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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【104通目】「伝承」ディズニーランドに学ぶ人材育成!

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《伝承》

                               
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                11.11.18
                                104通目
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  リーダー様へ

  拝啓 きらめきは 街を彩り 希望の灯   

  いかがお過ごしでしょうか?

  郵便局の前に年賀状の「のぼり旗」が冷たい風にはためき、
  11月も中盤となった東京の街のあちこちでは
  クリスマス・イルミネーションが、輝き始めました。

  キラキラとひかる東京の夜を歩いていると、
  今年の終わりが確かに迫っていることを体感いたします。
  
  人混みにまぎれ、まばゆいクリスマスツリーや
  大規模なイルミネーションのそばを通ると、
  まるでディズニーランドにいるようです。
  
  3・11、キャストの行動が、高く評価されたディズニーランド。

  これから、ディズニーランドのイルミネーションも、
  いっそう華やかになりますね。
  大人に魔法をかけ、一瞬にしてファンタジーの世界にひきこむ光。

  これからが楽しみです!
   
  〜〜〜  

  さて、3・11の時、キャスト(従業員)の自律的な行動が、
  ゲスト(お客さん)たちから賞賛されたディズニーランドについて
  『日経ビジネスオンライン』(2011年5月16日)に、こうありました。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
 
  『(店舗で販売用に置いていたぬいぐるみの)ダッフィーを持ち出して、
   お客様に“これで頭を守ってください”と言ってお渡ししました」。
   彼女は会社から、お客様の安全確保のためには、
   園内の使えるものは何でも使ってよいと聞いていた。
   店舗で販売していたクッキーやチョコレートを無料で配り始めた。    
    そこで、ぬいぐるみを防災ずきん代わりにしようと考えたという。
   同じくキャストのIさんは、
   「必ずみなさんにお配りしますから、
    その場でお立ちにならないでお待ちください」と声を掛けながら。
   「お客様から配ってくださいと言われたわけではなくて、
    時間もたって私もお腹が減ってきていたし、ゲストのみなさんはもっと
    お腹が減っているだろうと思ったので」。
   ぬいぐるみが並んでいた壁も、お菓子が並んでいた棚も、
   売店内の商品はすっかりなくなっていた。』
 
           『日経ビジネスオンライン』(2011年5月16日)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110512/219929/
 (※2ページ目 要会員登録)

 ディズニーランドの行動規準とは何か?

   ━━━━━━━━━━━━━━━
    「Safety(安全)」
    「Courtesy(礼儀正しさ)」
    「Show(ショー)」
    「Efficiency(効率)」 
   ━━━━━━━━━━━━━━━

  頭文字をとって「SCSE」と呼ばれ、これが、
  「会社として大切にするべきことと優先順位」になっています。

  「Show(ショー)」が一番じゃないかと、
  思ってしまうのですが、そうではないのですね。
 
  ディズニーランドのキャスト(従業員)たちは、
  「安全」を最優先しろと、教えられていて、
  そして、この行動規準にのとって、というより、
  行動規準を信じて、震災の時、判断し行動したわけです。
  
  ぬいぐるみもチョコレートも売り物であり、
  使い、配ってしまたっら大きな損失なのに・・・。

  〜〜〜

  ディズニーランドのキャスト(従業員)の9割は
  高校生や大学生のアルバイトであり、
  その多くは10代、20代です。    
   
  上司が現場に来て、「チョコレートを配れ〜」と
  大きな声を出して指示命令したわけではない。

  もちろんチームリーダー的な存在の人間は
  たくさんいるのでしょうけれど、キャストは1万人もいるので、
  さらに、あの広さですので、いちいちひとりひとりに会って、
  指示など出していられない。

  10代、20代の若者たちが、行動規準を信じ、自らの判断で行動した。
  非常時におけるこの優れたリーダーシップを生み出したものは、
  なんといっても、日頃からの「教育」にほかならないでしょう。
 
  〜〜〜
  
  ディズニー関連本で、大ベストセラーとなっている
  『9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方』(中経出版)
  を読み、とても印象に残ったのは次のことです。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
 
  『導入研修では、受付やインストラクターの先輩キャストが、
   後輩キャストを迎えます。
   そのとき、先輩キャストは、パークでゲストをお迎えするように、
   親しみを込めて笑顔で挨拶をし、手厚く、後輩キャストを迎えます。
   
   この背景にあるのは、
   「人は、自分が扱われたように人を扱う」という考え方です』  
 
  
      『9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方』
                     (著 福島 文二郎 中経出版)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

   

    ☆人は、自分が扱われたように人を扱う

 

  導入研修は、キャストとして採用された10代、20代の若者たちが、
  初めて先輩キャスト、つまり、上司、リーダーに出会う瞬間です。
  
  この初めて出会う人たちと過ごす、最初の体験が、とても大事。
  
  私たちがこの世に生を受けて、初めていろいろなことを教えてもらうのは
  特別な事情がなければ、多くは「親」という存在です。

  私も思春期の頃は、親に対して少なくない反抗心をもっていました。
  反抗期なので、やたらと口ごたえしていたことを思いだします。
  
  そんな私が、反抗期をくぐりぬけ社会に出て、
  結婚し、子どもが生まれ親になった。

  我が子を育てようと、諭したり、叱ったり、褒めたり・・・。

  新米パパであった30代前半、この時、子にむけて、
  つい出てくる言葉がまあなんとも、自分が親に言われきたことばかりで
  しかも親父の口癖に似た言葉が多く、ふと
  「なんだ、また親父と同じこといっている」と気づくと、
  「なんだかな〜」と、ため息をもらしていたことを記憶しています。 
  
  「原初体験」というのは、恐ろしいものですね!

  ディズニーランドは、恐らく「原初体験」の怖さ、
  その人間心理を上手に活用しているわけです。

  組織に入った「原初」において、いい体験をするならば、
  その体験が、働く意欲や姿勢に、長期に渡ってよい影響を及ぼすことを、
  ディズニーランドは、熟知しているのだと思います。

   「何事もはじめが肝心」

  こういってしまうと、どうも月並みが言葉で、
  ビジネスを語るうえでは、ありがた味がありませんが、
  いやいや、部下育成の場面において、これほど重視すべきことはないのだと、
  ディズニーランドの人材育成手法は教えてくれています。

  〜〜〜

  『週刊東洋経済』(2011.11/12号)に、面白い事例が掲載されていました。

  2011年 損保ジャパンでは、22,000人の全社員に
  「自分をいちばん成長させてくれた上司」を投票させたそうです。

  対象は管理職1,900人で、まあ投票される方としては、
  いいんだか、悪いんだか・・・。
 
  そして、この結果上位100人を「人材育成マイスター」と認定したとのことで、
  実は、これ、“部下を育てる上司”をいかに育成していくかに狙いがあったわけです。
 
  ではなぜ、こんなことをしたのかといいますと、
  「人材育成のカギを見つけるために優秀といわれる社員の軌跡を分析したところ、
   四つの要素がポイントだとわかった」そうです。

  では、4つのポイントとはなんだったのしょうか?

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
 
   四つとは
    1)よき上司
    2)ポスト・経験
    3)風土
    4)素材(本人)。
   中でも肝心なのはよき上司ということで、例のない社員投票となった。
    
                  『週刊東洋経済』(2011.11/12号)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 
    
  つまり、社内で「こいつは優秀だ」といわれる社員は、
  そのキャリアにおいて「よき上司」のもとで働いた経験があるわけです。

  余談ながら、「よき上司」の特性を、損保ジャパンの社員さんたちは
  どうとらえていたのでしょうか?

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

   「安心してチャレンジできる職場環境をつくっている」
   「決断が早く判断基準が明確」
   「チームの目指す姿・ビジョンをわかりやすい言葉で説明している」など   
    
                  『週刊東洋経済』(2011.11/12号)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛   

  これは、上司の役割として、本に書かれてある典型的なものですけれども、
  やっぱり、目新しい、珍しいことではなく、
  部下たちは上司に、リーダーの基本的なことを求めているようです。

  もちろん、上記の3つだけでも、実践しようと思ったら、
  それはそれは大変なわけですけれども、
  そうすることで、部下が育ち、「部下を育てるいい上司」
  という評価を得られるならば、実践しようとする価値があると思います。

  〜〜〜

  『週刊東洋経済』(2011.11/12号)には、
  ディズニーランドのキャスト指導法についても書かれてありました。

  実は、ディズニーランドには、
  ゲストに対応する細かなマニュアルがないそうです。
  導入研修でかなり鍛え上げ、その後、魔法の国にデビューした時には、
  先輩から直に学ぶことを重視している。
  つまり、先輩から後輩への

    ☆「伝承」

  これをとても大事にしているとのことです。
  100%うまくいく人材育成、指導法など、ないわけですけれども、

 

   ──────────────────────
   ☆人は、自分が扱われたように人を扱う
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  ということが、しっかりと伝承されているならば、
  OJTの場面であっても、先輩キャストは、後輩キャストを
  厳しくもあたたかく指導しているのだと思います。

  
  そして、3・11において10代、20代の
  多くのキャストたちが、先輩社員から口すっぱく言われた
  行動規準を思い出し、自分で考え、自分で判断し、
  ゲスト(お客さま)の「安全」を最優先するために、
  園内にある、あらゆるものを使い、
  ディズニーランドが大切にしていることを
  現実のものにしていった。

  行動規準や経営理念を、言葉遊びに終わらせない

  「ディズニーの魔法」は、

  人を育てつづける地道な活動に裏づけられているのでした!
  

  〜〜〜  
 

  本日は、これにて。

  
  いよいよクリスマス・ソングが街に流れる季節。

  どうぞ風邪など召されませんよう、
  大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2011年の霜月が、あなた様にとって
  生涯の記憶に残るような悔いなきステキな日々で満たされることを
  心よりお祈りしています。

                 
                 
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 (^人^)         
 

                                 敬具

   平成二十三年十一月十八日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、新人の頃、当時の上司に、どう扱われていただろうか?

 2)私は、今、部下をどのように扱っているだろうか?

 3)私は、部下にくりかえし大事なことを伝えているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                      「伝え続けるコトのすごさ」  
     
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 ◆追伸◆

  ☆「がんばれ!ニッポンの上司たち」のファン数が300人を突破しました!
      ↓↓↓
    http://www.facebook.com/Ganbare.J.Boss

    上司の悲哀を笑いでつつむ川柳のコーナーも始めました。
    ただいま、川柳を勉強中です。

  ☆先日、寝る時に、絵本の読み聞かせを娘にしようとしたら、
   大泣きをされてしまいました。
   妻が泣き声を聞いて、やってきまして、

   「どうしたの?お父さんじゃイヤなの?」ときくと

   「ヒゲが気持ちわるい〜」と泣きながら・・・。

   娘よ、父はヒゲをはやしていないぞ!
   ジョリジョリがイヤなのか・・・謎は深まります(笑)

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(43才)
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■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
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      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
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【ことば】
 
  「93%のキャストが、「上司や先輩から、自分に足りないところを
              きちんと教えてもらっている」と答えています」 

                          (福島 文二郎)

       『9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方』
                      (著 福島 文二郎 中経出版)

 

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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