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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【61通目】「語る力」物語になるからわかる、自分の未来!

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《語る力》
                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                10.03.03
                                 61通目
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  リーダー様へ

  拝啓 桃の花 春を招いて ひな祭り

  いかがお過ごしでしょうか?

  2010年の弥生がスタートしています。
  2010年の春が歩き出しています。

  といっても、ぐっと冷え込む時もあり、
  道を歩いていると思わず背を丸めたくなる
  冷たい風吹くなごり雪が舞うような冬空の日もあります。

  といっても、それが春の始まり。

  三寒四温。

  寒くなったり、暖かくなったりをくり返し、
  野や山や街は・・・四季豊かなこの国「日本」は、
  ゆっくりと確かに春めいてゆきます。

  先日の4月上旬を思わせる気温のせいか
  我が家の近くにある「彼岸桜」が、すでにほころんでいました。

   「あ〜、桜の季節か〜」

  雲の流れをみて風向きを知るように
  人は、花をみて季節のうつろいを知ります。
 
  季節は、めぐる。

  もし今、辛いコトがあっても、きっとそれは「めぐる」でしょう。
  もし今、良いコトがあっても、それもまた「めぐる」でしょう。
  
  禍福は糾(あざな)える縄のごとし。

  辛いコト、良いコトがあって、人生の色彩は豊かさをましてゆく。

  春にときめくのは、冬があるから。
  冷たく厳しい冬に春を待ちわびているから・・・。
 
  北風に凍えたことがあるから、なおいっそう春風は心地いい。

  「人生の冬」がなくては
  「人生の春」を知ることはできない。

  もし、今、「人生の冬」にたたずみ、凍えている人がいたら
  どうぞ思い出してください。
  もし、そうした人がそばにいるなら、ぜひ、教えてあげて下さい。

   冬が巡ると、春であることを。
   必ず季節は巡ることを。

   そんなあたり前のことを「人生の冬」は、忘れさせてしまうから・・・。

  今日は、ひな祭り。

  「希望」の春であることを思い出すのに、もってこいの・・・日です!  

  
  〜〜〜

  さてさて、先日、新聞にてこんな興味深い記事を読みました!
  
  東京大学教授の玄田有史氏が「希望学」に取り組んでいる。
  「希望」とは、どうも新たな研究分野のようで
  「鉄の町」として知られた岩手県釜石市を研究対象としている。
  なぜなら、釜石市は「鉄の町」として繁栄したものの
  「高炉の火」が消え、大きな挫折を味わった
  つまり「希望を失った」経験があるからです。

  そんな挫折の中でも人は「希望」を持てるのか・・・。

  産業が衰退し、街が衰退し、仕事がなくなり、生活が不安定になり、
  それでも人間は「希望」を抱けるのか・・・。

  玄田教授は、釜石と東京を往復し、チームのメンバーとともに
  釜石市の多くの市民と面談を重ねた。
  「現実から逃げない姿勢に魅了された」。

  そして、この面談を通して、思わぬ副産物が生まれた。
  釜石市の市民たちから、

  ────────────────────────────
  「おやじが元気になった。
   東大さん(研究チーム)に来てもらってよかった」
  ────────────────────────────

  と言われるようなった。

  記事には、こんな記憶に残る言葉が記されていました。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

       『人生について話を聞くことは語る人も幸せにする』

 
            『日本経済新聞』(2010年3月23日付け朝刊)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  カウンセリングという仕事を通して、
  また組織や経営上のご相談に耳を傾け、このコトを痛感する日々です。

  でも、語ることでメリットを感じた経験をしていないと、

  「そんな自分の人生を他人に語るなんて、なんか空々しい」

  と思ってしまうかもしれません。
  でも、それがどちらかと言えば、ふつうの感覚です。
  何もおかしなかことではありませんね。
 
  では、ちょっとここで質問です!
  ちょっと想像してみてください。

   あなたは、人事異動が決まり転勤することになりました。
   部屋のあらゆるものを段ボールにつめる作業をしています。
   すると、押し入れの奥から、もう何十年も見ることのなかった
   ホコリにまみれた小学校の「卒業アルバム」が出てきました。

   「うわ〜なつかしいな〜」  

   ぱらぱらとページをめくる。
   すると、自分が写っているクラスの集合写真をみつけた・・。

 

     「さて、あなたは、まず、誰を見ますか?」

            *
            *
            *
            *
            *
  
        そうです!正解です!

         「自分」ですよね。

   もちろんですよ、もちろん、
  「初恋の◯◯ちゃんに先に目が行った」とか、
  「好きだった先生を最初に見ましたよ」とか
  「クラスの集合写真を撮る日に下痢で休んだ◯◯が
   写真の右上でなぜか笑っていて、気持ち悪くて」そっちを先に見たとか
  実際、そうしたことはあると思います。

  でも、それなら、その後はどうですか?

  「自分」を探しませんか?

  そこには、20年前か30年前か40年前かは、わかりませんが、
  幼い顔をした、小学生であった、あなた自身がいるはずです。
  写真という平面に閉じ込められた過去のあなたがそこにいるはずです。

  なぜでしょう?
  なぜ?私たちは反射的に自分を見つけようとするのでしょうか?

  答えはあまりにも簡単ですね。

   「私たちは自分の『生』(せい)に関心があるからです」

  〜〜〜

   ★「ナラティブ・コンサルティング」

  私が勝手に命名して、動いているひとつの手法があります。

  「ナラティブ(narative)」とは「物語」ですね。

  経営者(創業者、二代目、三代目・・・)の方々から
  創業期のご苦労、経営上の軌跡など、これまでの人生をお聴きして、
  その話を松山流に「物語」としてまとめます。

  最低でも3時間×3回〜5回ぐらいお話を聴きます。
  何かその経営者の方の心の奥に、闇のようなものが渦巻き
  物語が成立しないな〜と感じた時には、もっと時間を重ねます。

  書く文体は、ご存知のない方も少ないと思いますが  
  すでに絶版となってしまった『名もなき人の生きるかたち』(文芸社)です。
  http://amazon.co.jp/o/ASIN/4286007219/earthshccom0c-22/ref=nosim
          
  ですので、このメルマガの文体とは、まったく違います。

  ある会社の経営者の方は、
  私が書いた物語を「採用」につかったり、
  PRツールとして「広報」に活用したり、
  それで取材が来たりと、思わぬ効果が生まれています。

  でも、それは「おまけ」なのです。

  それより大切なことは、
  経営者がリーダーとして「迷い」がなくなること。

  起業してみたものの、売上げがなかなかあがらず
  経営者として疑問を持ち始めてしまったとか、
  会社が急成長して社員が急に増えて
  創業期のDNAが失われつつあり、
  職場がギスギスし始めてしまったとか、
  逆に、この不景気ですので、
  大切な社員をなんとか守ろうとしたけれども
  どうしようもなく、泣きながらリストラをしてしまい、
  その苦しさを誰にも言えなかったりとか・・・、  
  そんな時、頼るべき「自分の原点」といいますか、
  どうしてこの仕事を始めたのか、
  なんで、この仕事をしているのか、
  なぜ、自分は経営者として働いてるのか、
  その問いかけに対する答え、想い、理念を、
  もう一度、再確認するために「物語」としてまとめるわけです。
 
  2代目、3代目の経営者の方々だと
 
  「本当にやりたいことは別にあった、自分で自分の人生を選べなかった」
  
  という、そうした立場の人にしかわからない
  それはもう恐ろしいくらいの「人生の虚しさ」に
  ある日、突然、襲われることがあります。

  「人生の虚しさ」とは
  「自分の人生には価値がない」と思えてしまうことです。
 
  中小企業の2代目、3代目経営者として売上げが順調で、
  収入も普通のサラリーマンに比べたらかなりあって、
  ドイツの車に乗って、スイスの時計して、イタリアのスーツ着て
  そこそこ社会的に認められて、妻とも仲がよく、
  子どももかわいくて、休みの日には、よく一緒に遊んで、
  はたから見たら、なんて「理想的な家庭」、
  「うらやましい仕事人生」といった風に見えて、
  でも、そうしたこととはまったく別次元の、
  自分自身の「生」に関する問題として、
  闇の底から「虚しさ」が突如として浮上してくる。

  そんな時、ひとつひとつ言葉を噛み締めながら
  自分の人生の軌跡を誰かに語ってみる。

  すると・・・「虚しさ」に覆われていた皮膜がとれて、
  親からもらった「命」が今につづき、
  走馬灯のように流れてしまったこれまでの時間/過去を、
  もう一度、この手につかみとったような
  自分自身の人生に対する「希望」を感じることができる。

  ストーリーになると見えてくる「希望」がある。
  「物語」になるから、わかる「自分の未来」がある。
 
  吾が半生を語りに語り、語り尽くして、
  私がその語られた人生を
  その人にとっての「希望の物語」にする。

  そして、それを読んでみる。自分の人生が描かれている。

  「失ってしまった」「価値がない」
 
  そう思ってしまった自分の人生が、過去が、そこにある。

  そして、今、自分は、確かに生きている。

   ★過去と今に断絶された心の絆(きずな)の再生。

  田坂広志先生が講演で語った
  哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの言葉が思い出されます。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

     『我々は、「言葉」にて語りえるものを語り尽くしたとき、
      「言葉」にて語りえないものを知ることがあるだろう』

  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

   ★人は、語り尽くした言葉のその先に、
             言葉では語ることできない何かを知る。

 

  〜〜〜

  「物語の力」は医療の現場でも活用されています。
  「ナラティブ・アプローチ」「ナラティブ・ベイスト・メディスン」
  などと言います。本もたくさん出ています。

  そこでは、物語はもちろん、
  「物語」を紡ぐための「対話」(ダイアローグ)の大切さが説かれます。
 
  実は、こうしたことを知らずして、私は
  同じようなことを2004年頃より経営の現場でしていたようです。
  私の場合、「言葉の力」を信じていた、といった感覚なのですが。

  だから、なんていい言葉だろうと思うのです。

  釜石という北国で・・・、

   ────────────────────────────
    「おやじが元気になった。
     東大さん(研究チーム)に来てもらってよかった」
   ────────────────────────────

  私も・・・、

  「うちの社長が元気になった、松山さんに来てもらってよかった」

  そんな言葉をもらえるよう、物語を書きつづけます!

  元気がないと言われるこの国。
  そこで働くリーダーたちをもっと「元気」に、もっと「笑顔」に
  もっと「希望」をもてるようにしたい。

   『人生について話を聞くことは語る人も幸せにする』

  それがひとつの私の使命です!

  〜〜〜

  本日は、これにて・・・。

  先週「寒のもどり」と書きましたら、
  みごとに寒い日がやってきました。
  道を歩いていると、花粉症のせいか、
  寒さで鼻水が出ているのかわからなくなりました(笑)

  どうぞ風邪など召されませんよう
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2010年の弥生が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

                  春        
                  
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

             
                   (^-^)/
                 
 

                                 敬具

   平成二十二年三月三日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、今の自分に希望をもてているだろうか?

 2)私は、自分の想いにフタをしてしまっていないだろうか?

 3)私は、誰かの語る相手になってあげているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
==========================================================
 ◆103℃ WORD◆

                           「希望は伝染する」  
     
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 ◆追伸◆

  「レンコン、レンコン」

  後部座席のチャイルドシートに座る3歳の娘が訴えます。
  私は運転をしながら、

  「レンコンって何?レンコンなんてないよ」

  娘の声のボリュームがあがり
  「レンコン、レンコン、レンコン」と訴え、今にも泣き出しそう。

  (いったいレンコンとはなんだ?)

  すると助手席に座る妻がぼそり。

  「レインコートのことじゃない」
 
  で、「レインコートのこと?」と娘に確認すると、

  「しょう、レンコン」

  納得しておとなしくなりました!

  「レンコン」と「レインコート」は、
  私には、どうやっても結びつけられませんでした(笑)

  「レンコン事件」として、娘の披露宴の時に披露しようと思います!!!

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【ことば】
 
    「希望や信念はそれらを持つ人から周囲に広がる」

                             (玄田有史)

        
              『日本経済新聞』(2010年3月23日付け朝刊)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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