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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【番外編】「第5話-助言(2)」本気で説教してくれる人がいなくなる。

『リーダーへ贈る108通の手紙』【番外編】
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☆この物語は「ビジネスリーダーへの応援歌」をコンセプトとした創作です。

            『Starting Over』
               〜リーダーの涙☆〜
            http://www.earthship-c.com
 
                                06.12.12
                           【第5話-助言(2)】 
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【主人公は43歳。中小企業の営業課長!】

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  あの野太い声が響きました。

  「お前はなんにもわかってない。会社のことも、親父さんのことも。
   まして自分のことすら。
   それでも人の上にたっているんだろ。

    自分が知らないということを知れ。

   知ろうとしなくなった時、人は堕落するんだ、この馬鹿者!」

 目に涙がたまっていました。
 深い悲しみに耐える顔です。
 私は頭の中が真っ白になり動けなくなりました。
 返す言葉が見つかりません。
 
 「すいません」の一つでも言えばよかったのでしょうか。

 あきれた顔をした中山さんは何度か首を横に振ると、窓を閉じてしまいました。

 小雨から本降りになろうとしているネオンの街へ車は消えていきました。

 〜〜〜

 

 「自分が知らないということを知れ」
 

 禅問答のように投げかけられた言葉が、頭の中でまわりはじめました。

 酔いは冷め虚ろになりながらスナックへ戻りました。
 カウンターに腰掛けると、あけみママがおしぼりをくれました。
 
 すると、私の困惑を察したのか
 「どうしたの、悪酔いでもした」と声をかけてくれました。

 見た光景を話しました。

 すると私の手首を強く握りくわえ煙草で凄んだのです。

 「焼け野原から立ち上がってきた人たちをなめるんじゃないよ。
  もっと人間を知りな」

 化粧ではもう消すことのできない深い皺のせいか厳しい顔でした。 
 いつも冗談ばかり言って一人で笑いころげている、
 あのあけみママがまさかあんな顔をするなんて・・・信じられません。

 それで、その日から今日までずっと考えてきました。

 

  「自分が知らないということを知れ」
  
  「もっと人間を知りな」

 

 この二つの言葉をです。

 
 〜〜〜

 年齢を重ねると、
 本気で説教してくれる人がだんだんといなくなってしまう、
 と聞きます。最近、本当にその通りだと痛感していました。
 だから「馬鹿者」なんて真面目に叱ってくれる人がいることを
 もっと素直に喜び、感謝しなければいけないと思っています。

 そう思ってはいるのですが・・・。

 私だって四十三年生きてきたのです。
 大学卒業して大企業で働き、社内社外問わず、
 多くの人とつきあってきました。

 仕事では、仲間と抱きあって喜ぶような体験もし、
 取引先の不条理な要求を飲み苦しんだこともあります。
 言いたくないお世辞をどれだけ言ってきたか。
 飲みたくない酒をどれだけ飲んだか。

 そんな中で、人の素晴らしさに感動するような場面に何度も遭遇しました。
 その反対に、吐き気を催すような人間の嫌な部分もずいぶんと見てきました。

 だから私なりに人間勉強をし、自分を見つめてきたつもりです。

 〜〜〜

 世は学歴社会が終わったようなことを言っていますが、
 大企業ではまだまだ学閥が生きています。
 あなたの出た赤門がなんだかんだ言って、すいすいのぼっていくのです。

 それに比べ、三流私大卒の私なんてリストラが
 日常言語になっていた時代でしたから、
 小さなミス一つですぐ肩たたきの対象になったのです。

 そんな状況下で花形の海外営業部で一線をはってたんです。

 

 ですが・・・、

 結局は会社という魔物に勝てませんでした。

 

 

 

                           つづく・・・

 

                 [次回配信 12/14(木)18:00頃]

※番外編は毎週2回(火曜日・木曜日)配信です!
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは関係ありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

《あとがき》

  ◆松山です! 本日もお仕事、お疲れさまです!

   東京は、午前中から冷たい雨が降り続いていましたが、
   打合わせを終え電車に乗り、自宅近くの駅を降り、
   遠くの空を眺めると、夕焼けが雲ににじんでいました。
   空気も少し奇麗になったような・・・。

   それも雨があってこそと、遠くの夕陽を眺めながら。 

  ◆さてさて、今日の壁の言葉は・・・!

  
 《今日の「壁の言葉」》

 運命は、我等を幸福にも不幸にもしない。
 ただ、その材料と種子とを我等に提供するだけである。

(フランスの哲学者 モンテーニュ)
 
 

  ◆「エセー(随想録)」という著作で著名な
   モンテニュー(1533-1592)は、16世紀ルネサンス期の人です。
   
  ◆「運命」というものが果たしてあるのか、ないのか!?
    私にはわかりません。
    ですが、運命の冷淡な仕業としか思えないような事態に、
    時に遭遇します。

  ◆その時、その事態をどう捉えるのか
   どういった自分でいられるか、
   その態度によって
   その後の自分が決まっていくような気がしています。

  ◆事態という材料を使い、不遇という土壌に種子をまき
   未来を切り拓いていく。

  ◆物語の主人公だけでなく、私自身も胸に秘めたい言葉です!  

  〜〜〜

 

  ◆ご意見、ご感想お待ちしています!

   「私の職場はこんな感じです!」
   「私の上司はこんな素晴らしい人です!」
   「働くことってこんなことだと思います!」

  ◆などなど・・・  
   あなた様のご意見を、耳をダンボにしてよく聞き、
   そのお言葉を参考にしながら、
   この物語を創っていきたいと考えております!

  ◆ですので、ご友人、お知り合いの方などへも、
   この物語についてお知らせ頂けますと、大変、助かります。

  ◆どうぞ宜しくお願い申し上げます!
   ご意見ご感想は、こちらのメールアドレスまで・・・
   j@earthship-c.com

 

             「お読み頂けたことに心より感謝申し上げます!
              本当にどうもありがとうございました!」

※参考文献
『座右の銘』(編者 大島正裕 実用図書刊行会)

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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