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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【78通目】「人の空間」頭は少し弱目がいい 城山三郎の思想から!

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《人の空間》

                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                10.11.01
                                 78通目
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  リーダー様へ

  拝啓 きみどりから だいだいいろへ みかんたち  

  いかがお過ごしでしょうか?

  2010年の霜月が始まりました。
  今年も、残り2ヶ月です。
  紅白歌合戦の企画チームもだんだんと忙しくなっていることでしょう。
  今年は、誰が選ばれるのでしょう?楽しみです。
 
  紅白歌合戦など、まだ先のことですが、
  常に部下より半歩先の未来を見つめつつ
  行動していくのがリーダーの大切な役割かと思います。

  ハロウィンが終わり、街のショーウィンドウは、
  一気にクリスマスへと・・・。
 
  今年の年末を、充実した気分でむかえるためにも
  半歩先の未来を見つめ、この2ヶ月を大切にしていきたいですね。

  〜〜〜
 
  さてさて、先週末は、久しぶりに台風が東京を直撃しました。
  すさまじい雨と風が吹き、街中にある木々が、
  こちらに手をのばしてくるかのように激しく揺れていました。
  
  幼いころ、台風がくると気分が高揚し、
  傘もささずに走り回っていたのを思い出します。

  台風が過ぎると、大木が折れていたり、大きな水たまりができたり、
  日常の風景が一変し、非日常的な空間が現出します。
  折れた木や巨大な水たまりができると、
  もう、1週間ぐらいは、わーわー騒いで、
  友だちと興奮して遊べるわけです。

  恐らく、そうした非日常空間が現れることを見越して、
  「今度の台風の後はどうなるのだろ〜」と、
  自然の畏れを感じつつも、期待の方が上回り、
  幼い私は、台風の到来とともに、ひどく興奮していたのだと思います。
  
  でも、台風でびしょ濡れになって走る子どもを見て、
  大人たちは目をほそめ、
 
  「あの子、おつむは大丈夫かしら?」

  と、眺めていたことと思います(笑)  

  〜〜〜 

  城山三郎氏のエッセイ集『打たれ強く生きる』(新潮社)に、
  小説家の渡辺淳一氏のことが書かれてありました。

  城山さん曰わく、

   ★「頭は少し弱目がいい」
 

  というのが、渡辺さんの説だそうです。主旨はこうです。
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
 
   「頭がいいと、いろいろなことに気がつき、気が回り、
    また先行きのことをあれこれ計算したりして、一事に集中しない。
    少し頭が弱目な方が、その道しかないとあきらめて、
    いい仕事ができる。」

    
            『打たれ強く生きる』(著 城山三郎 新潮社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 http://www.amazon.co.jp/dp/4101133212/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  渡辺さんは「歌手の世界でもそれがいえる」と言い
  「頭が少し弱目」だけれども、とても歌のうまい歌手の名をあげた。
  すると、同席していた人は「なるほど!」と大きくうなづいた。

  その歌手とは、誰だったのでしょう?
 
  城山さんは、歌にまったく関心がなかったので
  誰だったか覚えていない、と書かれています。

  「頭が少し弱目」というのは、
  なんだかちょっと失礼なような気もするのですが、
  ここでは「褒め言葉」だと、頭を切り換えて考えないといけません。

  話はまた、渡辺さんのことです。
  文壇の集まりでゴルフに行った時、途中から激しい雷雨となった。
  プレーを中断する人も出るなかで、渡辺さんは悠々とプレーをつづけ、
  圧倒的な差で優勝したことがある。
  
  城山さんは、渡辺さん自身がとても「打たれ強い」と言いたいわけです。
  そして「打たれ強い」人間の条件として
  「頭が少し弱目がいい」を論の支えにしています。

  城山さんは、「頭が少し弱目」をこう解釈しています。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
    
   「頭が少し弱目ということは、鈍いということであり、
    細かなことに気をつかってくよくよすることがないということである。
    エリートは、とにかく自分を完全と思い、
    また完全を期待するので、何か失敗かショックを受けると
    大きくくずれやすい」    

            『打たれ強く生きる』(著 城山三郎 新潮社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  「打たれ強い」というのは、「鈍さ」に通じていて、
  確かに、小さなことをいつまでもくよくよ気にしていたら、
  やがて心が崩れていってしまいますね。

  そういった意味で、年齢とともに、記憶力が低下していく、
  「物忘れ」が増えていくというのは、いいことかもしれません。
  (私もここのところ「物覚え」が・・・でも、昔からかな)

  なんでもかんでも、覚えていたら、たいへんです。
  頭も心もパンクしまちゃいます。
  パンクしないように、生きやすいように、
  年とともに「忘れる力」・・・「忘却力」が高まるのだと
  とらえるのも知恵のひとつですね。

  長寿の人たちに共通しているのは、性格的な明るさです。
  その明るさの底にあるものは、楽観主義です。
  「まあ、なんとかんなるでしょう」という、おおらかさです。
  この「おおらかさ」は、城山氏がいう「鈍さ」に通じているものでしょう。

  私もまったく「鈍い」ほうでして、20代のころは、
  「松山は鈍い、もっと細やかになれ」と叱られました。

  人間の本質は、そうはかわりませんので、上司がいない今、
  妻に、同じように叱られています(笑)

  〜〜〜   

  さて、城山さんの本に『「気骨」について』(新潮社)があります。
  この中に、老荘思想の大家 加島祥造氏との対談があります。
  加島氏は、大ベストセラー『求めない』(小学館)の作者ですね。

  今でこそ「タオイスト」として有名ですが、
  もとは英米文学が専門で、老荘思想を学び始めたのは50歳を過ぎてからです。
  加島さんは、老荘の原典を読だけど、最初はよくわからなかった。
  で、英語で書かれたものを読んだら、
  とてもシンプルに訳されていて、すっとわかった。

  例えば、原典には「虚」とある。これをどうとらえるか?
  英語ではこれを「スペース(space)」「エンプティネス(emptiness)
  と訳してある。とてもわかりやすい。

  そこで、加島さんが、城山さんとの対談で、
  老荘思想に関してこんなことを言っています。  

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
    
   「中に空間がなければコップはコップで在りえないし、
    人間だって肺や胃に空間があって命を養っているー
    というふうにだんだん遡っていくと、
    全世界、天と地を生んだものも、空間の働きからなのだと納得できる」    

            『「気骨」について』(著 城山三郎 新潮社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  老荘思想で、「空間」とは「無駄」をも意味するそうです。
  
  「コップは中が詰まっていたら役に立たない」

  つまり、コップの中に無駄があるから、コップはコップとなり、
  何かの役にたつわけですね。

  日本が世界に誇る「山水画」は、
  描かれていない部分がとても多いわけですが、
  「無」の部分があるから、絵がいきてくるのだと、よく聞きます。

  あれもこれもと、いろいろなものがつまった部屋は息がつまります。
  文章も言いたいことが、多すぎるのは、理解するのに苦労します。
  (すみません、文章については、反省を込めて・・・)


   ★「頭は少し弱目がいい」
  
 
  これってつまり、人として適度な「空間」がある、ということですよね。
  やっぱり褒め言葉です。

  「鈍い」というのも、イメージでは「神経の隙間」が人より大きい。
  その隙間、「空間」が、外からのストレスに対する緩衝材の役割を果たしている。
  だから、くよくよしない、打たれ強い人間になる。

  そして、そんな「空間」が、人を優しく受け入れるスペースを生んでいて、
  「人の器」「リーダーの器量」をつくりだすことができるのでしょう。

  といったことで、肩の力を抜いて、眉間のシワをやめて、
  人としての「空間」・・・「ゆとり」が、リーダーの魅力を形成する。
  そのことを、本年、残り2ヶ月、ちょっと意識してみてください!

  人の欠点がその人の個性であり、魅力になるのですから・・・。
  
  〜〜〜

  本日は、これにて。

  いよいよ霜月です。朝晩と寒さを感じる日が多くなります。
  風邪など召されませんよう、どうぞ大切な大切なおからだを、
  くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2010年の霜月が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

        
                  
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                  (^人^)                 
 

                                 敬具

   平成二十二年十一月一日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、完璧を求め過ぎていないだろうか?

 2)私は、こころのスペースを大切にしているだろうか?

 3)私は、今の生活に適度な無駄(空間)があるだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                          「無から有が生まれる」  
     
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 ◆追伸◆

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  誤字脱字の多い拙いメルマガながら・・・汗)
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【ことば】  

     「無駄をなくしたら、駄目ですよね」

 

                              (城山三郎)
        

               『「気骨」について』(著 城山三郎 新潮社)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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