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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【34通目】「子どもの目」大人の心に住む子どもの声を大切に!

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《子どもの目》
                                             

          『リーダーへ贈る108通の手紙4』
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                                13.05.29
                                 34通目
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 リーダー様 へ

 拝啓 薫風が 頬をなでなで 咲くつつじ

 いかがお過ごしでしょうか?

 2013年の皐月も残り少なくなりました。
 九州、中国、四国地方は、すでに梅雨入りしたと、ニュースが届き、
 またひとつ季節のページが、めくられていきます。

 そんな中、カンヌから吉報が届きました!
 是枝裕和監督、福山雅治主演の『そして父になる』が、
 第66回カンヌ国際映画祭で「審査員賞」を受賞しました。
 
 日本映画が、カンヌで受賞するのは、
 河瀬直美監督の『殯(もがり)の森』以来、6年ぶりです。

 『そして父になる』の上映が終わった後、
 拍手と歓声が10分間もやまなかったということで、
 人前で泣くことのない福山雅治さんが、なんと、珍しく、
 涙をみせたそうですね。「男泣きした」とか・・・。

 是枝監督は、あの衝撃的な作品『誰も知らない』から
 今回の『そして父になる』まで、その代表作には、
 「子ども」が必ず登場し、キーになっています。
 つまり「家族」が大きなテーマになっているのですね。

 『そして父になる』でも、「家族とは何か?」について
 深く考えさせられる内容になっているようです。
 日本での公開は、10月。

 ちょっと先のことですが、今から公開が楽しみです!

 〜〜〜

 さて、その是枝監督ですが、
 2011年、映画『奇跡』が公開されるときには、
 日経新聞のインタビューにこう答えています。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 
  「3歳の娘がいる。子どもを映画に撮るのは好きだが、
   自分に父性があるとは思わなかったから、
   それまで子どもを持つことにちゅうちょしていた。
   僕は子育ての役にも立たず、娘を怒ることもできないダメな父親」
  
               『日本経済新聞』(2011.5.11付け夕刊)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 上の言葉には、日本人特有の謙遜が入り交じっているような気がいたします。
 「ダメな父親」と自己卑下しているものの、
 子どもをもったことが、その後の作品に大きな影響を与えたと、
 是枝監督は、様々なインタビューで答えているそうです。
 
 「父性があるとは思わなかった」けれど、
 いざ、子どもをもってみると、案外と「父親らしく」している自分がいて
 娘の誕生によって、それまで知らなかった自分、つまり、

  ───────────────
  ☆「新たな自分との出逢い」
  ───────────────

 を、是枝監督は果たしているわけですね。

 そして、自分が過ごす日常生活に、
 大人の目線と子どもの目線が、導入されることによって、
 現実の多層性を、リアルに理解していったのかもしれません。
 
 そして、とても印象的な言葉が、記事に記されていました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ☆「子どもの目には僕らの社会を批評する役割がある」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 さて、とても高尚なこの言葉に、卑近な例で申し訳ないのですが、 
 先月、我が家でこんなことがありました。

 私が7月発売の本を執筆しようと書斎にこもっていると、
 娘(小1)が、ふらりと部屋に入ってきました。

 その時、ちょうど私は、あるアイデアを思いついて、
 コピー用紙の裏に、忘れないようにと、
 アイデアをあわてて、走り書きしているところでした。

 すると、娘は、私の字を見るなり、

 「ホントに汚い字ね!」

 と、言ったかと思うと、続けて、

 「もう少し落ち着いて書けばいいのに」・・・汗)

 私は、反論しようと思ったものの、まさにその通りで、
 言い返す言葉もなく、苦し紛れに、
 「ちょっと急いでててね」と言ってみたものの、
 ゆっくり書いても字は汚いので、すっかり参ってしまったのです(笑)

 実は、「落ち着いて書きなさい」というのは、
 私の母が、私の字の汚さを叱るために、
 口癖のように言っていた言葉です。

 母親とまったく同じ言葉をいうものですから、
 私は娘に叱られながら、一瞬、自分の母親に叱られているような、
 そんな錯覚に陥ったのも、「すっかり参ってしまった」原因として
 とても大きかったわけです。

 その時、その場には、「ふたりの子ども」がいたことになります(笑)

 〜〜〜
 
 心理療法家河合隼雄さんは、『「子どもの目」からの発想』(講談社)
 という本のなかで、こう記しています。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  『子どもの頭脳、子どもの体力は大人より劣っている。
   しかし、子どものたましいは、測りかねる偉大さを持っている。
   一人の子どもを相手に、話しをするとき、われわれはそれに対抗し得る
   「主人」を持つことがどれほど大変なことであるかがわかるであろう』
  
  
        『「子どもの目」からの発想』(河合隼雄 講談社)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 
 
 だから、河合隼雄さんは、様々な著を通して、言い続けました。   

   ─────────────────────────────
    ☆真の意味で、「子どもだまし」をすることはできない。
   ─────────────────────────────

 子どもを「だませた」と思っているのは、大人のほうで、
 実は、「だましている」のは、子どものほうであるという
 なんともいえない皮肉めいた現実が、この世にはあふれているわけです。

 「いや、いや、そんなことはない」という意見もありますが、
 少し時間をとって、自分が子どもの頃を思い出してみると、

  「それは違うだろとわかっているけれど、
   それを言うと親(大人)が困るから、かわいそうだから、黙っていた」

 という記憶が、ひとつやふたつ、無いでしょうか?
  
 〜〜〜
 
 そして、そんな真実を見抜く「子どもの心」を
 私たち大人も、もっているわけです。

 「エゴグラム」という心理検査に「PAC自我モデル」があります。

  ──────────────────
   ◇P(Parent)「親の自我状態」
   ◇A(Adult) 「大人の自我状態」
   ◇C(Child) 「子ども自我状態」
  ──────────────────

  この「C(Child)」は、さらにふたつに分かれます。

   ──────────────────────
   ◎FC(Free Child)「自由な子ども」
   ○AC(Adapted Chid)「順応した子ども」
   ──────────────────────

  大人になって、会社に入って、本音と建て前を使い分けて
  自分を現実(組織)に適応させようと、あまりにも忙しく生きていくと、
  どうしても、自分の中の「FC」(自由な子ども)が弱くなっていきます。

  「FC」の一般的特徴は、こうです。
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

    ・自由奔放である。
    ・感情をストレートに表現する
    ・明朗快活である
    ・創造的である
    ・活動的である   

                 『解説とエゴグラム・パターン』
                 (東大医学部心療内科TEG研究会 編)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 
 
  組織変革やイノベーションを起こし、
  新たなことに挑戦していこうとする心的な力は
  大人の心に住む「FC」(自由な子ども)の要素が、
  非常に大きいわけですね。

  組織において、みんなが「おかしい」と思っているのに、
  誰も言う人がいなくて、長期に渡って、
  温存されている習慣、慣習があるとしたら、
  「暗黙のルール」という鎖で縛られている「FC」(自由な子ども)を
  解放する必要があります。

  子どもが主人公の映画や物語や小説にふれて、
  私たち大人が、感動したり、新たな気づきを得たりするのは、
  喉がカラカラになっている、自分のなかに住む「FC」に、
  とてもおいしい「お水」をあげることになるからです。
 
  つまり、是枝監督の言葉にある「子ども」とは、
 
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ☆「子どもの目には僕らの社会を批評する役割がある」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  実際の「子ども」たちと、大人の心に住む「FC」という、
  ダブル・ミーニング(Double meaning)になっていると考えると、
  より深みがましていくと思います。

  
   頭はだませても、心はだませまない。

   なぜなら、どんな大人たちの心にも

   真実を見抜こうとする、自由な子どもたちが住んでいるから。

   人生の曲がり角で、真実を告げる「内なる声」の主人とは、

   自分の心に住む「自由な子ども」たち。

   時々は、自分のなかに住む、子どもの声に耳を傾けてみましょう!

  
  〜〜〜

  本日は、これにて。
 
  さてさて、紫陽花の季節がやってきますね!
  どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
   
  そして2013年の残り少ない皐月が、あなた様にとって、
  生涯忘れられないような笑顔のあふれる日々で
  満たされることを心よりお祈りしています。

    
     
 
         「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!

            

                  (^人^)        
 

                                 敬具

   平成二十五年五月二十九日

                             松山 淳より 

=================================================
 
 ◆自問自答◆

 1)私は、「遊び心」を忘れていないだろうか?

 2)私は、組織のルールに固執して創造性を失っていないだろうか?

 3)私は、自分のもつ「子どもの心」に栄養を与えているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
==================================================
 ◆104℃ WORD◆

                           「子どもは教師」
     
==================================================

 ◆追伸◆

 ◇さてさて、7月7日でこのメルマガ、発行10周年となりますが、
  
  【「リーダーへ贈る108通の手紙」発行10周年記念講演会】を、

    ■7月20日(土) 14時半から(2時間)
  
   東京国際フォーラム(有楽町)の会議室で開催しようと思います。
   出版記念講演会は、8月にして、分けて行います。
 
   まだ、募集受付のサイトがなく、事前告知です。
   もし、ご参加を希望の方は、頭の隅にでも置いておいてください!
   来週発行のメルマガで、正式に募集いたします!

 ◇メルマガ発行10周年記念「風船葛(フウセンカズラ)の種プレゼント」

   我が家では、ここ3年ほど、夏の暑さ防ぐ「グリーン・カーテン」は、
   朝顔と風船葛(フウセンカズラ)が主役です。
   このフウセンカズラは、とても強くて、ズボラな私でも、
   ぐんぐん成長してくれて、毎年、大量の種をつけてくれます。
 
   今、我が家に風船葛の種が、人にあげても余るほどあります!

   この種が黒をベースにして、白の模様がハート型になっていて、
   種をみるだけでも、なんだか縁起がいいような・・・、
   楽しい気分にさせてくれます。
     
   もし、風船葛を育ててみようと、種をご希望の方がいらっしゃいましたら、
   日頃、拙いメルマガを読んでくださっていることへの感謝の気持ちをこめて
   プレゼントしますので、件名を【種希望】として、
   お名前と住所を記載して、メールしてください。
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   風船葛(フウセンカズラ)育て方は、こちらのサイトにあります。
     ↓↓↓
   http://yasashi.info/hu_00034.htm
  
   地球に、グリーンをひとつ。

   どうぞよろしくお願いいたします。\(^_^


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■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
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      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
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【ことば】
 
 「相手が子どもだということは、大人よりも油断がならないのである」

                            (河合隼雄)

             
           
         『「子どもの目」からの発想』(河合隼雄 講談社)より

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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