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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【46通目】「地道な一歩」豊田英二の言葉に学ぶ人生の歩き方!

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《地道な一歩》
                                             

          『リーダーへ贈る108通の手紙4』
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                                13.09.26
                                 46通目
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 リーダー様 へ

 拝啓 彼岸花 ご先祖様に 手をあわせ

 いかがお過ごしでしょうか?

 2013年の長月(九月)も、下旬へと。

 「暑さ寒さも彼岸まで」

 と、私の両親がよく口にしていました。
 まさにその通りで、秋の涼しさが、からだを楽にしてくれています。 

 先週末の3連休は、長野へ出かけました。

 「子どもたちが大きくなったら、いつか歩いてみるか!」

 と思っていた、山道を家族で歩きました。

 長野県茅野市からメルヘン街道をひたすら走ると、
 標高1800mを越えて「白駒池」の近くにたどりつきます。

 街道から池までは歩いて15分。
 これまでは、「白駒池」をぐるりと1時間ぐらいかけて歩き、
 自然の豊かさを堪能していました。

 一番下の娘も小学校1年生になりました!

 白駒池に向かう道の途中を右に曲がると、
 大人の足で40分ほどで「高見石」へ登れる道があります。
 うっそうとした森の中をひたすら登っていくと、
 忽然として大きな岩がごつごつと重なっている場所があらわれます。

 ここを登ると「白駒池」を見下ろせ、左には蓼科山がそびえる大絶景!

 「お〜」と、つい声をあげたくなる見事な景色が
 (私は、お〜すごいと、つい声が出ましたが・・・笑)
 心とからだを癒してくれます。

 その日、天気がとてもよく、
 子どもたちも、途中、むくれることなく
 上りも下りも、歩き通せました。

 山から降りてきて、駐車場のそばの露店で
 焼トウモロコシを買ってほおばり、子どもはご満悦・・・。

 コツコツと地道にひたすら歩いてゆく。

 山頂に行き、戻ってくるのは、それだけなのですが、
 それこそが、心のご褒美をいただける、人生の歩き方ですね!

 ***

 さて、本論で・・・話しはがらりと変わります。
 先週、経済界の偉人が、天に召されました。 

 トヨタ自動車の元社長豊田英二氏。
 任天堂の元社長山内溥氏。

 おふたりとも創業者ではありませんが、
 昭和という激動の時代にトップをつとめ、
 それぞれの会社を大きく発展させて、現在ある形にした立役者です。
 
 豊田英二氏の訃報に接した時、たいへん失礼ながら、
 「あれ、何も知らないな〜」というのが、正直な感想でした。

 「これはいけない」と、豊田英二氏が日経新聞に寄稿した
 「私の履歴書」が1冊の本にまとまっており、早速、購入して読みました。
 
 最後の解説に、こんなことが書かれてありました。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  『英二は「寡黙の人」といわれた。
   無口は元来の性格である。彼はマスコミを嫌い、
   財界活動にはあまり出しゃばらない。
   「むやみやたらに会社の内情を外に漏らすな」と叱責する口癖もあった。
   この経営スタイルは「雑談に益なし」という佐吉の経営哲学を
   引き継いだものと思われる』
   

          『決断 私の履歴書』(豊田英二 日本経済新聞 )p270      
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
http://www.amazon.co.jp/dp/4532190193/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

 ここでの佐吉とは、トヨタ自動車の源流「豊田自動織機」をつくった
 「日本のエジソン」ともいわれる「豊田佐吉」です。

 余談ですが、豊田の「田」は、「トヨタ」ではなく「トヨダ」と濁音。
 創業時「トヨタ自動車」は「トヨダ自動車」だったそうです。(へ〜)

 それはさておき、豊田自動織機に、
 自動車を開発する部署がありました。

 この部署が独立して会社になったのが、現在の「トヨタ自動車」です。
 創業者は、「豊田喜一郎」で、豊田佐吉の息子です。

 その息子が「章一郎」(6代目社長)で、そのまた息子が「章男」で、
 現在のトヨタ自動車の社長(11代目)になります。

 では、豊田英二氏の父はというと、佐吉の弟「平吉」。
 ですので、英二氏は、佐吉の甥にあたり、
 トヨタ自動車創業者「喜一郎」とは従兄弟の関係です。
 英二にとって喜一郎は、よき兄貴分といった感じだったようです。

 トヨタといえば、「カイゼン」は世界共通言語となり、
 今や世界に名をはせる日本企業として、不動の地位を確立しています。

 「かんばん方式」は、トヨタを象徴する生産方式ですが、
 創業者「豊田喜一郎」は、戦前にすでに
 「ジャスト・イン・タイム方式」を提唱し取り入れていました。

 ですが、戦争によって、それは一時期、ダメになってしまうのです。

 終戦が近づいた頃、敗戦が濃厚になった時期に
 豊田喜一郎氏は、瀬戸物屋をやろとしたり、
 北海道の稚内で竹輪(ちくわ)をつくろうとしたりしました。
 ドジョウを養殖するアイデアまであったそうです。 

 今のトヨタからは、想像もできません。
 
 そして戦後、トヨタ自動車は、倒産の危機に見舞われます。
 激しいインフレが起きて、現金の回収ができなくなり、
 資金繰りに行き詰まってしまうのです。
 「倒産は時間の問題」という状態になりました。

 この時、日本銀行名古屋支店の高梨壮夫氏が、
 金融機関を集めて「トヨタを何とかしてやって欲しい」と
 頼んでくれたことで、資金面のめどがつきます。

 ただし、人員整理と販売部門の分離という条件がつきました!

 豊田英二氏は、
 「高梨さんの努力がなければ、間違いなく潰れたであろう」
 と書いています。

 そして、なんとあのトヨタは、
 昭和25年労働組合に申し入れ、人員整理を行っているのです。

 この時、次の言葉を涙ながらに語り、創業者豊田喜一郎氏は会社を去ります。

 ──────────────────────────────────
 「わしは不本意だが、人員を整理しない限り、会社は生き残れない。
  わしも責任をとって辞める」
 ──────────────────────────────────

 豊田英二氏は、この時、技術部門のトップでした。
 さらに創業家のひとりですから、もちろん、組合の標的になり、
 組合員2千人からつるしあげられます。
 英二氏は、こう訴えました。

 ──────────────────────────────────
 「いまのトヨタは壊れかかった船みたいなものだから、
  誰かに海に飛び込んでもらわない限り、沈んでしまう。
  だから人員整理を認めて欲しい」 
 ──────────────────────────────────

 リーダー自らが「悪人」となる役を引き受け、
 より大きな目的のために、
 身を削り会社を守っていく姿がここにあります。
  
 〜〜〜

 その後、トヨタ自動車は、豊田自動織機から
 石田退三氏を社長として迎え、再生を図ります。
 
 石田氏の後は、三井銀行からきていた中川不器男氏が社長になり、
 この中川氏が急逝したことで、1967年(昭和42年)
 豊田英二氏が、満を持してトップに。
 1982年(昭和57年)まで社長を務めます。

 約15年間もの在任期間は、
 トヨタ自動車の歴史で英二氏のみです。

 トヨタ生産方式の「カイゼン」といえば、
 大野耐一氏が「生みの親」といわれています。

 導入当初は、抵抗勢力があらわれ、社内で反対にあい、
 大野氏は、たいへんな苦労をします。

 この時、大野氏を守り、細かいことには決して口を出さずに、
 その大きな人柄によって、好きなようにやらさせてくれたのが、
 豊田英二社長でした。

 ですので、英二社長だったからこそ、
 「カイゼン」は大きく前に進むことができたと言われています。

 〜〜〜

 トヨタ倒産の危機を乗り越えてきた
 『決断 私の履歴書』にある英二氏の評を読むと、
 同著にあった、次の言葉を抜き書きしたくなります。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  「大切なことは、そんな理想的なことができるか、できないかを考えずに、
   一般的にはできないと思われたことをやろうとしたことである。
   やればできるという確信というか、自信はあったのだろうが、
   単に考えるだけでなく、実行に移すことは大切だと思う」
   

          『決断 私の履歴書』(豊田英二 日本経済新聞 )p241     
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 「雑談に益なし」とは、
 何も話し合うことが無駄だといっているのではなくて、
 それよりもっと大事なのは、とにかく「実行に移す」というコト。

 その精神が徹底的にしみついているのが、
 トヨタの現場の強さなのでしょう。

 フランスの思想家アランに、こんな言葉があるといいます。

  ─────────────────────────────
 
  「ロープウェイで来た人は
   登山家と同じ太陽を見ることはできない」

                   (by 思想家 アラン)
  ─────────────────────────────

 英二氏は社長になっても、工場の回りをよく散歩し、
 現場を何よりも愛し、観察していたそうです。
 
 大企業のトップになりつつも、
 そうした日々の地道な行いができるのは、
 人員整理という十字架を背負い、
 深刻なまでの経営危機を乗り越えてこそ知った
 登山家が頂上を目指し山道を一歩一歩登っていくような、

  ──────────────
   ☆地味な一歩の重み  
  ────────────── 

 を知り尽くした、リーダーの境地があったからではないでしょうか。

 本田宗一郎氏につづき、
 日本で2番目にアメリカ自動車殿堂入りしたのが、豊田英二氏でした。

 
 享年100歳。

 心よりご冥福をお祈りいたします・・・・。

 〜〜〜

  本日は、これにて。
 
  台風が日本に接近し、不順な天候となっています。
  どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
   
  そして2013年の長月が、あなた様にとって、
  生涯忘れられないような笑顔のあふれる日々で
  満たされることを心よりお祈りしています。

    
     
 
         「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!

            

                  (^人^)        
 

                                 敬具

   平成二十五年九月二十六日

                             松山 淳より 

===================================================
 
 ◆自問自答◆

 1)私は、より大きな目的を見失っていないだろうか?

 2)私は、考えてばかりで行動がおろそかになっていないだろうか?

 3)私は、地道に努力を重ねているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
===================================================
 ◆104℃ WORD◆

                          「コツコツ、コツコツ」
     
===================================================

 ◆追伸◆

 【「白駒池」の山菜天ぷらの盛り合わせがオススメ!】

 「白駒池」のほとりに山小屋があります。
 そこに食堂がありまして、ここの山菜天ぷらの盛り合わせは、絶品です!
 行くと、私は必ず食べることにしていまして、
 子どもたちも、よほどおいしいのか、パクパク食べてしまいます。
 今回も変わらぬ、おいしさでした。
 もし行くことがあったら、ぜひ!オススメです!

 【「乗鞍高原」で、娘が泣きべそ!】

 それから今回、「いつか行こうと思っていたところ」シリーズで、
 「乗鞍高原」にも行くことができました。
 「一ノ瀬園地」という、よく整備されたところを
 子どもとたちと、小一時間ほどかけて歩きました。 

 小さな清流が園地を貫き流れていて、
 そのすぐそばで川のせせらぎに耳を傾け、おにぎりをほおばりました。

 子どもたちは、早く川遊びがしたくて、食べ終わると、
 すぐに裸足になって、川に入っていきました。

 娘は、石に足を滑らせ股開き状態になって、転び、
 立ち上がろうとして手をついた石がぐらりと動いて、また転び・・・。

 下半身がずぶ濡れになって、泣きべそになったのですが、
 ぐっとこらえて、泣きませんでした。

 いや〜、成長したものです・・・。

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■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ』(ソフトバンク新書)
      『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)

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【ことば】
 
 「目上の人だけでなく私の場合部下の人々からも影響を受けたと思う」

                           (豊田英二)

            『豊田英二語録』(豊田英二研究会編 小学館)より

 



松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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