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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【47通目】「イワシから」ショーペン・ハウエルに学ぶ自ら考えることの大切さ

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《イワシから》    http://www.earthship-c.com/8.8.html
               【3周年記念講演!】
                  

          『リーダーへ贈る108通の手紙2』
           http://www.earthship-c.com

                                06.7.4
                               47通目 
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  リーダー様へ

  拝啓 イワシ釣り 子どもの笑顔 杯すすむ
      
  いかがお過ごしでしょうか?

  いよいよ、7月となりました。
  2006年も、半分が過ぎました。

  残り半分。
  これから、暑くなりますが、
  どうぞ充実した後半戦となることを祈っています。

  ここのところ、前置きが長いので、
  本日は、さらりと・・・。

  〜〜〜

  釣果は「いわし一匹」でした。

  暑さではなく、湿気で疲れた小学校1年生の息子は、
  駅まで迎えにきた私の顔をみても、ぐったりとしたままで
  目は死んだ魚のようでした。
   
  子どもたちだけで行く「釣り教室」があるということで、
  妻と話しあい、行かせることに決めました。

  引率は、若い人たちばかりでしたが、朝、横浜の海までいって
  無事、夕方、品川駅まで戻ってきました。

  30人ほどの子どもたちが参加していました。
  何も釣れなかった子もいて、
  現場では、悔し泣きがあちこちで聞こえたそうです。

  お別れの挨拶の時、先生が

  「自然を相手にするわけですから、仕方ありません。
   悔しがるという気持ちはとても大切なことです。
   大事にしてあげてください!」

  と・・・。

  私よりも若い引率の先生でした。
  駅の雑踏のなか、「いい事言うな〜」と、心の中でつぶやきました。

  〜〜〜
 
  その夜、小さなイワシは、塩焼きにされ、
  息子の胃袋におさまりました。

  が・・・
 
  ここで、ふと気づきました。

  ふだんあまり食べない、イワシの塩焼きを、
  「ちょっと“にがい”けど、おいしい!」と
  愛おしそうに食べる息子の姿。
  
  好き嫌いはそれほど多くはないですが、
  「にがい」「からい」は、ダメなタイプです。

  それが、パクリと食べた!

  駅で死んでた目が、輝いている。
  
  イワシを釣り上げた時の様子を、
  身振り手振りをまじえ、興奮しながら語る。

  息子の話は、最高の酒の肴(さかな)でした。

  自らの力で手にした自然の恵み。その尊さ。

  本人は意識せずとも
  子どものからだにしみ込んでいくことをしっかりと、確認しました。

  〜〜〜
    
  お菓子ばかり食べる子どもたちがいるそうです。
  食事の時も、スナック菓子などしか口にせず、
  親がホトホト困りはててしまう。
  
  そんな話を、ずいぶん前にテレビでみました。

  では、お菓子しか食べない子どもたちがどうやって、
  ご飯を食べ、お味噌汁を飲むようになるのか?

   ★「自分で食べるものを、自分で料理する」

  これが、その番組での解決方法でした。

  自分の食べるものに、自分が関わる。

  そうすることによって、食べる物に対して特別の愛着が湧く。
  
  テレビ番組に登場していた、困りはてた親は、
  お菓子ではないご飯を口にする子どもの姿をみて、
  「それだけのことで!」と信じられない顔をしていました。
  
  お菓子まみれの食生活から脱した
  子どもの「からだ」にとって、それは、何よりのごちそうでした。 

  
   〜〜〜
    
  自らが関わり、経験し、得た「知」は、
  なにものにも代えがたい。 

  ドイツの哲学者ショーペン・ハウエル(1788-1860)は、
  『みずから考えること』という小論で、こんなことを言っています。

    

   わたしたちは、みずから考え、また、
   これを組み合わせることによって
   さまざまに苦労を重ね、長い月日を費やして、ようやく作り上げた
   ある真理やある見解が、ふと手にしたある書物のなかに、
   そっくりできあがっているのを見つけて、
   がっかりすることがあるとしても、
   やはり、みずから考えて獲得した真理なり見解なりは、
   ただ、読んで知ったものにくらべると百倍以上の価値があります。
  
『みずから考えること』(著 ショーペン・ハウエル 角川文庫)より

   それで、考えるとは、なんだろうと、考えるにあたり、
   おもしろいことを言っている書に出会いました。

   評論の神様と言われた小林秀雄氏(1902-1983)の
   小論「考えるという事」に、それはあります。
 
  

   「かんがふ」は、「かむかふ」の音便で、もともと、むかえる
   という言葉なのである。(中略)
   それなら、私が物を考える基本的な形では、「私」と「物」とが
   「あひむかふ」という意になろう。
   「むかふ」の「む」は身であり、「かふ」は交うであると解して
    いいなら、
    考えるとは、物に対する単に知的な働きではなく、
    物と親身に交わる事だ。
    物を外から知るのではなく、物を身に感じて生きる、
    そういう経験を言う。
         

『考えるヒント2』(著 小林秀雄 文藝春秋)
 

   あらゆる広告賞を手にしている、
   クリエイティブ・ディレクターの大島征夫氏は、
   ある著にて、こんなことを語っています。

          
  

   最近は、物にあまり深入りせずに、
   物とできるだけ距離を置いたところで、アイディアを発想すれば
   広告ができると思っている人が多い。
   そういうスタンスで発想すれば、対象となる物や事象に対する
   正面の視点から逃れるのは難しくなる。物に対する既成概念や
   固定観念から抜け出ていなわけだから、どう語ろうとも人の心を
   打つことはできない。
   アイディアや企画は、肉体化してはじめて力を持つものだと思う。
   対象を客観視するのではなく、自分がそのなかに入ってしまうぐらい
   に興味や好奇心を持つ。あるいは愛情さえ持つ。少なくともぼくは、
   そこまで行かなければアイディアの欠片も浮かばない。   

『ひとつ上のアイディア。』(編 眞木準 インプレス)
 

  〜〜〜

  といったことで、イワシ一匹から、私が言いたいことは
  いつものごとく、人生の先人、達人たちが述べてくれています。

  ですので、追記することはございません。
  いつもながら、こう書きながら反省、自戒の念が強まりまります。

  さて、本日のことを一言で・・・それは、これです。

 

   ★「身体知」

 

  デジタル社会が、技術の進化によって加速していく社会で
  「人間は自然の一部ある」ということを忘れないためにも
  これまで以上に「身体知」という言葉は、
  貴重なものになっていきます。これは、間違いありません。
 

  それは、「からだ」が大切だという限定された話しではなく・・・

  意識が制御しようとしている私たちの「からだ」は、
  普段、自分が「考えている」以上に  
  はるかに豊かで、たのもしく、信んずるに値する存在である、
  という「すごい」事実です。  

  つまり、それは、なんだかとても喜ばしいことです。
 
  そんなことに触れ、次号、7月7日の配信では、
  「身体知」について、もう少し考えてみたいと思います。
  
   
  〜〜〜

   
   本日も、何かご参考になることがあれば、幸いです。
   
   夏になりました。

   七夕まじか。
 
   夜空をみあげ、宇宙を感じてみるのも、身体知です。

   7月7日が晴れることを祈りながら・・・

   その一ヶ月後の3周年記念講演も宜しくお願いします。
   お会いできることを・・・!
   http://www.earthship-c.com/8.8.html

    
   くれぐれも、クーラーのかけすぎで
   体調を崩されませんようお体ご自愛ください!

   それでは、失礼します。
              

  
               (^人^)
 

 

                              敬具

   平成十八年七月三日

                          松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、頭でばかり考えていないだろうか?

 2)私は、机の上でばかり考えていないだろうか?

 3)私は、何か大切なことを忘れていないだろうか?

※目をとじて30秒だけでも考えて頂けたら幸いです。
 答えを出そうとするのではなく、そのことを意識しようと
 胸にきざむような感じで・・・
 目を開けたら、一番下までスクロールして、言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「だから、からだ」

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 ◆追伸◆
  
   小さい頃、家の近所が海でした。
   父が釣りを趣味としていた影響もあり、
   少年時代は、大の釣り好きでした。
   朝日が上るのを眺めたり、
   夜釣りでは、真っ暗な海をみながら、
   自然への畏(おそ)れを感じていました。

   それが、竿をたたんで、何十年。
   息子が釣り上げたイワシと、太公望をきどるその笑顔をみて

   子どもと一緒に、釣りを始めてみようかと考えた、

   そんな、先週末でした。
   

  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございました!〜

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【ことば】
『どうも、われわれの思考のうちの半分は、
意識なしにおこなわれている、という気がする。』
                            
(ショーペン・ハウエル)
『知性について』(岩波書店)より

    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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