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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【74通目】「褒める-2」外発的報酬と内発的報酬!

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          『リーダーへ贈る108通の手紙2』
            http://www.earthship-c.com

                               07.6.18
                               74通目 
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  リーダー様へ

  拝啓  父の日に 父だと気づく 眼鏡立て

  いかがお過ごしでしょうか?

  昨日の東京、素晴らしい青空でした。

  午前中、天気も良く、来客もあるので、ぞうきん片手に
  家の掃除に精を出していると、息子(8歳)が私を呼びました。

  手に何かを持ち、恥ずかしそうに立っています。
  妻はにやにやした顔をして、その後ろにいます。
  
  すると、「お父さん、いつもありがとう」と、
  かしこまってつぶやきました。

  手にしているのは、小学校の図工の時間に作ったような、
  厚紙と折り紙を材料にして組み立てられた、
  少しぶかっこうな「眼鏡立て」でした。

  私は、記念日などをすっかり忘れるたちなので、
  一体、何だろうと思い、不思議な顔をしていると、
  後ろの妻が、すかさず「今日は父の日でしょ!」と、声を出しました。

  「そうか、今日は父の日だったか!」と、私が言うと、
  「はい、これ」と、手作りの「眼鏡立て」と「手紙」をくれました。
  いつも家の中で、眼鏡をどこかに置き、
  「眼鏡がない、ない」と騒いでまわるのを気にして、作ったそうです。

  男38歳、不覚にも涙が出そうになりました。

  そして、自分が目の前に立つ子の「父」であることを
  日常では味わうことのできない深さを持って味わいました。

  私も照れくさく顔がひきつり「ありがとう」と
  子の頭を撫でました。

  子に褒められた「父の日」でした。

  〜〜〜

  前号にて、
 
   ★「マグレガーのX理論・Y理論」

  について触れました。
  
   ■「Y理論」は「統合と自己統制」でした。

  そして、「Y理論」は、こんな人間観でした。

      

 彼らのひたむきな態度は怖れからくるものではなく、報酬、
 とりわけ達成感や自己実現といった目に見えない報酬によって
 導かれたものである。
 平均的な人間には、未開発の創造性や独創性が大いに備わっている。 
   
 『完全なる経営』(著 A・H・マズロー 日本経済新聞社)より 
 

  上司が怖いからではなく、給与が良いからではなく、
  自分自身の「何かのために」私たちは仕事をすることがあります。
  その「何か」は、自分が自分に与える内なる「報酬」です。

  「報酬」を2種類に分ける時、こんな分類があります。

 ■「外発的報酬」ー金銭(給与・昇給)・地位(役職)・名誉
 ■「内発的報酬」ー心の満足(仕事自体の満足、達成感、成長感、自己実現)

  もう、よくご存知のものですね。

  上記、マグレガーのY理論は、
  人の「内発的報酬」に着目した人間観とも言えます。
 
  そして、もちろんリーダーシップ論も含めた経営学は、
  「内発的報酬」に働きかけることの大切さを説きます。

  
  ★「褒めること」  

 それは、他者が「内発的報酬」を育む、
  「目に見えない報酬」の代表選手ではないでしょうか?

  〜〜〜

  現ダイエーの会長「林文子」氏。
  
  ホンダの販売店にてトップセールスを達成し、その後入社した
  「BMW」では、低迷した支店を次から次へと蘇らせた。
  その後、フォルクワーゲンのグループ会社を経て、
  「BMW」の代表取締役社長となり、そして、現職。

   「BMW」時代の話・・・。

  平成5年、バブル崩壊後、「BMW」新宿支店。
  12支店中最下位の業績、営業マンの人員削減もあり、
  社員のモチベーションは低下、皆が自信を失っていた。

  そんな支店に、林文子氏は赴任する。
  新宿支店を復活させる過程において、後に「褒め殺しの林」と
  揶揄されるぐらい「褒める」ことを大切にした。
   
  林文子氏が書いた『一生懸命って素敵なこと』(草思社)には、
  こうある・・・。

 

  ときには、「あなたはダイヤの原石だから、もっと輝いてほしい」
  などと、大げさな褒め言葉も使った。
  褒めて自信をもってもらうこと、そしていっしょに仕事をしている
  のだという連帯感をずっと発信しつづけたつもりだ。
  どんな素晴らしい上司であっても、部下との関係では権威、権力を
  持ってしまう。そういう相手に対して、部下のほうから心を開いて
  話しかけてくるというのはむずかしいと思う。
  だからまず、上司のほうが心を開いて、真正面から向き合うべきなのだ。

            
            『一生懸命って素敵なこと』(著 林文子 草思社)
 

  しかし、林文子氏が人の上にたち、その仕事人生において
  年がら年中「褒めていた」のかと言えば、それは違う。

  この著には、こんなことも書かれている。
  新宿支店を復活させ、次、業績低迷する中央支店に赴任を命じられる。
  その雰囲気は、新宿支店に赴任した当初と全く同じだった。

 

    心をこめて、勝負をかけて、真正面を向いて語りつづけた。
    そして、叱るときは、とことこん叱る。
    若い社員と大喧嘩になって、彼はスケジュールノートを机にたたきつけ
    外に飛び出していった。しかし、私はひるまなかった。
    それほど本音で私は勝負をしていたのだ。
    「どうしてあなたはこんなに素敵なのに、
     こんなつまらないルール違反をして、自分を貶める。
     どうしてなの。」
    なんだか無性に悔しかった。
    私は叱るときも、心をこめて言わせてもらう。      

          『一生懸命って素敵なこと』(著 林文子 草思社)
 
   ※貶めるーおとしめる

  若い社員が、支店長の前で、スケジュールノートをたたきつける
  というのは、よっぽど腹が立ったのだと思います。
  「もう二度と、この支店長の下で働くか!辞めてやる!」
  とさえ、思ったのではないでしょうか。
  部下には部下の言い分もあったでしょう。きっとそうです!

  しかし、林文子氏は、叱りつつ、
  もしかして声を荒げていたのかもしれませんが、
  同時に、部下を褒めています。

   「どうしてあなたはこんなに素敵なのに・・・」

  そして、印象的な言葉

   「なんだか無性に悔しかった」

  それは、目の前にいる表面的な部下の姿ではなく、
  その部下の内に潜む、あるいは眠る「才能」「能力「尊厳」を信じる
  が故の、感情の発露だったのではないでしょうか。
  
  そして、もしかすると、部下の才能を引き出すことができない、
  素敵な部下をより高みを目指す人間へと成長させることのできない
  「自分」へのいらだち、悔しさだったのかもしれません。

   「なんだか無性に悔しかった」
     

  真剣に部下と向き合う林文子氏の存在の力なのか、
  中央支店は、氏の赴任後、たったの三ヶ月で業績トップに躍り出る。

     
  〜〜〜

  さて、この先、また長くなりそうです。
  申し訳ございませんが、またも、「つづき」とさせて下さい。
  
  貴重な時間をさいて本通を読んで頂いたこと、
  心より御礼申し上げます。
  
  東京は梅雨の中休みなのか、実は梅雨入りしていないのか、
  よくわかりませんが・・・とにもかくにも
  仕事の上でも、プライベートのことでも、さらなる高みを目指し
  ありのままのあなた様を信じて、この水無月が、
  素晴らしい記憶に彩られる季節となることを心より祈っております。  

   くれぐれもおからだご自愛ください。

   乱文お許しを!

   それでは、失礼します・・・・・。
 

     
           一週間の始まり、月曜日!
           素敵な一週間にしましょう!

           「元氣・勇氣・やる氣」で!

                (^人^)
 

 

                              敬具

   平成十九年六月十七日

                          松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、部下の可能性を信じているだろうか?

 2)私は、感情的になり部下の力を閉じ込めようとしていないだろうか?

 3)私は、部下の才能を伸ばすために何をしているだろうか?

※目をとじて30秒だけでも考えて頂けたら幸いです。
 答えを出そうとするのではなく、そのことを意識しようと
 胸にきざむような感じで・・・
 目を開けたら、一番下までスクロールして、言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

  「褒める辛さ」
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 ◆追伸◆

   春先、冬を越した薔薇が咲き、喜んでいたら
   急に元気がなくなり、花も落ち、枯れそうになってしまいました。
   これは、まずいと土をかえて、約一ヶ月が過ぎました。
   数日前、ベランダに出てみると、蕾みがほころんでいました。
   よく見ると、いくつも蕾をつけています。一安心です。

   当たり前のことですが、
   やっぱり、「土」が大事なのですね!

   そんなことはわかっているのに、やっぱり、わかっていない。
   わかっているつもりになっている。

   人間にとっての「土」とは何なのでしょう。
 
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【ことば】
  
『ひとはだれでも、より高次の価値を体現したいという
 生まれながらの欲求をもっている。』

 (A・H・マズロー)
                      
『完全なる経営』(著 A・H・マズロー 日本経済新聞社)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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