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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【36通目】「共感する力」司馬遼太郎の「二十一世紀に生きる君たちへ」の学ぶ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙2』
 http://www.earthship-c.com

              06.1.19
              36通目 
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  リーダー様へ

  拝啓 尻餅の 数だけ育つ 子のちから  
 
  いかがお過ごしでしょうか?

  歩くのが上手になった1歳6ヶ月になろうとする次男は、
  最近、バックすることを覚えました。
  興奮すると言葉にならない叫び声をあげ
  バタバタ地団駄を踏み、前に進むとみせかけ、後ろに下がっていきます。
  何がおもしろりのか?
  すると、片付けていないおもちゃに足をとられ、尻餅をつき、
  ひっくり返り、頭をうって、泣き顔です。
  ここしばらく、そんなことを繰り返しています。

  ただ、言葉をいくつか覚えました。
  「まんま」(ご飯のこと)と「おいちい」(おいしい)です。
  「まんま」は、お腹がすくと、言い出します。
  「おいしい」は、ご飯を食べる時の、私の口癖がうつっただけのようで、
  本当に「おいしい」から言っているかは疑問です。
  
  言葉はまだ二つだけなのですが、人の言うことをなぜかよく理解し、
  行動にうつします。
  こういったことは長男の時には気づかなかったのですが・・・・。

  今日、妻の実家でお昼を食べました。
  口に大好きなかぼちゃを入れすぎ、むせた次男に、
  妻の母が「ほら!水のんで!」と言うと、目の前にあったストローのついた
  小さな水筒をさっと手にとり、ぐびぐびと飲み出しました。

  お風呂に一緒に入ると、立っていることが多かったのですが、
  寒い日などは、体が冷えてしまうので「すわって!」と言うと、
  一応すぐに座ります。一応と書きましたのは、
  もちろん、その後すぐに立つからです。

  〜〜〜
  
  人の言うことを理解して、行動に移すということは、
  言葉を口にする、「喋る」ということよりも、
  先に身につく能力なのでしょうか?
  
  詳しいことはわかりませんが、その事実からは
 
  「喋ることのほうが、言葉を理解することよりも難しいから
   後になるのだ」

  という見方もできますが、

  「相手を理解する能力というのは、人にとって、生きていく上で
   大事だから先に身につくのだ」

  とも考えられます。

  〜〜〜
 
  こう書いていると・・・
  じっと私の顔を、目をみつめ、何かを理解しようと努力する、次男の表情が
  思い浮かびます。そして・・・

   ★共感

  という文字がゆらゆらと立ち現れてきます。

  「共感」を辞書(大辞泉)で引くと
       
   
    他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。
    また、その気持ち。

  とあります。
  次男の表情には、「言葉を理解している」というよりも、
  私が発する「言葉を感じている」という表現の方がしっくりきます。

  〜〜〜

   昨年、師走に、ご縁があって
   「ジャストレード」http://www.justrade.co.jp/
   という会社を設立された「須子はるか」「松村香織」さんの共著
   『コミュニケーション治療室』(東洋経済新報社)を頂きました。
   http://www.justrade.co.jp/seminar/er/index.html  

   その中に、こんな言葉がありました。

   
発信したメッセージが受け手に伝わり、相手の心の中に「共感」を生む。
その瞬間にこそ「あなたの望むコミュニケーション」が
成り立つとわたしたちは考えています。(中略)
日本語には昔から「心が通う」という素敵な言葉があります。
単に表面的な言葉のやりとりをするだけでなく、
相手の心と共鳴し、共感し、気持ちを通い合わせる。
それが本当に求められているコミュニケーションの理想のカタチ
ではないでしょうか。
 
    
   「共感コミュニケーション」という言葉を軸に、
   その大切さを全編通して説いています。
 
   余談ですが、『コミュニケーション治療室』(東洋経済新報社)は
   かなりためになる、「会社に1冊おいておきたい本」かなと思います。
   問題となる人のコミュニケーション・パターンをいくつかに分類して、
   それぞれに対しての「処方箋」なるものが書かれています。

   漫画も挿入されていて、わかりやすく「楽しくためになる本」という
   のは、こういったものだな〜と勉強になりました。
   この本をもとに、社員で集まって、それぞれの
   コミュニケーション・パターンを分類していくと、かなり盛り上がる
   ような気がします。
   http://www.justrade.co.jp/seminar/er/index.html

   また、この本の印税の一部は、
   難病と闘う子どもの夢をかなえるお手伝いをする
   「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」に寄付されるそうです。
   本を買って、社会貢献ですね!

   〜〜〜
  
   さてさて・・・本線に戻ります。「共感」のことでした。
   『コミュニケーション治療室』(東洋経済新報社)を読み始め
   「共感」という言葉が心に刻印されたのですが、すると
   あの本のあの箇所のことが思い出されました。

   司馬遼太郎氏の「二十一世紀に生きる君たちへ」(世界文化社)の
   一文です。
   
  
助け合うという気持ちや行動のもとのもとは、
いたわりという感情である。
他人の痛みを感じることと言ってもいい。
やさしさと、言いかえてもいい。
「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」
みな似たような言葉である。 
この三つの言葉は、もともと一つの根から出ているのである。
根といっても本能ではない。だから、私たちは訓練をして
それを身につけねばならないのである。
その訓練とは、簡単なことである。例えば、友達がころぶ。
ああ痛かったろうな、と感じる気持ちを、そのつど自分の中で
つくりあげていきさえすればよい。
 

   まさに、これは「共感」のことを言っているのだと思います。
   しかし、「共感」と書いてしまうと、小学生には伝わらない。
   この作品は小学生の教科書に掲載されたものですが、
   「共感」と書かないところに、司馬遼太郎さんの「共感力」を感じます。

   〜〜〜
   
   1歳6ヶ月になろうとする我が子は、なぜ言葉を理解するように
   なっていくのか。
   それは親や6歳の兄が話しかけること、そのこと、あるいは相手の
   気持ちに寄り添うという基本的な「共感」の姿勢があってこそでは
   と、子育ての日々から感じます。
   
   また、「あ〜あ〜」とか「う〜う〜」としか言わない、
   時には、泣いてばかりの子どもが何を求めているのか?・・・

    「のどが乾いた」のか?  
    「ウンチしてオムツが気持ち悪いのか」?
    「もう眠くて、ベットに行きたいなのか」?

   これをぴしゃりと当てる私の妻の姿を見ていると、
   明らかに言葉を越えた「感じ合う」、「共感」の世界が
   目の前で繰り広げられていると断言できます。
  
   妻に「どうしてわかるんだ?」と聞いても、
   「わかるんだから、わかるの!」と、答えは非科学的です。
 
   ですが、よく考えてみると、妻は・・・


   今、この子は何が嫌なのだろう?と感じる心をそのつど自分の中で
   つくりあげている。
 
  
   のだろうと思います。
   考えることに、手間ひまかけているな〜と思います。

   〜〜〜

   言葉を交わさずに、思いがわかる。
   思いが交わされ想いがわかる。

   こう書くと、実は、人間のコミュニケーションの中で、
   かなりハイレベルなことが、日々、行われているのだと驚き、
   家の中に光がさすような気がします。

   この事実は、まさに、

 
日本語には昔から「心が通う」という素敵な言葉があります。
単に表面的な言葉のやりとりをするだけでなく、
相手の心と共鳴し、共感し、気持ちを通い合わせる。
それが本当に求められているコミュニケーションの理想のカタチではないでしょうか。
    
 『コミュニケーション治療室』(東洋経済新報社)より
 
  
   このことに通じるものではないでしょうか? 

   〜〜〜
 
   だからといって、言う必要もありませんが、
   「言葉」を交わさないコミュニケーションが大事だと言っているのでは
   ありません。「言葉」は大事です。
   人の文化や精神を豊かにする大切なものです。ただ・・・

    ★誰にでも共感する力はある

   と、このことを強調したかったのです。
   赤ちゃんに備わっている力は、
   つまり、人間の根源的な能力として存在しているということです。

    〜〜〜
   
    部下がとんでもない失敗をした。
    取引先から電話がある。がなりたてる声で電話の主は
    「おまえのところとは、取引停止だ!」と叫ぶ。
    言葉を挟む瞬間もなく、ガッチャんと電話は切れる。
    その部下が取引先から帰社し、目の前に現われる。
    怒りがこみ上げる。

    「なんてことをしてくれたんだ!」と怒鳴りますか?
     ぐっと飲み込みますか? 

    どっちが正解なんてないと思います。
    どちらも正解であり、不正解です。

    ただ、もし怒鳴るとしたら・・・
    司馬遼太郎氏が書かれた一文を思い出し・・・

    「部下が失敗をした。あ〜辛いだろうな〜」と自分の中で
    共感をつくりあげ、そして、思い切り怒鳴って下さい! 

   その時に、部下はこう思うのではないでしょうか?

    「この人は、俺(私)のことを考えて叱ってくれている!」と。

   なぜなら、母が子を想うような「手間ひま」が
   そこにあるからです。そこに感じられるからです。

   それが・・・「共感する力」なのではと、思います!
    
   〜〜〜

   さて、お忙しいところ、長くなりました。
   本日も何かしらご参考になるようなことがあれば、幸いです。
   
   週末にかけて、また寒さが厳しくなりそうです。
   どうぞ、風邪など召されませんよう くれぐれもお体、ご自愛下さい!
   
   あなた様がリーダーとして
   これからも益々ご活躍されますことをお祈りしています。

              
  
               (^人^)
 

 

                               敬具

   平成十八年一月十九日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、「いたわり」をどうとらえているだろうか?

 2)私は、「やさしさ」についてどう考えているだろうか?

 3)私は、「他人の痛み」を忘れていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

  「厳しきいたわり」
 
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 ◆追伸◆

   ■前号を私【34通目】と書いてしまいました。
    前号は【35通目】でした。ここに訂正いたします。
    ご指摘のメールを頂いた皆様本当にありがとうございます。

   ■それから、本を贈って頂いた「ジャストレード」の
    藤原宏美さんに、この場をかりて御礼申し上げます。
    本当にどうもありがとうございました。
   
   ■それから、それから・・・
    私が勝手に師と仰ぐ、田坂広志氏の講演があります。
    今回のテーマは『本質を洞察する力。未来を予見する力』です。 

     ◆日 時:2月2日木曜日
         19時から20時30分(開場18時30分)
    ◆会 場:紀伊國屋サザンシアター(新宿南店7階)
    ◆参加費:1000円
    ◆申込先:紀伊國屋サザンシアター
         電話予約 03‐5361‐3321
        (受付時間10時から18時30分)
    ◆付 記:講演会終了後、著書へのサイン会が行われます。   

早速、私も申し込みました。
  もし、会場でお会いできれば、幸いです。  

  ■さてさて・・・明日は大坂、明後日は名古屋です。
   「夜話会」「昼話会」にお申し込み頂いた方々!
   お会いできるのをとても楽しみにしています。
 
  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございました!〜

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【ことば】
『自分の中にある「いつもと違う自分」に光を当ててみることが大切です。』
                            
(須子はるか 松村香織)
《『『コミュニケーション治療室』(東洋経済新報社)より》


    


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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