ビジネスリーダーへ元気・勇気・やる気を贈るメールマガジン

『リーダーへ贈る108通の手紙』

HOME > メルマガ > 2013バックナンバー > 【27通目】

【27通目】「違っていい」金子みすゞさんの詩に学ぶリーダーシップ!

☆────────────────☆☆☆─────────────────☆
《違っていい》 

                謹賀新年!                               

          『リーダーへ贈る108通の手紙4』
            http://www.earthship-c.com

                                13.01.07
                                 27通目
☆────────────────☆☆☆─────────────────☆

 リーダー様 へ

 拝啓 新年に 新たな希望 あたためて 

 明けましておめでとうございます!

 新たな年、2013年が始まりました!

 どんなお正月をお過ごしになったでしょうか?

 私は、年末年始を長崎で過ごしました。
 30日、羽田から長崎に向かい、宿は、ハウステンボスのそばでした。
 31日は、ハウステンボスで子どもたちと遊び、
 年が明けて元旦は、長崎市内を観光して、
 2日は、平戸まで足を伸ばしました。

 長崎に行くのは、初めてのことです。

 江戸時代、日本は「鎖国」をしました。
 もちろん完全に国を閉じたわけではなく、
 出島を窓口として、中国とオランダ、異国との関係を続けました。

 鎖国以前はスペイン、ボルトガルとも交流があり、
 長崎という地は、日本という国が西洋化していく出発点でした。

 国宝「大浦天主堂」や東洋一といわれた「浦上天主堂」など、
 長崎は教会の多い街で有名です。
 それらを巡ると、戦国時代から江戸時代にかけて、
 長崎が、日本最先端の多様性に富んだ街
 「ダイバーシティ長崎」であったことが、よくわかりました。

 百聞は一見に如かず。
 
 足を運んで、街の空気をすって、
 その土地の人と触れて話しをしてみると、
 本やネットで知った単なる「知識」が、
 体験によって、肉付けされるような感覚があります。

 やっぱり、動いてみると違うものですね。

 昨年最後のメルマガに、

  ☆2013年は「動」の時代

 と書きました。

 今年は、メルマガ10周年をむかえます。
 どんどん動いて、これまで以上に、
 さらによい1年にしたいと思います。

 皆さまにとっても、笑顔の日々が続き、
 実り多い1年になるようお祈りし、
 そして・・・本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 〜〜〜

 さて、冒頭「ダイバーシティ長崎」と書きましたが、
 

  ☆「ダイバシティ(多様性)」

 という言葉が、5年ほど前から時代のキーワードとして浮上し、
 今もスポットライトを浴びています。

 「生物多様性」だけでなく、組織マネジメントの現場においても
 「ダイバーシティ・マネジメント」という言葉が飛び交い、
 組織活性化の鍵を握る「人材の多様性」をいかに確保するかについて、
 リーダーたちは知恵を絞り、汗をかいて事にあたっています。

 「多様性」と聞くと、私はこの詩を、思い出します。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  
    A Little Bird, a Bell, and Me
   ─────────────────

   Even though I open my arms wide,
    I still can't fly in the sky at all.
   But a little bird who can fly,
    Can't run on the ground as fast as me.

   Even though I shake my body,
    I still can't make a sound as beautiful as a bell.
   But that ringing bell
    Doesn't know as many songs as me.

   A bell, a little bird, and me,
    We're all different and all wonderful.

 

     私と小鳥と鈴と
   ─────────────────

   私が両手をひろげても、
   お空はちっとも飛べないが、
   飛べる小鳥は私のように、
   地面を速くは走れない。

   私がからだをゆすっても、
   きれいな音は出ないけど、
   あの鳴る鈴は私のように
   たくさんな唄は知らないよ。

   鈴と、小鳥と、それから私、
   みんなちがって、みんないい。
  

   『睫毛の虹』(詩 金子みすゞ 訳 よしだみどり JULA出版局)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 http://www.amazon.co.jp/dp/4882840553/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

 詩人金子みすゞさんの詩のなかで、
 最も有名なものといっていいと思います。
 特に、最後のフレーズがいいですね。

  ─────────────────
   ☆みんなちがって、みんないい
  ─────────────────
    
 ただ、この言葉を職場で実現しようと思うと、
 実際には、それはそれは、胃の痛くなるプロセスを
 くぐり抜けていかなければならないわけです。
 
 日本人は横並びが好きで、平等であろうとし、人材に均質性を求める。

 だから、ダメなのだと、諸外国から批判され、
 日本のメディアも、そう自虐的に日本人を揶揄します。

  ─────────────────
   ☆みんな同じで、みんないい
  ─────────────────

 そんなことを言おうものなら、
 グローバル市場にうって出て、諸外国の企業を向こうに回して
 競争の火花を激しく散らしている人たちから、
 失笑されてしまうでしょう。

 もちろん、私たちだって、それではいけないと思ってますし、
 だからこそ、「違いを受容する努力」を続けているわけです。   

 〜〜〜

 しかし、ここではたと立ち止まり、腕組みして、考えます。

  ─────────────────
   ☆みんなちがって、みんないい
  ─────────────────

 この言葉を、上位概念に設定して、仮にグローバル・ルールだとした時、
 それはつまり、

 「いろいろな考え方、いろいろな人がいて、うまくいく」

 ということですから、

  ─────────────────
   ☆みんな同じで、みんないい
  ─────────────────
 
 という思考も、いろいろある考え方のひとつ(下位概念)として
 認めることができるのではないか、と。

 私はここで、「悪平等」を肯定しているのでも、
 「人材の多様性」を否定しているのでも、
 まして、「グローバル化」を毛嫌いしているわけでもありません。

 ただ、日本人論で語られる続けられてきた、
 西洋諸国に対する拭いきれない「劣等意識」からくる「白黒思考」が暴走して、
 日本ではない別の国が、いつでも正解をもっていると思い込み、
 それにキャッチアップしようとして、
 日本または日本人のよさ、強みを忘れ去ってしまう
 「なだれ現象」が起きることを、ちょっと心配しているのです。
 
  ────────────── 
   ☆長所と短所は表裏一体
  ────────────── 

 「みんな同じで、みんないい」という精神性が、
 競争の激化する時代において足を引っ張る「短所」だとしても、
 それをひっくり返して表現できる
 
   ─────────
    ☆和を尊ぶ
   ─────────

 という「長所」と、その「強み」、「チームとしての強さ」を、
 私たちは、決して忘れてはならないと思うのです。

 サッカー日本代表サッケローニ監督は、
 代表監督に就任してから、終始一貫
 日本人の強みをいかし「チームとしての強さ」を目指すと
 その論にぶれがありません。

 すると、 

 「なんだ、じゃあ、【個の力】はなくていいのか!
  そんな考え方だから、日本では
  スティーブ・ジョブズのような起業家が育たないんだ。
  アップルみたいな創造的な会社が生まれないんだ」

 と、言葉の矢が飛んできます。

 これが「白黒思考」ですね。

 「チームの力が大事だ」というと、その反対概念と思える
 「個の力」を否定していると決めつけてしまう。
 
 韓国企業がすごぞ。日本企業はだめだ。
 グローバル展開しないと生き残れない。
 そうしない日本は、ガラパゴス大国だ。

 AかBか、右か左か、上か下か、
 対立する二項を設定し、そののどちからに、
 Aだと思っていたらBに、左だと思っていたら右へと 
 見事な変わり身のはやさで、集団で、なだれをうって傾いていく。

 日本人のもつ、変わることのない集団の癖のようなものです。
 
 ですが、この日本人論で語られる「集団的悪癖」を、
 短所として設定した時、これをまたひっくり返せば、
 
  ────────────
   ☆絆(きずな)の強さ
  ────────────

 という言葉で表現することもでき、
 「自分だけよければいい」などと考えず、
 他者に敬意を払いながら、ともに手をとり歩んでいこうとする
 東日本大震災直後に世界が賞賛した、日本人が危機の時にみせる
 礼節ある行動特性の源だと考えることもできます。 

 〜〜〜

 「グローバル」という言葉を、毎日必ずどこかで見かけます。
 しかし、そのことは、猫も杓子も、足並み揃えて、右にならえで、
 グローバル化に対応していくことを意味しているのではないと思います。

 日本の神社が、教会には変わることはありません。
 寺社仏閣は、日本固有のものだからこそグローバルに通用する文化です。
 アニメもアキバも、他国にない「日本らしい」ものだから
 「クール・ジャパン」といわれ、世界の若者が熱狂します。

 変えていかなければならないものがあり、
 そして、同時に、
 決して、変えていけない、忘れてはいけないものがある。
   
 こう書くと、『サーバントリーダーシップ入門』(かんき出版)で、
 資生堂の元社長池田守男氏が好きな言葉として紹介されていた
 「ニーバの祈り」といわれる、言葉が思い浮かびます。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

   「変えてはならないものを受け入れる心の冷静さと、

    変えるものを変えるチャレンジする勇気と、

    両者を見分けるための英知を与えたまえ」

              (神学者 ラインホルト・ニーバ)

        『サーバントリーダーシップ入門』(かんき出版)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 人は変えるべきものと、変えてはならいなもの、
 その両者を常にもって生きている矛盾した存在です。
 でも、矛盾していいていいのですね。
 その矛盾があるから、人はさらなる高みへと飛躍できるからです。

 さてさて、今年1年、何を変えていきましょう?

 そして、あなたにとって、変えてはならないものとは何でしょうか?

 その双方を見極めようとするとき、
 あなたの「ぶれない軸」が浮き彫りになり、
 その「ぶれない自分軸」が、しっかりしていれば、きっと、

  ─────────────────
   ☆みんなちがって、みんないい
  ─────────────────
 

 という世界が、とても懐かしく感じられるはずです。

 なぜならば、自分と他人が違うからこそ、

 自分という存在、その「個性」をはっきりと自覚できるからであり、

 その、生まれ持った「自己の故郷」ともいえる「個性」は、

 生涯、とても頼りになる自分の「強み」になるからです。

 2013年も、どうぞあなたらさしさを大切に!
  

 〜〜〜
 

  本日は、これにて。
 
 
  東京も、水たまりに薄氷を見る寒さです。
  今年は、なかなかの冷え込みです。
  どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
   
  そして新しく始まった2013年、この1年が
  あなた様にとって、生涯忘れられないような
  笑顔のあふれる日々で満たされることを心よりお祈りしています。

    
               2013年もまた、
     
 
         「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!

            

                  (^人^)        
 

                                 敬具

   平成二十五年一月七日

                             松山 淳より 

===========================================================
 
 ◆自問自答◆

 1)私は、リーダーとして変えるべきことを変える努力をしているだろうか?

 2)私は、リーダーとして変えてはならないものを自覚できているだろうか?

 3)私は、リーダーとして違うことの大切さを認めることができているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
==========================================================
 ◆104℃ WORD◆

                         「違うと楽しい」
     
==========================================================

 ◆追伸◆

  いよいよ新たな年が始まりました。
  なんとなくお正月の雰囲気がまだ街には残っているように感じます。

  そういえば今日(七日)は、松を降ろす日で、
  七草粥を食べて1年の無病息災を願う日ですね。

  2013年は、いろいろなことが一気に動いていく1年のように思います。
  そうした時に、最後の最後、頼りになるのは自分の体ですね。
  
  1年の始まりに、無病息災を願う、家庭でできる「七草粥」という
  伝統があるのもいいものです。
  年末年始の食べ過ぎにお粥は胃に優しく、もってこいです。
  
  お正月、かなりお酒を飲んだので・・・笑)
  しっかり七草粥を食べて、今年1年、がんばります!!! 

  皆さまも、どうぞ無病息災、よき1年でありますように!

──────────────────────────────────────
■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(44才)
      〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4
■U R L: http://www.earthship-c.com/
■ブログ :「リーダーへ贈る358の言葉」
       http://ameblo.jp/earthship-consulting

■Facebook 『がんばれ!ニッポンの上司たち』1,400人突破!!!
       http://www.facebook.com/Ganbare.J.Boss

■叱咤激励: j@earthship-c.com
■発  行:まぐまぐ,melma!

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
       http://amzn.to/aAuNlS
      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
       http://amzn.to/ctvAS4
      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
       http://amzn.to/9W9XGk

■バックナンバー:http://archive.mag2.com/0000112707/index.html
※本メルマガの著作権は松山に帰属します。ですが、どうぞ自由にご活用下さい!
 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。
───────────────────────────────────────

【ことば】
 
 『多様な社員が多様な働き方をしてこそ、
         企業はお客さまの支持を集めることができるのではないか』

                       (資生堂元社長 池田守男)

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

リーダー層のマインドセットをチェンジする。世界50ヵ国以上の企業が導入するMBTI自己分析メソッドを活用したリーダー研修。資料(PDF)をメールいたします!

サーンバントリーダーシップ研修

「強さ」「有能さ」を全面に押し出すのはなく、「支える」ことでフォロワーたちを導くリーダーシップ・スタイルがあります!女性管理職、次世代リーダーに向いたリーダーシップとして好評!

アースシップ・コンサルティング・ロゴ

アースシップ・コンサルティング
〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4 TEL&FAX(03)3725-4277

e-mail:j@earthship-c.com