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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【92通目】「バランス・シンキング」認知行動療法的な考え方 !

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《バランス・シンキング》

                               
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                11.07.07
                                 92通目
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  リーダー様へ

  拝啓 七夕に 夜空を仰ぎ 願い事

  いかがお過ごしでしょうか?

  2011年の文月(7月)が始まっております。
  今日は七夕ですね。
  1年に1度、彦星さまと織姫さまが出会う日です。

  そして、このメルマガの誕生日です。

  皆様に支えられて無事、8歳になりました。
  不定期で、しかも平均して月に1回や2回というペースなので、 
  それほど誇れるものでもないのですけれども、
  8年という歳月にあった悲喜こもごも・・・、
  『リーダーへ贈る108通の手紙』を通して、出会った人々とのご縁を思うと、

   ★「継続は力なり」

  という、言ってしまえば陳腐な表現になってしまう
  この言葉の確かさを思い知ります。

  また、何かのご縁でお会いして、
  その後、このメルマガを読み続けてくださっている方もいて
  何ともありがたい話しだと、感謝しております。

  7月5日、6日と、
  九州のある組織でリーダー研修の講師を勤め、
  その時、昨年受講してくださった方が、
  わざわざ会いに来て下さり、ランチをともにしました。

  昨年の研修の後、このメルマガの存在を知って、そして読み始め、
  「いろいろと参考させてもらっている」
  との言葉をいただくことができました。

  地味なメルマガなので、発行して誰からもリアクションがないと
  「もしかして誰も読んでないのではないか?」
  などと不安になったことは数知れず・・・、
  ですが、そんな風にして東京から遠く離れた地で直に言葉をもらえると
  8年間、書き続けてきたことは決して無駄ではなかったのだと思え
  雨のひどかった九州の空も雲の上に出れば美しい夜空がひろがり   
  研修を終えた達成感と言葉をもらえた喜びを感じつつ、
  機内でひとりニコニコして(笑)、東京に帰ってきました。

  「10年間は書き続けるぞ!」と決めて、残り2年。

  もちろん健康である限り、その先も書き続けるつもりで、
  このメルマガと読者の皆様とともに、私自身も、
  自己成長していきたいと思っておりますので、
  これからも、どうぞよろしくお願いいたします!    

  〜〜〜
  
  といったことで、本文に突入です。

   「もしかして誰も読んでないのではないか?」

  と、前述しました。

  この思考パターンはいけませんね!
  自分で勝手に疑問をもって、推測して、不安になっている。
  ここで「そうだ、誰も読んでないんだ」などと結論づけると
  不安感は大きくなり、迷いを生み、行動力を奪っていきます。
  不安が増大するわけですからストレスにもなりますし、
  メンタル面にも影響を及ぼします。     

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   メルマガの感想が誰からも届かない=誰も読んでない
   ────────────────────────

  こう書いてみると一目瞭然で、ものすごい論理の飛躍があります。
  「感想のない」ことがイコール「誰も読んでない」ことにはなりません。
 
  もし読者の全ての人に会って、
  「松山さんのメルマガは読んでない」と言われたら
  それは、「誰も読んでない」ということになります。
  
  でも、人の心は、ひとつの小さな事実を拡大解釈して、妄想をふらませ
  さもそれが実実であるかのごとく、勝手に思い込んでしまう。
  
  なんとも、やっかいなものです。

   〜〜〜

  「あの人は私のことを嫌いになったんだ」
  と落ち込んでいるAさんがいるとします。
 
  「どうしてそう思ったんですか?」と私が聞くと
  「メールを送ったのに返信がない」と言います。
  「では、相手がメールを読んだのかどうか確認しましたか?」と聞くと
  「いや、確認してません」と言います。
  「どうして確認していなんですか?」と聞くと
  「だって嫌われているから、怖くて聞けません」と言います。
   もう、嫌われていると結論づけてしまっているようです。
   
   ───────────────────
    メールの返信がない=嫌われている
   ───────────────────

  「では、今、電話して確認してみませんか」と私が説得を試みる。
  「嫌われてたら、どうするんです、責任とれるんですか」と凄むので
  「相手がAさんのことを嫌いかどうかは、Aさんが決めることですか?」と言う。

  「えっ?」

  一瞬、驚いた顔をして、うつむきしばらくし黙り込み、長い沈黙のあと
  やがて、カバンに手を伸ばし携帯を取り出す。

  番号を押す手が震えている。
  髪をかきあげ携帯を耳にあてるAさん。
  着メロの音がもれてくる。おっ、相手が電話に出たようだ。
  Aさんは、恐る恐る会話を始める。

  「あっ私だけど、この前のメール、読んでくれた?
   えっそうなの・・・メール届いてなかったの・・・そう。
   じゃあ今度また会える?
   えっ来週ならいいの、そう、わかった、じゃあ、水曜日
   この間のカフェで会社が終わったら待ってる、ありがとう」

  満面の笑みで、私の顔をみるAさん・・・・ちゃん、ちゃん。

  〜〜〜

  IT技術の進化は目をみはるものがありますが、
  私は今なおメールの届かないことが実際にあります。
  私が送信したもの、私に送信されたもの、双方です。
  サーバーの相性があると聞きますが、詳しいことはさっぱりわかりません(笑)

  なので、クライアントに仕事のうえで重要なメールを送った後は、
  なんだかおかしな話しなのですが、私は電話をすることにしています。
  ファックスを送って「届きましたか?」と確認するみたいに。

  とそれは余談で、Aさんは、相手に確認もしないで、
  「返事がない」という事実だけで、勝手に自分が嫌われていると結論づけ、
  落ち込んでいました。

  こう書くと「笑い話」のようですが、案外あるものです。

  
  〜〜〜

  さてさて、ここまで書いてくると、もうお察しの通り、
  以上の話しは、「自動思考」と「認知の歪み」の問題ですね。

  Aさんのケースで、例えば、Bさんという少し図太い人だったら、

  「ちょっと、私のメール読んだの、返信ぐらいしないさいよ!!!」

  と、すぐに電話で確認するかもしれません(笑)
 
  私たちはそれぞれが特有の「心の癖」をもっています。
  Aさんは相手の気持ちを察することのできる性格タイプで
  優しく細やかなサービスを日頃から行い、社内でとても評価の高い人です。

  でも、それが行きすぎてしまうと、相手の気持ちを慮る力が裏目に出て
  瞬間的に「ダメだ」とネガティブな結論を出してしまうのです。

  こうした「心の癖」をベースにしてほとんど無意識のうちにおこなわれる
  「歪んだ認知」に至る思考パターンを「自動思考」と言います。
 
  精神科医大野裕先生の『生き方を変える大法則』(小学館)という本を参考に
  代表的なものをまとめてみます。
   
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

   ◆「過度の一般化」思考:ごくわずかな事実を取りあげて決めつける
 
     例)小さな仕事のミスひとつで「評価が下がる」と恐れる。
        →そんな小さなミスで人事評価は下がりません!
         ミスを次にいかし、同じミスを繰り返さない方が大事なコト。

   ◆「思いつき・先走り・独断」思考
     :証拠がないのに、または反対の事実があるのに、思いつきで
      物事を推測し判断する

     例)メールをして、数日たってもクライアントから返信がないことで
       商談は失敗に終わったと思う。
       →クライアントは忙しくてメールに目を通せてなかっただけ。

   ◆「白黒」思考:良いか悪いか、白か黒かと極端な結論を出す。
   
     例)ここのところお腹が痛い、もしかしたら「変な病気で死ぬかも」と悩む。
        →医者で診てもらったら「いえいえ、ただの疲れです」と。        

   ◆「自己関連づけ」思考
     :よくないことが起きるのは自分が悪いからだと考えるなど、
      問題をすべて自分に関連づけて自分の責任に考えてしまう。 
 
     例)このプロジェクトの失敗は、上司として自分がダメだったからだ。
        →いえいえ、取引先が倒産したからで、
         取引先の倒産までは防げません。
         そんな風に他人の責任にしない上司はすばらしいリーダーですよ!   
       

           『生き方を変える大法則』(著大野裕 小学館)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
http://www.amazon.co.jp/dp/409416121X/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  私たちはネガティブな思考に、どうしてもとらわれます。
  私も以上の「自動思考」のある人間だと自認しています。
  ですから、その度、「→」の後に書いたような「反論」をしています。

  ひとりツッコミです。 

  ────────────────────────────────
  「あ〜あっ、今回もメルマガの感想が誰からも届かなかった。
   もう誰も読んでないんだな」

  (→おいおい、それは違うやろ。めっちゃ論理の飛躍やん。
    自分、どこまで飛んでくの。
    事実、確認したんか。読者の人、全員に聞いたんか。
    もうたいがいにせえよ。こっちも疲れるで)
  ────────────────────────────────
     
  とまあ、これは極端ですけれども、
  なんで関西弁なの、とつっこまれそうですが、
  とにもかくにも、そんな風にして、もうひとりの自分を設定し、
  自分から離れたところから自分を見て(これを「メタ認知」という)
  落ち込み癖を直していくのは「認知(行動)療法」の中核にある考えで
  今、注目されているものですね。

  このように、「認知(行動)療法」のエッセンスをわかりやすくお伝えする時に、
  「療法」と聞くだけで何か「心の病」と関連づけて考える人が多いので、
  私は、こうネーミングして、お話しています。

   ★「バランス・シンキング」

  

  認知が歪む時、そこにあるのは、「極端さ」です。
 
  自動的に「もうダメだ」と極端に早く、
  極端に偏り、極端に思い込んでしまうのです。
  これは、バランスの喪失です。

  だから、そこに「おいおいちょっと待ってよ」と「ツッコミ」を入れて、
  思考の歪みや偏りをとり、調和をもたらす。
  バランスのとれた思考を目指すのが「バランス・シンキング」です。

  自分の「認知の歪み」に気づくこと、
  どんな自動思考をもっているのか知ることは、
  このストレスの多い現代社会を笑顔で過ごす知恵です。
 
  リーダーの大切な役割のひとつは「部下の育成」です。
  これをブレイクダウンして考えると、
  「部下の育成」とは「部下の思考力を高める」ことであり
  「思考を高める」ためにはたくさんの手法や考え方がありますが、
  その中でも、「部下自身が自分がどんな独自の思考パターンをもっているか」に
  気づかせてあげることは、
  その部下に大きな実りをもたらし、部下の成長を促すものだと思います。
  
  もちろん、リーダーご自身も、人の上にたち、責任のある立場で
  そのため不安を抱えやすい環境にあるわけですから、
  ストレス・コーピングとしても、
  この「バランス・シンキング」を上手に活用してください。

  私も、このメルマガが無事、9歳の誕生日をむかえるよう
  「バランス・シンキング」で、がんばります!
   
  〜〜〜

  本日は、これにて。

  暑い季節がやってきました。
  リーダーはからだが資本です。
  どうぞ大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、この文月が、あなた様にとって
  生涯の記憶に残るようなステキな日々で満たされることを
  心よりお祈りしています。

                 
                 
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                 (^人^)          
 

                                 敬具

   平成二十三年七月七日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、ひとつの事実で極端な思い込みをしていないだろうか?

 2)私は、些細な失敗ひとつで極端に他人を評価していないだろうか?

 3)私は、小さなミスひとつで極端に自分を否定していないだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
==========================================================
 ◆103℃ WORD◆

                        「よくよく考えてみると」  
     
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 ◆追伸◆

  今日(7/7)の東京は、どうも夜空が曇っていて星が見えないようです。
  残念ですが、これもまた自然の教えです。

  今日、幼稚園に娘を迎えにいくと、願いごとを短冊に書いていました。

  「しょうがくせいになったらのぼりぼうがじょうずになりますように」

  今、園庭にあるのぼり棒を登るのが娘の課題のようです。

  しかし、今日はまいりました。

  私が迎えにいったら
  「ママがいい〜パパじゃ、やだ〜」と大泣きをされてしまいました。
 
  ということで私の願いごとは、これです。

  「幼稚園に迎えてにいったら娘が大泣きしませんように」(笑)

 

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(43才)
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■発  行:まぐまぐ,melma!

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
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      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
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 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。
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【ことば】
    

「私たち人間は、自分の欠点を探すことに関しては、天才的な才能をもっています」

                             (精神科医 大野裕)
        

          『生き方を変える大法則』(著 大野裕 みすず書房)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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