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【緊急便】「希望」東日本大震災でのメッセージ!

  リーダー様へ

  どう言葉を書き出していいかわかりません。
  節電にも協力したく、パソコンはあまり開かないようにしていて、
  でも、「松山さん、今こそ、みんなを励ましてください」
  というある読者の方から、メールがあって、書き始めています。

 「被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。」
  という定型化された言葉は書きたくない。
 
  もちろん、そういった気持ちはある。
  祈るしかできないから、祈ってはいます。

  けれど、今、私自身に真の意味で「祈る」ほどの心の余裕がない・・・。

  私の両親は、宮城県石巻の出身。
  
  両親は、東京在住ですが、震災時、石巻にいて被災しました。
  今日、やっと生存が確認されました。
  ただ、父の会社の小さな工場は、
  津波に襲われ壊滅状態となっているようです。

  今日、兄から「おい、淳、おやじ、生きてたぞ!」と、電話がありました。
  兄と父の電話は、短い時間だったようで、
  詳細は、まだわからずです。とにかく生きていました。

  でも、小さい頃、私にお年玉をくれた
  おじさん、おばさんが行方不明になったままです。

  〜〜〜

  学生時代のラグビー同期のYは、仙台市名取の在住です。
  心配で「生きているか?」とメールしたところ、
  3/13の夜、に電話がありました。

  津波で家は、ぐちゃぐちゃになってしまったそうです。
  避難所での生活。
 
  「これから、どうしていいか、わからない」

  と、混乱していました。

  〜〜〜

  人は絶望することがある。

  どうしようもない時がある。

  畏敬すべき自然の所業。
 
  誰かが悪いわけでない。
 
  確かに何かが悪いのに、何もののせいにできない息苦しさ。
 
  そんな時・・・人は「絶望」していいと、思う。

 「絶望」を自らに「許す」ことも大切だと、今、思う。    

 「絶望」の淵にて、「希望」を強要されることは、正直、辛い。

 「希望をもて」と、叫ばれることは、
 
  光源の強い照明を至近距離で直視させられることに似て、痛みます。

 「絶望」を許すことは、その人の「痛み」を敬うことになる。

  その人の心を尊重することになる、と思う。
   

 

  だからといって、誰かの「絶望」を許すことは、

  誰かの「希望」を失うことにはならない。

  真の「希望」とは「絶望」から生まれくると思うから。

  陰、極まって陽。  

 「絶望」の闇の濃さに、とまどいながら

  闇から逃げず、闇に包まれ、闇に佇む時

  人はやがて暗闇に目が慣れ、あたりが見えてくるように

  ゆっくりと「心の視力」を回復し、現実と向き合う。

  そしてやがて「希望」を手にする。

  世界でただひとりの存在である

  その人が自分の力で見出した希望こそが、

  希少価値の高い、数少ないホントに大切な「望み」なんだ、と思う。

  だから、「希望」は、「希(まれ)な望み」と書くのだ。

  〜〜〜

  被災地から遠く離れた僕たちには何ができるだろう?

  やがて、ボランティアとして現地に赴くことができるだろう。
  義援金を寄付することができるだろう。
  電気がない今、電気を消すことができるだろう。
   
  たくさんのできることがある。

  そして、逆に、今、してはいけないのは、
  自分の生活の穏やかさや正常さを被災地の人たちと比べること。
  「自分は何もしていない」「何もできていない」と
  自分を責めたり、罪悪感を感じること。

  食べるものもなく、毛布にくるまり
  寒さに凍え夜を過ごす被災地の
  ホントに一番、辛い人たちは、
  決して、僕たちの生活を恨んでいない、と思う。
 
  今、彼らが望んでいるのは、
  プロフェッショナルたちの速やかな救援活動と正確な情報と・・・、
  そしていつかきっと来るであろう「穏やかな日常」。   
  
  「穏やかな日常」がある人たちは、
  ただ、ひたすらその「穏やかな日常」に感謝し、過ごすことが、
  被災地で苦しむ人たちへの贈り物になる、と思う。

  「何もできない時、
   何もしないという選択をする勇気をもつ」

  阪神淡路大震災の時、時期尚早の、
  また経験のないボランティアは、
  その善意はもちろん素晴らしいけれど、
  現地を混乱させ、過剰な支援物資はゴミとなり、
  その処理に多くの労力を必要とした。

  歴史に学び、その経験を今、いかす。

  今は「何もしない」ことが、
  「何かをしている」ことになる。

  混乱した状況では、「意図的に何もしない人がいること」が、
  秩序を加速させることにつながる。

  被災地のライフラインが整い始めたら、
  僕たちにできることは、きっといくらでもある。

  ただ、それは今、「無関係であれ」と言っているのではない。

  被災地で、「希望」をもてない人がたくさんいる状況で、
  僕たちが、この国のこれから先のことに
  「希望」をもっていることが、
  どれだけ大事なのだろうと、思う。

  「希望」の押し売りをするのではない。
  「希望」をもっていること、そのことに意味がある。 

 
  父の安否を気にしながら、
  仕事が手につかず、それでも、私が選択したことは、
  目の前にある「すべき仕事」を、淡々とこなしていくことだった。

  難しいことを考えることは、ひどく難しかったけれど、
  掃除や書類の整理はできた。いつも通り、トイレ掃除もした。
  テレビは消して、子どもと遊び、笑った。
 
  いつもと変わらぬ日常を自らに課すこと・・・。
  それは少し努力がいったけど「平常心」でいられたように思う。

  秩序を崩した混沌のエネルギーが巨大化・加速している、今、この国で、
  小さくとも秩序ある「場」が、今、この国に必要だと思った。

  希望を失わず・・・。

  そう、希望を見失わず・・・・。

  僕たちは、今、希望をもつことで、何かに100%貢献ができる、と思う。
 

 

  松山淳

  2011年3月15日

 

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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