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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【52通目】「我以外皆我師」「嫌い」という感情を正視する!

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《我以外皆我師》
                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                09.10.15
                                 52通目
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  リーダー様へ

  拝啓 落ち葉踏む 音の響きよ なつかしさ 

  いかがお過ごしでしょうか?

  2009年の神無月も中旬となりました。
  秋深まる今の季節は、なんともしっとりしていて、いいですね。

  そんな秋の最中、先週、家族で「上高地」に行ってきました。
  吐く息白く、なんと!朝の気温は氷点下でした。
  子どもたちは「寒い、寒い」とキャアキャアいいながら
  自然の息吹を全身で感じているようでした。

  朝、上高地バスターミナルに到着すると、霧がとても濃くて、
  梓川沿いに出ても、穂高の山並みを見ることができませんでした。
  しかし、だんだんと霧が晴れてゆきました。
  霧が薄れてゆくにしたがって、アルプスが姿をあらわすその過程は
  まるで映画や舞台を見ているようで、背筋がぞくぞくしました。

  「映画や舞台を見ているよう!?」・・・いやいや、自然が本物ですね!

   「上高地」は「神降地」。

  神様は、ずいぶんと凄い演出をするな〜と、感動もし
  学びもした、上高地の朝でした。

  〜〜〜
  
  そうですね。自然からはホントに多くのことを学べます。
  「書を捨て街に出よ」と寺山修司氏はいいましたが、
  「書を捨て自然に出よ」と、きっと多くの先人が言っていることと思います。
  
  とはいいながらも、先人の知恵がふんだんにつめこまれた「書」は、
  やっぱり大切であり、「書」と「自然や街」などなど・・・、
  つまり自分以外の何かとの往復を繰り返すことによって
  人は成長を遂げていくのだと思います。 

  こんな言葉がありますね。

   ─────────────────────────────

    ★「我以外皆我師也」

    (私以外の人やものは、みな、私の「師」である)

   ─────────────────────────────
 

  そうですね。こうした「気持ち」を常に持ち続けることができたら、
  人間関係のストレスの多い現代社会において、
  いつでも気持ちを前向きにすることができるのかもしれません。  
  
  でも、こう書いておいて何ですが、
  実際、そう思うことは、とても難しいですね!
  
   ●部下が何を考えているかわからない。
   ●嫌いな部下に職場が振り回されている。
   ●部下とうまくコミュニケーションがとれない。

  全国共通、いや世界共通、
  どこの会社でも、どこの組織でも、どこの職場でも
  人の上に立つリーダーが、1度や2度は、抱える悩みです。

  ですので、こうなんだと思います。

   「あなたの状況は、特別ではない」

  
  部下との関係がこじれたり、成果を出せないでいると、

  
   「自分だけがダメなリーダーであり、
    他の人はもっとうまくやっているのではないか?」

  そんなマイナスの想像力がたくましく働き、加速し、頭を心を支配します。
  「歪んだ事実」を心は、脳は、確定しようとします。

  でも、それは違うわけですね。

  どんな立派に思える歴史上の偉大なリーダーだって  
  人間関係には苦労しているはずですし、
  あなただけが「ダメだ」なんてことはないわけです。

  みんな同じ悩みや苦労を抱えています。
 
  そして、その例えば、嫌いな、腹の立つ、
  できれば今すぐに自分の前から消えてもらいたいと思う人間を相手にし、
  人生にもうけられたひとつの「門」をくぐり抜けていくことよって
  そこから何かを学び、私たちは人として成長をとげていくのだと思います。

  ***

  拙著『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)

  でも引用した哲学者中島義道氏の著『ひとを〈嫌う〉ということ』(角川書店)
  に、次のような一文があります。
    
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

  「かなりの人々に対して、われわれは「嫌い」という感情を抱いてしまう。    
   そして、かなりの人々から「嫌い」という感情を抱かれてしまう。
   それは、われわれの運命なのです。
   とすれば、われわれは自他のうちに「嫌い」を確認したら、
   いたずらに恐怖心を募らせたり、無理やり抑圧することはやめて、
   冷静沈着に正視し、その凶暴性を適当にコントロールし、
   それを自分の人生を豊かにする素材として活用すべきでしょう。

       『ひとを〈嫌う〉ということ』(著 中島義道 角川書店)より
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  
  現実は、複雑怪奇です。

  Aさんの「嫌い」な部下を同僚のBさんは「好き」だと言います。
 
  「何が、どこが、そんなに嫌なの?」と。

  逆にAさんの「好き」な部下を同僚のBさんは「嫌いだ」と。
 
  「何で?あんな奴のどこがいいの?」。

  人は主観で、つまり、その人特有の「色眼鏡」を通して
  現実を眺めていることを忘れてしまいます。  

  だから、「助言」とは常に「対機説法」が基本なのだと思います。
  
  「対機説法」とは、もとは仏教用語ですが、ひらたくいえばこうですね。

   「ひとりひとりの素質や能力を見極めたうで、
    それにあったアドバイスをしよう」

  「人を見て法を説け」などとも言いますね。

  だから、全ての人に共通の普遍的な助言とはないのかもしれません。
  でも、原理原則はある。

  〜〜〜
  
  すみません、ちょっと話が横にそれました。
  話の芯は、中島氏の一文で、こうしたことです。

  
   ★「嫌い」という感情を正視する

  
  人が人を嫌うとき、感情を乱されます。
  感情を乱される時、私たちのコンプレックスを刺激していることがあります。
  これは、ひとつの原理原則です。
  だから、嫌いから目を背けがちです。
 
  そこで、嫌いという感情をまな板のうえにのせて、料理をしてみる。

  具体的には、何ていうことはないのですが、

   「なぜその人が、嫌いなのか?」

  について書いてみる。
  書くことは、乱れた感情を抑え、頭を冷静にしてくれる効果があります。

  職場の仲間に愚痴をもらすことも大切ですが、
  愚痴を聞いてもらうだけではカタルシス効果はあっても
  (カタルシス効果とても大切なことなのですが)
  嫌いという感情を素材として自己変革に結びついていくことが難しいですね。

  「まあ、そんなに気にするなよ」
  「そういったことは誰にでもあることだよ」
  「酒でも飲んで忘れろ」

  そんな風に、結論をすぐに出されてしまい、
  浅い意識で、浅い思考で、一時的に
  問題が解決したかのような錯覚を起こさせるからです。

  〜〜〜

  だから書いてみる。ひとりになって書いてみる。
  自分の感情に素直になって、かっこつけずに、
  醜い自分をそこにさらけ出して、書いてみる。

  1回だけでは自己発見はないかもしれません。
  であれば、2回、3回、10回、50回と書いてみる。
  そして、その過程を時々、振り返ってみる。

  するとですね。すると・・・、

   「自分が変わっていっている」

  そのことを実感できるのです。

  でも、「嫌い」は「嫌い」のままかもしれません。
  でも、「嫌い」を素材として、
  書いていったことによって、きっと色々なことに気づくと思うのです。
  自分の足りないところ、できているところ、
  自分の好きなところ、嫌いなところ、などなど・・・・。

  そうしたら、それは、哲学者中島義道氏が言う、これですね。

   ───────────────────────────
   ★自分の人生を豊かにする素材として活用すべきでしょう。
   ───────────────────────────

  「嫌い」も「嫌い」も、「豊かさ」のうち!

  そして、きっと気づくでしょう。

 

    ★人生、我以外皆我師也

 

  〜〜〜

  本日はこれにて・・・。

  お忙しいなか、最後までお読みいただき
  本当にどうもありがとうございます。感謝!感謝です!

  あなたのことを必要としている人がたくさんいますので
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2009年「神無月」が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

      
              「元氣・勇氣・やる氣」で!
             
                 
                  (^O^)/

                                 敬具

   平成二十一年十月十五日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、嫌いな人を好きになったことがないだろうか?

 2)私は、好きだった人を嫌いになったことがないだろうか?

 3)私は、心のどこかで変化を恐れていないだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                      「嫌いもまた、人生の知恵」  
     
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 ◆追伸◆

 「伊那食品工業」視察ツアーが近づき、
  私の講演テーマである「二宮尊徳」について、いろいろと想います。

  小学生の頃、校庭には薪を背負い書を読む少年の像がありました。
  それが二宮尊徳さんでした。優しい顔をした少年でした。
  
  その二宮さん、大人になってからの身長は180cmほどあったとか!
  気性もかなり荒いところもあったようで、像のイメージとは違います。
  ただ、幼い頃の貧しさを乗り越えて、その貧しさから多くのことを学び、
  人のために尽くした人生には、本当に頭が下がります。
  
  温故知新。古き教えの中には、今に生きる知恵が隠されいる。  
 
  そんなことをしっかりと胸に秘めて、講演にのぞみたいと思います。
   ↓↓↓
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【ことば】
 
  「「毒」をうまく活用することのうちに、人生の豊かさが開かれるのです」

                             (中島義道 )

        
          『ひとを〈嫌う〉ということ』(著 中島義道 角川書店)より

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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