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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【22通目】「素朴な質問」バカな質問をバカになって考えてみる!

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《素朴な質問》

                               
          『リーダーへ贈る108通の手紙4』
            http://www.earthship-c.com

                                12.10.31
                                22通目
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 リーダー様 へ

 拝啓 キンモクセイ 秋風にのって 香る街

 いかがお過ごしでしょうか?

 キンモクセイの香りが、どこからともなくやってきて
 2012年の神無月(10月)が終わろうとしています。

 明日から11月となり、今年もついに残り2ヶ月ですね。
 11月も中盤となれば、街はクリスマス模様に。 
 街の風景が、年の終わりを感じさせる様へと一気に変身して、
 なんとなくソワソワする季節となります。

 なんだかんだと、今年もここまできました!
 
 明日からまた新たな月が始まります。
 今日という月の最後の日に、
 しっかりと気持ちをリセットして、
 幼い日、運動会で徒競走のスタートラインに立った時のような
 新鮮な気持ちをもって、
 明日は、残り2ヶ月の新たなスタートを切ってください!

 悔いのない2012年になるよう、がんばっていきましょ〜!

 
 〜〜〜 

 さて、前通でノーベル賞の山中教授の話にふれました。
 ちょうど今月、日経新聞「私の履歴書」の執筆者が
 2010年ノーベル化学賞を受賞した根岸栄一教授でした。

 10/22の記事では、発見・発明をするために大切な10項目を
 根岸教授は、記していました。
 10項目とは、次のものです。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   
   1)願望(何が欲しいか)  2)ニーズ(何を必要とするか)
   3)作戦(計画)      4)系統だった探索
   5)豊富な知識       6)豊富なアイデア
   7)正確な判断       8)意思力
   9)不屈の行動力     10)セレンディピティ

      『日本経済新聞「私の履歴書」』(2012.10.22付け 長官)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
 10)の「セレンディピティ」とは、

 「偶然の発見をする才能」
 「偶然幸運に出会う能力」

 と、よく訳されています。

 根岸教授がこの10項目を整理しようと思ったきっかけは、

  ──────────────────────────
   ★「その反応はどのように発見したのですか?」
  ──────────────────────────

 と、コンロンビア大のセミナーで、ある教授に質問されたことです。
 
 根岸教授は、この質問にハタと考え込んでしまった経験から

 「質問に対して信念に基づいた即答ができないとは、
  大変ふがいないことではないか」

 と書いています。
 

 〜〜〜

 根岸教授が、「質問に即答できなかった」ことをきっかけとして
 新たな「思考の扉」を開いた箇所を読み、
 ふと思ったのは、5000円札の肖像にもなった
 新渡戸稲造が、『武士道』を書いたきっかけです。

 新渡戸氏の妻メアリー・エルキトン(米国人)に

 「どうしてこれこれの考え方や習慣が日本でいきわったいるのか」

 という質問を頻繁にあびせられたことが
 『武士道』を書く直接の発端とであると、新渡戸氏は書いています。

 そして、もうひとつ有名な話しがこちらです。

 新渡戸氏が、ベルギーの法学者ラヴレー氏と散歩をしている時、
 宗教の話題となります。
 新渡戸氏が、「日本には宗教教育がない」と伝えると、
 ラヴレー氏は、驚きのあまり歩みをとめて、
 『武士道』を書かせる歴史的なひとつの質問をします。 

  ──────────────────────────
  ★「宗教がないとは。いったいあなたがたは
    どのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか」
  ──────────────────────────

 ラヴレー氏の問いに、新渡戸氏は、

 「私はその質問に愕然とした。そして即答ができなかった」

 と、『武士道』に書きます。

 〜〜〜

  ○愕然とさせられる質問 
  ○即答できない質問。  
  ○答えに窮する質問。
 
 そうした質問に出会うと、冷や汗が流れ、
 答えを持ち合わせていない自分を恥ずかしいと感じます。
 
 人にはよって、逆ギレして
 
 「そんなくだらない質問をするな。ばかばかしい」
 
 と、自身の未熟さをごまかすために、
 その場を怒りによって表面的な解決を図ろうとするかもしれません。
 
 ところが、とても素朴な、あまりにも当たり前すぎて
 普段考えもしない「質問」が発端となり、
 頭が整理されることを、私たちはよく経験します。

 特に私はカウンセリングやコーチングも仕事としているだけに、
 
  「素朴な質問」

 が、人の思考の扉を開く可能性について、強く確信しています。

 〜〜〜

 1987年ノーベル医学・生理学賞を受賞した利根川進氏の
 素朴な疑問とは、こうでした。

 「同じバイ菌が入っても、ある人は発熱しない、ある人は発熱する。
  同じものを食べても、発疹が出る人と、出ない人がいる。
  これはなぜだろう」
 
 この問いに対して、今を生きる私たちは
 「それは免疫力の差でしょ」という答えをもっています。

 今では「免疫」という概念が広く知られていますが、
 かつては一般の人には知られていなかったわけです。
 この「免疫の根本原理」を追究し、バーゼル研究所での成果が評価され、
 利根川氏は、ノーベル賞を受賞します。

 こうした事実を考えていくと、
  
  「どのような疑問をもつのか」
  「どのような質問にめぐりあうのか」

 そのことの大切さが胸に響いてきて、

 「素朴な質問」
 「素朴な疑問」

 を「くだらない」「アホらしい」「なんだそれは」とバカにせず、
 時には、バカになって深く考えてみることが
 新たな思考の世界を切り拓いていくのだと痛感いたします。

 だから、答えに窮する質問に出会った時に、
 「アホか」
 と煙たがらず、
 「これは成功の扉を開く鍵かも」
 と受容することで
 つまり、質問に対する日常の意識をちょっとだけ変えていくことで、
 私たちは、何らかの成果を高めたり、
 リーダーとしての自己成長を促進させたりすることができると思います。

 そして、私はこう思うのです!

 ─────────────────────────────────────
  ★「素朴な質問」に出会うことが、セレディピティ(幸福な偶然)のひとつ。
 ─────────────────────────────────────

 利根川教授の話が紹介されていたのは、
 101歳の現役医師日野原重明先生が書いた
 『「幸福な偶然」をつかまえる』(光文社)という本です。

 日野原先生は書きます。
   
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

   「火事と天災とノーベル賞とセレンディピティは、忘れたころに
    やってくるものです。結果を出そうと力んでいると、
    幸福な偶然の神様は逃げてしまいます。
    掘り出し上手は、持って生まれた能力というより、
    日常の小さな努力次第で変えられる体質のようなものです。」

    『「幸福な偶然」をつかまえる』(著 日野原重明 光文社)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 http://www.amazon.co.jp/dp/433497483X/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22
 

 ノーベル賞受賞者の話をからめると、なんだか話しがおおげさになりますが、
 お伝えしたいことは、日野原先生書いているように

 「日常の小さな努力次第で変えられる」 

 という点です。 

 「素朴な質問」に出会う、ひとつのコツは、
 なんといっても、普段の職場とは異なる人間関係に
 飛び込むことだと思います。

 あなたがしている仕事を全く知らない人たちだからこそ、
 素朴な質問が出てくるでしょう?
 
 「それはどんなお仕事なのですか?」
 「どうしてその仕事を続けているのですか?」
 「将来的には、どんな仕事をしたいのですか?」

 つい先日、私は幼稚園生の娘にこう聞かれました。

 「お父さんは、大きくなったら何になりたいの?」

 突然、聞かれたもので、答えに窮してしまいました(答)

 この質問から武士道に匹敵する名作が生まれればいいのでしょうが(笑)
 それにしても、いい質問です!

 どんな「素朴な質問」に巡り会うのか?

 2012年の残り2ヶ月、ちょっと意識して

  ★「素朴で素敵な質問」

 に、アンテナを立ててみてください!
   
 
 〜〜〜
 

  本日は、これにて。
 
  これから気温が、ぐんぐん下がってきます。
  「なんとか菌」とか、今年も、きっといろいろと流行すると思いますので、
  大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
   
  そして、2012年の神無月が、あなた様にとって
  生涯忘れられないような笑顔のあふれる日々で満たされることを
  心よりお祈りしています。

 

               
  
          「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!

            

                  (^人^)        
 

                                 敬具

   平成二十四年十月三十一日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、「素朴な質問」から逃げていないだろうか?

 2)私は、「素朴な質問」の効用を経験したことがあるだろうか?

 3)私は、「素朴な質問」にアンテナを立てているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
===================================================
 ◆104℃ WORD◆

                        「小さな質問が道を拓く」
     
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 ◆追伸◆

  今日の本文に書いた、娘(幼稚園 年長)の
 
  「お父さんは大きくなったら何になりたいの?」
  
  という質問は、現在小学校2年の次男が、
  確か幼稚園生の時にもしたことがあって、
  このメルマガに、書いた記憶があります。

  これはもちろん、単純に父親の将来に興味があるのではなく、
  言葉にならない自分の内からわき上がってくる
  将来への期待や不安を感じて、
  何かヒントになることはないかと、探索をしているわけですね。
  
  ふたりの子どもから同じ質問をされた、そんな経験から、
 
  「子どもは大人が考えているより、常に、複雑なコトを考えている」
 
  のだと、つくづく思います。

  この驚きは、若手社員が会社のことを意外と深く考えていて、
  その話しを聞き「案外やるもんだな〜」と
  感じる経験に似ているかもしれません。 

  「部下は上司が考えているより、常に、複雑なコトを考えている」

  組織におけるひとつの真理です!

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【ことば】
 
 『幸福な人生は偶然でできているのではなく、
              偶然をどう生かすか、にかかっている』

                         (日野原重明)

             
           
      『「幸福な偶然」をつかまえる』(著 日野原重明 光文社)より

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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