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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【91通目】「自律的行動」リーダーのとるべき行動 !

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《自律的行動》
                               
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                11.05.30
                                 91通目
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  リーダー様へ

  拝啓 紫陽花が 葉っぱを広げて 梅雨の入り

  いかがお過ごしでしょうか?

  2011年の皐月が終わろうとし、
  関東も梅雨入りが宣言されました。

  29日の午後に温帯低気圧に変わった台風2号は、
  日本列島を北上していっています。
  風があるものの東京の雨足は30日の午前には弱まり、
  強い風が雲を押し流したのか、午後、青空が顔を出しています。
 
  地震で地盤の緩んだ被災地に
  この大雨で大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

  先週、24日から27日まで再度、被災地の石巻に入りました。
  父の工場の前にあったがれきの山は
  ボランティアの方々の力によって、きれいに片付けられていました。
  父の話では、10名以上の人たちが来て、
  ほぼ1日、汗を流してくれたそうです。

  全員が、ある大企業の製薬会社の会社員だったとか・・・。

  本当に、ありがたい話しです。
  ありがとうございます。ありがとうございます。
  感謝、感謝です。

  その製薬会社では、企業の方針として
  ボランティアに参加するよう社員に希望者を募ったのでしょうか。
  もしくは、誰かがリーダーとなって有志を募り、
  会社の判断ではなく自律的に行動したのでしょうか。

  私はお会いしていなので、そのどちらであったかはわかりません。
  ただ、一企業の方針であっても、個人レベルの判断であっても、
  そこにあるのは、この危機に対処しようとする、
  自律的な行動であることは、間違いありません。

  自ら考え、動く人、企業がどんどん増えています。
 
  〜〜〜
  
  震災直後、関東近県は「計画停電」が実施され、
  さまざまな会社が、あるいは家庭が、節電に取り組みました。

  ある大企業の間接部門の方からいただいたメールでは、
  蛍光灯2000本を間引いたそうです。

  普段、間接部門からコスト削減を促す「お達し」が出れば
  他部署から文句のひとつやふたつがあがってくる。
  それが組織というものです。

  ただ、その時ばかりは、さすがに社員のみんなが
  文句をいわず協力してくれた、とメールにはありました。

  そういえば、5月20日、金曜の夜、
  参加して下さった方々のお陰で、
  記念すべき第一回目の「笑門108倶楽部」セミナーを
  無事終えることができました。
  ご参加してくださった方々、本当にどうもありがとうございます。
  
  セミナー後の懇親会では、会場近くの居酒屋で
  ビールを飲みながら様々なお話を聞きました。

  やはり、ある企業の事務所ではクーラーを入れずに汗をかきながら
  みんなが仕事をしている、とのことでした。

  PCって、ものすごい熱を発するのですよね。
  今や、ほぼひとり一台もっているわけで、
  職場では、夏に向けて、さまざまな取り組みがなされるのでしょう。 
  これから、正念場ですね!

  「私の会社、家庭では、節電のためにこんなことに取り組んでいる」

  と、このメルマガでご紹介してよい事例があったら、
  ぜひ、教えてください。
    ↓↓↓
  j@earthship-c.com
 
  少しでも知恵を共有して、これからむかえる夏場を
  ともに乗り越えていきたいと思います。

  〜〜〜

  さてさて、お気づきの通り、本通のキーワードは「自律」です。
 
   「自律型社員」
   「自律型リーダー」

  と、求める社員像として多くの企業が言葉にしています。

   
   ★「自ら考え、自ら動く」

  有事の時は、いちいち上の判断を求めてから動くのではなくて、
  その時、最善と思える行動を自分(自社)の判断で行っていくことが、
  事態を好転させていく。

  1995年阪神淡路大震災を経験した神戸大学名誉教授であり、
  精神科医の中井久夫氏に、
  『災害がほんとうに襲った時 阪神淡路大震災50日間の記録』(みすず書房)
  という本があります。

  精神科医としてまた病院という現場を統括するリーダーとして
  震災の危機をくぐりぬけた記録です。
  この中に、有事のリーダーシップとして、とても参考になる文があるので、
  少々長いですが、引用させてください。
  
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

  「有効なことをなしえたものは、すべて、
   自分でその時点で最良と思う行動を自己の責任において
   行ったものであった。
   初期ばかりではない。このキャンペーンにおいて時々刻々、
   最優先事項は変わった。
   一つの問題を解決すれば、次の問題がみえてきた。
   「状況がすべてである」というドゴールの言葉どおりであった。(中略)
   おそらく、「何ができるかを考えてそれをなせ」は、
   災害時の一般原則である。
   このことによってその先が見えてくる。
   たとえ錯誤であっても取り返しのつく錯誤ならばよい。
   後から咎められる恐れを抱かせるのは、
   士気の萎縮を招く効果しかない。
   現実と相渉(あいわた)ることはすべて錯誤の連続である。
   治療がまさにそうではないか。
   指示を待った者は何ごともなしえなかった。
   統制、調整、一元化を要求した者は現場の足をしばしば引っ張った。
   「何が必要」と電話あるいはファックスで尋ねてくる偉い方々には
   答えようがなかった。
   今必要とされているものは、
   その人が到達するまでに解決されているかもしれない。
   そもそも問題が見えてくれば半分解決されたようなものである。」  

     『災害がほんとうに襲った時』(著 中井久夫 みすず書房)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
http://www.amazon.co.jp/dp/4622076144/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  上司として、親として、人の上にたつリーダーとして
  日々、何事かをなしている人たちにとって、それぞれの立場において、
  上の文章からは、多くの「気づき」「学び」があると思います。

  この文章にはリーダーシップを考えるうえでの
  様々なエッセンスがぎゅっとつまっているので、
  これをプリントして、みんなで話し合うだけでも、
  良い「リーダー教育」になると思います。
  
  ある組織から「リーダー研修」のご依頼がきているので、
  私も研修プログラムに入れてみようと思います。

  以下、2つだけ。

  ひとつ目は、これです。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

   1)後から咎められる恐れを抱かせるのは、士気の萎縮を招く効果しかない。

  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
  これをひっくり返せば、
  士気の萎縮を招かないのは、
  職場で部下のモチベーションを落とさないのは、
  自律型社員を育てる風土づくりとは、
  後から咎められる「恐れ」を抱かせないこと、だと言えます。

  これをしたら怒られる、あれをしたら人事評価に響く、それをしたら給料が下がる。
  
  フォロワーが自分で考え、判断し、行動を決意するにあたって感じるであろう
  「恐れ」が少ない職場ほど、自律型社員が生まれる土壌が育まれていると言える。
  
  リーダーシップとは、フォロワー(部下)の「恐れ」をいかに取り除くかである。

  子育てもそうですね。

  折角、勉強したのに、ちょっと間違っただけでガミガミ言われたら、
  そのガミガミが子どもにとって「恐れ」になったら、
  親が怖いから、ガミガミ言われるのが嫌だから勉強する
  という「心のパターン」が固着してしまいます。

  勉強する楽しさや学びの醍醐味という
  幼い時に、身につけておきたい「勉学のスタイル」を汚してしてしまう。

  子が自分で考え、自分で学ぼうとする意欲を奪ってしまったら
  子どもは何かの、誰かからの「恐れ」に対処、抵抗するために
  「学ぶ」「勉強する」というスタイルになってしまう。
  つまり【自律的】ではなく【他律的】になってしまうわけです。
  これは大人になっても尾をひきます。   

  私も3人の子を持つ親として、気をつけたいことです(^_^;)

 

  さて、ふたつ目がこれです。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

    2)指示を待った者は何ごともなしえなかった。
      統制、調整、一元化を要求した者は現場の足をしばしば引っ張った。

  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
  根回しが基本スタイルとなっている組織において最も嫌われる行動とは
  「独断専行」です。
  「独断専行」を嫌う職場でよく聞かれるセリフが、これです。

   「俺は聞いていない・・・」

  「独断専行」は、平時においては、一社員のキャリア上、
  命とりになるかもしれません。

  ただ、1分、2分の処置の遅れによって
  多くの人の命が失われていくような危機がダイナミックに変動している時に、
  本社の命令を待つとか、上の人間が意思決定をしていないとか、
  国が、業界が、正式にその慣行を認めていないとか、
  そうした「統制・調整・一元化」を過度に要求する人、組織は、
  結果、最前線で危機に対処する人たちのお荷物になりさがっていった。

  これが阪神淡路大震災の教訓でした。

  震災ほどの危機でなくても、企業において、
  マネジメントという言葉が強くなりすぎてしまい、
  最前線の部隊、例えば営業マンの自律的行動を縛り付けるような
  さまざまな組織慣例がはびこっていないかは、
  平時でも、気をつけたいところです。

  なぜならば、「自律型社員」が育たないからです。

 〜〜〜

  今朝(5/30)の日経新聞に
  ローソンの社長新浪剛史氏が、こう書いていました。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

  「一貫して進めてきた現場中心の分権経営が今回の震災ではうまく機能した。
   震災直後に連絡が途絶え、本社は被災地の状況がつかめなかった。
   以前の中央集権型経営であれば動きが止まっていたかもしれない。
   東北支社は本社に相談することなく自ら判断して動いた。
   早期の店舗再開を決め、商品が足りなければ新潟まで仕入れに出かけた。
   顧客が何を一番求めているかを考え行動してくれた」

   
              『日本経済新聞』(2011.5.30付け朝刊)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ローソンでは、権限の委譲を着々とすすめ
  自律的な判断のできる組織づくりを、かねてから行っていたのですね。

  以上のことをもって・・・、

  「独断専行でいいんだ」
  「上司への報告は無用だ」
   
  と短絡的に結論づけるのは、これまた違うわけでして、
  危機という状況下では自律的行動を許す、いや
  自律的な行動こそが、何事かをなしとげる有効なスタイルだと知っておく。
  そのひとつの「知」が、
  リーダーシップを発揮するものにとって、とても大切だと思います。     

 
  梅雨のじめじめは、ちょっと嫌ですけれど、夏に備えて、
   
   
   ★自ら考え、自ら動く。 

  そうした人が、どんどん増えていく季節になりそうです!
   
  〜〜〜

  本日は、これにて。

  リーダーとして、この危機を乗り越えていくためにも
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、残り少ない皐月が、あなた様にとって
  生涯の記憶に残るようなステキな日々で満たされることを
  心よりお祈りしています。

                 
                 
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                 (^人^)          
 

                                 敬具

   平成二十三年五月三十日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、自ら考え、自ら行動しているだろうか?

 2)私は、何か行動する時に、何を恐れているだろうか?

 3)私は、部下が行動する時の恐れとは何かと考えているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
==========================================================
 ◆103℃ WORD◆

                        「間違いが問題を明確にする」  
     
==========================================================

 ◆追伸◆

  ●パーソナル・コンサルティング「SESSION」の6月の日程が決まりました。

   ──────────────────────────
    2011年6月8日、15日、22日、28日です。
    時間帯は8:40〜17:50までの間です。
    場所は、有楽町イトシア、丸の内パシフィックです。
   ──────────────────────────
 
  ・震災のことを考えると、何か心がもやもやする方
  ・職場の人間関係で少し気になることがある方
  ・リーダーとしてちょっと壁にぶつかっている方
  ・MBTI(C)性格分析で、自分の本来もっている「強み」を知りたい方
  ・「特に悩みはないけど、松山さんに会ってみるか」とお考えの方

  などなど笑顔でお待ちしております。

  思いをため込むことは、折角の、潜在的な力をおさえることになります。
  そんなもったいない話はありません。
  お話をするだけでも、変わることがあり、そのことを私は体験してきています。
  どうぞお気軽に・・・。
    ↓↓↓
  http://www.earthship-c.com/Personal_consulting.html

  それから、以上の日程以外でも、例えば、平日の夜や土曜日でも、
  メールをいただければセッションに対応しておりますので、
  こちらの専用アドレスまで、気軽にメールしてください。 
    ↓↓↓
  session@earthship-c.com

  ●先週末は、我が家の節電対策として「緑のカーテン」をつくろうと、
   花屋さんを訪れました。
   朝顔、ゴーヤ、ひょうたん、など、種をたくさん買ってきました。
   種の売っている棚をみると「おっ!枝豆」・・・。

   「これはビールのつまみに最高だ」と思わず買ってしまいました(笑)

   枝豆は、もちろん「緑のカーテン」にはなりませんが、
   「自家製の枝豆をつまみにビールを一杯」を目標に、
   もちろん「緑のカーテン」も合わせて、せっせと育ててみます!!!

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(43才)
      〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4
■U R L: http://www.earthship-c.com/
■ブログ :「リーダーへ贈る358の言葉」
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■叱咤激励: j@earthship-c.com
■発  行:まぐまぐ,melma!

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
       http://amzn.to/aAuNlS
      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
       http://amzn.to/ctvAS4
      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
       http://amzn.to/9W9XGk

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※本メルマガの著作権は松山に帰属します。ですが、どうぞ自由にご活用下さい!
 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。
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【ことば】    

  「私はいちいち各人の行動の報告を求めなかった。
   災害への対処は、猫の目のように情況がかわる戦争ほどの報告は不要である。
   訂正のきく錯誤はおかしてもよいのである」

                              (中井久夫)
        

          『災害がほんとうに襲った時』(著 中井久夫 みすず書房)より 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

リーダー層のマインドセットをチェンジする。世界50ヵ国以上の企業が導入するMBTI自己分析メソッドを活用したリーダー研修。資料(PDF)をメールいたします!

サーンバントリーダーシップ研修

「強さ」「有能さ」を全面に押し出すのはなく、「支える」ことでフォロワーたちを導くリーダーシップ・スタイルがあります!女性管理職、次世代リーダーに向いたリーダーシップとして好評!

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