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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【31通目】「正直は最大の戦略 」糸井重里が感動した正直者はバカを見ない話!

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『リーダーへ贈る108通の手紙2』
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              05.11.11
               31通目
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 リーダー様へ

  拝啓 子が歩き 声援ひびく マイホーム 
 
  いかがお過ごしでしょうか?  
  
  2005年の「霜月」に突入しています。
  今年の残りは、あと50日となりました。
  元旦に誓った目標の進み具合は如何でしょうか?
  「もう50日!」ですが、「まだ50日ある!」と考えることもできます。
  そんな前向きな気持ちを維持し、
  あなた様の目標が無事、達成されることをお祈りしています。
 
  〜〜〜
 
  さて、会社から独立して以来、
  私の毎年の小さな目標のひとつに、新聞の切り抜きがあります。
  3日坊主の私ですが、なぜか、これは続いています。
  閉じたファイルをめくるとその時々で、
 「自分がどんなことに興味を持っていたのか?」
  そんなことが概観でき、なんとも楽しいものです。

  ただ、切り抜いた記事をファイルに閉じるのは、さぼり気味です。
  つい先日、山積みになっている本の影に、1枚の記事が落ちているのを
  発見しました。
  拾い出してみると、夏真っ盛り、8/5という日付でした。
  
  記事を読んでみると、なるほどと、首を縦にふりました。
  こんなことが書いてありました。
  もし食事中の方がいましたら、ちょっと後で読んだほうが・・・・!?
    
 
    職場の仲間の何げない一言に、自分をつくるきっかけを与えて
    くれるものがあったりする。
    私の場合、40年ほど前、正月早々、病院で当直しているとき、
    入院したいという患者のお尻に注射をしようとしたら、ウンチ
    をされてしまった。「医者なんていやになっちゃった」と愚痴
    をこぼしたら、18歳だった看護師に言われた。
    「先生、『うん』よ。元旦から運が向いてきたんだから、
     いいことあると思いなさい」って。
    若い女の子なのに言ってくれるよなあと感心したんだけど、
    これが今でも忘れられない。
    それでガラッと気分が変わっちゃった。
 
            (2005年8月5日付け朝刊 朝日新聞より)
 
  
  さてさて、この先生は76歳になる精神科医の「なだ いなだ」氏です。
  アルコール依存症の治療などに積極的に取り組まれている先生としても有名です。
  この記事は、対談です。
  相手は、ドキュメンタリー映画作家の河瀬直美さん(36歳)です。
  カンヌ国際映画祭の新人監督賞を97年に受賞している人です。
  
  なだ先生の言葉は、河瀬さんの
  「自分がダメだと思っているとき、認めてくれる大人の人って大事ですよね。」
  といったことへの回答して述べられたものです。

  〜〜〜
 
  この記事を読んで、ふっと思い出したことがあります。
  それは、私がサラリーマン時代、新人の頃、直属の上司が言った一言です。

  「お前は、あれだな、人間として裏表がないところは、すごいよ!」
  
  確か入社して、間もない頃だった思います。
  右も左もわからず、ミスを連発して、よく怒鳴られていました。
  すぐ目の前の席に座っているのに、大きな声で「ま〜つやま〜」
  と呼ぶものですから、「またミスしたかな?」と、もう、心臓がドキドキ
  したものでした。
  そうして、毎日、毎日、ただひたすら指示されたことを懸命に
  こなしているという時に、ふっと、その厳しい上司がもらした言葉が・・・

  「お前は、あれだな、人間として表裏がないところは、すごいよ!」でした。

  この言葉を、斜に構えてとれば「お前は、馬鹿正直」だと
  半分は、からかわれていたのかもしれませんが・・・・
  でも、その上司が言った一言を、私は、なだ先生のように、
  長年、「大切にしてきた」と、感じています。
  「馬鹿正直と言われても、それが自分らしさならそうしていよう」と。
 
  ただ、私が嘘の一つもついたことがない、と言ったら、これはもう大嘘です。
  たくさんの嘘をついてきましたし、
  かなり、裏表のある人間だと自分では思っています。
  上司が指摘したのは、
  「嘘の一つでもつけばうまくその場を切り抜けられるのに」
  といった場面で、「小賢しくなって嘘をつけばいいのに、正直すぎる」
  といった意味合いです。
  ですから、簡単に言えば不器用ということです。

  〜〜〜

  「正直者は馬鹿を見る」という言葉があります。
  ですから、「小賢しくなりきれない」人間でいることに何か誇りを持とう
  などというのは、甘っちょろい、淡い理想で、
  巧みな“謀(はかりごと)”のできない自分をただ単に正当化していた
  のだと、一方では、思ってきました。
  上司の一言がありながらもです。

  そして、あれから、15年の歳月が流れ、私はある1冊の本で
  救われることになります。
  それは不思議にも、ちょうど、上記の対談記事を切り抜いた頃に
  読んでいた書籍です。その本にこうあったのです。

 
    この本の中で、ほかにもさまざまな実験が紹介されていたが、
    中でもぼくがいちばん興奮したのは、
    「正直者がいちばん得をする」という実験結果だった。
 

  上記の「ぼく」とは糸井重里氏のことです。
  書名は『ほぼ日刊イトイ新聞の本』(講談社)です。    
  そして、冒頭の「この本の中で」の「この本」とは
  『信頼の構造』(東京大学出版会)という本です。
  著者は、社会心理学者の山岸俊男氏です。

  糸井氏は『インターネット的』(PHP新書)という本の「プロローグ」に、
  『信頼の構造』から読み取れる内容をワンメッセージで

   ★正直は最大の戦略

  と、書いています。
  馬鹿正直もなんだか良いようです!

  〜〜〜

  さて、『インターネット的』の文中ではこのようなことが書かれています。
  冒頭の「この本」は、『信頼の構造』のことです。


    面白いことに、この本の結論は「正直は最大の戦略である」
   という言葉に集約されてしまうのです。山岸さんの研究は、
   ある種のゲームをくりかえして、どういう戦略を持った人間が、
   そのゲームの勝利を得るか、ということを実験していたりするのです。
   そこでくりかえし実験した結論が、
   「相手をだましたり裏切ったりするプレイヤーよりも、
    正直なプレイヤーのほうが大きな収穫をえる」
   ということになったらしいのです。
      
               『インターネット的』(PHP)より
 

  糸井氏は、「勝てば官軍」といった世相の中、
  「正直者が馬鹿をみない」という実験結果に
  「とても救われた」という感想をもらしています。
  
 〜〜〜 
 
  私も同感です。
  ですが、私はやはり、そこまで立派ではなくて、エゴの問題です。
  長い間、一人で「正直者が最後は勝つんだ」と、自己正当化してきて
  正直、それはちょっと意固地にもなっていたところもありました。
  張りつめてた糸をずっと自分一人で持ち続けている、と
  そんな感じがしていました。
  フリーで仕事をしているからなおさらかもしれません。
  そこに「大丈夫ですよ!もう糸を緩めてください!」
  と言わんばかりの、言葉が

   ★正直は最大の戦略

  だったのです。
  そういった意味において私は「ホントに救われた」と、思ったのです。
  
  〜〜〜

  『信頼と構造』をわかり易くまとめ直したものに
  『安心社会から信頼社会へ』(中公新書)があります。
  その文中にこうあるのです・・・

 
   正直さや公正さを大切だと思っている人間はお人好しで、
    その逆の正直さや公正さなどは方便の一つと思っている
    ような「ずる賢い」人間のほうが、他人の行動を正確に
    判断できそうな気がします。
    しかし実験の結果はこの常識とはまったく反対でした。

 
  この著にでてくる実験については、あまりに複雑でとても述べきれません。
  本を読んで頂くしかないのですが、
  とにもかくにも、社会心理学者として著名な山岸俊男氏も、
  「そうなるとは思っていなかった」という実験結果なのです。

  それが、糸井氏の言葉を借りれば

   ★正直は最大の戦略

  なのです。
   
   〜〜〜
  
  私の記憶に残る言葉をくれた、かの上司も、よく考えてみれば、
  「まあよくもこんな馬鹿正直な!」と、
  それは、「正直な気持ち」からでたものかもしれません。

  ですから、私がいまもって、そのことを胸に秘め生きている、
  そんな結果になったのではないでしょうか?

  そして、このことは、冒頭、河瀬映画監督が言っていた、

  「自分がダメだと思っているとき、認めてくれる大人の人って大事ですよね。」
  
  このコメントに対する、私の実体験です。

  〜〜〜
  
   本日は、「正直の大切さ」の根拠となるの心理実験について
   とても述べきれず、よって、消化不良気味だったかもしれません。
   ですので、興味のある方は、
   糸井氏なり、山岸氏の著を手にとってみて下さい。
   山岸氏の著は「信頼」がテーマなので、またちょっと違った見解が
   たくさん述べられています。

    「今さら「正直」なんて小学生じゃないんだから!!!」

   と、おっしゃらず、テレビでフッラシュをたかれながら
   「誠に申し訳ございませんでした」と、頭を下げる、
   企業のトップたちの姿を日々見ていれば、今の時代、
   「正直」がいかに大切な企業姿勢なのか
   おわかりになるかと思います。

     ★正直は最大の戦略

   本日も、何かしらご参考になることがあれば幸いです。
 
   どうぞ、「元氣、勇氣、やる氣」をたずさえ、
   一生に一度しかない、今日という日を大切に生きて下さい。
 
   朝晩、かなり冷えるようになりました。
   くれぐれもお体、ご自愛下さい!
   そして、あなた様 がリーダーとして
   これからも益々ご活躍されますことを心よりお祈りしています。

  
               (^人^)
 

 

                               敬具

   平成十七年十一月十一日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、「正直者は馬鹿をみる」と考えているだろうか?

 2)私は、「人をみたら泥棒と思え」と考えるたちだろうか?

 3)私は、「人は信ずるに足る存在だ!」と考えるほうだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

「正直さが生み出す尊さ」
 
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 ◆追伸◆
           
           【渋谷夜話会】へのお誘い!

 前回、好評のうちに散会しました【新宿夜話会】の第二弾を、きたる

  ◆場所:渋谷 2005年11月22日(火) 20:00〜22:00

 の日程で、【渋谷夜話会】を開催したいと思います。
 予算は5,000円程度におさめたいと考えています。
 ちなみに、【夜話】は、「やわ」と読みます。
 
 辞書をひくと!
 
  1 夜間にする談話。よばなし。また、それを書き記した本。
  2 気軽に聞ける話。また、そのような内容の本。
3 禅宗で、夜に修行上の訓話をすること。
 
 こんなことが書いていますが、たんなる飲み会でもあります。 
 「仕事のこと」「会社のこと」「自分の人生観」など・・・
 【新宿夜話会】ではそれらをぶつけあい大いに盛り上がりました。
 多くても10名程度で、ワイワイガヤガヤやりたいと思います。
              女性の方もどうぞ!
 前回参加された女性の方が一人参加を表明していますので、ご気軽に!
 件名に【渋谷夜話会】と書いて、こちらのアドレスまで・・・〆切は11/17です!
                ↓ ↓ ↓
              j@earthship-c.com

 人数確定後、お店を予約しまして、折り返しメール致します。

       「それでは、渋谷でお会いしましょう!」

  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございました!〜

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【ことば】
『「正直は最大の戦略である」のなら、自分を偽って大人っぽく
ふるまったりワルぶったりしなくてもいいのではないか。』
                            
(糸井重里)
『インターネット的』(PHP)より


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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