ビジネスリーダーへ元気・勇気・やる気を贈るメールマガジン

『リーダーへ贈る108通の手紙』

HOME > メルマガ > 2010バックナンバー > 【81通目

【81通目】「相手の立場で」ABC理論で固定観念にご用心!

☆────────────────☆───────────────────☆
《相手の立場で》

                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                10.12.17
                                 81通目
☆────────────────☆───────────────────☆

  リーダー様へ

  拝啓 さざんかが 朝日に照らされ 散歩道

  いかがお過ごしでしょうか?

  2010年の師走も中盤!
  ホントに今年も残り少なくなってきました。

  冬も本格化し、天気のよい日は、空の青がやっぱり違いますね。
  仕事で夜遅くなって、星空をみあげると、これまた、夏とは違って
  きらめく星がくっきりみえるような気がします。
  空気が透明になる季節。
  宇宙を感じるには、もってこいの季節ですね。

  〜〜〜
  
  さて、そんな冬になるちょっと前に、
  PHP研究所が発行する雑誌『THE21』の編集の方から取材を受けました。
  デール・カーネギーの言葉について、
  何かコメントをもらえないか、ということでした。

  1時間ほど、いろいろ喋りまして、
  今月号が先週の金曜日10日から本屋さんや
  コンビニにならんでいるそうです。
  ブログでもちょっとふれています。
   ↓↓↓
  http://ameblo.jp/earthship-consulting/day-20101206.html

  見本誌をもらいましたので、1冊プレゼントしたいと思います。
 
  それから、私の恩師窪田哲夫氏が『致知』(1月号)に登場しています。
  ぜひ、読んでいただきたく、これまた1冊、プレゼントいたします。
  詳しくは【追伸】をご覧ください。

  〜〜〜

  さてさて、今回、取材を受けるということで
  デール・カーネギーの『人を動かす』(創元社)を再読しました。
  原書が発売されたのは、1936年(昭和11年)のことです。
  ですので、かれこれ70年以上の時を越えて、
  今なお全世界の人々に読まれているわけです。
  
  多くの古典がそうであるように、時の試練に耐え、今に残るものには
  必ず、学ぶべき大切な「教え」があると思います。

  本通では、デール・カーネギーの教えに耳を傾けてみたいと思います。
  と、その前に、「カーネギー」と聞くと(私がそうだったのですが)
  鉄鋼王カーネギーをつい想起しますけれど、鉄鋼王は、
  「アンドリュー・カーネギー」ですので、お間違いのないように。
 
  老婆心でした・・・。

  〜〜〜

  では、本文へ突入です。
  取材の時、私は『人を動かす』という本の通底に流れている考え方は

   「相手の立場になって考える」

  だと、お話しました。例えば、こんな言葉があります。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
   「非難は、どんな馬鹿者でもできる。理解することに努めねばならない。
    賢明な人間は、相手を理解しようと努める」

    
              『人を動かす』(D・カーネギー 創元社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  私たちは、主観で現実をとらえます。
  常に、主観というフィルターが現実を見る目にかかっています。

  日本語には「色眼鏡で見る」という言葉があります。
  先入観や偏見で物事や人を見ることを批判する言葉ですね。

  と、そこまでいかなくても、
  自分が大切にしてる価値観や信条や考え方があって、
  そのフィルターをとおして人や出来事を判断しています。

  そうすると、否定的な意味ではなくて
  誰もが「色眼鏡」をかけているわけです。  
 
  〜〜〜

 「ABC理論」といえば、心理療法家アルバート・エリスが提唱した考え方です。

   ──────────────────
    A:Activating event(出来事)
    B:Belief(信念・固定観念)
    C:Conseqence(結果)
   ──────────────────

   A:雨が降ってきた。(出来事)
   C:今日はやる気がでない。(結果)

  こんな風に、私たちの思考は「A」から「C」へと瞬間的に判断がおこなわれます。
  瞬間的なので、「A」と「C」の間にある「B:色眼鏡」に、気づきません。

  もし雨が降る日にやる気が出ない人は、
  「B」として「雨が降る日はろくなことがない」
  という過去の経験から、その人にとっての固定観念が、
  かたちづくられたのかもしれません。

  しかし、例えば、我が子3歳の娘が、雨の日、ウキウキして玄関に立っています。
  なんでかといいますと、ピンクのお気に入りの長靴をはけるからなんです。
  だから、娘は雨が降ると嬉しいんです。モチベーションがあがっています。

  雨が降る。誰にでも雨は降ります。でも、解釈が違う。
  ある人にとっては憂鬱な雨で、ある人にとっては喜びの雨となる。

  普段はあまり意識することのない「信念」や「固定観念」が、
  その人にとっての「現実」を生み出している。

  〜〜〜

  アルバート・エリス氏は、論理療法を提唱した人です。
  その療法は、「B:Belief(信念・固定観念)」の部分を意識化し
  現実の受け止め方、解釈のしかたをかえていこうとするものです。

  雨が降るとブルーになってしまう。
  でも、雨が降らなければ、生命は存続することができない。
  だから、雨は恵みの雨である。

  と、そんな極端な論理はありませんけれども、
  そんな流れで、自分のガチガチになってしまっている固定観念や信念を、
  よりゆるやかなものにしていこうとするものです。

  思考をマッサージして、柔軟にしていく。
  心の柔軟体操みたいなものです。

  〜〜〜

  例えば・・・Hさんが上司に叱られました。

  H「上司にものすごく叱られました。課長は俺のことが嫌いなんですよ。
    今度、異動させられるのは、絶対俺ですよ。決まってます。
    ちょっともうやってられないなって感じで、会社、辞めようと思ってます」

   「異動させる、そう上司の方が言ったんですね?」

  H「いや、そうは言ってないですけど、絶対そうですよ」
  
   「絶対、ですか、その上司の方に確認されましたか」

  H「だから、確認はしてないんですけど、そう顔に書いてあるんです」

   「なるほど、どう書いてありますか」

  H「だから、今度、飛ばしてやるって」

   「ホントに書いてあります?」
  
  H「いや、ホントには書いてないですけど、そう言いいそうな気がするんです」

   「気がする?」

  H「はい、気がするんです?」

   「気がする?」

  H「はあ〜、まあ、そういった言い方もありますけれど」
  
   「気がするって、他にどんな言い方がありますかね?」

  H「う〜、まあ、気のせいなので、誤解とか思い込みとか」

   「誤解とか思い込み?」

  H「まあ、そうですね。」

   「では、さきほど話していた、異動の件はどうでしょうか?」

  H「・・・・・・まあ、それはいろいろと、私の思い込みといいますか・・・」

  と、これまた極端で、なんだかクライアントを追い込んでいるようすけれど、
  傾聴を重視する非指示的カウンセリングの中でも、
  論理療法は、歪曲されている誤解や思い込みに対して、
  鋭く切り込んでいきます。
 
  ちょっと、ここでは、わかりやすい例をあげるために
  間を省略しているケースにしてありますが、
  実際はもっと間をもって、以上の会話の流れを60分かけて、
  あるいは、何回かのセッションにわけて、ゆったりとやるわけでして、
  今回の例は、少しオーバーです。(※私の場合はですが・・・)

  でも、言いたいことは、「絶対そうだ」といった、
  思い込みが発生する時には、必ず何かしらの強固な「固定観念」がひそんでいて、
  それが現実の見方をひどく狭いものにしたり、出来事を曲解させてしまったりして、
  その人を必要以上に感情的に不安定にさせてしまうのですね。
  そうると、重大な人生の判断を誤ってしまう。

  その人の、「思い癖」や「認知の癖」に着目して、
  変容を促していくのがポイントです。

  〜〜〜

  さて、またまた、ずいぶと話が流れてきましたけれど、
  冒頭のカーネギーの言葉に、ここでなんとか結合したいと思います。

  「相手の立場にたつ」と「固定観念」で結びます。

  人を動かす時の要諦として、
  カーネギーは「相手の立場を考える」ことの大切さを
  言葉をかえ、エピソードをかえ
  『人を動かす』という本のなかでくり返しています。

  つまり、相手の「固定観念」は何なのかに思いをはせることが
  人を動かすときに大事になってくるわけです。

  固定観念だとネガティブですけれど、信念ならばどうでしょう。

  ある会社の課長さんが、こんな話をしていました。

   ───────────────────────────────── 
   うちのある部下ね、元気がね〜な〜って、ずっと困ってたんです。
   でも、この間、ふたりで話したら、
   「自分は家族を大切にするし、この会社のみんなも、
    また、日本の社会がそうなってもらいたいと思って私は働いています」
   って、熱く語るんでですよ。それ聞いて、なんだかびっくりしちゃって、
   それから、そいつを見る目がかわってね、ぐっと関係がよくなりましたよ。
   ───────────────────────────────── 
  
  この課長さんの固定観念は何でしょうか?

   「部下は、元気であるべきだ」ですね。

  その観念を基準にして、人を判断していた。
  そうすると、単純に「元気がない部下はダメな部下」となってしまい、
  そんなひどい話はないわけです。
  部下にも同じように「固定観念」があるわけで、相いれない。
  大切にしていることが違いますから。
  部下は、「元気」を無理やりおしつけられているようで、
  この課長さんの言うことは、ききたくない。 

  だから、課長の言葉はこの部下にはとどかない。
  だから、動きたくない。

  でも、課長さんは部下の信念を知りました。別の角度から理解しました。
  部下は、普段は大人しいかもしれませんが、
  熱いものをもっていることを、理解できたのです。

   家族が大事で、そうした会社、さらに社会にしたい、と。

  素晴らしい「志」ですね。
  そして、課長は思います。自分はそこまで考えていなかったと。

  こうなってくると、課長はその部下に対して、
  それは一瞬だったかもしれませんが、
  なんだか尊敬の念に近いものが芽生えるわけです。

  これが、人と人との「コミュニケーション」つまり、

   ★相互理解

  ですよね。

  〜〜〜

  『人を動かす』には、こんな言葉もありました。

  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
   「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、
    自分の立場と同時に、
    他人の立場からも物事を見ることができる能力である」
   
              『人を動かす』(D・カーネギー 創元社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  これは自動車王ヘンリ・フォードの言葉として紹介されています。

  会社は、違った信念(固定観念)をもった人間の集合体です。
  それをひとつにまとめあげるのが、企業理念ですね。
  でも、組織においては、異なる信念が、相互理解の壁になる。
  その時、大切なのが、まさにヘンリー・フォード、そしてカーネギーが言う

 

   ★相手の立場から物事を見ようとする姿勢
   

  これを実践するのは、ホントに難しいことです。
  でも、難しいからこそ、できた時の効果は大きいわけです。

  今年も後わずかです。

  「相手の立場にたって考える」

  リーダーとして、ちょっと気にかけてみて下さい。

  〜〜〜

  本日は、これにて。

  さあ、2010年も半月をきりました。
  来週はクリスマスですね。素敵なクリスマスを過ごすためにも
  どうぞ大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2010年の師走が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

        
                  
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 (^O^)/
                                   
 

                                 敬具

   平成二十二年十二月十七日

                              松山 淳より

===========================================================
 
 ◆自問自答◆

 1)私は、自分の見方に固執していないだろうか?

 2)私は、自分の固定観念をクリーニングしているだろうか?

 3)私は、相手の立場にたって物事をみようとしているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
==========================================================
 ◆103℃ WORD◆

                            「共に生きる」  
     
==========================================================

 ◆追伸◆

 【雑誌のプレゼント企画】────────────────────────

  さてさて、本文に書きましたとおり、私のコメントが掲載されている
  といっても、小さくのってるだけすが(^_^;)
  『THE21』を1冊、プレゼントいたします。
  http://www.php.co.jp/magazine/the21/

  それから、『致知』(1月号)もです。
  私の恩師、窪田哲夫氏が『闘戦経』について語っています。
  『闘戦経』は、日本に伝わる最古の兵法と言われているものです。
  兵法といったら「孫子の兵法」で、これは中国から伝わったものですけれど、
  日本人ならではの日本の兵法書が、ちゃんとあったのです。
  http://www.chichi.co.jp/

   1)『THE21』(2011/1月号)
   2)『知致』(2011/1月号)
 
  もし、ご希望の方がいらっしゃいましたら、
  件名を【雑誌プレゼント希望】として、以下のアドレスまでメールしてください。
  そして、上記の1)か2)どちらを希望するかを記載してください。 
  抽選で、各1名さまずつにさしあげます。
    ↓↓↓
   j@earthship-c.com

  匿名でも、結構です。締め切りは、え〜12月19日(日)にいたします。
  当選された方には、20日(月)に、郵送先を確認するメールを差し上げます。

  当たるも八卦、当たらぬも八卦、って占いではないですが、 
  どうぞよろしくお願いいたします。

 【「iphone」でお猿さん状態!?】────────────────────

  それから「iphone」やっと買いました。1週間待たされました。
  お猿さんが目新しい機械をいじっているような状態になっています(笑)
  私の身長が187センチちかくあることは、
  何度も、このメルマガで書いてますが、私、手も大きいのです。 
  なので、あの小さな画面でキーボードをタッチするのはちょっと至難の技です。
  う〜ん、まいりました。

 【六本木ヒルズで個人セッション】─────────────────────

  さらに、来年1月から六本木ヒルズ、赤坂アークヒルズ、丸の内パシフィックなど
  都心の主要ビルにある小さな貸し会議室(といいますか事務室みたいなものですが)
  を、まずは月に5日間だけ、年間契約でかりることにしました。

  平日(8:30〜18:00)ですが、個人セッションの日程や時間帯を固定して、
  ゆったりとした、エグゼクティブな雰囲気で、ご相談に応じるようにいたします。

  六本木ヒルズは11階で、内覧にいってきましたが、
  もし、当日、窓側の部屋をかりることができたら、それはそれは絶景です!
  朝は、8時半から利用できるようなので「朝活」にもご利用ください。

  MBTI(R)という性格検査を活用した「自己分析セッション」など含め
  法人契約も承りますので、経営者の方、人事の方、
  社員教育、リーダー育成、外部メンター制度、
  メンタル・ヘルス対策などとして、ぜひ、ご利用ください。
 
  詳細は、また改めて、このメルマガやHPでお知らせしたいと思っています。 
  ちょっと前振りの情報でした。

  ***

  それでは、心がほっこりする、素敵な週末をお過ごしください!

 

──────────────────────────────────────
■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(42才)
      〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4
■U R L: http://www.earthship-c.com/
■ブログ :「リーダーへ贈る358の言葉」
       http://ameblo.jp/earthship-consulting
■叱咤激励: j@earthship-c.com
■発  行:まぐまぐ,melma!

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
       http://amzn.to/aAuNlS
      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
       http://amzn.to/ctvAS4
      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
       http://amzn.to/9W9XGk

■バックナンバー:http://archive.mag2.com/0000112707/index.html
※本メルマガの著作権は松山に帰属します。ですが、どうぞ自由にご活用下さい!
 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。
───────────────────────────────────────

【ことば】

 「商談には特に秘訣などというものはない・・・ただ、
  相手の話に耳を傾けることが大切だ。どんなお世辞にも、これほどの効果はない」

                     (チャールズ・エリオット博士)
        

             『人を動かす』(デール・カーネギー 創元社)より  

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

リーダー層のマインドセットをチェンジする。世界50ヵ国以上の企業が導入するMBTI自己分析メソッドを活用したリーダー研修。資料(PDF)をメールいたします!

サーンバントリーダーシップ研修

「強さ」「有能さ」を全面に押し出すのはなく、「支える」ことでフォロワーたちを導くリーダーシップ・スタイルがあります!女性管理職、次世代リーダーに向いたリーダーシップとして好評!

アースシップ・コンサルティング・ロゴ

アースシップ・コンサルティング
〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4 TEL&FAX(03)3725-4277

e-mail:j@earthship-c.com