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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【98通目】「多様性」が組織を永続させる!

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《多様性》
                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙2』
            http://www.earthship-c.com

                                08.03.19
                                98通目
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  リーダー様へ

  拝啓 春の空 桜のつぼみ ひらきゆく

  いかがお過ごしでしょうか?

  我が家の近所にある桜たちは、順調です。
  蕾(つぼみ)は、かなりふくらみ、桜色が顔を出しています。
  いやいや、早いものですね!
  開花予報では、東京、来週には咲き始めます。

  昨年、開花予報が外れ、気象庁は散々
  マスコミに叩かれました。
  確か、コンピュータに頼っていたのが原因でした。

  何かに一律的に依存するということは、
  単調な結果を生むので危ういものですね。

  気象庁がある皇居のお堀近くには、
  桜の名所がたくさんあるのですから、
  ちょっと見に行けばわかったはずですが、
  「組織」というは、やっぱり難しいものです。

  「おかしい」と思っていた人は、きっといたはずです。

  ですが、今年はきっと大丈夫ですね!

  ソメイヨシノたちは今にも、咲きそうな蕾をしていますから。 
   
  〜〜〜

  さて、「組織」という言葉が出てきました。

  「組織」と言いますと、すぐに二つの違った意味をイメージします。
  ひとつは「企業組織」の「組織」で、
  もうひとつは「神経組織」など生物学的な意味で使われる「組織」です。

  あいまいなまま進むといけませんので、
  ちょっと辞書(大辞泉)をひいてみます。

  
 
   【組織】(そしき)

   1)一定の共通目標を達成するために、
     成員間の役割や機能が分化・統合されている集団。
     また、それを組み立てること。

   2)生物体を構成する単位の一で、同一の形態・機能をもつ細胞の集まり。
    さらに集まって器官を構成する。

 

  さて、日経新聞の「春秋」というコーナーに、
  こんな興味深いことが書かれていました。

  

  集団が分裂・分離・分割を繰り返すと、
  似たもの同士がかたまり、純化が進み、内部は均質で多様性を欠く
  集団が形成されていく。
  こんな「常識」とは逆に数を半減させて分裂することで、
  膨大な多様性を生み出すのが、生物の有性生殖の仕組みだという。    
 
 『日本経済新聞』(2008.2/19付け朝刊)
  

  会社を含め人は様々な「集団」に属します。
  その「集団」が大きければ大きいほど、
  様々な人がいて様々な価値観が存在します。

  その「集団」全体が醸し出す価値観(企業風土など)に
  合わない人たちが、仲間を作り、その集団を抜け出し
  独立し起業することがあります。
   
   「互いに気が合い、価値観も近く、話がよく合う」

  だから、そのことでうまくいくケースもあります。
  ところがそれと同じくらいの割合で、最初はうまくいっていたのに、
  途中からうまくいかなくなってしまう場合があります。

    ★多様性の欠如

  ある大企業に、あるエリートの中間管理職がいました。
  仕事ができ、実績もあげ、経営陣から期待されていました。
  すると、「部下を誰かにするか?」まで
  そのエリートの声が通るようになってしまいました。
  その人は、気の合う部下を集め周囲を固めました。
  ところが、そのチームは期待されていた通りの実績を
  あげることができなくなってしまいました。

  企業において、いまだに繰り返される「過ち」ですね。  

    ★多様性の欠如

  〜〜〜

  生物は、組織は、生き残るために
  「多様性」を確保する戦略をとりました。

  なぜならば、そうすることが生き残っていくために「最適」だからです。

  似た者同士が集まると、おかしなことになるように、
  生物学的な意味での「組織」は作られているようです。

  「一定の共通目標を達成するために、成員間の役割や機能が
  分化・統合されている集団」である「組織」もまた、
  それと同じなのでしょう!

  〜〜〜
  
  卵子と精子の「結合」、雄しべと雌しべの「結合」など
  「違っている」もの同士が融合することで
  新たな生命を生み出すのが「有性生殖」ならば、
  アメーバのように自らのからだを分裂させて
  生命を誕生させるのが「無性生殖」です。

  日経新聞には、前述したつづきにこうあります。

 

    多様性が有性生殖の最大のメリット。
    現在の環境に最適の均質な個体をただ複製する無性生殖は、
    環境の激変に対応できる異端の遺伝子を欠くため、
    時に種の滅亡を招く。
    すぐに役に立たない変異こそ将来の備え。
    「今」への過剰適応は未来を危うくする。
   
 『日本経済新聞』(2008.2/19付け朝刊)
 

  人の上に立ち、数人でも数十人でも部下を持つと
  正直、気の合わない部下がいることもあると思います。
  「異端」と呼ばれる会社の問題児をある部署から押し付けられることなども。
  
  もしそうであれば、
 
  「日々、本当にお疲れさまです」

  と、心から慰労の言葉を述べたいと思います。

  なぜなら、部下から上からいろいろな事を言われながらも
  そうして頑張っている上司、リーダーであるあなた様がいるからこそ
  職場という「組織」に「多様性」が保たれているからです。
  その結果、滅亡を免れているからです。

   ◆「ビジョンを共有する」

  ことは、とても大切なことですが、
  「同じ考え方をする人間をつくること」ではないことは、
  すでにご承知の通りです。
 
 
  〜〜〜

  世界に名を馳せるコンサルタント「カール・アルブレヒト」氏は
  『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか』(ダイヤモンド社)
  という本の中で、こんなことを述べています。
     
  

    多くの人が集まった結果、全体として愚かな行動を取ってしまうのには、
    二つの道筋がある。
    1そのような行動バターンを進んで身につけるケースと、
    2状況によってそうせざるを得なくなるケースである。
    1は成員が考えることを許されていない、
     あるいは、考えてはいけないと思い込んでいる。
    2は規制や制度に縛られるあまり、創造的に、前向きに、
     あるいは、独自に発想するのが不可能になっている場合である。 
  
『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか』(ダイヤモンド社)
 

  「考えることが許されない組織なんてあるの!?」

  と、ついつい疑ってしまいますが、
  ワンマン経営の会社や上司が部下の声に耳を傾けない職場では
  そういったことが起きるようです。
    
  「何を考えても結局、自分たちの意見は聞き入れられない」

  と、集団で「学習性無力感」に陥ってしまうのです。

  つまりそれは、同じ「考え方」をする人間をつくり出し
  「似たもの同士がかたまり、純化が進み、内部は均質で多様性を欠く
  集団が形成されていく」ということです。

  これでは組織の滅亡を招くパターンですね。

  〜〜〜

  多様であるとは、違っていること。

  男性がいて、女性がいる。
  若い人がいて、老いた人もいる。
  せっかちな人がいて、のんびり屋さんもいる。
  少しわがままな人がいて、まわりに合わせるのが得意な人もいる。
  自己主張する人もいれば、あまりしない人もいる。
  独りが好きな人もいれば、仲間といるのが好きな人もいる。

  それらの違った個性が組織という場に多様性をもたらします。

  リーダーは人を「まとめる」ことと同時に、
  多様性が確保されているかにも目を配る存在です。

  それは、時に、とてつもない「忍耐」を要求します。
  
  ただ、だからこそ職場はあなた自身の力が引き出される
  とても尊い場だとも言えます。

  毎日、きっといろいろなご苦労があると思いますが、
 
  なんとか「元氣・勇氣・やる氣」を出して、未来を信じて

  がんばってください、負けないください、あきらめないでください。

  多様性がある職場では、何はともあれ、誰がなんと言おうとも
  リーダー自身である、あなた様がもっとも成長していくのですから・・・。 

  
  〜〜〜 

  さて、本日はここまです。
  お読み頂き、本当にどうもありがとうございます。

  お花見の予定もすでにたっていると思います。
  ですが、「花冷え」という言葉がある通り、
  ぐっと冷える日があるかもしれませんので 
  どうぞ、夜桜を見に行く時には、氣をつけてください。

  あなた様にとっての「弥生」が
  生涯の記憶に残る素晴らしい月となることを心よりお祈りしています。
        
 
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 v(^-^)v 
                              
                                 敬具

   平成二十年三月十九日

                          松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、同じ考え方の人間ばかりで固まっていないだろうか?

 2)私は、部下たちを自分の価値観に染め上げようとしていないだろうか?

 3)私は、職場の多様性を確保できているだろうか?

※目をとじて30秒だけでも考えて頂けたら幸いです。
 答えを出そうとするのではなく、胸にきざむような感じで・・・
 目を開けたら、一番下までスクロールして、言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

「みんな違ってこそ、人」  

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 ◆追伸◆

  三番目の我が子は1歳を過ぎ、
  ハイハイの時間と歩く時間が半分くらいになりました。
  今にも倒れそうになりながら、でも、倒れず歩く子は、
  鼻をふくらまして、とても得意そうです。

  得意なのはいいのですが、その分、以前にも増して
  家の中にいろいろなモノが散乱するようになりました。

  「きゃー」という妻の悲鳴が聞こえ、
  「なんだなんだ」とかけつけると、
  ティッシュの箱からほぼ一箱分のティッシュが抜き取られ
  山盛りになっていました。
  
  そのすぐその場に、ちょこんと1歳の我が子は座り
  ティッシュを手にしてニコニコ笑っていました。

  家庭という多様性のある場にて、
  まだまだ、楽しい苦労は続くようです(笑)

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【ことば】
 
『人々の言葉から、
  その組織での事業の進め方、リーダーの考え方、
 問題点などをいとも容易につかみ取れる』

                      
(カール・アルブレヒト)
 
 『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか』
 (著 カール・アルブレヒト ダイヤモンド社)


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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