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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【67通目】「シャドウ・ワーク」上司は部下の影の仕事を評価する!

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《シャドウ・ワーク》

                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                10.04.28
                                 67通目
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  リーダー様へ

  拝啓  花水木 薄紅色で 街染める

  いかがお過ごしでしょうか?

  2010年の卯月もいよいよ終盤です。
  街には「花水木」が咲き、艶やかに道を染めています。
  この「花水木」は、日本古来の花かと思ったら
  実は、そうではなくて、アメリカからの贈り物なのです。
  つまり、原産は米国。

  1900年代の初頭、東京がまだ「市」だった頃、
  東京市長の尾崎行雄がアメリカに「桜」を贈ったところ
  その返礼として贈られてきたのが「花水木」でした。

  アメリカでの名前はドッグウッド(dogwood)。
  バージニア州の「州花」です。
 
  さて、その尾崎行雄氏(1858〜1954)は
  政界の異端児でありながら、
  当選回数、議員勤続年数で日本記録をもっています。
  なんと95歳まで議員をつとめ、これまた日本記録。

  元はタカ派でしたが、後に平和主義者へ転向し、
  日本が軍国化してゆくことに、抵抗しつづけた政治家でした。
  
  この尾崎氏に、こんな言葉があります。
  財団法人尾崎行雄記念財団のHPに書かれているものです。

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   自分のためといっても、何もかも自分さえよければよい、
   人の迷惑などはかまわないというのではいけない。
   それではまた鳥や獣になってしまう。
   自分を本当の人間にし、人間らしい生活をしようというのには、
   人にもそうしなければだめだ。
   今、さかんに自由という事が言われているが、
   自由もその通りで人の自由を尊重しなければ、
   自分の自由は失われる。自由はわがままとは違う。
   だからお互いの自由を尊重し合うため、
   法律や義務やその他のきまりを守らねばならぬのだ。

                 尾崎行雄『わが遺言』(昭和26年)
                『尾崎咢堂全集第十巻』345頁より。
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   自由と規律。
   自由と責任。
   自由と義務。

 
  新社会人が職場にあふれる季節、
  フレッシュな彼ら彼女らへ贈りたい言葉のひとつかもしれません。
  
  〜〜〜

  さて、前通では「アエラ」にあった「上司と部下」に関する
  アンケート調査をもとに話を展開しました。
  で、同じ「アエラ」の違うページにも
  「上司と部下」についての調査が掲載されていて、
  これまたリーダーにとっては参考になるものと思いまして
  その調査結果を入り口として、本通を始めます。

  アンケートは「職場の幸福度」に関するものです。
  20代〜40代の男女200人への調査です。

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   「こんな人がいたら自分にとって「幸せな職場」と思える(複数回答)」

   《管理職以外の男性》

    【1位】 目立たない仕事でも、
         きちんと評価してくれる上司がいる        69.4%
 
    【2位】 仕事上のミスをカバー、フォローしてくれて、
         的確なアドバイスをくれる上司がいる       51.6%

    【3位】 家族関係の事情などを他言せずに、
         さりげなく気遣ってくれる上司がいる       19.4% 

    【4位】 仕事上で何かと世話をやいてくれる上司がいる   15.3%

    【5位】 ピンチのときにさりげない
         励ましのメールをくれる上司がいる        13.7%

  《管理職以外の女性》

    【1位】 目立たない仕事でも、
         きとんと評価してくれる上司がいる        71.0%
 
    【2位】 仕事上のミスをカバー、フォローしてくれて、
         的確なアドバイスをくれる上司がいる       71.0%

    【3位】 仕事上で何かと世話をやいてくれる上司がいる   27.4% 

    【4位】 ピンチのときにさりげない
         励ましのメールをくれる上司がいる        19.4%

    【5位】 プライベートな悩みの相談に乗ってくれる
         口の堅い同僚や後輩がいる            19.4%

 
              『AERA 』(2010.4.19号 朝日新聞出版社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  男女とも堂々の【1位】は・・・、

   ─────────────────
    ☆目立たない仕事への上司の評価
   ─────────────────

  
  ポイントには【3位】以下とかなりの開きがあります。
  この結果から考えられることは次のことです。

   ────────────────────────────
   1)部下は上司からの評価を求めている。
   2)部下は自分が目立たない仕事をしていると考えている。
   ────────────────────────────
  
  1)は「承認欲求」のことで「人から認められたい」欲求として
  前通にて書きました。今回のポイントは、
  2)の部下が「目立たない仕事」をしていると思っている、その心理です。

  上司は部下の仕事を全て把握することはできません。
  また、全てを把握する必要もありません。
  ずっと一緒にいるわけではないですし、
  上司には、上司の仕事があります。
  
  ただ、上司が部下の仕事を評価することは
  部下の仕事に「光」を当てることになります。
  上司の目につかないところでの努力は「影」になっており
  それが「目立たない仕事」であると部下は感じている。

   ☆「光」と「影」

  〜〜〜
 
  アサヒフィールド マーケティングの営業部長坂田昌子さんの
  コメントに、こういったものがありました。
   
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

   戦力になりきれないと悩む新人女性が、就業時間後、メンバー全員の
   ゴミ箱のゴミを捨ててくれていた姿に幸せを感じた。

           『AERA 』(2010.4.19号 朝日新聞出版社)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 
  いや〜素晴らしい新人ですね!
  私は新人時代、そんなことやったことありません(笑)
  坂田部長がそのゴミ捨てのことを評価したのかは
  残念ながら、書いてありませんが、
  「アエラ」にコメントとして掲載されたことで
  この新人女性の「影の仕事」は「光の仕事」となりました。

     
  〜〜〜

  よく考えてみると、
  私たちの仕事は、累々と横たわる「影の仕事」に
  そのほとんどが占有されています。
  評価されることのない仕事で、仕事はかたちづくられています。

   ━━━━━━━━━━━━
   ☆「シャドウ・ワーク」
   ━━━━━━━━━━━━

  哲学者イヴァン・イリンチは、
  専業主婦などの報酬をもらうことのない仕事を
  「シャドウ・ワーク」(造語)と命名しました。

  ただ、この報酬をもらえない仕事こそが、
  社会の基盤を支えているのだとリンチは、指摘したのです。

  会社もそうですよね!
  光の当たらない仕事をしている人たちが、
  光の当たる仕事を支えているわけですよね。

  私が就職活動した90年代には
  「企画」「広報」「国際」を「3K」と言って、
  入社したら「所属したい部署」として人気を誇っていました。
  
  でも、その「3K」部署に配属されるのは、ほんの一握りの人。
  「花形部署」なんて言葉がありますが、
  それ以外の部署でも、たくさんの人たちが働いている。

   ──────────────────────────
   ☆「企業組織」とは、有機的に連携した
             社会的価値を創造する人間の集団。
   ──────────────────────────

  どの部署が花形だとか、そうでないとか、
  うちの事業部はあの事業部より、上だとか、下だとかは
  そこで働く人たちが決めている仮想の産物に過ぎない。

  今や「時の人」である思想家「内田樹」氏に
  こんなインタビュー記事がありました。 

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

  「総合力では劣っていても余人をもって代え難い得意技を持った人、
   身の程をわきまえて黙々と仕事に打ち込む人、
   人を立て周囲を奮い立たせる人。
   組織のメインストリームではない周縁で『雪かき』のような
   地道な仕事をいとわない人たちがいる。
   そんなモチベーションが高い組織は強い」

             『日本経済新聞』(2010.4.17付け夕刊)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  アエラの調査結果を考えると、
  部下が抱えるたくさんの「影の仕事」を、しっかりと評価し
  「目立たない仕事」こそが「光の仕事」であると
  感じさせてれる上司が多い組織もまた、強いのでしょう!

  「光」と「影」は表裏一体!
 
  どちらにでも変化させることができます!
 
  〜〜〜

  本日は、これにて・・・。

  先日、次男が熱を出し、娘もお腹を壊しています。
  私もちょっと・・・。
  風邪がはやっているのかな〜。
  いよいよゴールデンウィークです。
  どうぞ風邪など召されませんよう
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2010年の残り少ない卯月が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

        
                  
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 
                  (^人^)
                 
 

                                 敬具

   平成二十二年四月二十八日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、部下の仕事を「やって当たり前だ!」と考え接していないだろうか?

 2)私は、ある部下の「影の仕事」を評価する意識をもっているだろうか?

 3)私は、ある部下の「目立つ仕事」にだけ、心を奪われていないだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                            「影は光へと」  
     
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 ◆追伸◆

  我が子たちの今のブームは「ガンダム」です。
  「ザク」「グフ」「ドム」「ズゴック」。
  これぐらいまではついていけるのですが
  「ビグザム」とか「ザクレロ」とか言われると、
  もうすっかり忘れてしまっていて、思い出せません。

  そんなブームの最中なので、子にせがまれ
  「TSUTAYA」でガンダムのCDをレンタルしました。

  「哀戦士」という歌があるのですが、これは覚えていました!
  「なつかしいな〜」と思わず声をあげてしましました。
 
  で、最近、ドライブのBGMは「哀戦士」になっています。

  先日のこと、車の中で「哀戦士」が流れている時に、3歳の娘が、
  「からあげパン、からあげパン」と大きな声を出しました。
  私は「何が、からあげパンなんだ」とよくわからず無視していると
  「からあげパン、からあげパン」と泣きそうです。

  そこで妻がぼそり・・・「カラオケ版、のことよ!」 

  「え〜!」

  実はこのCD には「哀戦士」の歌なし、
  つまりカラオケ版が入っていて、そのことを言っていたのです。
  
   「からあげパン」と「カラオケ版」

  似ているよな〜、似てないような。
  子育ての道はまだまだ険しいな〜(笑)

  どうぞ素敵なゴールデン・ウィークを!

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【ことば】
 
   「『能力のある人間』たちが相対的な競争では勝者になっても、
    集団そのものの力は次第に衰えてゆく」

                            (内田樹)

      
                 『日本経済新聞』(2010.4.17付け夕刊)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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