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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【21通目】「一勝九敗」ノーベル賞受賞山中教授の言葉に学ぶ!

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《一勝九敗》

                               
          『リーダーへ贈る108通の手紙4』
            http://www.earthship-c.com

                                12.10.12
                                21通目
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 リーダー様 へ

 拝啓 彼岸花 背筋を伸ばす 散歩道

 いかがお過ごしでしょうか?

 神無月(10月)に入って東京は、30度を越える日もありましたが、
 ここにきって、すっかり涼しくなりました。
 カラダが楽で楽で、夜もぐっすり眠れます。

 空は高くなり、散歩道には彼岸花が咲き、
 秋風がコスモスを揺らします。

 百貨店では、お歳暮商戦が始まり、
 年賀状のチラシが、我が家のポストに投函されました。
 年末の気配が薄く漂う、もうそんな季節なんですね。

 2012年も残り2ヶ月と20日ほどです。
 後悔のない2012年になるよう、がんばっていきましょ〜!
  
 〜〜〜 

 さて、秋の気配が濃くなっていくなかで、我が国に朗報が届きました!

 やりました〜!

 ノーベル賞を、京大の山中伸弥教授が、見事、授賞しました。
 山中教授は、私と同じで大学時代、ラガーマンだったということで
 勝手に親近感を感じています(笑) 

 山中教授が、神戸医大の整形外科医を志望したのは、
 ラグビーで骨折し、治療を受けたことがきっかけだったそうです。

 無事に医大を卒業し、外科医になりますが、大いなる挫折を味わいます。
 当時の山中教授は、手先が不器用で手術に必要以上の時間がかかり
 なんと「ジャマナカ」と呼ばれるようになってしまうのです。

 それから基礎研究の世界に身をうつし、米国留学から日本に帰ると
 「ポスト・アメリカ・ディプレッション」と呼ばれる鬱状態に。
 そして、研究に必要なネズミの世話が大変で、
 今度は「ヤマチュウ」と皆から言われるようになります。

 こうした過去の事実を知ると、
 受賞後、山中教授の記者会見でいった言葉が、すっと腑に落ちます。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  「9回失敗しないと1回の成功はやってこない。
   日常のストレスが大きく、何十回トライしても失敗ばかりで、
   泣きたくなる二十数年だった」

           『日本経済新聞』(2012.10.9付け 夕刊)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
 プロ野球の世界で3割打てば、いいほうです。
 3割ということは、7割は、打ててないということです。
 イチローだって、そうです。
 10回打席にたって6回〜7回は、アウトになっているのです。

 「千三つ」

 という言葉があります。
 本来は、千回のうち三回しか本当のことをいわない「嘘つき」を意味します。

 これが、製品・商品開発などの現場でも使われ、
 「千回商品化してもヒット商品となるのは、せいぜい3つ」
 と、いかにヒット商品を世に出すのが難しいかを物語ります。

 例えば、コンビニの飲料棚に並んでいる500mlのペットボトルを見ると
 商品回転の速さに驚くとともに、
 定番商品の顔ぶれ、その変化のなさにも感じ入るものがあります。

 「コカコーラー」「ポカリスエット」「アクエリアス」「CCレモン」
 「カルピスウォーター」「午後の紅茶」「おーいお茶」「伊右衛門」など
 他にも「定番化」した商品はあるかと思いますが、
 どのコンビニに入っても「必ずある」というこのレベルのものを
 飲料メーカーが出すのは、ほんとに「千三つ」であり、
 「定番」の裏に消えていった商品が、どれほどあるのかを考えると、 

  
  ─────────────────────────
   ★「9回失敗しないと1回の成功はやってこない」
  ─────────────────────────

 という山中教授の言葉が、心に響いてきます。

 〜〜〜

 「9回の失敗と1回の成功」という言葉を見て、
 すぐ頭に浮かんだのは、ユニクロの柳井正氏が初めて書き下ろした
 『一勝九敗』(著 柳井正 新潮社)という本です。

 この本の奥付をみると、2003年の出版です。
 つい最近読んだ気がしてましたが、もう9年の前のことなのですね。
 本棚で見つけるのに一苦労しましたが、ありました、ありました。

 ざっと読み直したのですが、記憶にないことばかりで、
 それと同時に、柳井氏が、ユニクロを地方の中小企業から
 大企業へと変身させていく過程で、どれほどの失敗をしてきたのか、
 まさに「一勝九敗」だったのだな〜と痛感いたしました。

 ■ユニクロの名が、全国に知られるようになったCMがあります。
  関東に数店舗展開したばかりの1994年秋のこと。
  当時、ユニクロは返品を受け付けるアパレルとして異端児的存在でした。
  「関西のおばちゃん」が、「この服、気に入らんから交換して」
  といいながら服を脱ぐという演出です。
  実は、私も見た記憶があるのですが、
  恐らくテレビの「おもしろCM特集」などの特番で見たのだと思います。

  このCMの反響は大きく、ユニクロの名前を全国に知らしめます。
  ですが、一般の人だけでなく人権団体からもクレームがあり、
  おまけに、売上げにはすぐに結びつかなかったそうです。

 ■「スポクロ」「ファミクロ」をご存知でしょうか?
  「スポクロ」はスポーツカジュアルの専門店で、
  「ファミクロ」は、ファミリーカジュアルに特化した店です。
  1997年に9店舗ずつ出店し、1年で、スポクロは17店舗、
  ファミクロは18店舗まで拡大し、全て閉店です。

 『1勝9敗』の出された後ですが、
 ユニクロは食品事業に進出して、撤退してますよね。
 またタカラと提携して電気自動車を販売しようとして撤回しています。
 
 『一勝九敗』には、数え切れないほどの失敗が記録されており、
 柳井氏が、痛い失敗の経験をいかに大事にし
 それを成長のバネとしてきたのかが理解できます。
 
 柳井氏は、「失敗」について、こう書いています。 
   
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  「失敗は誰にとっても嫌なものだ。
   目の前につきつけられる結果から目を逸らし、
   あるいは蓋をして葬り去りたい気持ちにもなるだろう。
   しかし、蓋をしたら最後、必ず同じ種類の失敗を繰り返すことになる。
   失敗は単なる傷ではない。
   失敗には次につながる成功の芽が潜んでいるものだ。
   したがって、実行しながら考えて、修正していけばよい。
   危機につながるような致命的な失敗は絶対にしてはならないが、
   実行して失敗するのは、実行もせず、
   分析ばかりしてグズグズしているよりよほどよい。
   失敗の経験は身につく学習効果として財産になる。」

                『一勝九敗』(著 柳井正 新潮社)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 http://www.amazon.co.jp/dp/4104642010/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22
 
 ユニクロが大きな飛躍のきっかけをつかんだのは、
 なんといっても1998年の原宿への進出しでした。

 この時、フリースを1900円で売り出し、大ブレイクしました。
 それまで郊外型店舗中心だったユニクロは、
 この原宿店が、都市型の1号店とよく間違われているそうです。
 実は、その前に大阪のアメリカ村に出店したことがあり、
 ここがまったくダメで、その失敗が、原宿店の出店にいかされているのです。
 
 〜〜〜

 2010年の『Harvard Business Review』(5月号 ダイヤモンド社)で、
 柳井氏は、2001年のイギリス進出、2005年のアメリカ進出が
 うまくいかなかったことについてふれています。
 敗因はユニクロが、「アメリカ、イギリスの会社になろうとしたこと」
 と分析し、日本企業らしい
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 「リーダーもみんなと一緒になって現場で手を汚し、汗をかき、
  世界のいろいろな地域に、自分のたち商品を売り込んでいく
  「全員経営」の実践」
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 の大切さを強調しています。

 2001年、2005年の失敗に学び、
 ユニクロは、再度、パリ、アメリカへと進出していきます。
 
 〜〜〜 

 2003年、始めて書き下ろした本から時は流れ、
 今月、柳井氏の『現実を視よ』(PHP研究所)が出版されました。
 この本のなかにも、柳井氏の「失敗観」が記されています。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  『人間の成長は失敗から生まれる。
   挑戦して失敗し、そこでいろいろなことを学び、再び挑戦する。
   これが成長のサイクルである。
   だから人より多く失敗すればするほど、より早く成長できる』

            『現実を視よ』(著 柳井正 PHP研究所)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 http://www.amazon.co.jp/dp/4569806929/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

 赤ちゃんが歩けるようになる時、何度も転び、痛い思いをし、
 泣き、そして、何度も立ち上がる。
 歩けるようになるまで、数限りない失敗を繰り返します。

 「失敗を恐れるより、失敗を恐れて何もしなくなることを恐れよ」

 とよくいいます。

 ノーベル賞を受賞した山中教授の
 「泣きたくなる二十数年だった」という言葉にぐっとくるのは、
 研究を牽引してきたリーダーとして、数々の失敗を認め、
 失敗から学ぶことの辛さ、苦しさを素直に吐露してくれたことに
 私たちリーダーもまた山中教授と同じように、
 失敗してきてた経験があって、深く共感できるからでしょう。

  失敗は成功の母だ。
  失敗は世の厳しさを知らせる父だ。
  失敗は決して無駄にならない未来の糧。
  失敗とは人生を飛躍させる踏み台である。
  失敗の経験とは、明日の扉を開く鍵である。
  失敗とは運命が用意した人格を磨く石である。
  失敗という雨の日があって、成功という晴れの日がより輝く。
  失敗の連続とは、成功という一瞬の喜びを堪能するための階段である。

 ぱっと書いてみても、お粗末ながら
 失敗について、いろいろなことが言えます!

 失敗しても、失敗しても、私たちはまた立ち上がることができるはずです。
 人生における失敗の傷は勲章です。
 失敗の痛みを知っているからこそ、部下への教えは重みをまします。

 失敗の意味をどうとらえるかによって、
 また、自分なりの「失敗観」をもつことで、
 失敗した時、心へのダメージを軽減することができます。
 失敗のその意味を深め、生きる糧とすることができます。

 人生、いろいろなことがありますが、
 どうぞ「失敗」にめげず、「失敗」を分析し、「失敗」をいかし、
 リーダーとして、大いなる成功をつかむことをお祈りしています!
   
 
 
 〜〜〜
 

  本日は、これにて。
 
  爽やかな秋風が吹いています。
  大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさってください。
   
  そして、2012年の神無月が、あなた様にとって
  生涯忘れられないような笑顔のあふれる日々で満たされることを
  心よりお祈りしています。

 

               
  
           「元氣・勇氣・やる氣、そして笑顔」で!

            

                  (^人^)        
 

                                 敬具

   平成二十四年十月十二日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、失敗を恐れて行動しなくなっていないだろうか?

 2)私は、失敗を次の成功へといかしているだろうか?

 3)私は、失敗こそが人を成長させると意識できているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆104℃ WORD◆

                     「失敗すると、思い出がふえる」
     
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 ◆追伸◆

  今年こそは、と思われていた村上春樹氏のノーベル文学賞授賞は、
  来年へと持ち越されました。
  残念ですけれど、まあ、ちょっと先のことになっただけだと思います。
  中国の作家に賞が贈られたのは、世界のパワーバランスを考え、
  そこに何らかのメッセージを込めたかったのでしょう。
 
  授賞を逃しても、村上氏のことですから、
  「あ〜そうですか」と、淡々としていると思います。
  でも、ちょっとは悔しいのかな。
  そういえば、村上春樹氏に、こんな言葉がありました。

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   「腹が立ったらそのぶん自分にあたればいい。
    悔しい思いをしたらそのぶん自分を磨けばいい」

   『走ることについて語るときに僕の語ること』(文藝春秋)より
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  自分を磨き続け、きっと来年の今頃は、授賞式で笑顔を見せているでしょう!  

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■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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【ことば】
 
 『ベンチャーを起こして失敗したら、日本では落伍者の烙印を押されますが、
  アメリカでは逆に、彼は凄い経験をしたんだと評価されたりする。
  「螺旋型の人生」とでもいうんでしょうか』

                     (ノーベル賞受賞 山中伸弥)

             
           
                 『致知(11月号)』(致知出版社)より 

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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