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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【番外編】「第17話-異変(3)」心の声に耳をすます。

『リーダーへ贈る108通の手紙』【番外編】
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☆この物語は「ビジネスリーダーへの応援歌」をコンセプトとした創作です。

            『Starting Over』
              〜リーダーの涙☆〜
 
                               07.1.25
                           【第17話-異変(3)】 
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【主人公は43歳。中小企業の営業課長!】

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   どう自分を表現していいのか悩んでいたこと。

   それを私に知られまいと避けてしまっていたこと。
   相談したかったけど、馬鹿にされそうなので話せなかったこと。
 
   できることならこの会社に残りたいこと。
   父のような営業マンを目指してみたいと本気で思っていること。

   それが母への親孝行になると考えていること。

 〜〜〜

  こんなに真剣に部下の話を聞いたのは初めてです。
 
   「心の声に耳をすます」

  って、こういったことを言うのでしょうか。
  辛かっただろうなと思います。
  これまでも、そして、営業に異動になってからも・・・。

  それを私は、
  仕事は厳しいものと原理主義者みたいに固くなになって・・・。
  私は部下を馬鹿になんかしませんよ。
  でも、そう見えていたのですね。
  心を開いていなかったのはむしろ私の方です。

   申し訳ない。

  〜〜〜

  景気がよくなって企業は人材確保に躍起になっています。
  だから、どこかしらには入社できることでしょう。
  でも、三十三歳という年齢と平泉の性格を考えると、
  正直、幸せな転職は望めないと思います。 
 
  「部下を預かるということは、人生を預かること」
 
  この意味が今、少し分かりかけています。

  〜〜〜

 
  どうして人間って、癌など重い病気になって
  初めて健康や生きていることの尊さに気づくように、
  人として大切なことを知るのにこうも試練を必要とするのでしょう。

  未来の糧になるとわかっていても、
  その真っただ中にいる時はただ辛いだけです。
  私が浅はかだと言えばそれまでです。

  でもリストラされ傷を負った人間が、
  傷を負わせる立場になるなんて・・・。

  「運命」って言葉を聞くと私は虫酸が走るタイプです。
  人生は自らの力で切り拓いていくものです。
  それなのに、ここのところ何か大きな力に
  導かれているような気がしてなりません。

   あなたの口癖を思い出しました。

   「運命に翻弄されていると感じるような経験がなければ、
    人は決して成長することはできない。
    もしそう感じることがないのであれば、
    その人間は傲慢という罠に陥り自分を見失っているに過ぎない」

  何言ってんだって思っていました。
  こうした青くさい理想論的言葉が私は大嫌いです。
  なぜなら現実的ではないからです。
  現実は常に厳しく、最後頼りになるのは自分の力だけです。 

  でも、昭和から平成にかけて何度も襲いかかる不況を乗り越え、
  今もこうして会社が存続している事実を考えると、
  私よりあなたの方がよほど現実的な人間だったのかもしれません。

  よく考えてみれば、理想を高く掲げ、
  それを現実のものにしていく過程を繰り返すことこそ
  企業変革の原則です。

  だから、耳障りなあなたの言葉は、
  社会の荒波に晒され滲み出た深い意味のある教訓だったのでしょう。

  私はあなたが言うような理想が現実であって欲しいと、
  実は心のどこかで望み続けてきたようです。 

  〜〜〜

 
  今日平泉と話して気づきました。
 
  人が背負っているものの大きさと言いますか、奥深さです。

  私は平泉の部分だけを見て、それが全てだと錯覚していました。
 
  部下を自分の価値観の枠の中に抑えこもう抑えこもうと
  やっきになっていました。

  部下を自分に従わせること、思い通りに操作すること、
  そんなくだらないことを知らず知らずのうちに目標としてしまい、
  人と力を合わせ仕事を成し遂げることの
  素晴らしさを忘れてしまっていました。

  「高い経費払って営業研修いかせたんだから、ちゃんとやれ」

  って無責任です。

  教育熱心という仮面かぶって子を塾に行かせて、
  本当は自分が楽になりたくて、手間はぶいて、
  心のエネルギーを使わないで
  「どうしてできないの」って叱ってばかりいる親に似ています。

 
   「心づかい」

  って美しい日本語があります。

  「心」を「遣う」と書きます。
  
  私は部下に心を遣わず、
  自分に対して「心を遣え」とだだっ子のようにごねていたようです。

  嶋社長の策をはたして撤回できるか、わかりません。

  私にそんな力があるのかも。

  正直、憂鬱な気分です。

 

  ただ、後悔はしたくないので・・・。

 

 

                                敬具
 
  〜〜〜 

 

 
     運命は命を運ぶと書く。
 
     なぜと問うても答えのでない辛い運命がある。
     その時涙はながしていい。
     ながした涙のぶんだけ
     運命はあなたに味方するはずだから。
 
     悲しいできごとを流しさり
     未来への勇気を蓄えるため
     涙はあるのだ。 
 
     母なる海は命を運んできた。
     なめてみるとしょっぱいその水は、
     涙とおなじ味がする
     胎児を育む羊水も・・・。
 
     自分の尊さを知る時
     しょっぱい運命がいつもそこにある。

 

 

                           つづく・・・

 

                 [次回配信 1/30(火)18:00頃]

※【番外編】は毎週2回(火曜日・木曜日)配信です!
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは関係ありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

《あとがき》

  ◆松山です! 今日もお仕事、お疲れ様です!

   朝から快晴の東京でした!
   小一の息子の「公開授業」というのがあって、
   ちょっと顔を出してきました!
   音楽の授業だったのですが「ドレミの歌」を英語で歌っていました。
   家で、時々、モゴモゴ言っていた謎がとけました。
   「英語とは時代が違うのだな〜」と思いつつ
   てらうことなく、溌剌と歌う子ども達の姿に元気をもらってきました!

  ◆さてさて、今日の「壁の言葉」は・・・!

  
 《今日の「壁の言葉」》

 行動には危険や失敗が伴う。
 しかし、それは、行動せずに楽を決めこんだ時の
 長期的な危険やコストと較べれば、とるに足らない。

 (第35代米国大統領 ジョン・F・ケネディ)
 

   ◇第35代アメリカ大統領のケネディ(1917-1963)は、
    選挙で選ばれた最年少(43歳)の大統領として有名です。
     
   ◇上の言葉は、「行動」することの大切さを
    名演説家であったケネディならではの言葉で表現しています。    

   ◇「行動」と言えば、吉田松陰を筆頭に、幕末の志士たちに
    大きな影響を与えた、王陽明を始祖とする「陽明学」ですが・・・
    王陽明の格言としては、あまりにも有名なもの!

     ★山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し
 

   ◇「行動せずに楽を決めこむ」《心中の賊》といかに向き合い、
     対話をし、乗り越えていくか・・・
    「長期的な危険やコスト」を考え、
     《心中の賊》を退けていきたいものです。

    
※参考文献
『「あなたを動かす」知恵の言葉』(編 スーザン・ヘイワード PHP)

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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