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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【33通目】「正しさの自負」正しいことを言うときは控えめに 吉野弘「祝婚歌」から!

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《正しさの自負》
                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                09.04.08
                                 33通目
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  リーダー様へ

  拝啓 桜舞い 笑顔あふれる 散歩道

  いかがお過ごしでしょうか?

  2009年の卯月。桜が満開です。

  東京は弥生の25日頃から開花が始まり、
  先週末にやっと満開になりました。
  自由が丘の桜も咲き誇り、
  桜の下にあるベンチで皆、楽しそうに談笑しています。

  3月末は冷える日が続いたので、桜もじわりじわりの開花でした。
  満開になるまでの期間は、過去20年間で最も長かったそうです。

  2009年の桜はのんびり屋さんでいいですね!
  お陰でたっぷりと楽しめそうです。

  〜〜〜

  さて、本通では、私が関わったあるプロジェクトが一段落しましたので、
  そのことをご紹介しながら話を展開してみたいと思います。

  突然ですが・・・、
 
    ━━━━━━━━━━━━━
    ★サービスグラントTOKYO
       ↓↓↓
      http://svgt.jp/
    ━━━━━━━━━━━━━
   
  って、ご存知でしょうか?

  このプロジェクトは渋谷で地域マネーなどを手掛けている
  「嵯峨生馬」さんが主催しています。
  サービスグラントのHPから引用しますと、
  サービスグラントはこんなことをしています。
   
  ──────────────────────────────────
  「NPOに対してお金を支援する助成(グラント)とは異なり、
   知恵やアイデア、プロフェッショナルスキル等を提供することによって
   NPOの活動を応援するプログラムです」
  ──────────────────────────────────

  米国では、とても大きな団体だそうで、
  嵯峨さんがこの仕組みを知って日本で活動を開始しました。
  基本的にボランティア活動です。

  もう少しわかりやくするために私のケースを例にとります。

  私はこのプロジェクトを知り、まず「スキル登録」をしました。
   ↓↓↓
  http://svgt.jp/skill/apply.html
 
  自分のもっている専門的な能力で
  どんなスキルでボランティアできるかを考えるわけです。
  そこで、私は「コピーライター」として登録をしました。

  しばらくして「サービスグラント」から

  「今回あるNPOのWEBリニューアルに関するプロジェクトが
   あるのですが、参加しますか?」

  との意思確認ができました。もちろん「YES」です。
   
  そして、マーケッターやデザイナーなどとチームを組んで
  クライアントであるNPOと何度も打合せをして、
  最終的にWEBサイトを完成させるところまでもっていきます。
  WEBだけでなくパンフレットなど印刷物であることもあります。

  これまで私は二つのプロジェクトに関わりました。
  双方とも「WEBサイト」のリニューアルでした。
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    〈2005〜2006〉
    ★病児保育問題を解決する「NPOフローレンス」
           ↓↓↓
      http://www.florence.or.jp/
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     〈2008〜2009〉
   ★市民科学者を応援する「NPO高木仁三郎市民化学基金」
       ↓↓↓ 
    http://www.takagifund.org/ 
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  社会を変革するために確かな活動をしている二つのNPOです。
  活動の詳細については、各HPを参照して下さい。  

  〜〜〜

  ちなみに、私が書いたコピーは次の通りです。

    ◆フローレンス
 
     「あなたの子守唄をもう一度聞かせて下さい」
     「子守唄が流れるような時を、社会を・・・」
  
    ◆NPO高木仁三郎市民化学基金
     
     メイン「希望を語りつづけること。」
     リード「高木仁三郎市民科学基金は、希望の未来を拓くために
         市民とともに考え、悩み、行動する「市民科学者」を
         応援しています。」

  〜〜〜 

  「フローレンス」のプロジェクトは2005年のことで、
  もうかなり前のことになってしまいますが、
  高木基金のサイトがちょうど先月、公開され
  プロジェクト終了の打ち上げがあったばかりです。

  「サービスグラント」に参画し、感じたのは

   ─────────────────────────────
    熱い想いを持ち、社会をよくするために
    損得をこえて行動している人がこれほどもいるのだ
   ─────────────────────────────
   
  という素直な驚きです。
   
    ★「ボランティア精神」

  と言ってしまうと、なんだか言葉が弱々しく感じられていけませんが、
  その実践者が、この日本には確かにたくさんいます。

  1995年、阪神淡路大震災の時、
  全国各地から多くの人が被災地にかけつけました。
  この年を「ボランティア元年」と言うこともありますね。
  ご存知の通り、95年にはオウムの事件もあり、
  日本人の精神構造が大きく転換していたった年だと考える専門家もいます。

  それから数年の歳月が流れ、98年にNPO法が成立され、
  昨年でちょうど10年という時間が過ぎました。 
  この間、たくさんのNPOが立ち上がり、
  多くの社会問題に取り組み、成果をあげてきました。

  しかし、消えていった団体も数知れません。

  折角、「よき想い」で「よき行動」を起こしたのに残念なことです。
  リーダーの迷走、人材難、資金不足、PR不足、仲間割れ・・・、
  その原因は様々でしょう。
   
  経営学者ピーター・F・ドラッカーは、
  『非営利組織の経営』(ダイヤモンド社)という本の中で
  次のような示唆にとんだ言葉を残しています。     

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

   『非営利機関は、内向きになりがちである。
    自分たちは正しいことをしているという自負をもち、
    その奉ずる大義に全身を捧げているために、
    組織自体を目的と見てしまう。
    しかし、それは官僚主義にほかならない。
    そのうち、組織内の誰も
    「それは自分たちの使命に適っているか」とは問わなくなる。
    代わって「自分たちの内規に合っているか」と問うようになる。
    これでは成果を生まないばかりか、ビジョンも献身も破壊されてしまう。
       
             『非営利組織の経営』(ダイヤモンド社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
http://www.amazon.co.jp/dp/4478370621/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  ちょっと難しい言葉が並びましたが、要はドラッカーはこう言いたいのです。

    ────────────────────
     ★なすべきことと、なすべきでないこと
    ──────────────────── 

  それらを明確にして、
  「なすべきこと」をなし、「なすべきでないこと」をするな!と。

  そして、そのことを常に客観的な視点をもって問い続けろ!と。

   ・フローレンスは「病児保育の問題解決」
   ・高木基金は「市民科学者を応援する」

  どちらも旗幟鮮明な「使命」を持ち、それ以外のことをしていません。
  これって大事なことですね。

  〜〜〜

  さて、ドラッカーの一文に「正しいことをしている自負」
  という言葉がありますが、とても気になる言葉です。

  「正しさの自負」は、他者攻撃を過剰にする傾向があるからです。

   ・「こんなにいいことをしているのに、どうして理解できないの」
   ・「私たちの志がわからないなんて、おかしい人が多すぎる」
   ・「地球がおかしくなっているのに、どうしてボランティアしないの」

  こんな思考が目立ち始め、実際に口に出るようになると、
  理解してくれない外の人たちばかりでなく、
  仲間内まで攻撃するようになり、
  外部への理解を求めるPRやコミュニケーションを
  おざなりにしてしまうことが多いような気がします。
  
  なぜなら、

   ──────────────────────────
   「正しいことをしているのだから理解されて当たり前だ」
   ──────────────────────────
 
  という理屈の外へ出ることができなくなってしまうからです。

  もしリーダーが「正しさの自負」をふりかざして、
  「いいことしてるんだから、がんばって当たり前だ」
  などと、仲間を攻撃していたら、残念なことですが
  その組織は停滞するか、消滅の道を歩むことでしょう。
  
  〜〜〜 

  「正しさの自負」って恐いです!人を盲目にします。
  でも、そうなりがちなのは誰にでもあることです。
  人は基本的に「自分が間違って生きている」とは
  思いたくない動物なのです。
 
  だから、そんな時は、ぜひ、あの素敵な詩の一節を思い出して下さい。

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  
   
     『祝婚歌』 作 吉野弘

     正しいことを言うときは 
     少しひかえめにするほうがいい

     正しいことを言うときは 
     相手を傷つけやすいものだと
     気づいているほうがいい

 

            『二人が仲睦まじくいるためには』(童話屋)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  そうでしたね!
  「正しいこと」って人を傷つけやすいのです。
  「傷つける」のではありません。「傷つけやすい」のです。

  でも正しいことを言っちゃいけないとは、言っていませんね。
  いつもより少しひかえめにすればいいのですし、
  相手を傷つけやすいものだと気づいていて
  「正しいこと」を言うのあれば、相手への伝わり方も
  変わっていくということです。

  NPOでも株式会社でも、働いているのは人です。
  人の心は同じです。

  組織を傷つけるとは、人の心を傷つけることです。
  組織を再生するとは、人の心を再生することです。

  組織が傷つけば、業績にはねかえってきます。
  人(社員)の心が傷つけば成果に影響が出ます。

  人の心は目に見えません。
  ですが、今、多くの人がこのことを指摘しています。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ★目に見えないことの方が、経営では大事である。
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  リーダーの皆様、ぜひ、心にとめておいて頂けたら幸いです。

  〜〜〜  

  本日も、お忙しいなか、最後までお読みいただき
  本当にありがとうございます。感謝!感謝!

  桜咲く季節ですが、昼と夜の気温差がありますので
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛になさって下さい。
  
  そして、2009年の「卯月」が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

      
 
                 桜満開!
             「元氣・勇氣・やる氣」で!
             
                 
                  (^O^)/        

 
                                 敬具

   平成二十一年四月八日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、「正しさ」で誰かを傷つけていないだろうか?

 2)私は、「正しさ」から余計な仕事を増やしていないだろうか?

 3)私は、「すべきこと」がぶれていないだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
====================================================
 ◆103℃ WORD◆

                        「正しさは諸刃の剣」  

====================================================

 ◆追伸◆

  小学校3年生だった長男は4年生に。
  幼稚園「年少クラス」だった次男は「年中クラス」へ。
  桜満開とともに、それぞれ新たなステージへとあがっていきました。

  長男は「クラス換え」がなかったせいもあってか、
  4年生初登校の日は、いつもと変わらずに出かけていきました。
  ずいぶんと、たくましくなったものです。

  次男は、幼稚園に行くこと自体が楽しいようで
  新しい先生になっても、あまり気にしていないような・・・、
  でも、心のなかでは不安を感じているのでしょう!

  子どもたちに新しい時間が始まりました。

  私も自分なりに「けじめ」をつけて、
  新しい時間、新しい自分を創り出すために「チャレンジ」することを
  忘れないようにしなくてはと、子どもたちの進級を機に思いました。

  桜の季節はやっぱりいいですね!
  
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【ことば】
 
   『「これは、われわれの使命遂行能力を高めることになるか」
           と問いかけるところからスタートしなければならない』

                          (P・F・ドラッカー)
 
                   『非営利組織の経営』
                   (著 P・F・ドラッカー ダイヤモンド社)

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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