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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【番外編】「第4話-助言(1)」無知の知:自分が知らないことを知る。

『リーダーへ贈る108通の手紙』【番外編】
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☆この物語は「ビジネスリーダーへの応援歌」をコンセプトとした創作です。

            『Starting Over』
               〜リーダーの涙☆〜
            http://www.earthship-c.com
 
                               06.12.07
                           【第4話-助言(1)】 
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【主人公は43歳。中小企業の営業課長!】

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 拝啓

 
 先週の金曜日は、恒例の中山さんを接待する日でした。

 創業時から我が社の大口顧客で、年間億単位の仕事を頂いているところです。
 四半期に一度、引き続きしっかりやっています。

 中山社長はあいかわらずでした。食べるし飲むし喋るし酔っぱらうし、
 まさに現代の野生児です。
 まるで正反対のあなたと妙に馬があっていたのが不思議で仕方ありません。
 
 私はどうも苦手です。

 「おやじを見習え、おやじのようになれ」

 って説教には慣れましたが、
 くだらない駄洒落に四十過ぎて作り笑いするのはさすがに堪えます。

 最近変に疲れているのか、息苦しさを覚えました。

 営業として情けないことです。

 〜〜〜

 そして・・・その夜もいつものごとくでした。

 「今日は用事あるから一次会だけな」

 と、事前に連絡があったのですが、勢いがついてまた新橋のスナックです。
 例のあけみママのところです。

 十八番の『マイ・ウェイ』を歌ったら、
 案の定ソファで大きないびきをかき出しました。

 頃合いを見ておんぶし、雨が降り出したからとあけみママが傘を手渡してくれ、
 トイレ臭い狭い階段を降り、車をつかまえようと通りに出ると、
 二台に乗車拒否され三台目でやっと乗せてもらえました。

 ここまではいいのです。いつものことですから・・.。

 確かに中山社長は泥酔状態でした。
 用意していた家までの地図をしかめっ面している運転手に渡し、
 車のドアを閉めました。

 「あ〜これでやっと帰れる」

 そう呟き深いため息をつくと、後部座席の窓が開きました。

  中山さんが睨んでいます。

  顔がしらふです。

  仕事の顔です。

  あの野太い声が響きました。

 

  「お前はなんにもわかってない。会社のことも、親父さんのことも。
   まして自分のことすら。
   それでも人の上にたっているんだろ。

    自分が知らないということを知れ。

   知ろうとしなくなった時、人は堕落するんだ、この馬鹿者!」

 

 目に涙がたまっていました。
 深い悲しみに耐える顔です。
 私は頭の中が真っ白になり動けなくなりました。
 返す言葉が見つかりません。
 
 「すいません」の一つでも言えばよかったのでしょうか。

 あきれた顔をした中山さんは何度か首を横に振ると、窓を閉じてしまいました。

 

 小雨から本降りになろうとしているネオンの街へ

 車は消えていきました。

 

 

                           つづく・・・

 

                 [次回配信 12/12(火)18:00頃]

※番外編は毎週2回(火曜日・木曜日)配信です!
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは関係ありません。
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《あとがき》

  ◆松山です! 本日もお仕事、お疲れさまです!

   先日、自由が丘へ買い物に出かけた道すがら
   椿(つばき)の花が奇麗に咲いていました。
   見事に並んだ花びらの造形を見て

   「しかし、どうしてこんなに美しくならぶのだろう」

   と不思議で仕方ありませんでした。

   今が、季節の花、椿です!     

   そして、本日は二十四節気での「大雪」です。
   冬本番ですので、どうぞお体を「大切」になさって下さい(笑)

  ◆さてさて、今日の壁の言葉は・・・!

  
 《今日の「壁の言葉」》

もっとも賢い人は自分が知らないということを知っている人だ

 (古代ギリシャの哲学者 ソクラテス)
 

  ◆ソクラテスは紀元前の人です。
   よく聞く名前ですが、ソクラテスは著を残しませんでした。
   「プラトン」という弟子が、『ソクラテスの弁明』などを
   書いたので、「ソクラテス」の思想が、現在の私たちの知るところ
   となっているわけです。
   
  ◆孔子の「論語」も、キリストの「聖書」も
   よく考えてみますと、その弟子たちが後々、編纂したものです。

  ◆さて、取引先の中山社長が放った言葉・・・
   「自分が知らないということを知れ」というソクラテスの思想を一言で

    ★「無知の知」

   と言います。

  ◆知っているつもりになっている自分のこと・・・
   
   この物語の主人公にとって大きなテーマのようです。

  
  〜〜〜

  【お詫びと訂正】

 《今日の「壁の言葉」》

 読書は充実した人間を作り、

 会話は気がきく人間を、

 書くことは正確な人間を作る。

 (英国哲学者 フランシス・ベーコン)
 

  12/5に配信しました《第3話》の「壁の言葉」ですが、
  冒頭「読書」のところを「読者」となっていました。
  上記が正しいものです。ここに訂正させて頂きます。
  そして、ご指摘頂いた方に心より御礼申し上げます。

  「本当にどうもありがとうございました!」

  ◆ご意見、ご感想お待ちしています!

   「私の職場はこんな感じです!」
   「私の上司はこんな素晴らしい人です!」
   「働くことってこんなことだと思います!」

  ◆などなど・・・  
   あなた様のご意見を、耳をダンボにしてよく聞き、
   そのお言葉を参考にしながら、
   この物語を創っていきたいと考えております!

  ◆ですので、ご友人、お知り合いの方などへも、
   この物語についてお知らせ頂けますと、大変、助かります。

  ◆どうぞ宜しくお願い申し上げます!
   ご意見ご感想は、こちらのメールアドレスまで・・・
   j@earthship-c.com

 

             「お読み頂けたことに心より感謝申し上げます!
              本当にどうもありがとうございました!」

※参考文献
『ソフィーの世界』(著 ヨースタイン・ゴルデル NHK出版) 
『100人 歴史は彼らによってつくられた No.23』(デアゴスティニー)

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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