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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【59通目】「止揚」矛盾の、その先に創造性のヒントがある!

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《止揚》
                  

          『リーダーへ贈る108通の手紙2』
           http://www.earthship-c.com

                              07.1.15
                              59通目 
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  リーダー様へ

  拝啓 厳冬に咲く花揺れて風の中
      
  いかがお過ごしでしょうか?

  睦月も中旬となりました! 
  正月気分はどこへやら・・・
  ビジネスの現場、最前線にて 
  きっとフル回転されていることと思います。
  
  素晴らしいスタート・ダッシュを切り、今年1年が
  あなた様にとって、実り多きものになることを祈っています。
  
  〜〜〜

  さて、私の新年、最初の打ち合わせは、
  かねてからの盟友である人物とでした。

  その業界関係者であれば「知らない人はいない」と言われる
  世界の祭典があります。
  毎年、イタリアはミラノにて開催される「ミラノサローネ」です。
  http://www.cosmit.it/

  各国を代表するインテリア業界のトップ・デザイナーがミラノに集結し
  自らデザインした作品を展示します。
  会場には、世界の有名ブランドのバイヤーが駆けつけ
  その商品化への可能性を探り、
  展示会場に立つデザイナーと契約交渉が行われ、熱気にあふれます。
  ミラノ市民を巻き込んだ、街をあげての祭典で、
  業界を越えて、日本でもその認知度は年々、高まっています。

  ファッション業界の「パリ・コレ」に相応するもの。
  あるいは、「インテリアデザイン業界のオリンピック」
  と言いますと、そのステータス感とワールドワイドな感じを
  持って頂けるかと思います。

  異業種の企業では
  05年、06年と2年連続でトヨタの「レクサス」が出展し
  話題を呼びました。

  もちろん予算あってのことですが、
  こうした先鋭的なデザインの世界の祭典に、異業種として
  他に先んじて参戦してくるのは、「トヨタ」の仕事に対する
  何かを物語っていると思えます。

  「デザイン」を企業戦略として重要視し、
  経営層がそのことを深く理解している企業は
  業界を越えて、これからどんどん参加してくるのではと思います。

  〜〜〜

  その世界の祭典に、新年早々会った、
  藤原敬介デザイン事務所の代表「藤原敬介」氏が、
  数少ない日本人として、今年4月出展する予定です。
  http://www.keisukefujiwara.com/

  2002年に出展した際には、若手としての参加でしたが、
  今回は、ある方の協力もあり、ミラノ中心地にある、
  例年、注目度の高いデザイナーが出展するギャラリーでの
  作品展示だそうです!

 
  〜〜〜

  時計を巻き戻し、今から約5年前のこと・・・

  私は藤原氏の後方支援部隊として、
  「イッセイミヤケ」の「PLEATS PLEASE」というブランドの
  ショップデザインのコンペティションに勝つためタッグを組んでいました。
  http://www.isseymiyake.co.jp/
  
  藤原氏の仕事に対する厳しさ、常に高みを追い求め続ける姿勢・・・
  サラリーマンを辞めたての私にとって、
  藤原氏の気迫を身近に感じながら仕事できたことは、
  本当に良い勉強になりました。

  この時、無事「イッセイミヤケ」から嬉しいご連絡を頂き、
  現在、海外の店舗含めて、藤原氏が設計デザインしています。
 
  〜〜〜
 
  その藤原氏が『商店建築』という雑誌の対談企画の中で
  自身の「理念」を感じさせる、非常に印象に残る言葉を残しています。 
 
   
 
    限られた予算や期間の中でも、クライアントからの要望は
    たくさんありますね。それは当然なことだと思います。
    その投げかけに対し、まず、それがその人にとって本当に必要なことか
    どうか、また、それに対してどのようにするのがベストなのかを時間の
    ある限り深く考えるようにしています。
    そのときに、施主がこう言ったからそうなってしまった、
    という言い訳を添えたくなってしまうようなデザインにはならないように
    しなくてはいけないと思っています。
    (中略)
    第一線で活躍しているデザイナーの方々の仕事を拝見すると、
    その苦闘を感じさせない次元にまで、デザインを昇華させていると
    思います。私も厳しい条件があったとしても、
    それを見る人に感じさせないデザインができればと思います。 
     
                   『商店建築』(2004.1月号)より
 
  
  そういった理念に基づきデザインされた作品の数々は
  こちらのHPで見ることができますので、ご参考までにどうぞ↓
                    http://www.keisukefujiwara.com/

  この発言の中で、私が特に心に響いた一文は

   「その苦闘を感じさせない次元にまで、デザインを昇華させている」

  というものです。

   ★昇華(しょうか)

  を辞書で引くと、こうあります。

    「物事が一段、上の状態に高められること」(大辞林) 

  そして・・・この「昇華」という言葉の意味をおさえつつ

   ★止揚(しよう)

 
  という言葉に着目したと思います。
  ドイツの哲学者ヘーゲルが唱えたこの言葉の意味につていは、
  田坂広志氏の著『使える弁証法』にある一文を引用し、説明致します。

   
  
   
    それは、互いに矛盾するかに見える二つのものに対して、
   いずれか一方を否定するのではなく、両者を肯定し、包含し、統合し
   超越することによって、より高い次元のものへと昇華していくことです。 
   
         『使える弁証法』(著 田坂広志 東洋経済新報社)より
 
 http://www.amazon.co.jp/dp/4492042423/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  なんとなく難しい哲学の概念定義ですが、
  それは、現実の世界で言えば、藤原氏の先の発言の本質を言い得たもの
  かもしれません。

  〜〜〜

  さらに・・・

  『なぜ、伊右衛門は売れたのか。』(著 峰如之介 すばる舎)という
  サントリーが発売している「伊右衛門」というお茶の開発物語の中にも
  この「止揚」を想起させる格闘が記されています。
  「本木雅弘」さんと「宮沢りえ」さんのCMでおなじみのお茶です!

  
    
   「まずベースになる味の感覚が、我々飲料メーカーの人間と老舗茶舗
    の研究者は、まるで異なっていました。極端な表現をすれば、
    急須で淹れた本物の味を追求する谷口さんにとって、緑茶のコクは
    なによりも重要な味覚であり、すっきり感などほとんど考慮に値しない
    味覚に等しかった。
    ところが、緑茶の清涼飲料として開発しなければならない私にとっては、
    ゴクゴク飲めるすっきり感は非常に大切な商品価値になります。
    もっとコクを出す、もっとすっきり感を出すといった味覚判断で、
    サントリーと福寿縁は知見が対立しました。」
    

    『なぜ、伊右衛門は売れたのか。』(著 峰如之介 すばる舎)より
 
 http://www.amazon.co.jp/dp/4883994449/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22
 
 ご存知の通り、「伊右衛門」は、京都の福寿園という200年の歴史を誇る
  老舗とのコラボレーションによって生まれました。
  福寿園には「茶匠」と呼ばれる茶葉のプロフェッショナルがいます。
  この「茶匠」と、サントリー側とで、味覚について意見が対立したのです。

  そういえば、「アサヒスパードライの開発物語で必ず語られることは、
  「コク」と「キレ」を味として表現することでした。
  当時、ビール業界において、この矛盾は不可能と言われていました。

   ◆「コク」と「キレ」    
   ◆「コク」と「すっきり」  
 
  この矛盾をどちらも否定するのではなく、両者を肯定し、包含し、統合し
  超越することによって、より高い次元に昇華させた。

  それが・・・、
 
   ◇アサヒの「スパードライ」であり、
   ◇サントリーの「伊右衛門」でした。

  現在「伊右衛門」が驚異的な売上を誇っていることはご存知の通りですし、
  キリンの牙城を崩した「スパードライ」の活躍も同じです。

  余談ですが、この二つのブランド育成に共通しているのは、
  発売当初から、広告のトーン&マナーを徹底して一貫していることです。
  単なる、偶然ではないと思います。

  〜〜〜

  さて・・・話を元に戻し、

  藤原氏の例で言えば
   
    「予   算」と「デザイン」
    「期   間」と「デザイン」
    「施主の要望」と「デザイン」
   
  
  時にこの二項は対立し、苦闘を伴い、矛盾を生み出すことがあります。
  しかし・・・
  そのことでデザインを疲弊させることなく、
  より高い次元を目指し、そこへと到達させる。

  この姿勢、精神の真髄こそ、まさに、「止揚」だと思います。
 
 
  〜〜〜

  会社という組織の中で、
  仕事の上では「矛盾」にぶつかることも多いかと思います。
  いや「矛盾」の連続かもしれません。

  しかし、その「矛盾」を乗り越えていこうとする姿勢を持ってこそ
  より高い次元、次なる舞台に立つことになると思います。

  暖冬と言われる今年ですが、東京も冷え込むようになりました。
  どうぞ風邪など召されませんようくれぐれもお体ご自愛ください!

  まだまだ2007年は始まったばかり!

  清心あふれる、あなた様のご活躍を心よりお祈りしています。
 

             2007年 

          「元気・勇気・やる気」で!

               (^人^)
 

 

                              敬具

   平成十九年一月十五日

                          松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、仕事で自分を磨いているだろうか?

 2)私は、より高い次元を求めて仕事に取り組んでいるだろうか?

 3)私は、矛盾を安易に切り捨てていないだろうか?

※目をとじて30秒だけでも考えて頂けたら幸いです。
 答えを出そうとするのではなく、そのことを意識しようと
 胸にきざむような感じで・・・
 目を開けたら、一番下までスクロールして、言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
 「未来次元」
======================

 ◆追伸◆

  本文にも登場した藤原氏は、住宅設計も手がけているのですが、
  http://www.keisukefujiwara.com/
  ↑こちらのサイトに「N HOUSE」という作品があります。
  ある建築家との共同での設計デザインです。
  私も実際にこの建築を見に行き、中も拝見したのですが、
  こういった空間を作り出す、思考力、創造力には、ただ脱帽です。
  そして、「苦闘を感じさせない次元への昇華」とは
  こういったことだろうな〜と、これまた勉強になりました!

  藤原氏が、誠に珍しいのは、カウンセラーのように、
  ひたすら人の話を聞くことのできる人間だということです。
  会うたびその人間性にもひかれます。

  店舗設計・住宅設計・プロダクトデザインなどで
  何か相談事があれば、一度、連絡してみるといいかもしれません。
   ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
  http://www.keisukefujiwara.com/

  本当に穏やかな人です! 

  もし、「なんか凄い人のようで遠慮してしまう・・」
  という方がいらしたら、私にメール頂ければ、おつなぎしますので
  どうぞご気軽にご連絡ください!
  ↓   ↓   ↓
  j@earthship-c.com
    
 
  〜〜〜

  それから・・・・・・忘れてはなりません、石垣島のお土産です!

 【「茶のプレゼント」当選者発表!】

           たくさんのご応募

       「本当にどうもありがとうございました」

          心より御礼申し上げます。

  当選者は以下の3名の方に決定しました。
  当選外となってしまった方、誠に、申し訳ありません。
  また「プレゼント企画」は実施しますので、
  その際は、またよろしくお願い申し上げます。
  
             【当選者】

               ★「Hass」さん 
              ★「よねさん」さん
              ★「miwa」さん

         「当選、おめでとうございます!」

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【ことば】
  
『魂の力とは壮大な矛盾を心に抱き続ける力である』

 (文芸評論家 亀井勝一郎) 

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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