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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【89通目】「悲しみ」人はトラウマを抱え成長していく!

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《悲しみの力》
                               
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                11.04.28
                                 88通目
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  リーダー様へ

  拝啓 葉桜が 新たな季節を 告げている 

  いかがお過ごしでしょうか?

  2011年の卯月も、あっという間で、
  いよいよゴールデン・ウィークですね。
  
  震災から1ヶ月以上の時が流れました。

  このメルマガを読んでくださっている方の中には、
  甚大な被害を受けた方もいらっしゃると思いますし、
  また3・11を境にして、
  特に生活に大きな変化はないという方も
  いらっしゃると思います。

  私は宮城県の被災地を訪れ、歩いている時に、
  現実の空間に亀裂が入り、歪みが生じているような感覚になりました。
  そして、東京に戻ってくると、今度は、こちらはこちらで
  見慣れたさまざまな光景に
  うまく心のピントを合わせることができず
  渋谷や恵比寿や六本木など、それらの街の風景が
  まるで映画のセットのような「つくりもの」に思えてしまう、
  そんな不思議な感覚に陥りました。

  「なんだこのビルの化け物たちは、現実なのか?」と。

  そうした日々の中で、今後、どのような立ち位置で
  このメルマガを書いていけばいいのかと迷いもしましたが、
  被災地の方々へ配慮をしながらも、
  3・11以前の、これまで通りのメルマガを
  お届けしていこうと考えています。 

  何か心配りが欠けているような言葉が見あたりましたら、
  どうかご指導いただきたいと思いますし
  皆様からの言葉に耳を傾けながら、微調整しつつ
  「12月までに108通目を届ける」
  という目標を達成したいと思います。
 
  今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!   

  〜〜〜
 
  さて、多くの識者が指摘しているとおり、
  自粛ムードが長引き、経済活動そのものが低迷しては、
  被災地の復興の妨げになるでしょう。

  ビジネス系のセミナーも3/11以後、中止が相次ぎました。
  私は「笑門108倶楽部」セミナーを3/11に予定していたので、
  都内の電車は全てストップし、
  もちろんセミナーは流れる形になりました。

  そこで、改めて5月20日(金)に、
  中止となってしまった第1回目のセミナーを開催したと思います。
   ↓ ↓ ↓ 
  http://www.earthship-c.com/108club/108CLUB_1.html
   ↑ ↑ ↑
  こちらのページにご案内がありますので、
  もしご都合がつく方がいましたら、
  ぜひ、5月20日の夜、お会いできたらと思います。 

  こちらも合わせまして、どうぞよろしくお願いいたします!

  〜〜〜 

  さてさて、だいぶ数は減ってきましたが、
  東京もまだまだ余震が続いています。  
   
  大規模災害が発生した時、
  被災者の心理は以下の「4段階」をたどると言われています。 

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】茫然自失期:震災直後、悲惨な状況に直面し感情や感覚が麻痺したりする。
      ↓
  【2】ハネムーン期:皆で力を合わせガレキの撤去などを行い、メディアは支援を強調し
      ↓     人と人が強い絆で結ばれ、昂揚した雰囲気が漂う。
      ↓
  【3】幻 滅 期:お金や職のことなど現実的な問題に直面し始め、
      ↓    避難所生活などで疲労がピークに達し、怒りや不満が噴出する。
      ↓
  【4】再 建 期:仮設住宅などへの入居がすすみ、復興を実感でき心が前を向く。       
           但し、周囲の変化についていけない人が孤立化していく。
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  以上の心理過程は、あくまでひとつのモデルケースです。
  実際はこんな単純なものではないと思いますし、
  全ての人にこのプロセスが、当てはまるものでもないと思います。
  各段階を行きつ戻りつ、一歩進んで二歩下がるような足取りで
  ゆっくりとその過程は進んでいくこともあるでしょう。 

  私が3月下旬に被災地で会った方々の様子では、
  「ハネムーン期」であったと思いますが、
  あまりにも被害が甚大であり、最愛の方を失った人などは、
  まだまだ「茫然自失期」であったと思います。

  津波が家までおしよせた宮城県名取の友人に会った時、
  彼は、こんな言葉をもらしていました。

  「今はなんか、こう、みんな、気分が高まっているからいいんだけど、
   これがおさまった時に、どうなるのかと考えると、怖い」

  まさに私の友人は「幻滅期」のことを直感していたわけです。
  恐らく、GWで多くのボランティアが被災地を目指すでしょう。
  「ハネムーン期」の最終段階かもしれません。

  しかし、どうも「幻滅期」という言葉がよくない。

  〜〜〜  

  この災害時の心理過程は、よく考えてみると、
  私たちが人生の壁にぶつかり、
  それを乗り越えていく時のプロセスと重なります。

  仕事で失敗し、壁にぶつかり、悩む。
  うまくいかないのは自分のせいではないと、
  怒りや憎しみを誰かにぶつける。
  あるいは、自分がだめだからと、自己を責めに責め、
  自分で自分を傷つけてしまい、落ち込む。

  人生への幻滅感が深まる【幻滅期】。

  怒りが外へ向くか、内へ向くか、
  人の性格によって差はあるものの、あるいは
  ひとりの人間の中で、内へと外へとが交互に訪れるものの
  感情は不安定で攻撃的な状態である。

  この時、それまで我慢してきた感情をおさえず、
  「怒り」や「悔しさ」や「悲しさ」を噴出させることは、
  こころを浄化しきれいにしていることでもある。

  この混沌とした感情的に不安定となる時期を通り抜けて、
  人の大切さや、友のありがさや、家族のいとおしさや、
  仕事の意味や、生きる価値や、未来の尊さ、などなど、
  壁にぶつかる以前では気づくことのできなかった
  人生をたくましくも穏やかに明るく生きる知恵を身につけ
  心は調和を取り戻し、そして成長し、一回り大きな人間となっていく。

  だから【幻滅期】は同時に、こころの【浄化期】でもある。

  幻滅するからこそ、見えてくる、感じとれる、何かが人にはある。

  それはちょうど、山の頂上に立って眺めてばかりいては、
  自分が立っている山の魅力がわからないのに似ている。
  谷に落ちて山を見上げた時になって初めて、
  その山の雄々しさや優美さや壮大さに人は気づくのだ。

  人生の眺める角度をかえることによって、新たな知恵が身につく。

  だから、【幻滅期】は、5年後、10年後のその人を見すえた時に、
  とても尊い時間の流れ【浄化期】なのだと思う。

  〜〜〜

  PTSD(心的外傷後ストレス障害)という言葉がある。
 
  そして、トラウマになるような心に過度の衝撃を受けた体験が、
  むしろ、その人を成長させていくことを

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
    ☆PTG(外傷後成長 Post Traumatic Growth)
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

  という。

  悲しい、心が壊れてしまうような体験が、
  将来的にその人の人格形成によい意味で作用するのだ。
 
  阪神淡路大震災を経験したひとりの人間が、
  川崎で小さな飲食店を開いている。
  私は、家族で月に1回は、彼のお店を訪れる。

  彼は震災を通して人生の価値観が変わり、
  大企業でのサラリーマン生活を捨て、起業した。
  

 
   辛い体験が、彼を成長させた。
   そして、悲しい体験が、今の彼を支えている。

  〜〜〜  
  
  3月11日、この国を、
  世界最大級マグニチュード9.0という地震が襲った。
  そのエネルギーは、ヒロシマ原爆の32,00発分に相当するという。 

  被災地の悲しみはあふれ、とてもぬぐいきれない。

  悲しみを早く忘れて、前を向けという人もいる。
  乗り越えろ、と叫ぶ人もいる。

  もちろん、それは正しいことだけれど、
  できるならそうしたけれど、
  上手にそうできない人だっている。

  悲しみは乗り越えたり、忘れたりするものではなくて、
  ずっと大切にして、ともに歩んでいく。
  そう考えても、いいと思う。

  悲しみは、こころのお掃除屋さん。
  
  悲しみは、悲しみのままでいい。

  悲しみを悲しみとして、そのまま認めてあげることが、
  悲しみを慈しむことになり、
  悲しみを生きる力にかえていくことになるのだと、思う。

  悲しみの時期に心が「痛む」こと。
  それが「悼む」ことになる。

  悲しみは、歴史をつくる。

  今この日本にあふれる悲しみが、歴史をぬりかえていく・・・・。
 

  〜〜〜

  本日は、これでおしまいといたします。

  リーダーとして、この国を立て直すためにも、
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、残り少ない卯月が、あなた様にとって
  生涯の記憶に残るようなステキな日々で満たされることを
  心よりお祈りしています。

                 
                 
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                 (^人^)          
 

                                 敬具

   平成二十三年四月二十八日

                             松山 淳より 

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 ◆自問自答◆

 1)私は、悲しい時に、しっかり悲しんでいるだろうか?

 2)私は、他者の悲しみを受けとめているだろうか?

 3)私は、悲しみを慈しんでいるだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                          「無駄な感情はない」  
     
==========================================================

 ◆追伸◆

  東京も余震が続いています。

  幼稚園の娘は、揺れがくると、顔を硬直させ、ひどい怖がりようです。
  3/11直後は、携帯電話で地震が来るのを音で知らせてくれる
  「ゆれコール」なるものを設定していたのですが、
  その音が鳴るだけで、怖がってしまい、今はやめています。

  先日も揺れがきて、娘と次男は、机の下に隠れ、おびえていました。
  そこで私は、二人の前であぐらをかいて座り、

   「このぐらい大丈夫だ、がっはっはっは!」

  と大笑いしながら、、揺れがおさまるのを待ちました。

  親の不安や緊張は、子に伝わる。逆も真なり。
  親の「大丈夫」が、子どもの心に「大丈夫」をつくりあげる。

  ちょっとわざとらしい演技でしたが、後日、
  「おとうさんがいれば怖くない」と娘がぽろりとこぼしたので、
  私のへたくそな演技も少しは効果があったようです。

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(43才)
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■発  行:まぐまぐ,melma!

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
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      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
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【ことば】     

 「未来は(まだ)存在せず、過去も(もはや)存在しない、
    実際に存在するのは本当は現在だけなのだ」

                         (V・E・フランクル)
        

              『意味への意志』(V・E・フランクル 春秋社)より

 

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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