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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【35通目】「無用の用」無用だと思う助言ほど用なるなり!

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《無用の用》
                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                09.04.24
                                 35通目
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  リーダー様へ

  拝啓 蝶が舞う 春の小道の うららかさ

  いかがお過ごしでしょうか?

  2009年の卯月も残り少なくなってきました。
  里桜も、どんどん散りまして、
  近所の桜並木は、新緑の季節へと急ぎ足です。

  冬を越したバルコニーの草花が
  次から次へと花を咲かせています。
  「ちょっと遅いな〜」と思っていたマーガレットも、
  今週に入り、手を大きくひろげるように咲き始めました。

  花に水をやったり、土をいじったりしていると、
  時間がやたらとかかり、
  ふと「これが仕事の役にたったらな〜」などとと
  自分のしていることの「無用さ」を嘆きたくなります。

  ただ、こうした言葉がありますね!

   ★「無用の用」
 
  効率的、合理的、効果的にと急ぎすぎて
  カラカラになってしまった現代人の心を潤すこの言葉は、
  もとは古代中国の古典「荘子」にあったものです。

   ──────────────────────
   いっけん無駄・無用だと思うことが
   よく考えてみると、とても役にたっている。  
   ──────────────────────
 
  現代においてもよくあることですね。

  〜〜〜

  数年前のことですが、
  小説家の五木寛之氏の講演を聴いたことがあります。
  その時「無用の用」に通じるこんな話をされていました。

  ご存知の通り、五木氏は哲学、仏教、老荘思想への造詣が深く、
  宗教を含めて世界の様々な「思想」に精通されています。
  講演の時には、そうした思想にまつわる「知」を
  次から次へと繰り出し、話を展開していきます。
  
  ただ、テーマが、仏教など「人生の生死」に関することですので、
  かつては、文学関係や年配の方々の集りからしか講演の依頼はなかった。

  ところが、急激に企業から講演をお願いされることが多くなった。
  特に、以下の業界からの依頼が多い。

   ◆1位 金融(銀行・証券)
   ◆2位 IT関係
   ◆3位 医療関係(医師の集り)

  
  ある時、五木氏は某大手銀行の頭取に聞いてみた。

  「どうして、私など暗い話をする人間に講演を依頼するのですか?」と。

  すると、頭取はこう答えた。

  「社員の心の健康のために、我が社もいろいろなことをしている。
   先生を呼んで、話をしてもらったり、研修をしたりと
   役にたつことをしている。
   でも、これらのことがいっこうに役に立たない。
   そこで、ここは役に立たない話が役にたつかもしれないと思い、
   そうした話をされる五木先生にご登壇を願ったわけです」

  数年前の講演ですので、正確ではありませんが、
  「役に立たない話をする五木先生」という内容は間違っていません。

  頭取も失礼と言えば、失礼ですが、
  ですが、その考え方は、なかなか真理をついていると思います。
  まさに・・・、

   ★「無用の用」
   
  ですね!

  〜〜〜
 
  こう書いてきて、ふと「小林虎三郎」のあの逸話を思い出しました。

   ★「米百俵」

  幕末、現在の新潟県新潟市・長岡市のエリアを
  統治していた「長岡藩」がありました。
  徳川幕府を潰すために起きた戊辰戦争において、
  長岡藩は、最終的には幕府側につき、新政府軍と戦うことになります。
  この時のリーダーが、司馬遼太郎氏の「峠」(文藝春秋)で主役となった
  河井継之助ですね。

  ご存知の通り、新政府軍が勝利をおさめ、
  長岡藩は、幕府側(奥羽越列藩同盟)についたということで、
  戊辰戦争後、大幅に減知されてしまいます。
  藩内は、食べるものにも困る窮乏を極めます。
 
  この時、長岡藩の支藩であった三根山藩から
  救済のためにと「百俵の米」が贈られてくる。

  これで少しは飢えをしのげる、と考えた藩士たちですが、
  長岡藩の大参事であった小林虎三郎が主導し、
  「百俵の米」を売って学校を設立することを決めてしまいます。

  当然、自分たちに米が分配されるだろうと思っていた
  藩士たちは、小林虎三郎へ抗議します。すると・・・、

  ────────────────────────────
  「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、
         教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」
  ────────────────────────────

  そうして設立された学校こそ、
  今も残る「新潟県立長岡高等学校」ですね!
  
  この高校を巣立った卒業生で有名な人と言えば・・・。

  「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ
   褒めてやらねば、人は動かじ」

  この言葉であまりにも有名な「山本五十六」です。
  ジャーナリストの櫻井よし子さん、
  文藝春秋の専務までなさった作家の半藤一利さんも、同校出身です。

  当時の藩士からしてみれば「教育など無用」と思ったでしょうが、
  長岡の学校からたくさんの逸材が生まれ「無用」は「用」となったわけです。
             
  〜〜〜

  長岡で話をつないでいきます。

  長岡藩が戊辰戦争を戦った時に、キーとなった藩と言えば新発田藩です。
  その新発田藩があった場所を故郷とする人が、私のサラリーマン時代の恩師です。

  拙著『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
http://www.amazon.co.jp/dp/4788907674/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22  
  では、第2章3節に登場しています。
  
  その「師」が、来る【5月4日(月) 13:00〜】
  湯島聖堂の講堂にて講演を行います。

  演題は「佐藤一斎『言志四録』今、求められること」
   ↓↓↓
  http://research.php.co.jp/oumei/event/

  今年2009年は佐藤一斎没後150年なのです。
  もしご興味のある方は、
  ────────────────────────────
  佐藤一斎歿後150年祭「嚶鳴フォーラム in 恵那実行委員会」
  恵那市教育委員会文化課【0573-43-2112】
  ────────────────────────────
  まで、お問い合わせ、お申し込みください。 

  私は残念ながら行けないのですが、
  「今の私は」この人なくしていませんので、私を育てた上司が
  どういった人物なのか、どんな話をするのか・・・ぜひ!
    ↓↓↓
  http://research.php.co.jp/oumei/event/

  〜〜〜

  でも、よく考えてみると、
  『言志四録』なんて古典を読んでどうなるの?
  つまり、そんなものは「無用だ」と考える人もいるかもしれません。

  そう考えてしまうと、
  歴史や文学や哲学などなど、読むのに時間がかかり、
  理解するのに大変なものは、全てが無用のモノとなってしまいます。

  産経新聞に、こんな記事がありました。  

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

   『今、大学に入る若者たちは就職に役に立つ「有用」の学ばかりを
    求め、教える側もそれに応えようとする。
    「無用の用」を知らない。
    これでは「泰斗」も「碩学」も育たないだろう。
    むろん、みんな学者を目指すべきだと言うのではない。
    だが、実社会に出て初めて「無用の用」に気づき、
    なぜもっと学ばなかったかを悔いることは多いのである』
       
                 『産経新聞』(09.4/23付け朝刊)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  いやいや、まったくその通りで、
  40歳になって「学ばなかった悔い」は増すばかりです。

  前述の「師」に、新人の頃から「司馬遼太郎を読め、読め!」
  と言われていたのですが、耳を傾けず、実行せず
  『竜馬がゆく』を読んだのは20代後半のことでした。

  読み終わり強く悔いました。
  「どうして、もっと早く読まなかったのだろう」と。

  〜〜〜  

  人間としての成長を阻害する最大の要因とは
  他人のアドバイスに耳を傾けないことでしょう。
  自分の考えに固執し、自分が正しいと思い込み、
  他人の意見を「無用・無駄」だと思う。

  すると新しい情報が自己に注入されないので、
  やがて心は澱み、時代の流れに、追いついていけなくなってしまう。

  追いつけなくなると、今度は、

  「他人が悪い」「部下が悪い」「会社が悪い」「社会が悪い」
  「景気が悪い」「政治が悪い」「時代が悪い」

  と、自分以外ものを悪玉にしたて、自分の正しさを証明しようとします。

  こうした思考パターンが染み付いてしまうと、
  マイナスのスパイラルにはまり、どんどん落ちていくだけです。

  これではいけません。ぜひ、そうならないでください!

  そうならないひとつのコツは、
  今、必死になって否定している意見を認め、受け入れることです。

  他人の意見や助言に腹が立つのであれば、
  なぜ?腹が立つのか、その理由を自問自答してみて下さい。

  怒りがこみあげてくるのは、その意見が的を得ているからであって、
  自分が無視しようとしている問題や課題を指摘しくるからですね。

  
    ★無用だと思う助言ほど用なるものなり

  後悔先に立たず。
  どうぞ、後で悔いないように、その耳を柔らかくして下さい!      

  〜〜〜

  本日も、お忙しいなか、最後までお読みいただき
  本当にありがとうございます。感謝!感謝!

  来週は、もうゴールデンウィークが始まるのですね。
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛になさって下さい。
  
  そして、2009年の「卯月」が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

      
              「元氣・勇氣・やる氣」で!
             
                 
                  (^O^)/        

 
                                 敬具

   平成二十一年四月二十四日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、「無用の用」に気づいているだろうか?

 2)私は、すぐに役たつものばかり追い求めていないだろうか?

 3)私は、他人の意見に耳を傾ける心の余裕をもっているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                          「後で、わかること」  

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 ◆追伸◆

  先週末、家族で湘南へ出かけました。
  海を見ながら、浜辺で「おにぎり」を食べようという計画です。
  海に着いて、びっくり!
  なんともう泳いでいる人たちがいたのです。
  サーファーではないのですよ!

  もちろん私は水着など持っていかずで、
  ただ、子どもたちは、波打ち際で遊ぶので、どうせ濡れるだろうと
  海水パンツをもっていきました。
  でも、さすがに「海に入ろう」とは一言も言いませんでした。

  太陽は照っていたものの、風が少し冷たい日でした。
  いや〜世の中には強者がいるものです!脱帽でした!

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【ことば】
 
   『すぐ役に立つ人間はすぐ役に立たなくなる人間だ』

                            (小泉信三)
 
            『読書論』(著 小泉信三 岩波書店)

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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