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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【番外編】「第9話-交錯(3)」部下を預かることは、人生を預かること。

『リーダーへ贈る108通の手紙』【番外編】
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☆この物語は「ビジネスリーダーへの応援歌」をコンセプトとした創作です。

            『Starting Over』
              〜リーダーの涙☆〜
            http://www.earthship-c.com
 
                               06.12.26
                           【第9話-交錯(3)】 
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【主人公は43歳。中小企業の営業課長!】

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 ただ・・・、

 転職を繰り返している後輩や、正社員として雇用されているものの、
 厳しい成果主義にさらされ、
 長時間労働で体調を崩しあまりうまくいっていない人もいるそうです。

 話が一段落すると、部長が言いました。

 「お前も苦労してんだろ、大丈夫か」

 その言葉を聞いた途端、
 私はダムが決壊したように喋り出してしまいました。

 降格になったこと、部下とうまくいってないこと、
 社長とそりがあわなくなってしまったこと・・・

 一気にまくしたてました。

 話しながら「どうして俺はこんなに喋っているんだ」と、
 不思議で仕方ありませんでした。

 どれくらいの時間話していたのでしょう。
 部長はただただ頷き、私の話を聞いてくれていました。

 「大丈夫か、苦労してんだな」

 最後、部長が呟いたこの言葉に涙がこぼれるところでした。
 同情かもしれません。
 ですが、そんな風に受け入れてくれる人がずっといなかったので、
 やけにうれしかったのです。

 それで何か助言してくれるのかと言葉を待ちました。

 すると何の話を始めたと思いますか。
 驚きました。飲んでたジントニックを吹き出しました。 

 「実は、お前が会社を辞めてからすぐ、親父さんに会ったことがある」

 信じられない言葉でした。

 あなたは「息子には内緒にして下さい」と、
 きつく口止めしたそうですね。

 「ご迷惑おかけしてすいませんでした」

 って頭を下げたそうじゃないですか。

  みっともないですよ。
  恥ずかしいですよ。

 なんでそんなことをしたのですか。
 リストラされた出来の悪い息子をもったことをさぞ悔やんだのでしょう。

 私は露骨に嫌な顔をしました。

 すると低く強い声で部長が言いました。

 

 「部下を預かるということは、人生を預かることだ」

 

 〜〜〜
 
 それから部長の若い頃の話を聞きました。

 昔、人の上にたつ者は誰もがそう思っていたのだと。

 上司が部下の親に挨拶したり手紙を書いたり、
 そんな風習があったのだと。

 そして、社員は家族のようだったと。

 だからか、「別にへんなことではない」と、あなたのことを弁護し、
 
 「今の時代お前の親父さんのような人がいたことは救いかもしれない」

 と、古き良き時代を懐かしむように遠くを見つめ、
 微笑みながら語っていました。

 〜〜〜

 部下の親に会うなんてうまく理解することができません。
 手紙を書くことぐらいなら・・・いや、それでもピンときません。

 「個の尊重」が叫ばれる時代に育ちました。
 仕事とプライベートは区別するものと思っています。

 だから、「部下の人生を預かる」と聞いても、
 なんだか時代遅れとしか思えません。

 今の若い奴らだってそんなこと望んでいないのではないでしょうか。

 あなたが社員ひとりひとりに手書きの手紙を
 送り続けていたことは知っています。

 ただ、心のどこかで馬鹿にしていました。

 

                           つづく・・・

 

                 [次回配信 12/28(木)18:00頃]

※番外編は毎週2回(火曜日・木曜日)配信です!
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは関係ありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

《あとがき》

  ◆松山です! 本日もお仕事、お疲れ様です!

   クリスマスはいかがでしたでしょうか?

   いよいよ、2006年、最後の週となりました。
   すでにお休みの方もいっらしゃるかと思いますが、
   「終わりよければ全てよし」との言葉もございます。

   大切な1週間ですので、あなた様にとって充実した
   時間となるよう心よりお祈りしています。

  ◆さてさて、今日の壁の言葉は・・・!

  
 《今日の「壁の言葉」》

 人間は常に時間が足りないとこぼしながら、
 まるで時間が無限にあるかのように、振舞う。
   
(古代ローマの思想家 セネカ)
 

  ◆暴君として名高いローマ帝国の第5皇帝ネロの家庭教師として
   歴史に名を残すセネカです。

  ◆今年を振り返ると、まさに私に向けられた訓戒で
   耳ばかりでなく、胸も痛みます。

  ◆時間は有限であること。

   改めて、そのことを胸に刻印したい年の瀬です。  

  〜〜〜

 
  ◆この物語へのご意見、ご感想お待ちしています!

   あなた様のご意見を、耳をダンボにしてよく聞き、
   その言葉を踏まえながら、
   この物語を創っていきたいと考えております!

  ◆ですので、ご友人、お知り合いの方などへも、
   この物語についてお知らせ頂けますと、大変、助かります。

  ◆どうぞ宜しくお願い申し上げます!
   ご意見ご感想は、こちらのメールアドレスまで・・・
   j@earthship-c.com

 

「お読み頂けたことに心より感謝申し上げます!
 本当にどうもありがとうございました!」

 

※参考文献
『カーネギー名言集』(編 ドローシー・カーネギー 創元社)

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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