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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【14通目】「行動分析学的」個人攻撃に陥らない人間観!

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《行動分析学的》
                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                08.10.24
                                 14通目
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  リーダー様へ

  拝啓 目が覚めて 今日は寒いね 秋の朝

  いかがお過ごしでしょうか?

  2008年の神無月も、いよいよ下旬へと・・・。
  朝晩は、少し冷えるようになりました。

  夜中、仕事をしていて、息抜きにと書斎を出ると
  掛け布団をはいで、バンザイをしてパジャマをめくりあげ
  お腹を出して寝ている子たちが、ふっと目に入ります。

  「まったく仕方ないな」
 
  とブツブツいいながら、子ども部屋に入り
  パジャマを直していると

  「俺もこうだったのだろうな〜」

  と、40歳過ぎて、
  今更ながらに親のありがたみが身に沁みます。

  「親」になってみて、「親」のありがさが、よくわかる。
  「上司」になって、「上司」のありがたさが、よくわかる。

  そんな風に人は、めぐりめぐっていくのかもしれません。

 〜〜〜

  さて、拙著『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
  ですが、「オールアバウト」の「ガイドおすすめ書籍」
  という欄にて「書評」を書いて頂きました。
http://allabout.co.jp/gs/bizconsultant/recommend/detail00014788907674.html  

   「本書は、自分だけの味方が目の前に現れ、
    うんうんと頷きながら話を聞いてくれて、
    この現状をどう考えたら気持ちが楽になるのか、
    そんな道筋を示してくれる、
    『自分専用のカウンセラー』を手に入れることができる本です」

  以上の言葉には、何か冷や汗が出てくるような気がしています。

  ただ、こう感じてくれる人が、ひとりでもいてくれたことは、
  以下のことをを信条としてしている私にとっては、何よりの言葉です。

   ★「一隅を照らす、これ即ち、国宝なり」

  本当にどうもありがとうございました。

  〜〜〜

  さて、私にとって照らすべき一隅のひとつが「家族」です。
  果たして、「照らす」ことができているのか、自問自答の日々です。

  数ヶ月前のこと。

  幼稚園生の次男が食事をしている時に
  片膝を立てることが多くなっていました。

  妻も私も、その姿勢を見るたびに、
 
  「足を下ろしなさい」

  と注意していたわけですが、なかなか直りませんでした。

  我が家は、ダイニングテーブルに椅子のスタイルです。
  子どもの椅子はハイチェアになっています。
  足がぶらぶらするといけないので、
  足を着地させておく板がついています。
  座面と足をおいておく2枚の板があります。

  子の成長に合わせて、2枚の板の高さを変化させていきます。

  で・・・ここで反省したのが、
  次男のからだは、大きくなっていて
  2枚の板の間隔を直さないといけない時期がきていたのです。
 
  つまり、子は足が窮屈で、片膝の状態になっていたわけです。

  「心の行儀」が崩れていたわけではなかったのです。

  でも4歳ですので、「足が窮屈で片膝になっている」と
  うまく言えなかったのですね。

  〜〜〜

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   ★人の行動は「環境」に左右される
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  我が子の片膝になるという行動は、
  椅子という環境が、子をそうさせていました。

  こうした考え方は

   ■「行動分析学」的な思考法

  ですね。

  〜〜〜

  『行動分析学入門』(集英社)にも、とても似た事例が出ています。
http://www.amazon.co.jp/dp/4087203077/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  著者である杉山尚子氏は大学の先生です。
  杉山氏の授業を履修している学生の事例です。
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
 
    ■その学生(女性)には弟がいます。
     季節は冬。「こたつ」での朝食シーン。
     弟は、いつも左手を「こたつ」につっこんで食事をする。
     親は注意をする。でも、何度言っても直らない。
     だから「行儀が悪い」「だらしない」と弟のことを裁く。

    ■行動分析学を学んだ姉は、弟の食事スタイルには
     何か原因があるのだと考える。
     そこで気づく。
     弟の左手側に、玄関があり、そこから冷気が流れてくることを。

    ■そこで姉は、弟の左側にストーブを運んでいった。
     さてさて、弟は、両手でご飯を食べるようになりました。

  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
    
   弟さんは、だらしなかったのではありませんね。
   行儀の悪い子でもなかったのです。
   
   「寒さ」が弟を、そうさせていただけなのです。
   決して「人としてどうなのか?」という問題ではありません。

   でも、残念なことに私たちは、
   その原因を深く考えずして、表面的な行動だけを見て
   「あの人はこうだ」「あの部下はダメだ」と
   決めつけてしまいます。

   裁判官のように裁いてしまいます。

   行動分析学では、こうした、
   人を安易に判断し、評価を決定してしまうことを
   
     ★「ラベリング」

   と言います。

   〜〜〜

   ■子どもが風邪をひきました。親が病院に連れていきました。
    お医者さんは、子どもに「からだはだるい?」と尋ねています。
 
   ■横にいた母親が、間髪を入れず話し出します。
    「そうなんです、きっとだるいと思います。だるいわよね。
     昨日、ぼーっとしていましたし、熱も37度ありましたし
     ねえ、そうでしょう、ねえ、はっきり言いなさい」

   ■お医者さんは慣れた風で、また子どもに尋ねます。
    「熱があったの?」
     すぐに母親が答えます。
    「はい!そうなんです。うちの体温計ではかったら
     37度はあったんです。37度越えたら熱だと思いますし、
     そうだったわよね、ねえ、ねえ、ちょっと、ちゃんと喋りなさい!」

     「すいません、うちの子、無口なもので・・ホッホッホ」
   
   ■お医者さん「・・・・・・」(汗)

  〜〜〜

  以上のことは、私の作り話ですが、
  恐らく、多くの病院で日常的に見かけられる
  かなり実話に近いものでしょう。
   
  ここで問いかけたいのは、

   「この子は果たしてホントに無口な子なのか? 」

   「親という環境が、無口な子にしてしまっているのではないか? 」

  ということです。
 
  
  拙著『「上司」という仕事のつとめ方』(実務教育出版)
http://www.amazon.co.jp/dp/4788907674/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22
  
  の中で、部下の失敗を

  「何で前もって言わないないんだ。どうしてお前はいつもそうなんだ」

  と、叱責している課長が、後で
  部長にこう注意される場面がありました。(P66)
  

    ★「言わなかったのじゃなくて、
            言えなかったのじゃないか」
 
 
  〜〜〜

   再度、『行動分析学入門』(集英社)からです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4087203077/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
 
   「人間というものは、何度言って聞かせても自分が望むような行動を
    相手がとってくれなかったり、逆に自分にとって迷惑な行動を
    やめてくれないと、最終的にはその人にラベルをはって非難する。
    注意しても言うことを聞かない子どもは「問題児」であり、
    何度頼んでも協力しない人は「自己中心的」である。
    しかし、行動のもたらす効果に着目し、行動随伴性で行動をとらえ直す
    ことにより、個人攻撃の罠に陥らない新しい人間観が生まれる。 

           『行動分析学入門』(著 杉山尚子 集英社)より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  ※行動随伴性:行動の原因を分析する枠組みで、行動とその直後の状況の
         変化との関係をさす。

  
  「不機嫌な職場」という言葉が、世に広まりました。
   ギスギスした職場に必要なのは、こうした

    ★個人攻撃の罠に陥らない新しい人間観 

  であることは言うまもでありません。

  20代の頃、失敗を繰り返す私に、
  ある上司の口癖がどれだけ助けになったかわかりません。
   
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
       
    「仕手(して)の粗相(そそう)は、言い手の粗相(そそう」
 
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  「仕手」とは、何か行動した人のことで、
  「粗相(そそう)」とは「過ち」のことですね。
 
  つまり「お前のミスは俺の指示が悪かったんだ」

  と、その上司は言っていたわけです。

         個人攻撃をしない、新しい人間観を!

         きっと、いい職場になると思います。

  〜〜〜

  本日も、お忙しいなか、ここまでお読みいただき
  本当にありがとうございます。

  2008年の神無月も、いよいよ下旬ですね。 
  先日、早朝、目が覚めて
  「今日はちょっと冷えるな〜」という言葉が口をつきました。
 
  リーダーとして、きっといろいろなご苦労をされていると思います。
  大切な大切なおからだですので、
  くれぐれもご自愛になさって下さい。
  
  そして、2008年の「神無月」が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時となることを
  心よりお祈りしています。

      
 
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                  (^O^)/
                      

                                          
                                 敬具

   平成二十年十月二十三日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、安易に個人攻撃をしていないだろうか?

 2)私は、人を裁いて自己満足していないだろうか?

 3)私は、そうなる原因を考えたことがあるだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                         「なぜ?そうなるのか」  

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 ◆追伸◆

  「東京商工会議所」(品川支部)から講演の依頼があり、10/15
  『「上司」という仕事のつとめ方』をベースに話をしてきました。
 
  アンケートが取られ、さまざまな意見がありました。
  耳の痛いことも書かれていたのですが、
  「ホントにそうだよな〜」と深く思い当たることもあり、     
  とても勉強になりました。
 
  多くは都内の中小企業の経営者の方々でした。
  私の父に近い年齢の方もちらほら見受けられました。

  人生の先輩方、貴重なご意見、
  本当にありがとうございました。感謝!感謝です!   

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【ことば】
 
       『理由を言葉で説明できるのも人間だけである』

                            (杉山尚子)
 
               『行動分析学入門』(著 杉山尚子 集英社)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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