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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【51通目】「便利さの影」浅田次郎の『地下鉄に乗って』に学ぶ

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《便利さの影》
                  

          『リーダーへ贈る108通の手紙2』
            http://www.earthship-c.com

                                06.9.8
                                51通目 
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  リーダー様へ

  拝啓 夏の門 乗りこえ秋の いわし雲 
      
  いかがお過ごしでしょうか?

  東京は日中まだまだ、暑さを感じることもありますが、
  朝晩、すっかり涼しくなりました。

  空を見上げると、いつの間にか空が高くなっていて
  夏の終わりを惜しむように鳴き続ける蝉の声も
  季節のページがめくれる瞬間を演出しているようで
  なんとも趣があります。

  秋風とともに、これから過ごしやすくなります。

  からだへの負荷も軽くなり、夏の疲れを癒すにはもってこいです。 
  お仕事も忙しいかと思いますが、
  休養は長い人生にとっては必要不可欠なこと。
  くれぐれもおからだご自愛の上、2006年の秋が
  あなた様にとって素晴らしい季節になることを祈っております。

  〜〜〜

  さてさて、夏の疲れもあるかと思いますので、
  さっそく、本論へ!

  夏の間、いろいろな本を読みました。
  その中から印象に残る一文を基点にし、
  話に息を吹き込んでいきたいと思います。

     
 
    そして時おり、たぶん集電システムの接触の関係なのだろうが、
   車内の蛍光灯がいっせいに消えることがあった。すると間髪入れずに
   ドアの脇に取りつけられた小さな補助灯が点灯した。
   ひと駅の間に、そうした何度もドラマチックな光と闇を体験できる
   小さな年老いた車両だった。

 

  『鉄道員』で直木賞を受賞した浅田次郎氏の作品
  『地下鉄に乗って』(講談社)からです。
  
  この作品で浅田氏は吉川英治文学新人賞に輝き
  その名を世に知らしめました。

  〜〜〜
   
  さて、東京の方で、私と同じ年代より上の方ですと
  (ちなみに私は現在37歳です!)
  上記の一文が具体的に何の路線を言っているのか
  すぐおわかりになると思います。

  そうです!渋谷〜浅草間を結ぶ地下鉄「銀座線」のことです。
  日本に地下鉄が登場したのは、
  浅草〜上野間を結んだ昭和2年(1927年)のことですから、
  今から約80年も前のことです。

  私が社会に出た平成4年(1992年)の頃、
  浅田氏が書いた、電気が一瞬が消えてしまう車両は、まだ走っていました。
  ちょっと調べてみると、この旧型の車両は1993年7月まで
  走っていたそうです。

  私は社会にデビューした地が「神田」でしたので
  銀座線が通勤電車でした。
  外へ打合わせに行く時など、必ず使っていた路線です。

  ですので、この電気が消える瞬間というのを何度も経験していました。
  当時の上司が「この瞬間がいいんだよね」と、
  浅田氏と同じ感覚をもっていたのを憶えています。

  かすかな記憶ですが・・・

  で、この車両がもう走らなくなる時、ニュースになったり
  新聞で記事になったりしたわけですが、
  多くの人がこの闇の瞬間を楽しんでいたのを知りました。

   
  〜〜〜

  今年に入り、やっと私は、銀行口座の残高を確認したり、
  振込をしたり、そんなことをインターネットで始めました。
    
  以前は、振込や通帳記帳のために、銀行まで出向いていました。
  忙しい時などは「面倒くさいな〜」と思いながら
  とぼとぼ歩いていっておりました。
  それが、なんと机の上で全部できてしまう。

  使い始めた時は「これは便利!便利!」と喜んだわけですが、
  (もちろん、今も使っていますが)
  使い始めて、ある日、ふと、何かが欠落しているな〜と感じました。

  
  「あ〜面倒くさい」と言いながら思い切って自由が丘などの銀行まで
  歩いていけば、空を眺めたり、季節ごとに咲く花を眺めたり
  ちょっとした息抜きの散歩になります。

  また、すっかり忙しいことを忘れて本屋にたちより、
  仕事に必要そうな書籍を立ち読みしたり、
  それで、ずっと探していた本に出会ったり、
  おまけには、仕事上、その時、必要だった答えが
  立ち読みした本に書いてあったり・・・!!!

  つまり、一つの目的(銀行振込)を直線的に果たそうとしながらも
  ついつい寄り道をしてしまい、
  いろいろなおまけが、その道すがらあったのです。  

  〜〜〜
  
  それで、これは良く言われることですが・・・

   
    ★古く不便なものが何かに取ってかわられ便利になっていく時
     必ず失われていくものがある!
  

 
  そんなことをインターネットの某大手銀行の画面をみながら
  ある日、ふと思いました。

  ワープロ・PCの登場で漢字が書けない自分に気づくことは
  もう、頻繁に経験することです。  

  携帯電話が登場する前から会社勤めをされていた方なら
  納得して頂けると思うのですが、
  取引先の電話番号を5社や10社ぐらいであれば、
  平気で覚えていたと思います。

  今、恋人同士が待ち合わせの約束をするも
  約束の場所で会えないことが多くなっているそうです。

  だいだいの場所を決めたら、「当日あとは携帯で話せばいい!」
  とのことが原因のようです。

  ところが、例えば、一方が携帯電話を持って出るのを忘れてしまう!
  待ち合わせ場所に来て初めて気づく。
  「ま〜公衆電話でかければいいや!」と一瞬思うも、
  相手の電話番号を覚えていない!番号のデータは携帯電話の中!

  と、これは恋人同士だけでなく、
  どうも仕事の上でも起きている現象のようです。 
  
  以前も書きましたが、メールでばかりで
  上司が部下に指示していると
  ある程度はうまくいくのですが、肝心なことが伝わっていなかったりします。 
  それで、ある時、大失敗!
 
  これは、よく耳にすることです。
 
  〜〜〜

  便利さは素晴らしいこと。
  大いに文明の利器を活用したいものです。

  でも、それと同時、必ず人としての大切な何かが欠落していくこと・・・
  それがいったい何なのかについては
  少し注意を払いながら先端機器を楽しむことが肝要のようです。

   ★文明の利器という「光」は一瞬にして「闇」を生み出すもの。

 
  昔から言います・・・

  
   ★「光」明るければ「闇」も濃し
  

  最後に、50通目にて掲載した手塚治虫の言葉を再度、記し
  終わりにしたいと思います。

 

  思えば、『鉄腕アトム』を描きはじめた昭和二十六、七年ころは、
  ものすごい批判が教育者や父母から集中し、
  日本に高速列車や高速道路なんて造れるはずがない」とか、
  「ロボットなんてできっこない」とか、
  「滑稽無糖だ」などと大いに怒られ、
  「手塚はデタラメを描く、子どもたちの敵だ」とまで言われたほどでした。
  ぼくは、それでも描きつづけたわけだけれど、批判の嵐の中でも
  我慢しながら描きつづけることができたのは、たとえロボットの
  激しい戦いを描いても、ぼくは自然に根ざした生命の尊厳
  を常にテーマにしてきたからだと思います。
  生命のないところに未来はない。  

 『ガラスの地球を救え』(手塚治虫 光文社)より

  
  〜〜〜

   2006年の長月がはじまっています。
  
   今年も残り、4ヶ月を切りました。
   
   大晦日にはどんな気持ちで今年を終えるのか。
   そのためにも、今日という日常が大切です。

   日に新たな気持ちを維持し、
   リーダーとして、未来にむけたさらなる飛翔をお祈りしています。

   くれぐれもお体ご自愛を!

   それでは、 失礼します。
              

  
               (^人^)
 

 

                              敬具

   平成十八年九月七日

                          松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、何か大切なものを見失っていないだろうか?

 2)私は、人と人が会って話すことを大切にしているだろうか?

 3)私は、便利さの光と闇について考えているだろうか?

※目をとじて30秒だけでも考えて頂けたら幸いです。
 答えを出そうとするのではなく、そのことを意識しようと
 胸にきざむような感じで・・・
 目を開けたら、一番下までスクロールして、言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「光は闇を生み、闇は光を生む」

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 ◆追伸◆
  
  すっかりご無沙汰し、失礼いたしました。
  八月は私事でいろいろなことがありました。
  まさに光と闇を経験するような・・・そんな夏でした。
  
  そのことについては、
  恐らく来年の2月頃にお知らせすることができるかと思います。
  
  そんな中、旅行先で息子とカブト虫を捕まえました。
  私はどうも大人げないので、野生のカブト虫を前にした瞬間、
  興奮してしまい、子どもをさしおいて、自分が手を伸ばしてしまいました。

  いや〜!野生のカブト虫をみたのは、子どもの時以来です。
  
  息子も大喜びでした!!!

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【ことば】
  
 『不安動揺しているということが一面に自己鞭撻となり、また物事を
  考えなおすということになって、かえって大きな成果を生んだわけである。』
                            
 (松下幸之助)
『松下幸之助実語録』(潮文庫)より

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

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