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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【番外編】「第14話-錯覚(4)」内なる悪を認められてこそ“聖人”

『リーダーへ贈る108通の手紙』【番外編】
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☆この物語は「ビジネスリーダーへの応援歌」をコンセプトとした創作です。

            『Starting Over』
              〜リーダーの涙☆〜
 
                               07.1.16
                           【第14話-錯覚(4)】 
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【主人公は43歳。中小企業の営業課長!】

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  心の奥底に住む妖怪を忌み嫌い遠ざけるのではなく、
  切り捨てるのでもなく、むしろ光をあてよく観察し、
  とても自分とは思えないような矛盾する存在とうまくつきあっていた。

   そんなことでしょうか。

  確かに、内なる悪を認めることができてこそ「聖人」
  と呼べるのかもしれません。

  〜〜〜

  以前の職場にいました。
  本人は立派な上司のつもりなのですが、
  実は部下の誰からも尊敬されていなかったという人が・・・。

  些細なことですぐに怒鳴り散らすのです。
  本人は威厳を保とうと必死になっていたのでしょうが、
  みんな「子どもじゃないんだから」って嫌っていました。
  もともと気が弱いのにものすごく無理しているのがわかるのです。

  自覚していない「悪」ほどたちの悪いものはありません。

  二十代の頃、あんな上司にだけはなりたくないと、
  いつも思っていました。

  〜〜〜

   ということは・・・、

  今の私は自覚していない自分の内なる「悪」を
  職場でまき散らしているということでしょうか。
 
  「部下の自主性を尊重する」と口にしておいて、
  実はそう思っていません。マネジメントとは管理することです。

  「自主性の尊重」を錦の御旗にして
  部下を放ったらかしている上司をたくさん見てきました。
  そんな風には絶対になりたくないのです。

  ところが、平泉と話す時、
  心のどこかで「はやく終わればいい」と思っています。
  私のことを嫌いなら勝手にやればいいじゃないかと。

  私だって上司である前にひとりの人間です。
  好き嫌いがあって当たり前じゃないですか。

  〜〜〜
  
  人一倍劣等感が強いせいか完璧を目指そうと努力してきました。
  でも人間なんて不完全なものです。
  こうして自分のことをよく知ろうと四十三にもなって
  初めて考えるのですから、それこそ不完全です。
 
   なんだか矛盾していますね。
 
  「人間は不完全なもの」と認めておきながら、
  そうあってはならないと考え、職場では行動しているのですから。

  私は部下に完全を求めていた。
  私のお気に入りの完璧な部下になれと心で叫んでいた。強要していた。
 
   そうかもしれません。

  嫌な上司ですね。
  若い頃そんな上司が大嫌いだったのに。
  私は毛嫌いしていた上司と同じことをしてしまっている。
 
   それは噛みあいません。無理もない。説得力がない。

  きっと平泉は、私独りでは気づくことのできない
  私の内なる悪が何なのかを教えてくれているのでしょう。
 
  「子は親の鏡」なんて昔から言いますけど、
  「部下は上司の鏡」とも言えます。
 
  そのことに私は気づかず、と言いますか、
  そもそも、そんなこと考えたことすらなかった。

  平泉の人間性ばかり気にして、
  短所ばかりあげつらって責めていました。

   そう言われてみれば、確かにそうかもしれません。
 
  「他人に変わってもらいたいのなら
   まず自分が変わらなくてはいけない」

   と、言います。
 
  四十三年かけて築いてきた性格がそんな簡単に変わるとは思えません。 
 
  でも・・・私は平泉には、すぐにでも変わって欲しいと願っていました。
 

 

   なんという矛盾でしょう・・・。
 

 敬具

 

  〜〜〜   

     内にひそむ影を知ろうとする時、
     人は自分の知られざる一面に遭遇する。
  
     おののき目をそむける。
 
     しかし、片目を閉じてでも見つめると
     そこに光を見いだすことがある。

     その光を発しているのが実は自分自身であることを
     理解した時、思わぬできごとがあなたの前に
     たちあらわれてくる。
   
     時にゆっくりと、
     時に急いで。
  
     そして、私たちは人生の立体感を傍観する。

 

 

                           つづく・・・

 

                 [次回配信 1/18(木)18:00頃]

※番外編は毎週2回(火曜日・木曜日)配信です!
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは関係ありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

《あとがき》

  ◆松山です! 今日もお仕事、お疲れ様です!
    
   2007年、始まりの月ですが、お体の調子はどうでしょうか?
   コンピュータに向かって集中して仕事をしていると、
   つい呼吸が浅くなりがちです。

   前かがみになってませんか?胸を張ってますか?

   私は気付くと、呼吸を止めている時があります。
   
   職場で、突然、深呼吸を始めると、周りの人が驚くかもしれませんが、
   適度に、深呼吸を・・・もし、ご存知でしたら腹式呼吸を!

   私はこれで、長年苦しめられた「頭痛」とおさらばできました!

   気功の有名な先生が、「長生き」は「長息」です!
   と言ってましたが、本当にそうかもしれません。

   職場でも気付いたら、どうぞ「長息」の実践を・・・!

  ◆さてさて、今日の「壁の言葉」は・・・!

  
 《今日の「壁の言葉」》

君に害を与える人間がいだいている意見や、
その人間が君にいだかせたいと思っている意見をいだくな。
                 
(ローマ帝国皇帝 マルクス・アウレーリウス)
  

  ◆ローマ帝国衰亡史の中で五賢帝(ごけんてい)の一人に上げられる
   マルクス・アウレーリウス(121年〜180年)。
     
  ◆哲人でもあった皇帝の著『自省録』は、読み継がれ
   1800年以上もの時を越え、今に至る。

  ◆今日の「壁の言葉」は、その『自省録』の中からです!

  ◆五賢帝が統治した時代、ローマは比較的平和だった。  

  ◆人の性(さが)が見極めようとした哲人が国のリーダーだったから
   とは単純に、言えないのでしょうが、勇気をもらえる先人の教えです。

     
     「君に害を与える人間がいだいている意見や、
      その人間が君にいだかせたいと思っている意見をいだくな。」

 
※参考文献
『自省録』(著 マルクス・アウレーリウス  岩波書店)

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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