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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【54通目】「ゆずる」奪い合えば足らぬ 分けあえば余る〜二宮金次郎!

☆────────────────☆───────────────────☆
《ゆずる》
                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                09.11.04
                                 54通目
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  リーダー様へ

  拝啓 箱根路に すすきざわめく 富士の山 

  いかがお過ごしでしょうか?

  2009年の霜月が、いよいよ始まりました。
  今年も、残り2ヶ月です。
  もうすぐ街はクリスマス・イルミネーションで輝き出します。
  そうすると、あっという間に年末が・・・。

  2009年のゴールがだんだんと見えてきました。
  「悔いのない2009年であった!」と言えるよう
  残り2ヶ月、がんばっていきましょう!

  〜〜〜

  さて、ヘッダーに書きました「グループ・インタビュー」(GI)の募集
  について簡単にふれさせて下さい。

  「日本財団」と「日本歯科医師会」がタッグを組んで
  今年5月より、以下の社会貢献プロジェクトを始めました。
  
   ☆「Tooth Fairy」
     ↓↓↓ 
   http://www.nippon-foundation.or.jp/toothfairy/index.html  

  歯科医院に集まる金歯や銀歯などの金属(撤去金属)をまとめて換金し、
  その資金を活用して、以下のプログラムを支援する社会貢献活動です。

   ・小児ガンと闘う子どもたち
   ・アジアの学校建設
     ↓↓↓
  http://www.nippon-foundation.or.jp/toothfairy/toothfairy_program.html
 
  現在、1000を越える歯科医師医院が参加を表明し、
  金歯や銀歯などが、どんどん集まり、資金も、第一回目の支援を
  視野に入れられるレベルにまでなっています。
  
  さらにこのプロジェクトを発展させるためにと、現在、
  このプロジェクトのPR計画の企画立案の仕事に私が携わっています。

  先月から、歯科医師の方々を中心にヒアリングを進めてきました。 
  そして、次の段階として、一般の人々はこの社会貢献プロジェクトを
  どう受けとめるだろうか、どんなところに魅力を感じるだろうか・・・
  そんなご意見を聴きたく「グループ・インタビュー」をすることになりました。

  11/18(水)、場所は青山(スタジアムプレイス青山)です。
  http://www.sp-aoyama.jp/access/index.html

  当日は、私が議事進行を務めます。
  5人という少人数です。
  あまりかしこまらず、明るく、楽しく、
  笑い声が響く場になればと思っています。
 
  また、折角、何かのご縁を集まった人たちですので、
  「グループ・インタビュー」終了後は、ご希望があれば
  会場近くの居酒屋さんで、懇親会も開催したいと思っております。  

  申し込み方法など詳細は、以下の私のブログに書いてあります。
   ↓↓↓
  http://ameblo.jp/earthship-consulting/day-20091102.html   

  ご質問、不明な点などございまいたら、お気軽にお問い合わせください。
   ↓↓↓   
  j@earthship-c.com
 

  日々のお仕事で、たいへんお忙しいかと思いますが、
  社会のために、世界のために、
  あなたの貴重なご意見を、聴かせて頂けたら幸いです。  
  頭を下げて、どうぞ宜しくお願い致します。

   ※謝礼の【5,000円】は当日、現金でお支払い致します。

  〜〜〜
  
  さて、上に記した私のブログをご覧になった方は、お分かりの通り、
  そこには、「相田みつを」さんの、かの有名な言葉がありました。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   「奪い合えば足らぬ 分け合えば余る」

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  私は、都内某所のある公園の掲示板で、この言葉を見て、
  しばらくそこに立ち止まってしまったことを覚えています。
  まさに言葉の力ですね!

  で、この言葉をブログで書きながら、
  「そういえば伊那食品工業で私が講演した内容の二宮金次郎は、
  この言葉を地でいった人だったのではないか」と思いが巡りました。

  「二宮金次郎と聞いて、何を思い出しますか?」

  そう問われれば、私と同年代ぐらいまでの方であれば、
  学校の校庭にあった、薪を背負い書を持つ幼き日の二宮金次郎の
  銅像を思い出すことと思います。

  私は昭和43年(1968年)生まれです。
  通っていた小学校に、まだあの銅像はあったのです。

  でも、もしかしたら、それは、かなり少数の部類に入る
  小学校だったのかもしれません。

  なぜなら、あの銅像は、戦後の思想転換で多くが引き倒され、
  撤去されていったからです。

  そうなんです。
  戦争を体験された世代の方ですと、
  二宮金次郎は軍国主義のイメージと結びついているようです。

  「貧しくとも懸命になって働いた少年」

  そうした二宮金次郎のイメージは、
  戦中の少年少女を啓蒙するよきモデルになりました。
  「欲しがりません、勝つまでは」といった言葉が流布される時代に
  貧しさに耐え、勉学に励み、後に国(当時は徳川幕府ですが)のために働いた
  人物の存在は、教育の素材としては、うってつけだったのでしょう。  

  だから、戦争が終わった時に、学校の先生たちは、
  軍国主義を象徴するこの歴史的偉人の像を、
  少年少女たちの前から消し去ろうとしたのです。

  ここに、二宮金次郎の悲劇があります。

  二宮金次郎は、戦争をした人でしょうか。
  いえいえ、まったく違います。
  生涯、村の復興という現場に立ち、決して「土」から離れなかった人です。

  時代は、江戸後期。
  二宮金次郎が亡くなったのは1856年。
  それから12年の月日が流れ明治時代がやってきます。
  浦賀にペリーがやってきたのは1853年のこと。

  幕末の動乱が、まさに始まろうとする少し前に生きた人物が金次郎です。
  幕府の威信は揺らぎ、尊王、倒幕といった考え方が激しく形成される時期に、
  そうした思想には見向きもせずに、村民のため、農民のために力を尽くした。
  軍国主義どころか、真逆の生き方をしたのが二宮金次郎なのです。

  だからこそ、その教えには耳を傾けるべきものが多いと、私は感じています。

  〜〜〜
  
  例えば・・・

   ☆「推譲」(すいじょう)

  という考え方。

  簡単に言えば「ゆずる」ということですね。

  二宮金次郎は、今で言えば、企業の経営参謀です。
  精神論ではなく、財務知識にすぐれ、お金を動かし村を復興させている。
  その基盤となったのが、金次郎がつくった「五常講」という融資制度。

  「五常」とは「人倫五常」のこと。
 
  「仁」「義」「礼」「智」「信」が、その五つです。

  お金のある人がお金の無い人にお金を貸す愛、優しさ、これが「仁」。
  借りた人は、期日までに約束を守り、しっかりと返す、これが「義」。
  困った時にお金を貸してくれた人への感謝する気持ち、これが「礼」。
  借りた人は、どうすれば返せるかを考え、考え、働く、これが「智」。
  これらの全てのものの土台として人と人との信頼関係、これが「信」。

  金次郎がその名を小田原藩に知らしめた服部家(小田原藩家老)の再興は、
  この「五常講」があってこそです。
 
 「武士は食わねど高楊枝」などという言葉がある通り、
  多くのが武士が、商人から借金をしていました。大名でも一緒です。
  幕藩体制は、藩を疲弊させ徳川幕府にたてつくことのないようにと
  巧妙につくられた仕組みです。
  参勤交代がその代表格ですが、とにかく武家はお金がかかる。
  だから、借金まみれになっている家が多く、財政は破綻しかかっている。

  「衣食足りて、礼節を知る」

  ではありませんが、武士の誇りやモラルも、また
  借金によって壊れかけていたのが江戸後期です。
  
  そこで、二宮金次郎は、借金を返すお金も貸すが、
  そこに武士として、あるいは人としての「徳」を身につけてもらうための
  啓蒙もまた、しっかりと行っていったのです。
  お金と一緒に、人の心をも耕していく。
  これを、
 
   ──────────
    ☆「心田開発」
   ──────────

  と、金次郎は呼びますが、後の「村の復興」の際に
  大きく活用されていく考え方です。

  〜〜〜

  さて、話が「推譲」に及んでいないようですが、実はふれていまして、
  お金を貸すということは、つまり、他人に「ゆずる」コトです。
  返してもらうことが前提ですが、しかし、返ってこないこともある。
  するとこれは、もう、「ゆずる」ことに他ならない。

  士農工商、どの身分のものでも、
  懸命になって働き、節度のある生活をして、
  そして、お金が少しでも余ったら、これを困っている人のために使う。
  困っている人のために、他人のために、社会のために・・・。
  そうした「自利利他の精神」こそが「推譲の精神」なのです。
    
  金次郎は、

   ───────────────
    ☆まず、自ら「ゆずる」こと
   ───────────────

  その大切さ、その考え方を生涯、貫き通した人物です。
  それは、別にお金のことだけを言っていたわけではありません。

  時代小説家「童門冬二」氏が書いた
  『全一冊 小説 二宮金次郎』(集英社)には、こんな下りがあります。
    
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

  「特に、人生経験の浅い借り手に、努力の道や、工夫の方法を教えるのも、 
   貸し手の責務だと思っていた。
   このこと自体はもう金の貸し借りとは関係ない。
   つまり生きる知恵、いろいろな生活技術を体得している者が、
   まだそういう経験の浅い人間に対して、いろいろとものを教えるのも
   一種の「推譲」だと思っていたのである」

          『全一冊 小説 二宮金次郎』(著 童門冬二 集英社)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  入社年数の浅い社員に対して、
  職場や仕事に必要な知識や知恵を持っている者が、
  知識や知恵をしっかりと「ゆずる」ことが「教える」ということ。

    ─────────────────
     ☆「教える」とは「ゆずる」コト。
    ─────────────────

  そうした発想がリーダーにあっても良いのではと思います。
  もし「ゆずる」という言葉に抵抗があれば、
  「わける」といのはどうでしょうか。
  あるいは「分かち合う」もいいですね。
 
  あなたの持っている知識、知恵、情報を部下と「分かち合う」。
  
  すると、何かが余るでしょう。
  いい意味での「余分」が出る。
 
  その「余分」とは、部下の成長であり、部下との信頼関係であり、
  部下のやる気が高まることであり、
  それらもろもろの結果として、リーダーの元へと返り、循環し
  上司の評価、上司自身の職場における充実感や達成感へと結びついてゆく。

  今回、講演をさせて頂いた「伊那食品工業」の塚越会長が書いた
  『いい会社をつくりましょう』(文屋)に、こんな一文がありました。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

   幸せになりたいという気持ちは、だれもがもっていて当然ですが、
   「より大きく、より早く」と、幸せを自分のほうへかき寄せようと
   すべきではないと思います。
   そうではなく、まず身近な人へ先に幸せを与えるようにすれば、
   気がついたときには何倍にもなって自分に返ってくるような気がします。
       

         『いい会社をつくりましょう』(著 塚越 寛 文屋)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

   「奪い合えば足らぬ 分け合えば余る」
 

  世の先人が残してくれた、大切な「ゆずりもの」です。

  〜〜〜

  本日はこれにて・・・。

  お忙しいなか、最後までお読みいただき
  本当にどうもありがとうございます。感謝!感謝です!

  今年も残り2ヶ月です。どうぞ風邪など召されませんよう
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2009年「霜月」が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

      
              「元氣・勇氣・やる氣」で!

             
                  (^_^)v
 
                 
                                 敬具

   平成二十一年十一月四日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、自分のスキルやノウハウを独り占めしていないだろうか?

 2)私は、「教える」ことを避けていないだろうか?

 3)私は、自らゆずっているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
=====================================================
 ◆103℃ WORD◆

                       「与えよ、さらば、与えられん」  
     
=====================================================

 ◆追伸◆

  ■伊那食品工業視察ツアー、お陰さまで無事に終了しました。
 
   そのちょっとした模様は、ブログに書きました。
   「性善説による経営」という視点で論を進めています。
    ↓↓↓
   http://ameblo.jp/earthship-consulting/day-20091026.html

   参加された皆様、2日間、本当にどうもありがとうございました。
 
   講演をさせて頂いたものの、8割は私も参加者のひとりでした。
   伊那食品工業の広報担当の取締役からは約2時間に及びお話を聞くことができ
   本当に勉強になりました。
   本に書かれて知っていることを、現場にて、
   人からしっかりと聞くということが、どれだけ大事かを改めて痛感しました。

   ☆「面授」

   やっぱり大事ですね!

  ■経営マネジメント層のためのビジネス・フリーペーパー『ビズテリア』へ
   小論を寄稿いたしました。
   今回は「組織変革の心理学」と題して、拙い論を展開いたしました。
   前段の部分は、以下のページで読むことができます。
    ↓↓↓
   http://www.bizteria.com/vol27/kiji8.htm 

   もし、続きを・・・という方は、ぜひ、無料定期購読のお申し込みを・・・。
   とっ・・・私の小論はおいておきましても、毎号、
   今の時代、リーダーがおさえておきたいマネジメンに関する情報が
   とてもコンパクトにまとまっています。

   「ビジネス雑誌のように、情報が多過ぎないので、逆に読める!」

   そんな購読者の声が多いそうです。ホントにその通りですね! 

   なんといっても【0円】ですので、ご興味のある方は、ぜひ、どうぞ!
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 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。
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【ことば】
 
  「まず足元の小さなことから少しずつ広げていけば、
            やがてみんなが幸せになれるのではないでしょうか」

                                (塚越寛)

        
            『いい会社をつくりましょう』(著 塚越寛 文屋)より

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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