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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【77通目】「憂い力」チンパンジーは絶望しない!

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《憂い力》

                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                10.10.22
                                 77通目
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  リーダー様へ

  拝啓 秋雨に 濡れる傘の 色模様 

  いかがお過ごしでしょうか?

  2010年の神無月も下旬へと。
  酷暑と言っていたあの日々はどこへやら。
  すっかり涼しくなり、秋の深まりを感じます。

  天高く馬肥ゆる秋。

  秋ならではの旬のものをたくさん食べて、
  元気にいきたいものです。

  といって、東京の今週は、すっきりしない天気が続き、
  毎朝、空を見上げると、厚い雲が居座っています。

  「天気に気分を左右されるなんて」と思いつつ
  やっぱり太陽の光が燦々(さんさん)と降り注ぐ日は、
  心はすっきりし、その反対に、秋の長雨、しとしと、しとしと
  雨の日が続きますと、どことなく気分も滅入るものです。

  人と自然は対立しているのではなく
  人は自然の一部であり、つながっていることを感じます。
   
  でも、雨が降ろうと、風が吹こうと、元気な人は元気です。

  秋の長雨をどうとらえるか?
  風吹く日をどうとうらえるか?

  現実の出来事をどう解釈し、認知するか、
  その差が人の「気分」に大きな影響を与えています。

  そういえば、動物たちはどう感じているのでしょう?

  〜〜〜
  
  日経新聞(10.7/25)に面白い記事がありました。
  見出しはこうです。

   【なぜ人間だけが絶望するの?】

  私は思わず、「えっ!絶望するのって人間だけなの?」と
  見出しに心をつかまれ、その記事を読み出しました。

  こんなことが書かれていましたよ!
  
  ─────────────────────────────────  
   愛知県犬山市にある京都大学霊長類研究所で2006年のこと
   チンパンジーが脊髄炎を発病した。
   名をレオといい、首から下が麻痺して動けなくなった。
   食欲は落ち、点滴と水分で栄養をとり、寝たきりだ。
   床ずれもひどい状態である。
   57キロあった体重は35キロまで落ち、
   ほとんど骨と皮だけで見ているのが痛々しい。
  
   ところが、首から上はまったく元気で、
   落ち込んでいる様子はない。

   霊長類研究所の松沢哲郎所長は言う。

   「チンパンジーは明日のことをくよくよ考えないからだよ」

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  つまり、チンパンジーは、

   ★「今を生きている」

  わけです。 目の前に今ある世界だけ。
  それだけが意識にある。
  レオ君は、こう考えない。

   「このまま病気が治らなかったら、どうしよう。
    そんなのは嫌だ、辛い、大変だ、死にたい」

  レオ君の意識はこうかもしれない。

   「今、生きている。病気だけど、生きている。
    素晴らしいじゃないか!」
  
  人間はどうでしょう?    

  時の流れ、過去、現在、未来。

  経験してきたこと(過去)
  経験していること(現在)
  経験するであろう(未来)ことに、思いを馳せることができる。

  さらに空間が飛躍し、意識化される対象が多様になっていく。

  「イタリアの会社で働く人たちはのびのび働けてうらやましい」
  「自分だって、この部下たちでなければ、もっと業績を伸ばせる」
  「今の会社より、あの会社で働けば、私だって認められる」

  いつでも「隣の芝生は青い」もの。
 
  「憂い」は「今」の自分を基点として、
  「今を生きる」意識が、希薄化してゆくことで生まれる。

  つまり「憂い」とは人の豊かな能力のひとつ、
  「想像力」の産物なのです。  
  
  〜〜〜 
     
  と、ここまで書いて、「憂い」というものが、
  それでは、いけないものなか、という疑問がわいてくる。

  憂鬱な気分は、できれば避けて通りたいものだけれども、
  とかくものごとをネガティブにとらえ、
  いつも心がすっきり晴れず、仕事へのやる気も高まらない、
  そんな社員がいるとする。
  職場では元気がなく、どよ〜んと、いつも落ち込んでいる。

  私が面談をする。
  セッションでは、ネガティブな感情について、思い存分話してもらう。
  私は黙って、ひたすら聴く。 
  
  様々な「ネガティブ自慢」が繰り広げられることになる。
  「いかに自分がネガティブであるか」、
  その自慢話をする時の、その人は、「憂い」「落ち込み」とは程遠く、
  顔は紅潮し、手振り身振りを交え、話題は途切れることなく
  言葉が次から次へとくり出され、エネルギーに満ちあふれる。

  現在、過去、未来、自分のこと、誰かのこと、他の会社のこと、
  軽やかに、自由自在に、時間や空間を飛び越え、話は展開され、
  その人ならではの、その人にしか創造することのできない
  極めてオリジナリティ性の高い上質の「物語」が浮かび上がることになる。

  面談時間の60分や90分はあっという間に過ぎ、
  「そろそろお時間になります」と私が言うと
  「えっ!もう時間ですか」と、その人が驚くことすらある。
  
  〜〜〜
 
  「憂い」という言葉に健康的な響きはない。
  「元気」の反対語のように聞こえる。

  人の心にはとても豊かなエネルギーが埋蔵しているけれども
  何かのきっかけで、心のエネルギーの流れる経路が
  つまってしまうこともある。

  その時、人は「憂い」にとらわれ、元気を失うけれど、
  「憂い」という感情を通して、「元気」に至ることもできる。

  なぜなら、「憂い」は「想像力」の産物だからである。
 
  「憂い」の時、人は「希望」を語ることがないだろうか?

  「自分はだめなんです、自信がないんです」と「憂い」を語りながら、
  「でも、こうなりたいんです」と、
  きっぱり「希望」を言葉にすることもあるだろう。

  その時、その人は、「今」の「自分」に焦点があっている。

  避けていた自分をしっかり見つめ、
  何年も(人によっては、何十年も)
  無視し続けてきた内なる本当の自分の声に耳をすまし、聞き届け、
  今の自分に正直になっている。

  普段、なかなか口にできなかったことを誰かに語ることは、
  「今の自分」を大切にし、「今を生きる」ことにつながっていく。

  自分を掘り下げ、例え、それが「ネガティブ自慢」であっても、
  心はいつでも成長を遂げようとしているのだから、
  やがてネガティブは底をつき、そのエネルギーのベクトルは、
  ポジティブなものへと向かう。

  ポジティブばかりがいいのではない。
  かといってネガティブばかりもよくない。

  二元論で、どちらが「いい悪い」と批判の対象するのではなく、
  どちらも、人生を歩むうえで時に必要な
  人の大切な感情なのだと価値を置き、
  「憂い」を起点として、豊かな自分を正確に想像し語り出してみれば、
  「嬉しい」自分を発見することがきっとある。

  これこそ「憂いの力」です!

  「うれい」に「し」を足せば「うれしい」になりますね。

  この「し」とは、何でしょう?
  
  それは「視」です。
  自分をよく「視る」ことです。
  「今の自分」から目をそらさず「視る」ことです。
 
  そして「志」です。
  自分の「志す」何かを見つけることです。

  「憂い」の自分を「嬉しい」自分へ!

  〜〜〜

  チンパンジーは絶望しない。
  「今を生きている」から。
  しかし、想像する力は乏しい。

  人は時に絶望する。
  「今だけでない時を生きる」から。
  しかし、豊かな想像力をもっている。
  だから、絶望の淵から立ち上がっていくことができる。

  秋の長雨。

  ちょっと気分が沈んだ時は、
  自分をみつめる、とても素敵な時間です!
  
   
  〜〜〜   
   

  本日は、これにて。

  秋の深まりを感じる季節。
  朝晩と寒さを感じる日もあると思います。
  風邪など召されませんよう、どうぞ大切な大切なおからだを、
  くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2010年の神無月が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

        
                  
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                  (^人^)                 
 

                                 敬具

   平成二十二年十月二十二日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、「今」を大切にしているだろうか?

 2)私は、「憂い」を理由に自分を見つめることから逃げていないだろうか?

 3)私は、「今の自分」を認め、褒めているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                          「想像力は創造力」  
     
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 ◆追伸◆

  最近、幼稚園の子どもが、やたらと、
  私のからだに鼻をつけ、匂いをかいできます。

  かといって、朝起きて、リビングに行くと「お父さん臭〜い」
  と言われてしまいます(笑)
  私も、すっかり「おじさん」ですので、加齢臭も仕方ないと思いつつ、
  自分が親の匂いを嗅ごうとした記憶がまったく無いので、
  子どもたちの行動に戸惑い、笑うしかない日々です。

  私は小さい頃から鼻づまりがひどく、しばらく耳鼻科に通っていました。
  だからなのか、今も匂いには鈍感です。
  そういえば、妻は比較的、敏感な方ですかね〜。

  ということは、下の二人(6歳男子と3歳女子)は妻に似たのかもしれません。

  でも、「お父さん臭〜い」は、意外と傷つきますね(笑)  
  しかし、想像力を屈指して、立ち直ります!

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(42才)
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■発  行:まぐまぐ,melma!

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
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      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
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【ことば】
 
  「こんなに弱い、なら弱いまま、
   ありのままで進めば逆に勇気が出てくるじゃないか。
   もっと平気で、自分自身と対決するんだよ」

                              (岡本太郎)

             『強く生きる言葉』(著 岡本太郎 イースト・プレス)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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