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【98通目】「書くコト」井上ひさし-むずかしいことをやさしく!

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《書くこと》

                               
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                11.09.29
                                 98通目
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  松山淳様へ

  拝啓 いわし雲 空を飾りて 秋の風

  いかがお過ごしでしょうか?

  2011年の9月が、間もなく終わろうとしています。

  9月は前半厳しい残暑があり、そして大型の台風が関東を直撃しました。
  台風が去って彼岸を過ぎると、ぐっと涼しくなった東京です。

  「暑さ寒さも彼岸まで」

  そんな古(いにしえ)からの言葉を地でゆく季節の移りかわりです。

  見上げれば鰯雲が空を飾り、なんとなく天が高く感じられる。
  台風が全国各地に残していった爪痕を思うと
  秋本番の気配に深呼吸しながら、
  できれば穏やかな季節がつづくきますようにと、胸の中で手を合わせます。

  10月に入れば、2011年も残り3ヶ月。

  北国から紅葉がこの国を艶やかに染めていくことでしょう。

  笑って過ごせるクリスマス、年末になるよう、
  今、この秋を大切にしたいですね。
 
  〜〜〜

  さて、今日は「書くこと」について書こうと思います。

  私は「書くこと」が苦手です。
  何かを書こうとすると、まず「苦しいな〜」と感じます。

  その苦しさは、どこからやってくるのかと考えてみました。
  すると、3つあることに気づきました。

   ────────────────────
    1)書くことがない
    2)書くのに時間がかかる
    3)自分の文体が確立していない
   ────────────────────

  1)の「書くことがない苦しさ」は、何かを書こうとする時に、
  私の場合、「どんなことを書くか?」が、頭の中にまったく浮かばないのです。
  ほとんどのケースで、そうです。
 
  書こうとしているけれど、頭の中が真っ白。
  「最近メルマガ書いてないので、書かないとな〜」などと思うと、焦りが出てくる。
  すると、この焦りが苦しさになります。
  
  できれば、起承転結とまでいかなくても
  ざっくりとでも、事前に話しの流れ、その構成を決めてから書き出したい。
  そうすれば楽だと思うけれど、そうできない。
  
  「私が何を言いたいかは、言ってみなければわからない」
  
  と、そんな名言があったと記憶しています。
  
  「私が何を書きたいかは、書いてみなければわからない」

  と、常にそんな状態の私です。

  だから結局のところ、
  とにかく書き始めて、書き進めていくことによって
  苦しさを軽減していくしかない。

   ────────
   ☆「作業興奮」
   ────────

  という心理学者クレペリンが提唱した考え方があります。
 
  机に座って頭の中だけで、あれこれ考えているより、
  とにかく手を動かしからだを動かし、作業に取り組み
  そうこうしている内に脳が活性化されて、能率があがっていく。

  まったくその通りです。さすがクレペリン先生!

  でも、もう何年も「作業興奮」が大事だから、
  とにかく書いてみようと思うんですけれども
  それでも最初に書き出す時の苦しさを、私は長年、友としてつきあっています(笑)

  〜〜〜
  
  さて、2)の「書くのに時間がかかる」は、これまた苦しみの源でしょう。
  スラスラ書ければいいのですが、
  私の場合、書いて読み直し、書いて読み直し、
  なかなか先に進んでいかない。
 
  そのかわり、最後全体を読み直すのは、それほどしません。
  よく考えると、最後まで書くと「力つきている」のかもしれません。

  だから誤字脱字が多いんだと叱られてしまいますね。
  こればかりは「すみません」と頭を下げます。

  〜〜〜

  さてさて、今日のメインは、3)です。
  
  「自分の文体が確立すれば」もしかすると、
   1)と2)の課題をクリアできるのではと思っています。

  そう思いながら、8年の歳月が・・・。

    ☆「文は人なり」
  
    
  これまた古からの言葉です。
  文はシビアなもので、人柄がにじみ出ます。
    
  だから、怖い。

   「あ〜この怖さも苦しみだな〜」

  と思うものの、仕事柄、怖がってばかりもいられません。

  ここ数年は、メルマガでは、柔らかい文体を心がけてきたつもりです。
  2003年のメルマガを読むと、まあ肩に力が入っているというか、
  ガチガチに緊張して書いているな〜と、感じます。

  〜〜〜

  昨年、小説家であり劇作家の井上ひさしさんが亡くなりました。
  私が文章を書くうえで指針としているのが、井上さんの言葉です。 

  小説家であり舞台美術家の妹尾河童さんが
  第一線で活躍している人の仕事場を訪ねて歩き
  その対談をまとめた『河童が覗いた仕事師12人』(平凡社)という本があります。

  この本に、井上さんの書斎が登場します。
  机の前に、こんな言葉が・・・。     
      
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

            むずかしいことをやさしく

            やさしいことをふかく
    
            ふかいことをおもしろく
            
             (by 井上ひさし)       

         『河童が覗いた仕事師12人』(著 妹尾河童 平凡社)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  この本を買ったのはいつだったか。
  井上さんの言葉をみつけて「なるほどな〜」と深くうなずきました。

  そして思ったのは、「自分は不器用な人間なので、まずは最初の

   ───────────────
    ☆むずかしいことをやさしく
   ───────────────

  これを特に大切にしよう」ということでした。

  そうして、このメルマガや3冊の本を書いてきました。

  しかし、自分らしい文体が、どういったものかは、まだわかりません。

  それでも最近、感じ始めているのは、最後の「おもしろく」の部分が、
  私にとっては思いのほか、大事なのかもしれない、ということです。  
  
  〜〜〜

  メルマガの読者の方に会うと、
 
  「松山さんは、メルマガの印象と違う」

  といった感想をよくいただきます。
  人によっては「それが残念だ」というのです。がっくり!

  なので、メルマガの中で、
  私はがさつで、ずぼらで、体育会系で、声が大きくて、お笑い大好きで、
  と、ところどころで訴えています(笑)
  それでも「繊細で静かな人」といった印象を持つようです。

  「文は人なり」と書きました。
  
  私の内面に「繊細で静かな人」がいると思います。
  
  ただ、やっぱり楽しいこと、笑うことが大好きです。

  もしかして私は、自分がもつ「笑い」の面を
  押し殺して文章を書いてきたのかもしれないと、
  そんな感慨が、大きくなってきました。

  そう思い始めたのは、3月11日以降です。
  東日本大震災がきっかけです。

  なぜそう思い始めたのかは、まだ上手に説明できません。
  とても、もやもやとしたものです。

  かといって「おもしろく」といった部分を自分の文体に
  どういかしていくかは、まだわからずです。

  この最後の「おもしろく」の部分は「ゆかいに」と
  置き換えているものもあります。

  「おもしろく」「ゆかいに」を文体に生かすことができたら、
  文を書くうえでの苦しみを少しは軽くすることができるのではないか。
    
  というよりも、それは自分を解き放つことかな。

    ────────────────
    「文を書くこと=勉強=笑い禁止」
    ────────────────

  43歳になっても、そんな幼い頃からの学校教育の心の図式が根強く私を縛っている。
  「笑い禁止」の部分が「楽しむこと禁止」として刻印されている。
  
  文を書くことは、もっと自由であっていいし、もっと楽しくていい!

  点数をとるための文ではなく、楽しむための文。

  もちろん、読み手を無視するような自己満足はいけないけれど、
  評価を気にし過ぎて、自分が楽しむことを忘れると、
  文だけでなく、自分自身までが縮こまってしまう。

  〜〜〜

  今回、井上ひさしさんの言葉を調べていると、
  東京新聞のWeb版に、こう記されていました。 
  最後に追加があったのです。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
   
           むずかしいことをやさしく

            やさしいことをふかく
    
            ふかいことをゆかいに
 
          ゆかいなことをまじめに書くこと 

              (by 井上ひさし)                    
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007101702056933.html
 

  最後の「まじめに」を読み、一瞬、「あら、元の木阿弥?」と思ったものの
  次の瞬間、「まじめに」は、こうではないかと言葉が降ってきました。
  

    ─────────────────────────
    ☆「まじめに」とは、自分の文に「責任」をもつ意識
    ─────────────────────────

  文章は、多くのケースで自分以外の「誰か」に読んでもらう。

  「誰かのために」文は書かれる。

  だからこそ、ゆかいに、楽しく、もっと自由でいい。

  けれど、無責任であってはいけない。

  「自由」と「自分勝手」は違う。

  「責任」あるところに「自由」は生まれる。

  無責任な人に仕事は、任せられない。

  「最後は責任をとる人間だ」と周囲から認知されると仕事の自由度はます。

  「あいつに任せていれば大丈夫だ」と。

  「責任」が「自由」をつれてくるのだ。

 
  自由に文を書く。そこに責任がある。

  その責任を引き受ける覚悟ができた時、
  自分らしい文を書く新たなステージにあがれるような気がします。
 
  文体確立に向けて私の苦しい試行錯誤の旅は、まだまだつづきそうです。

  でも、こう書いてきて、改めて気づくことができました。

  やっぱり、書くと、自分の考えていることが、理解できますね。
   

    ─────────────────
     ☆書くことは、自分を知ることなり。
    ─────────────────

  そう思います。

  〜〜〜

  本日は、これにて。

  東京はぐっと涼しくなりました。
  気温が急に変化すると、体調を崩しやすいので
  どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2011年の残り少ない長月が、松山淳様にとって
  生涯の記憶に残るようなステキな日々で満たされることを
  心よりお祈りしています。

                 
                 
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                 (^O^)/         
 

                                 敬具

   平成二十三年九月二十九日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、自分らしさを押し殺していないだろうか?

 2)私は、書くことを難しく考え過ぎていないだろうか?

 3)私は、書くことを楽しめているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                「アウトプットはインプットの精度を高める」  
     
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 ◆追伸◆

  サッカーほどの人気が無いので、ご存じでないかもしれませんが、
  ラグビーのワールドカップがニュージーランドで開催されています。

  日本代表は、残念ながら「3敗1分け」で、予選を突破できませんでした。

  一昨日のカナダ戦は、相手のミスもあって、有利に試合をすすめていたのですが、
  最後、追いつかれて同点とされてしまいました。残念!
  
  それでも、私が学生時代ラグビーをしていた頃に比べると、
  世界との差は縮んだと思います。
  あの強豪フランスを相手に、一時は4点差という試合もありました。
  
  2019年、ラグビーワールドカップは、日本での開催が決定しています。
  
  2015年はイギリスでの開催。イングランドでの勝利を祈ります。

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■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。

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【ことば】
 
 「読書は充実した人間を作り、会話は気がきく人間を、
   書くことは正確な人間を作る」

                      (哲学者 フランシス・ベーコン)
        

                  『ベーコン随想集』(著 松本猛 講談社)より       

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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