっていく。
と・・・ここまでのことは、あくまで、ご参考までに。
木村さんの言葉からヒントをひとつ。
以下、「それは」の後に、あなたら、言葉をどう続けますか?
「社会人になってずっと働き続けて、ひとつだけわかったことがある。
それは・・・・・・・・・・・。」
「それは」の後、その言葉が、最もあなたらしい、
新入社員に贈る言葉になるはずです!
〜〜〜
本日は、これにて。
昨日の朝は、冬に戻ったような空気感でした。
三寒四温の季節です。
どうぞ風邪など召されませんよう大切なおからだを、
くれぐれもご自愛なさってください。
そして2014年の卯月が、あなた様にとって、
生涯忘れられないような笑顔のあふれる日々で
満たされることを心よりお祈りしています。
「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!
(^人^)
敬具
平成二十六年四月八日
松山 淳より
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◆関連記事
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◆自問自答◆
1)私は、平凡なことをバカにしていないだろうか?
2)私は、あれも、これもになっていないだろうか?
3)私は、ひとつのコトを徹底してやっているだろうか?
※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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◆104℃ WORD◆
「奇跡の仲人は、平凡」
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◆追伸◆
3月下旬の週末は、子どもたちが春休みとなり、
家族そろって長野県蓼科にスキーに出かけました。
小学校2年なる娘が、スキー・デビューです。
まずはスクールにはいって特訓。
1日目の午後には、もう、リフトに乗って上から降りて来られるようになりました。
スキー指導員の人たちの教える姿をみると、
やっぱり教える人が上手だというのは、大切だな〜とつくづく思います。
お陰様で、2日目の午後は、家族5人揃って初めてスキーを・・・。
妻も20代の頃を最後に履いてなかったスキー板一式をレンタルし、
20年数ぶりにスキーに、再挑戦。
昔よくみた、ぎこちないシュテムターンは健在でした(笑)
子どもたちが滑る姿をみて、ゲレンデの中腹で、妻がぼそり。
「いつかこんな日が来るとは思ってたけど・・・感慨深いわね!」
ホントにそうだな〜と、私も嬉しいため息ひとつ。
***
幼児の子育て真っ最中のパパさん、ママさん!
睡眠不足でいろいろと大変な日々かもしれませんが、
いつか楽になる日が必ず来ますので、
その日を楽しみにしていてください!
と・・・まだまだ私もそんなこと、いえなのですが・・・(^0^;)
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・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
・日本メンタルヘルス協会認定 基礎心理カウンセラー。
■著 書:『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ』(ソフトバンク新書)
『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
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【ことば】
『誰かが非凡な才能を磨いたとか非凡な才能を持った人が入ってきたとか、そういうことではなく、普通のことを積み上げていって結果としてそれが非凡になったと。』
(イエローハット創業者 鍵山秀三郎)
『致知5月号』(致知出版社)より
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