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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【95通目】「モチベーション」とは何か-2褒めるポイントの違い !

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《モチベーション-2》

                               
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                11.09.24
                                 95通目
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  リーダー様へ

  拝啓 ひまわりが 首をたれて 夏がゆく

  いかがお過ごしでしょうか?

  2011年の8月もいよいよ終盤ですね。
  お盆休みは、いかがでしたか?
  
  私は、家族で北の大地を踏みしめてきました。
  残念ながら滞在中、ほとんど曇りか雨という天候でした。
 
  ニセコの尻別川をカヌーでくだる日も、
  朝から雨で、あいにくの天候。
  バスで移動中、窓を濡らす雨粒をみながら

  「晴れないかな~」

  と、ややブルーでいると、
  ガイドの人が、こんな言葉を!

  「残念ながら雨ですね!
   でも、こうした天気じゃなければ
   見ることのできない光景があるんですよ!
   どうぞ楽しみにしていてください」

  この言葉を聞いた瞬間、
  「そうだよな」と心がぱっと明るくなりました。
  ほんと、言葉には力があります。
  モチベーションがぐっとあがりました。  

  今回は二人乗りのカナディアンカヌーです。
  妻が前に乗り、私が後ろで舵取りの役目。
  でも、指示命令は前の妻から矢のごとく飛んできます!

  「はい右」「ほらもっと左、左」「もっとこいで」

  雄大な自然を味わってる暇がありません。
  モチベーション・ダウンです(笑)    

  やっぱり、一方的な指示命令は、
  人のやる気を削ぎますね・・・。
  
  とはいいつつ、途中、休み休み、楽しみながら
  そして、雨の日ならではの光景を見ることができました。
 
  川面に薄い霧がかかり、川の流れゆく先が
  天狗でも現れてきそうな幻想的な世界になっているのです。
  上高地にある早朝の大正池を思いだします。
 
  「お~いいね~」

  モチベーション・アップです。

  途中、雨がかなり強い時間帯もありましたが、
  モチベーションはあがったり、さがったりしながら(笑)
  無事にゴールに到着しました。
  楽しい、楽しいカヌーの旅でした。
    

  〜〜〜

  さてさて本通は、前回から続きとなっています。
  少し時間があいてしまったので、さらりとおさらいです。  

  同志社大の太田肇教授が書いた
  『承認とモチベーション【実証されたその効果】』(同文舘出版)
  という本を紹介しました。。
  
  太田教授は、5つの組織において、
  モチベーションに関する研究を行いました。

  実験対象となる組織の上司層に対しては、
  予め部下を承認するための研修を行い、こう指示しました。
    
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

  「対象者が所属する職場において、上司が部下を承認、
   すなわちほめたり認めたりする取り組みをしてもらった。
   その際、単にほめたり認めたりするのではなく、
   顧客から届いた感謝の声、関連部署からの評価、具体的な貢献など、
   できるかぎり客観的な事実や、第三者の声に基づいて   
   承認してもらうよう依頼した。
   (中略)     
   モチベーションを高めるなどさまざまな効果を引きだすには、
   できるだけ具体的な事実や客観的な情報に基づいて、
   ほめたり認めたりするのが有効と考えられるからだ」 

           『承認とモチベーション【実証されたその効果】』
                     (著 太田肇 同文舘出版)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
http://www.amazon.co.jp/dp/4495380214/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  上の文章を読むと「具体的な情報に基づいた承認」が、 
  とても大事なのだと感じます。

  しかし、ある職業の人たちに対しては、
  このフィードバック方法がそれほど効果を発揮しなかった。  
  

  「さてさて、それはどんな職種の人たちだったのでしょうか?」

  というところで、前通は終わっていて、その答えから始めます。

 

 

   その職種は、「看護師」でした。

   

  

  
  〜〜〜

  この研究で対象となった5つの組織(対象者)は以下です。
 
   1)公益企業
   2)サービス業
   3)派遣社員
   4)私立病院(看護師)  
   5)公立病院(看護師)

  1)~3)では、上司からの承認に一定の効果が認められ、
  太田教授の仮説を裏付ける結果になりました。
  ところが、看護師のケースでは、そうならなかった。
 

  この結果を、太田教授は、次のような観点で解説しています。

  まず、看護師と企業で働く人たちとの差です。

  「職業社会学」上、次のように分類します。

 

   〇企業の従業員・・・「非専門職(ノン・プロフェッショナル)」
   〇看護師・・・・・・「専門職(プロフェッショナル)」

 

  上司を通して顧客の声などを伝え部下を承認する時、
  「顧客の声」そのものに部下が価値をおいているか!?
  という問題があります。

  私など、会社員時代、やっぱり、お客さんに「ありがとう」
  と言ってもらえること、顧客に承認されることが、
  何よりの喜びであり、モチベーションの源でした。

  非専門職は、組織に属する人間であり、
  顧客の評価は、それがイコール、
  社内(組織内)での評価にもつながるので、
  非専門職は、顧客からの評価に敏感になりやすいと
  太田教授は言います。
  

  では、看護師の場合、企業でいう「お客さん」「顧客」とは、
  誰になるのでしょう?

  それは「患者さん」ですね。
  
  病院のケースでは、患者さんの声を上司から伝えていました。  
  もちろん、自由記述の欄には、
  患者さんの感謝の言葉がうれしい、といったことは
  書かれてあったそうです。
  でも、モチベーションそのものは高まらなかった。

  つまり「患者」さんからの評価は、もちろん嬉しいけれど、
  看護師の場合、他に、この人たちから評価されると嬉しいという
  誰かがいるわけですね。

  太田教授はこう書いています。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

  「プロフェッショナルは高い倫理的な規範を守らなければならず、
   仕事内容も高度に専門的である。
   したがって、それをチェックし評価する(できる)のは、
   クライアントである患者よりむしろ専門家である同僚(上司を含む)や
   専門家団体である。
   そして、そこでの評価が組織のなかでの地位や威信、
   ならびに専門家社会での評価を決める
   そのため、患者からの承認は日常的な喜びや働きがいにはつながっても
   継続的なモチベーションやキャリア・アップへの動機づけには
   つながらないのである」 

           『承認とモチベーション【実証されたその効果】』
                     (著 太田肇 同文舘出版)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  

  看護師の方が、上の文面を読むと、
  納得できる人とそうでない人がいると思います。
  
  「私はやっぱり、患者さんから感謝されることが何よりです」と。
  
  調査データは、あくまで個々の声ではなく、
  全体の傾向を表すものですので、
  そうした声があって当然だと思います。

  ただ、モチベーションについて考える時に、
  職種によっても差があるのだと認識することは大事だと思います。
  
  こう考えると、たとえば、民間企業のなかでも、
  顧客に近い最前線(営業マンや販売員など)と、
  本社スタッフである高度に専門的な知識を必要とする
  たとえば経理・財務部門などでは、
  その職としての違いから、差があるのではないかと思います。

  経理の方々、どうですか?

  自分のしている仕事が、
  自社の製品、サービスを購入する「お客さん」へと
  つながっているという感覚は・・・?
 
  「お客さん」からの「声」を上司から聞いて
  モチベーションが高まりますか?

  それよりも、経理マンとして、
  同じ部署の上司から経理マンとしての高度な知識と
  その具体的な成果を承認された方が、いいですか?
 
   ────────────────────
    間接部門の「顧客」とは
    組織内における全ての他部署の人間である。
   ────────────────────

  そんな定義もありますが、それに従えば、
  他部署の人たちから評価されるのが、
  モチベーションの源となりますでしょうか?
 

  ここも、いろいろな声があると思います。

  ただ、個々の声を全て反映していくと
  組織内に打ち出す「施策」として成立しなくなるので、
  常に例外はあるわけで
  ひとりのリーダーとして部下のやる気を引き出す
  「モチベーション・マネジメント」なるものを考える時に、
  太田教授の言う、次のことは常に意識していいと思います。
  
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

  「モチベーションを高めるなどさまざまな効果を引きだすには、
   できるだけ具体的な事実や客観的な情報に基づいて、
   ほめたり認めたりするのが有効」 

           『承認とモチベーション【実証されたその効果】』
                     (著 太田肇 同文舘出版)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  ~~~

  前通を発行した時に、
  某企業のリーダーであるSさんからメールをいただきました。
  その文面には、Sさんの考えるモチベーションについて、
  そして、ご自身が上司として、リーダーとして
  部下に実践していること、その詳細が書かれたありました。

  その一部ですが、今を生きるみなさんと同じ、
  リーダーの声として、最後、ここにご紹介いたします。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 

  ・部下から報告があったときは、必ず「ありがとう」と御礼を言う。

  ・どんなことでも成果が出た時は、褒める。

  ・部下が進んで提案してきたことは、
   大筋が間違っていなければ賛成し上層部へも話を通す。
   賛成の同意と細かい指摘は別にし、理論でやりこめることはしない。

  ・嫌な仕事、難解な問題は、率先して自ら実行する。
    ただし、部下にも考えさせたり、交渉に同席させる。

 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  Sさんのメールを読んで思います。 

  誰もが部下とうまくできるわけではない。
  どんなリーダーだって、
  決して何もかもがうまくいっているわけじゃない。

  頭を抱えて、胃が痛くなって
  リーダーという責務にほとほと疲れ、嫌気がさして、
  なんで自分がこんな辛い目にあうのだろうと、
  何だか、わけがわからなくなることもある。

  それでもリーダーは毎朝、職場に足を向け、職場に立ち、
  リーダーシップとか、マネジメントとか、モチベーションとか、
  どこか自分にはしっくりこない横文字を気にしながら働き、
  働く、明日も、明後日も・・・。

  「ありがとう」

  
  それだけでいいのかもしれない。

  難しいこと、横文字ははいらないんじゃないのかな。
  いろいろと「モチベーション」について書きましたけど、

  「ありがとう」

     
  その大切さ、Sさんのメールから
  現役のリーダーの言葉からにじみ出てくる気がします。

 

  「ありがとう」

 

  誰にとっても何よりの言葉です。

  いろいろな課題が山積みのこの国で
  日々、リーダーとして職場に立ってくださり
  そんな、あなたに

 

  「ありがとう」

 

  心から感謝です。

 ~~~

  本日は、これにて。

  東京はしばらく涼しい日がつづきました。
  気温差が激しくなっています。
  リーダーはからだが資本。
  どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、この残り少ない葉月が、あなた様にとって
  生涯の記憶に残るようなステキな日々で満たされることを
  心よりお祈りしています。

                 
                 
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                 (^O^)/         
 

                                 敬具

   平成二十三年八月二十四日

                             松山 淳より 

===========================================================
 
 ◆自問自答◆

 1)私は、部下を具体的な情報に基づいてほめているだろうか?

 2)私は、部下の性格タイプを見極めてほめているだろうか?

 3)私は、「ありがとう」を部下に言えているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
==========================================================
 ◆103℃ WORD◆

                 「感謝の心が道を拓く」  
     
==========================================================

 ◆追伸◆

  ◇9/7、博多に行きますので、「博多夜話会」よろしくお願いします。
   酒乱ではないので、どうぞ安心してください(笑)  
   と書くと、逆に、酒乱なんじゃないかと心配されますかね。
   お店は、これから探します。
   お時間ありましたら、ビール片手に、語りあいましょう。
    ↓↓↓
   j@earthship-c.com
  
  ◇翌日8日、午後に飛行機で東京に戻る予定で、
   8日の午前中は、時間があるので、
   もし、個人セッションをご希望の方がいらしたらメールしてください。 
      ↓↓↓
   http://www.earthship-c.com/Personal_consulting/index.html 

   場所は、どこかのカフェになってしまうかもしれませんが、
   それでよければ・・・。

  ◇9月は他、国のある組織から依頼がありベトナム人経営者向けの
   MBTI(R)を活用したリーダー研修の講師も務めます。
   もちろん私はベトナム語、無理ですので、同時通訳が入ります。
   同時通訳での研修をこれまでしたことがなく、
   私にとっては、またひとつチャレンジです。
   自分でもベトナムのことを勉強していますが、
   ベトナムに勤務されたことがある方、もしいましたら、
   気をつけること、例えば、タブー発言のことなど、
   教えていただけたら助かります。

  ◇北海道での滞在、後半は次男が高熱を出し、
   私も風邪がうつってしまい、ホテルで寝ていました。
   次男は、東京に戻っても調子が悪く、咳がとまらず、
   昨日(9/23)、大きな病院に妻が連れて行ったら、
   なんと「肺炎」でした。まさか!
   う~ん、今年の次男、いろいろとあります。
   
   夏風邪は、高熱と咳が特徴だそうです。
   小さなお子さんをお持ちのみなさま
   気をつけてあげてください。

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(42才)
      〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4
■U R L: http://www.earthship-c.com/
■ブログ :「リーダーへ贈る358の言葉」
       http://ameblo.jp/earthship-consulting
■叱咤激励: j@earthship-c.com
■発  行:まぐまぐ,melma!

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
       http://amzn.to/aAuNlS
      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
       http://amzn.to/ctvAS4
      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
       http://amzn.to/9W9XGk

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 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。
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【ことば】
  

 「楽しさや面白さによる動機づけを過大評価することは危険だ」

                              (太田肇)
        

            『承認とモチベーション【実証されたその効果】』
                     (著 太田肇 同文舘出版)より



松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

リーダー層のマインドセットをチェンジする。世界50ヵ国以上の企業が導入するMBTI自己分析メソッドを活用したリーダー研修。資料(PDF)をメールいたします!

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