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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【29通目】「影No.3 」『ゲド戦記』のあとがきの言葉に学ぶ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙2』
 http://www.earthship-c.com

               05.10.11
               29通目
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 リーダー様へ

  拝啓 秋雨に 耳を傾け 傘の花
 
  いかがお過ごしでしょうか?  
  
  2005年も「神無月」(かんなづき、かみなづき)に突入しました。
  神様が出雲大社に大集合するので、この名となっているそうですが、
  正確には旧暦でのことなので、大集合は来月、11月のことです。
  出雲では、神様が集まってくるので、「神無月」に対して
  「神在月」(かみありつき)と呼ぶそうです。
  
  2005年、残り、81日です。
  「いくつも失敗はあったけど、やれることはやった!」と、後悔のない
  1年になるよう、がんばっていきたいと思います。

  それから、余談ですが10/19講演を聞きに、久しぶりに新宿に行きますので
  もし、ご都合の良い方がいたら、一杯いかがでしょうか?
  詳しくは下記の、【追伸】で・・・

  〜〜〜

  さて、今回のテーマは。
  
   ★影(シャドー)
  
  でした。

  またも、前号からの続きです。
  今回、初めて読むということであれば、
  5分ほどで読めてしまいますので、もし、お時間があれば
  【26通目】(9/15)・【27通目】(9/30)をお読み下さい!
  http://blog.mag2.com/m/log/0000112707
 
  〜〜〜
  
  さてさて・・・
  「短気な短所を催眠療法でとってしまい、とんでもないことになった」
  「ルークの中にダースベイダーが存在している」
  などの話があり、前号最後にてあげた、キーワードは・・

   ★「影は光にかわる」

 でした。この★を見失わず出航したいと思います。

 〜〜〜

 リーダーシップ研修など、いやいや、そうでなくても
 人とつきあっていく基本的なこととして、

   ★「相手の長所をみよ」
 
 と、よく言われます。
 言葉とは残酷なもので、よく言われる、世間に流布されている、
 誰でも知っている、誰でも言うこと・・・
 そうなってしまいますと、価値がなくなったかに思えてしまいます。

  「そんなことは知っている、当たり前のことだ」と・・・

 どうも傾聴に値しない「教え」のように思えてきます。

 だから、胸に響いてこないし、思考を変えるきっかけにならない!
 だから・・・  
  
 「わかっているんですが、どうしても、部下の短所ばかりが目につくんです!」
 
  と、嘆きの声が聞こえてきます。
 
 〜〜〜
 
  ですが、「長所」と「短所」を両方みて下さい。
  「短所」「欠点」もよくみて下さい。
  短所が目についていいのです。だって人間ですから!無理ないです!
  人間は人の嫌なところが目につくものです!それは当然のことです。
  あたり前のことです。無理しないでください!

  前号にて、河合氏はこのように言っていました。

 
   われわれは欠点があるから楽しく生きているんです。
   人間の欠点というのはみんな長所と裏腹になっているんですね。
 
『カウンセリングを語る(上)』(著 河合隼雄 講談社)より
 
  
  つまり、部下の欠点でイライラするけど、
  それがどう長所と結びついているのか?
  どう裏腹の関係になっているのか?
  それを考えてみるのが一つ思考の転換です。
  そして、その関係に何かを見いだし、ふっとこれまでにない何かに
  気づいた時・・・・
  
  「あ〜部下の長所はなるほど素晴らしい」と、さらに輝きをますのです。
   月は闇があってこそ、その輝きをますように・・・

   ★「闇があるからこそ、光の存在に気づくのです」

  そして、そういった視点といいますか、見方といいますか、
  考え方といいますか、複眼的な思考といいますか、
  そう考えていくことによって、
  部下のことをより全人格的に見ようとする癖ついていくるのです。

  そう考えながら部下にせっし、この過程を通して、
  ある程度の時間が経過していきながら、
  より、「長所をみる」という視点が培われていくのではと思います。

  〜〜〜
 
  そう考えていくことによって・・・

  「影」の概念説明にあった「自分の生きなかった半面」を
  やや乱暴な言い方をすれば、

   ★「嫌いな人の要素は、あたな自身にも必ずある要素」

  でしたが、その嫌いな人の中から、自分自身が成長していく、
  バージョンアップしていくヒントを見いだしていくことができるのです。
  
  ですから、

   ★「影は光にかわる」のです。

  〜〜〜

  「机の上がきたなくて、書類作成の時もケアレスミスが多い、のんびり屋」

  さんがいます。
  スピード決断、成果主義できゅうきゅうとなっている会社で、上司も
  「もうちょっと考え方を変えてくれないか」と頭を悩ませています。
  経営方針にそぐわぬ「影」的な存在を部下に持ってしまいました。

  でも、その人は、そのきゅうきゅうとした会社の雰囲気に、
  何か救急の問題提起をしているのかもしれません。
  何かメッセージを発しているのかもしれません。
  小さな問題は大きな問題、根本に関わる問題を象徴しています。
  もし、それをあなた様が発見したなら、それは、

   ★「影が光にかわる」瞬間です。

 〜〜〜  
 
  その「のんびり屋」さんも、実は、内心あせっていて、どうしようもない
  不安をかかえている時があります。でも、なぜか態度をかえようとしない。
  上司からは、「いやがらせで、やっているとしか思えない」が、
  本人は意識的にそうしているわけでもないようだ。
  こういったことを

   ★「裏面交流」

  と言います。
  
  「交流分析」を考案した精神分析医のエリック・バーン氏(1910-1970)
  が言ったものですが、
  これは・・・
  「自分が仲間はずれになっているのでは!?」という不安から
  裏側で一生懸命、交流を図ろうとしている・・・という考え方です。

  まとまりかけた会議の結論に必ず最後になって発言する人とかいませんか?
  しかも、また最初の議論をむしかえすような人?
  しかも、その人は、会議中ほとんど発言をしていない。
  会議が終わってから、あとで、いろいろと意見を言ってくる人もいますね?

  これは「僕も仲間に入れてよ、無視しないでよ!」
  と言っているわけです。
  だからといって、それが許されるわけではないですが・・・

  もう、あなた様がそういったことをしない人であれば、
  イライラの原因になります!
  まさに、影(シャドー)が出現しているわけです。

  〜〜〜

  「不安やイライラの原因の一つは『未知』」と言われますが、
   人間、知らないことや、わからないことに遭遇するとストレスを感じます。
  つまり、その心理や正体が何なのかがわかると、ちょっと落ち着くわけです。
 
   「なるほど、あいつは【裏面交流】を図ろうとしているわけか!」
   「また【裏面交流】をしかけてきたな!」
 
  と、ふっと、一呼吸おいて、余裕をもって、
  その人の顔を、目をじっとみつめてみてください。
  その余裕のある態度が、「それを今言うなら最初に発言しろ!」と、
  叱責するよりも、それ以上の大切な何かを部下に伝えられるかもしれません。
    
   ★「影は光にかわる」

  です。

  〜〜〜
  
  いろいろと述べてきましたが基本的なことを最後に・・・

   ★「影(シャドー)」的な存在があなたの前にあらわれます。

  どうも好かない、何か気にいらない。
  でも、その人のことを、他の人は、別に悪く言わないし、気にもしない
  こんな時は、ちょっと気をつけてみて下さい。
  その人を通して、大切な何かを気づかせようとしている可能性があります。

  「スピード重視、論理的思考、より効率的に!」
  を信条にバリバリとやっている人のところに、
  突如、「のんびり屋さん」が配属されてくる。
  それは、不思議なもので、
  
  「もうちょっと人の見方や仕事に対する態度に
            幅を持たせた方がいいんじゃないのですか?」

  と、今後の人生をより豊かに生きていくためのヒントを届ける
  よいメッセンジャーとして、その人は登場してきているかもしれません。
  ちょっとスピードを落として、そなんことを考える
  「人生の節目」なのかもしれません。

  そして、「影の存在」を通して、もちろん辛いことも多いでしょうが
  あなた様は、人として尊敬に値する人格を築きあげ、
  つまりは、リーダーとしてたくましくなっていく!
 
  どうして、そう気づいていけるかと言うと、
  それは、やはり、その嫌いな人の中にある人格が

    「あなた生きていない半面、あなた自身だから・・・」

  〜〜〜
  
  さらにこのことを別の表現で、記憶に残るよう厚みを持たせます。
  河合隼雄氏がさざまな著で賞賛するファンタジー小説に
  『ゲド戦記 影との戦い』(岩波書店 著ル=グウィン)があります。
  その「訳者あとがき」に名文があります。引用いたします。
  訳者は、清水真砂子さんです。

アメリカの作家で、すぐれた批評家としても知られる
エリア・キャメロンは、この『影との戦い』を論ずるにあたって、
心理学者ユングの説をひき、ゲドを苦しめた“影”はふだんは意識
されずにある私たちの負の部分であり、私たちの内にあって、
私たちをそそのかして悪を行わせるもの、本能的で、残酷で、
反道徳的なもの、言いかえれば、私たちの内にひそむ獣性とでも
呼ぶべきものではないかといいました。(中略)
たしかに人は誰も、自我に目覚め、己の内なる深淵をのぞきこんだ
その日から、負の部分である影との戦いを始めます。
それは否定しようにも否定しえない自分の影の存在を認め、
それから目をそむけるのではなく、
しかと目を見開いてその影と向かいあおうとする戦いであり
さらにその影を己の中にとりこんで、光の部分だけでなくこの影の部分にも
よき発露の道を与えてやろうとする戦いです。
困難な戦いですが、おそらくはそれを戦いぬいて初めて、
私たちの内なる平衡は保たれ、全(まった)き人間になることができるのでしょう。 
    
     『ゲド戦記 影との戦い』(岩波書店 著ル=グウィン)より
  
  ※「全(まった)き」のふりがなは、松山による。
 
  〜〜〜
 
   このテーマの最初は【27通目】でした。
   冒頭、「父帰る」(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)という映画にも
   ちょっと、ふれました。↓
   http://blog.mag2.com/m/log/0000112707/106419874?page=1#106419874
   
   実は、この映画の心理描写にも「影」があるのです。
   幼き頃、別れた父が、突如、家族の前にあらわれる。
   息子の二人を連れて、父は小旅行へとでかける。
   長男は不気味ながらもたくましい父をみてすぐにその存在を受け入れ
   たようだが、次男は、反抗してばかり・・・
   その次男は仲間から「弱虫」のレッテルをはられている!
   それをオープニングのシーンでしっかりと描いています。

   と、あまり、述べてはよくないので、後は映画をご覧下さい!

   〜〜〜
   
   今回のテーマは引用したものだけなく、河合隼雄氏のその他の著をも
   大いに参考にしています。
   また、自分自身のコンサルティングの現場の体験から、
   氏の著に書かれていることが「どうもあてはまってくる」
   と実感の日々なものですから、できるだけ、氏の本を読むようにしています。

   いろいろと専門的なものも多いですが、
   学校の先生にむけた講義形式の、今回引用した
   『カウンセリングを語る』(上・下 講談社)は
   心理的なことだけなく、難しいことをより優しく話す、
   氏の真骨頂がみられるので、特におすすめです。
   私はこの本に出会って、河合氏の著を読むようになりました。
   http://www.earthship-c.com/Books.html
  
   〜〜〜
   
   さてさて、こうは述べてきても、人とのつきあいはやはり難しいものです。
   そう一筋縄ではいきません。
   「なんでそうなんこと言うかな〜?」と頭の痛くなることの多いのが
   人間関係です。これは組織の中での日常茶飯事です。
   
   研修で部下の操縦法や様々な知識をえても、どうもうまくいかない。
   でも、人を「操縦する」とか「コントロールする」という考え方自体に
   「落とし穴」があるのかもしれません。
  
   「嫌いな人がいる」と、こればかりは、どんなに売上を伸ばしている、
   経営手法が斬新な、脚光をあびている企業組織にでもあることです。
   私のところには、そんな企業の方から匿名でメールが届きます。
  
   ですが、何かの縁で同じ会社で、同じ部や課で、
   一度しかない人生の貴重な時を過ごしているわけですから、
   イライラすることがあっても、そのことには必ず「意味がある」・・・

   「いずれ必ず自身の糧(かて)になる」

   そのことを信じて、さまざまな視点で、現在、自分に起きている
   出来事を空高くまいあがって、客観的に眺めてみてください。

   今回の「影」という考え方も、
   そんなあなた様の一助になるようここまで書いてきました。
   何かのお役にたてたら幸いです。
     
   〜〜〜

   どうぞ、「元氣、勇氣、やる氣」をたずさえ、
   一生に一度しかない、今日という日を大切に生きて下さい。
 
   我が子はちょっと鼻水をたらしています。
   どうも、昨晩、「寝冷え」をしてしまったようです。
   くれぐれもお体、ご自愛下さい!
   そして、あなた様 がリーダーとして
   これからも益々ご活躍されますことを心よりお祈りしています。

  
               (^人^)
 

 

                               敬具

   平成十七年十月十日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、何がそんなに不安なんだろうか?

 2)私は、なぜそんなに一生懸命になって他人を否定しているのだろう?

 3)私は、自分自身に対して、本当は何が言いたいのだろう?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

「風が吹くと雲が流れ、水たまりは消え、雲ができる」
 
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 ◆追伸◆
           【『新宿夜話会』のお誘い】

なんだか、仰々しいタイトルですが、「ただ一杯やりませんか?」というお誘いです。
10/19に新宿(紀伊國屋サザンシアター)にて、
私が尊敬する田坂広志氏の講演があります。

若輩ものながら、招待を受けておりまして、氏の講演を聞きに行きます。
大人気で、すでに満席かもしれませんが、残席がもしかしたらあるかもしれませんので、
ご興味のある方は、以下のサイトをよく読み、申込先に、お問い合わせ下さい。
http://www.jsef.jp/member/news89.shtml

で、新宿の街に久しぶりに出ますので、もし「近隣で働いている」「新宿なら近い」
などなど・・・ご都合の良い方がいましたら、一緒に一杯いかがでしょうか?
20:30に講演が終了するそうですので、21:00くらいからどこかの居酒屋で!
予算は¥4,000円くらいで!3〜5名程度で、ワイワイやりたいと思います。

 「ちょっと、会社では言えないことを聞いて欲しい!」
 「久しぶりに社外の人と話をしてみたい!」
 「このメルマガってどんな人が、どんなこと考えて書いているの?」

などなど、松山にご興味がありましたら、こちらまで↓メールを下さい!
                      j@earthship-c.com
件名は【新宿夜話会】で・・・10/14〆切です。

お店など予約し、折り返しメールをさしあげます!
※注)人数が極端にオーバーした際は先着順とさせて頂きます。すいません。

新宿には疎いのですが、高島屋のある方角なので、南口ですね。
もし、安くておいしいお店があったら、教えて下さい!
ちなみに、私はこんな顔をしています。
http://www.jsef.jp/sekai/message_a013.shtml
身長187cmです。やせているので、
「大きい」というより「長い!」とよく言われます(笑)

     「では、10/19お会いできるのを楽しみにしています。」
               
  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございました!〜

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【ことば】 
『限界を感じても、何でがんばりぬくかというと、
 私以外の助けてくれる人が
 どっかにいるだろうという気持ちが強いのです』
                            
(河合隼雄)
『カウンセリングを語る(上)』(講談社)より



松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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