ビジネスリーダーへ元気・勇気・やる気を贈るメールマガジン

『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【番外編】「第10話-交錯(4)」運命からの宿題。

『リーダーへ贈る108通の手紙』【番外編】
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☆この物語は「ビジネスリーダーへの応援歌」をコンセプトとした創作です。

            『Starting Over』
              〜リーダーの涙☆〜
       
            http://www.earthship-c.com/

                               06.12.28
                           【第10話-交錯(4)】 
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【主人公は43歳。中小企業の営業課長!】

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 「個の尊重」が叫ばれる時代に育ちました。
 仕事とプライベートは区別するものと思っています。

 だから、「部下の人生を預かる」と聞いても、
 なんだか時代遅れとしか思えません。

 今の若い奴らだってそんなこと望んでいないのではないでしょうか。

 あなたが社員ひとりひとりに手書きの手紙を
 送り続けていたことは知っています。

 ただ、心のどこかで馬鹿にしていました。

 メールでほとんどの連絡がこと足りる時代です。

 あなたは手紙という「文の文化」を会社に残そうとしたのでしょうか。

 「人と人がつきあうかたちがどれだけかわっても、
  かわらないものがある」

 その大切さを社員に伝えようとしていたのでしょうか。

 無口なあなたでしたから何も言いませんでした。

 ただ・・・、

 「この手紙の意図は、社員の働く動機づけを確かなものにし、
  社へのロイヤリティを向上させるとともに、
  次の世代へ人の素晴らしい文化を継承させんがため・・・」

 などと、社長挨拶の時にでもやられたら興ざめもいいところでした。
 

 〜〜〜

 今、部長に言われたことを考えています。

 「俺はお前と親父さんがどんな関係だったかはよく知らん。
  だが、このことだけははっきりとわかる。
  おまえの親父さんは、ひとりの親としてお前のことを大切に想っていた。
  そのことに疑う余地はない。
  もし疑う奴がいるのなら、その人間を疑うべきだな」

 この台詞を聞いた瞬間、母の顔が思い出され、心が言葉を拒絶しました。
 また顔をしかめてしまいました。

 すると・・・、

 「知らないことを知れ」

 という、中山社長の声が聞こえたのです。

 〜〜〜

 
 確かに、私はあなたのことをあまりにも知らなかった。

 どうやって会社を創ってきたのか、若い頃どんな苦労をしたのか、
 戦後の焼け野原で何を見てきたのか・・・何も知りません。

 いつも忙しく家を留守にし、話なんてしてくれませんでした。
 あなたの歴史を知らずに育ちました。
 そして責め続けました。

 私はあなたの人生に翻弄されてきたのでしょうか。 
 棒切れみたいにあっちへこっちへ流され、
 自分の力で生きてきたつもりが、
 ずっと影のようにあなたの存在がつきまとい続けてきた。

 それはつまり、
 自分の人生を生きてこなかったということになるのでしょうか。
 情けない。

 どこでボタンの掛け違えをしてしまったのか。

 今の状況を考えてみると、

 「冷静になって、自分のことをよく考えてみろ」

 と誰かに言われているようです。

 運命が出した宿題でしょうか。難問です。
 とても解けそうにありません。

 
 〜〜〜

 私は自分には何かが欠落していると強く感じて生きてきました。
 最近それがさらに強くなっています。

 言葉で書けば簡単ですが、嫌なものです。
 自分のことを嫌いになるのですから。 

 私はこの欠落感の原因を「家庭での父の不在」と結論づけてきました。
 
 大学生の頃、「家のことから逃げるな」と、
 喧嘩したことがありました。

 でも、大したことも知らずにあなたを批判していたのなら、
 逃げていたのはむしろ私の方だったのかもしれません。

 「いつも家にいない」
 「母を見捨てた」

 と責めていたのに、責められるべきは・・・。

 なんだか、ちょっとわからなくなってきました。

 ここのところ疲れがひどく耳鳴りがします。
 美佐子には「顔色が悪いから、病院に行った方がいい」
 と言われる始末です。

 

 いつになったら雨はやむのでしょう。

 

 はやく傘を手にいれなければ・・・・。

 

 

                              敬具

 〜〜〜

 

 
     人はやたらと自分の未来を知りたがる。

     しかし、これまで逃げていた過去の自分と
     対峙しなければならない時がいつか来る。

     もし、その時逃げるなら、
     それは影となり永遠にあなたを追いかけるであろう。

     もし、立ち向かうならば

     影は光となり

     あなたを救うであろう。
  

 

 

                           つづく・・・

 

                 [次回配信 1/4(木)18:00頃]

※番外編は毎週2回(火曜日・木曜日)配信です!
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは関係ありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

《あとがき》

  ◆松山です! 
   昨日配信の【本編】にて年末のご挨拶をしましたが、
   改めまして、
   2006年の歩み、本当におつかれ様でした。

   そして、こうしてお読み頂けていることに
   心より御礼申し上げます。

   本当にありがとうございます!

   【番外編】であるこの物語は試行錯誤を繰り返しております。
   しかし、初志である、あなた様へ「元気・勇気・やる気」を贈る
   という想いを胸に秘め、物語の完結に向けて、
   2007年も配信を継続していきたいと思います。
   
   次号は、年があけて1/4の配信です。

   年末年始は、家族で石垣島に行ってきます!
   奇麗な海を眺め、清らかな風になでられ
   心と身体をリフレッシュしてきます。 
   まさか!いないかと思いますが、もし、読者の方で
   石垣島在住の方がいらしたら、お会いしましょう!

   では、来年もまた、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

  ◆さてさて、本年、最後の「壁の言葉」は・・・!

  
 《今日の「壁の言葉」》

 何もしなかったら 何も起こらない
 (ウィリアム・シェイクスピア)
 

  ◆「ハムレット」「リア王」「ロミオとジュリエット」など、
    数々の名作を世に残したシェイクスピア!
     
  ◆その作品は、私たちが気軽に目にするものとなっていますが、
   シェイクスピアの生涯についての詳細な記録は残っていません。
   ですので、謎の人となっています。

  ◆実は、哲学者フランシス・ベーコンだった!?
   実は、英国外交官のヘンリー・ネヴィルが真の作者だ!?
   実は、何人も筆者がいた!? 
 
   などなど、様々な学説が、発表されています。

  ◆それらの説には翻弄されてしまいますが、
   その簡潔な言葉は確かなものです。

  ◆「2007年!何かをし、何かを起こし、何事かを成し遂げたい!」
  
   そう思う2006年の大詰めです。

 

            「良いお年をお迎えください!」

 

※参考文献
『「あなたを動かす」知恵の言葉』(編 スーザン・ヘイワード PHP研究所)

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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