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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【76通目】「言葉の力」岡田監督の言葉への想い!

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《言葉の力》

                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
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                                10.10.01
                                 76通目
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  リーダー様へ

  拝啓 彼岸花 雨をしたらせ 秋景色 

  いかがお過ごしでしょうか?

  2010年の神無月がいよいよ始まりました。
  道には彼岸花が咲いています。
  今年も、残すところ三ヶ月。
  暑い9月でしたが、
  いよいよ秋が深まりゆく季節です。  
  そして、なんといっても夏の疲れが出やすい時期です。
  涼しくなりからだは楽になります。
  すると、氣が緩みます。

  そんな時、知らず知らずのうちに蓄積していた疲れが
  どっと出ることがあります。
  ですので、おからだには、くれぐれもご配慮ください。  

  という私、咳が1週間ほど、とまりません。
  ゲホゲホ、ケホケホ、家で、電車の中でマスクをしています。
  子どもたち3人が、先週ほぼ同時期に体調を崩して
  長男は喘息の発作が出てしまいました。

  今では、すっかり、皆、元気になり、
  3人分の風邪を引き受けたのか、私がなかなか直りません。

  クライアントと打合せをしていても
  「あれ、松山さん、声が変ですね」と言われる始末です。

  今月は、社員研修に始まり
  人前で話す仕事がいくつも控えているので
  ショウガを食べて、ホットレモネードを飲んで
  なんとか早く直したいと思います。

  〜〜〜
  
  今回、子どもたちが体調を崩し始めたのは
  先月18日からの3連休で登った長野は「車山」の山頂で、
  急に温度が下がった時に、
  リュックにつめた上着を着なかったことに端を発します。

  山道を登っている時には、太陽が出て汗ばむほどでした。
  Tシャツ1枚で十分です。
  山頂に着いても気温は低くくなかった。
  おやつのドーナッツを食べて、
  子どもたちがトンボとりに夢中になっている時に
  遠くに見えていた灰色の雲が、流れてきてきました。

  それから、急に、私は寒さを感じてシャツを1枚はおりました。
  子どもたちは半袖で走り回っています。
  
  「おーい、寒くないか、寒かったら上着を着ろよ」

  と、声をかけましたが、「大丈夫、大丈夫」と、
  トンボ取りに夢中です。

  今思えば、その時点で、無理にでも上着を
  着させておけばよかったのでしょう、
  その夜から、次男が鼻水を垂らし始め、
  夜中に咳が出るようになってしまいました。

  後悔先に立たず。

  どのように説得すればよかったのか?
  どんな言葉をかければ、子どもたちが動いてくれたのか?

  人を動かすというのは、なんとも難しいものです。

  
  
  〜〜〜

  人を動かすコトは、人の心を動かすコト。

  社会学ではリーダーシップを
  「影響力」と定義することがあります。

  なるほど、そうですね。
  リーダーが人に影響を与え、人を動かし、
  ビジョンや経営上の目標を達成していくそのプロセスにこそ
  リーダーシップは宿ります。
  
  では、リーダーは何をもって影響を与えていくのでしょうか?
  影響力(パワー)の源泉は何なのでしょうか?

  アメリカの心理学者ジョン・フレンチとバートラム・ラーベンが
  提唱した「5つのパワーの源泉」が有名です。
  ちょっと、整理してみましょう!

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
 
    1)強制力 Coercive Power:目標が未達の場合などに懲罰を与える力
    2)報酬力 Reward Power:目標が達成できた時に報酬を与える力
    3)正当権力:Legitimate Power:人事権など組織上公式の権限    
    ─────────────────────────────────
    4)専門力 Expert Power:経験や専門性を有することで発生する力
    5)同一視力 Reference Power
         :人間的な魅力で「あの人のようになりたい」と思わせる力

       ※参考文献:『管理職の心得』(著 大島洋 ダイヤモンド社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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  さて、3)と4)の間に1本の罫線をひき、区別しました。

   「1)〜3)と4)5)の違いは何でしょうか?」
  
   
  そうです。おしゃる通りです。

  1)強制力、2)報酬力、3)正当権力は
  会社での「ポジション」から生まれるパワー(影響力)です。

  それに対して4)5)は、「人間」その人、個人が
  パワーの源泉になっています。
 
   ◆1)〜3)は「ポジションパワー」(強制力・報酬力・正当権力)
   ◇4)〜5)は「パーソナルパワー」(専門力・同一視力)

  こんな風にわけられます。

  〜〜〜

  時々、こんな話しを耳にします。

   大きな企業で役員までのぼりつめた人がいる。
   お正月ともなれば、部下たちが家を訪れ
   妻のつくる「おせち料理」をふるまい
   酒を酌み交わすのが恒例の行事になっていた。
   年賀状も返事が書ききれないほど、たくさん届いた。

   さて、その人が定年となり退職することになった。
   送別会が開かれ、会社人生を無事に終えた。

   年が暮れ、新たな年を迎える。お正月だ。
   世話をしてやった部下たちが今年も来るだろうと、
   妻に「おせち料理」をつくらせていた。
   元旦、誰もこない。2日、ドアベルは鳴らない。
   3日、足音すら聞こえない。  

   結局、誰ひとり、その元役員の家を訪れる部下はいませんでした。
   年賀状は届いたものの、
   その数は、がっくりするほど減っていた。

  〜〜〜
  
  あくまで憶測に過ぎませんが、
  この役員の方のリーダーシップ・スタイルは、
  1)強制力、2)報酬力、3)正当権力の「ポジション・パワー」を
  中心として構成され、そうして部下を動かしていたのかもしれません。

   あの人に気に入ってもらえれば昇格できる。
   あの人に逆らうと異動させられる。
      
  そんな期待感や恐怖感を部下に抱かせ、
  アメとムチを全面に押し出した「人心掌握」では、
  そのポジションにいたから発生しいてた「パワー」が
  会社の外に出たら「ゼロ」になるわけですから、
  恒例の正月行事に、冷たいからっ風が吹くのも
  残念なことではありますが、仕方のないことかもしれません。

  〜〜〜

  サッカーW杯南アフリカ大会を戦い抜いた岡田武史監督の
  インタビュー記事が文藝春秋(10月号)に掲載されていました。
 
  今回、代表監督の依頼があった時、
  家族に大反対されたそうですね。

  「チームが負ければ、子どもが学校で責められる」。
 
  この一文には、私も子を持つ親として、なんとも胸が痛くなりました。

  98年の大会の時、実際にそういったことがあったのか。
  確かに、マスコミの注目度は極めて高いわけで、
  家に人が押しかけたりしたことも実際にあったそうで、
  巻き込まれていくのは、犠牲になるのは「家族」です。

  しかし、だからこそ負けられないんだ、と
  家族の犠牲の上に、自分の仕事が成り立っている、
  その自覚が「覚悟」を生み、仕事へのエネルギーになっていた
  と、書かれています。

  W杯初戦、今回「カメルーン戦」で勝利をおさめました。
  が、監督の目には、緊張からか選手たちがしなくていいミスを
  たくさんしていて「もっとできるはずだ」という思いが、強くあった。

  試合後、岡田監督は選手に語りかけます。

   「お前ら、今日は素晴らしかった。
    本当に素晴らしい試合をしてくれた。
    でももっとできるはずだ。そう思わないか?
    みんなもっとできるだろう?」 
 

  この「言葉」について、岡田監督はこう述べています。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
 
   「人を動かす時には指揮官がとる
    戦術やシステムばかり話題になりがちですが、
    もっと大切なのが言葉だと私は信じています。
    古くから言霊といわれるように、言葉は大きな力を持っています。
    言葉を頭で学習するだけでは選手は変わりませんが、
    言葉で心を打たれた選手はがらりと変わります。
    言葉なんてたいしたことないという人もいますが、
    とんでもない勘違いだと思います」

    
               『文藝春秋(10月号)』(文藝春秋)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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  言葉は、力なり。
  言葉は、妙なり。  
  言葉は、人なり。
  
  岡田監督が言う、ここでの「言葉」とは、
  まさに「パーソナルパワー」の領域ですね。
  しかし、実際には、そこに「ポジションパワー」が加味される。
  岡田武史氏はサッカー日本代表の「監督」(ポジション)である。
  もし監督というポジションはまったく関係しないのだと言うなら、
  それは次の「老子」の言葉の通りであろう。

   「信言は美ならず、美言は信ならず」   
 

  岡田監督は、本大会を前に調子のあがらない主力選手を
  大幅に入れ替え、その戦略・戦術に外科的手術を施してる。

  本調子でないレギュラーだった選手を外し(懲罰力)
  ベンチにいた選手を1軍に起用し(報酬力)
  本田選手をワントップのフォワードにした(正当権力)。

  選手は当然、こう受け止める。
  岡田「監督」(ポジション)の言葉だ、と。

   ・岡田(パーソナル)+監督(ポジション)。

  それでも、岡田監督が上記の一文で言わんとしていたことは
  次のようなことだと思う。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   監督という立場を捨て、裸になり、    
   ひとりの人間「岡田武史」として本気で発した言葉でなければ、
   選手は動かない、変わらない。
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  言葉は、人に影響を与える。
  言葉は、人を動かす。
  言葉は、人の心に響き渡る。

  リーダーシップが「人に影響を与えるプロセス」ならば
  「言葉の力」を無視することはできない。

  しかし、難しく考えてなくいいのだと思う。
  
  社長だから、部長だから、課長だから、
  係長だから、主任だから、マネジャーだから、
  そんなリーダーたちの「ポジション」を源泉とする「影響力」によって
  動かされることを、部下たちはこれっぽっちも望んでいないのだから。 

  望んでいるのは・・・・。

  
  〜〜〜   
   

  本日は、これにて。

  ひと雨ごとに秋が深まっていきます。
  朝晩の冷え込みが、ちょっと厳しくなる日もあると思います。
  風邪など召されませんよう、どうぞ大切な大切なおからだを、
  くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2010年の神無月が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

        
                  
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                  (^_^)v                 
 

                                 敬具

   平成二十二年十月一日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、「言葉の力」を信じているだろうか?

 2)私は、「言葉の力」をマネジメントに活かしているだろうか?

 3)私は、役職のある自分に対して、執着し過ぎていないだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
==========================================================
 ◆103℃ WORD◆

                          「人は人に感動する」  
     
==========================================================

 ◆追伸◆

  今年6月に地方自治の総合誌『ガバナンス』に
  「頼れる上司のリーダーシップ」というテーマで執筆依頼があり、寄稿しました。   
                                ↓↓↓
                             http://bit.ly/9kio2A 

  で、つい最近、妻の知人に会いました。
  その女性に会うのは、これで3回目だったかな?
  中目黒の隠れ家レストランへ移動中、
  その方が、私の記事を「読んだ」というのです。びっくり!

  しかも、いつもは回覧でその雑誌が回ってくると、スルーしていたそうです。
  でも、なぜか、今回は手にして、雑誌を開いてみた。
  すると、私の顔写真がのっていて、思わず「この人知っている!」と
  職場で声を出してしまったとか・・・。

  いつも見ない雑誌なのに・・・。

  人間には、なんとも不思議な力があるようです!

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(42才)
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■ブログ :「リーダーへ贈る358の言葉」
       http://ameblo.jp/earthship-consulting
■叱咤激励: j@earthship-c.com
■発  行:まぐまぐ,melma!

■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
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      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
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【ことば】
 
  「経験を自分の中に栄養のように吸収して、
   改めて自分自身から発する言葉でなくては、相手を動かす力は生まれない」

                              (岡田武史)
        

                  『文藝春秋(10月号)』(文藝春秋)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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