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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【75通目】「制約と創造性」制約が仕事の質を高める!

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《制約と創造性》

                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                10.09.24
                                 75通目
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  リーダー様へ

  拝啓 秋の空 暑さ寒さも 彼岸まで?

  いかがお過ごしでしょうか?

  2010年の長月も終盤へ。
  今週、東京は残暑が戻りました。
  外を歩いていると汗が流れ、何度、ハンカチで
  人よりかなり広いおでこを拭いたことでしょう(笑)
  家に帰れば熱帯夜です。クーラーを入れました。

  ところがなんと今日(9/24)は「寒い」!
  晩秋なみの気温だということです。

  季節のめまぐるしい変化に目がまわりそうです。
  でも、これでやっと秋本番となりそうです。
  秋雨が降っていますね。
  これも秋ならでの優しい雨です。
 
  ふとカレンダーに目をやれば、9月も残り少ない。
  今月、42歳となって、なんだかますます時が速く進むような。
  2010年も残り3ヶ月とちょっと。
  12月31日まで、残り99日です。
  100日を切りました。
  お正月にたてた目標達成に向けて「がんばらねば」ですね!
  
  1年には終わりがある。
  そうしたひとつの限り、制約があるからこそ、
  人は、その範囲内で何かに挑戦しようとし、
  今よりも少し上の自分になろうと行動を起こすもの。

  失敗は創造の母なり。

  ならば・・・・、

   ━━━━━━━━━━━━
    ☆制約は創造の父なり。
   ━━━━━━━━━━━━

  〜〜〜
 
  皆さんが日頃、作られている書類にも制約があると思います。

   「会議の議事録は必ずA4、1枚にまとめろ」

  会社員の新人時代、よく言われました。
  できれば「三行」にしろ、とも。

  会議は3人も5人、時には10人も参加します。
  1時間会議すれば、それはそれは、たくさんの人が喋り
  あの人がこう言った、この人がこう言った、とICレコーダーに
  記録して書き起こしたら、小冊子ができるほどです。
  
  「三行」と言われた時には、

  「三行!それは無理ですよ!課長!」
  
  と、言葉には出さないものの、内心、愚痴りました。
  でも、顔に出ていたでしょう(笑)

  「三行」は極端としても
  (実際、やっている会社はあるのですが)
  課長は、新人の私に、何かしらの訓練をさせていたわけです。

   今話されていることで、より大切なことは何か?
   その優先順位は?
   誰が話し、他の人はどう反応したのか?
   話しが進行していくなかで、
   幹の話題はどれで、枝葉の話しはどれか?

  前夜、深夜まで同期と飲んで、眠い。
  けれど、寝ていられません(笑)
  
  「制約」条件を設けると、余分なものが自然と削ぎ落とされていく。
  A4、1枚という「制約」があるからこそ、
  読む人のことを意識し、
  会議に参加しなかった人でも何が話し合われたのかがわかるように、
  簡潔な文を心がけ、構成も工夫する。

  
  「制約」が工夫を生むわけですね!  

  
  〜〜〜

  スポーツも「制約」に満ちあふれています。

  サッカーは手を使ってはいけませんし、
  ラグビーはボールを前に投げてはいけません。

  野球はバッターボックスのサイズが決められ
  そこからはみ出してはならず、
  ピッチャーはマウンドにある投手板を
  必ず一度踏んで、投球しなければならない。

  サッカーにオフサイドというルールがあります。
 
  パスが放たれた瞬間に、そのパスを放った味方チームの選手は
  敵チームの選手より前に出てゴールに接近していてはいけない。 

  素人の私には分かりにくく、グランドに立っている審判も見落とし、
  よく判定でもめています。
   
  そんなに、もめるんだったら無くせばいいじゃないか、
  と思うのですが、そうはいかない。

  決められた「ルール」「制約」があるからこそ、
  スポーツ、武道は、面白みを増していく。

  自由を奪われた状態、その「制約」の中で工夫がなされ、
  よりクリエイティブに、自由になろうとする努力が試みられる。
 
  芥川賞を受賞している小説家の保坂和志氏が、
  日経新聞にこんなことを書いていました。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
 
   「ルール=拘束のある競技において、
    自由とは不自由の対立概念ではなく、
    不自由のずっと奧にある状態のことだと知ることだ。
    競技者は拘束に対して主体的でなく他の誰よりも受け身になるから
    自由を実現できる。
    創造性や想像力は何も拘束がないところから生まれるのではなく、
    拘束によってもたらされる」  

               『日本経済新聞』(2010.6.3付け夕刊)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

    ☆拘束が創造性や想像力を生む

 

  あるラジオ番で、ある小説のメジャーな賞を受賞した
  小説家の方が登場していました。
  すみません、聞き流していたので、どなたか名前は忘れてしまったのですが
  賞をとるまでのいきさつを話していました。
  こんな話しでした。

  ────────────────────────────────
    私はサラリーマンをしていたんです。
   で、いつか小説家になりたいと思って、会社で休み時間なんかに
   細切れの時間を使って、小説を書いていたんです。
   それで、いくつか、それほどメジャーではないんですけど、
   賞をとったんですね。
   これでいけるだろうと思って、会社を辞めて、
   小説を書くことに専念しました。
   時間は、たっぷり、いくらでもあります。
   そうしたらですね、まったく書けなくなってしまったんです。
   ホントに書けない。書けないまま、どんどん時が過ぎていく。
   そのうち貯金もなくなってきて、安いアパートに引越しまでしました。
   でも、書けない、生活が苦しくなってくる。
   これはもうだめだ、という状態にまで追い込まれて、
   その時に書いたのが、これ(受賞した作品)なんです。 
  ────────────────────────────────

  人は不思議というのか皮肉なものですね!
 
  自由な時間を求め、より快適な環境を求め、
  実際にそうなってしまうと、
  「制約」の中で息苦しくしていた時よりも
  むしろ、創造性を失ってしまう。
  
  〜〜〜

  こう書いていて、あの法則を思い出しました。
  そうです、そうです、「パーキンソンの法則」です。  

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   「仕事の量は、完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」

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  集中して、その人が本気になれば、1時間で終わる仕事がある。
 
  そこで「期限は夕方5時まで」という条件が与えられる。
  時計を見ると、2時である。3時間ある。
  すると人は、無意識のうちに自己調整して
  3時間かけて仕事してしまう。
   
  小説を書く時間はいくらでもある。
  すると、その「いくらでもある時間」をかけてしまう。 
  つまり、いつまでたっても小説は完成しない。

  職場の休み時間、家に帰っての数時間、
  それしか書く時間が与えられてない。
  だから必死になって集中し、その結果、
  よりクオリティの高いものを生み出していた。

   ☆制約が仕事の質をあげる。

  〜〜〜

  子が親を選べないように、部下は上司を選べない。

  上司を戒める言葉として、昔からよく言われます。

  しかし現実には、「上司も部下を選べない」。
 
  もちろん、会社がどのような
  人事制度をとっているかによって違うでしょうが、
  人材難の中小企業では特にそうです。

  部下との軋轢は、
  この日本のあらゆる会社、組織において発生しています。
  どうしても合わない部下と仕事をして辛い状況にある人もいます。

  そんな風に考えては人の道に外れているし、
  それでは上司として、リーダーとして失格だし、
  でも、正直、こう思う瞬間だってある。

 
  「この部下でなければ、俺(わたし)だって、もっと・・・」

 
  リーダーとして人の上に立ち、部下との関係で苦しまれていたら、
  そう思うことも、自然な心の働きです。

  そんな時に、ちょっと考えてみて欲しいのです。
  空を飛び、遠く離れた空から自分を眺めるような感じで・・・。

  「相性のあわない部下」は、
  自らに与えられた「制約」であり、
  その「制約」があるからこそ、むしろ自分は
  自分の持てる力を100%発揮しようとしているのであって
  その必死の努力が「苦しみ」「辛さ」という感情になって
  表に出ていきているんだと・・・・。
 
  それはまさしく人としての「成長痛」であり、
  リーダーとして成長している証なんだと。

  成長しているからこそ、痛みがあり
  痛みがあるからこそ、リーダーは成長できる。
  
  多くの「制約」は苦しみを生むけれども、
  その「制約」があるからこそ、
  私たちは成長しようと、より懸命になれる。

  「制約」は厳しい父のようなもの。

     
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    ☆「制約」は創造の父なり!
   ───────────────

 

  何もかも満たされている条件下にあるよりも
  あれもこれも満たされない条件下にあるからこそ、
  人は工夫をこらし、成長をとげ、より質の高い創造性を発揮してゆく!
 

  〜〜〜   
   

  本日は、これにて・・・。

  秋本番です。
  朝晩、ぐっと冷え込むことが多くなってきます。
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、残り少ない2010年長月が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

        
                  
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                  (^人^)                 
 

                                 敬具

   平成二十二年九月二十四日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、あれも、これも欲しがり過ぎていないだろうか?

 2)私は、限られた条件の中でこそ生まれる創造性に思いをめぐらせているだろうか?

 3)私は、制約があるから発生する面白みを経験できているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                          「制約を楽しもう!」  
     
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 ◆追伸◆

  夕ご飯が終わると、子どもたち3人は、録画したテレビ番組をよく観ています。
  ポケモンとか、ドラゴンボールとか、
  仮面ライダーシリーズのなんとか、とか。

  すると子どもが「怖い」と感じる場面が出てきます。
  長男はもう小5でそんなことがないのですが、
  幼稚園、年長さんの次男は、「怖い」場面になると
  バタバタと駆けだしてテレビから離れ、台所に隠れます。
  そして台所から顔だけ出して「怖い」場面が終わるのを見計って
  またテレビの前のソファに座ります。
  
  ところが、同じ場面を観ている幼稚園、年少さんの娘は全然平気なのです。
  ソファに深く沈み込み、ふんぞり返って、観ています。
  先日、怖い場面となったのか、次男がまたすっと立ちました。
  すると、娘が

  「大丈夫、大丈夫、怖くないから」
 
  と、次男を片手で制していました。
  それでも、次男はテレビの前から走り去りました。
  次男は「制約」を無視しました(笑)

  う〜ん、女子はやっぱり強い!
 
  がんばれ、お兄ちゃん!
  怖い場面があるからこそ、ラストの感動があるんだ!──────────────────────────────────────
■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(42才)
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■資  格:・日本MBTI協会 認定ユーザー(Japan APT 正会員)
      ・日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
      ・日本メンタルヘルス協会認定  基礎心理カウンセラー。

■著  書:『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
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      『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
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      『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)
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【ことば】
 
  「卓越した能力を発揮して、自由自在に動き回ると見える人ほど、
   体や思考を競技それぞれの拘束に順応させている。
   つまり拘束の中にいる」

 

                            (小説家 保坂和志)
        

                  『日本経済新聞』(2010.6.3付け夕刊)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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