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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【11通目】「状況適合 」司馬遼太郎『世に棲む日日』に学ぶリーダーのタイプ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙2』
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               04.06.22
               11通目
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  リーダー様へ

  拝啓 台風が 来て去り気づく 空の色
 
  いかがお過ごしでしょうか?  

  “あなた様”がこれをお読みになっている時には、もう台風はどこかへ
  行ってしまっているのでしょうか?それとも激しい雨音がそばで鳴って
  いますでしょうか。
  これを書いております、今、台風6号が激しく我が家の窓に、その風を
  ぶつけています。
  私の家では、近所にある消防署から救急車の出動するサイレンの音が、
  よく聞こえるのですが、気のせいかいつもより多いように感じます。
  各地で被害が出ているようです。無事をお祈りします。
  
  さて、こうした非常事態になりますと、人の対応もそれぞれですが、
  何かしらその人の本質的なものが見えたりすることがあります。

  私が結婚する時に、まわりの先輩たち数名から「結婚前には旅をしろ」
  としつこく言われました。旅をすると日常では見ることのできない
  思わぬ側面を見ることができるからとのことですが、旅には何かと思わ
  ぬトラブル(非常事態)がつきものです。ので、その時に、互いに協力
  しあえるかどうかということを先輩は強調したかったようです。
  
  なるほど、普段は頼りなさそうな人でも、いざという時に突如、変身し
  たかのごとく、人間的な芯の強さを見せる人がいます。
  普段おとなしい優しい口数の少ない人が、トラブルが発生すると、まる
  で動じず、突如、存在感を増すということがあります。
  私の友人知人にもそういったタイプの人間が実際にいます。
  
  こういった人に接すると、その時々の状況によってリーダーシップの型
  というものが変化するものだと感じます。
  人がその状況に適合するとも言えますが、その状況が人をつくり出すと
  も考えられます。 

  〜〜〜

  リーダーシップ論をひも解くと必ず「状況適合」という観点が出てきま
  す。
  高い業績をあげることのできるリーダーは、その人のリーダーシップの
  スタイルと「状況」に依存するということです。
  状況とは、リーダーの「権限の強さ」「組織の人間関係」「仕事の内容」
  などが上げられます。が、今や状況は複雑ですし、リーダーシップの
  スタイルも人それぞれです。
 
  ここで大切なのは、そのスタイルも状況も変化していくということです。
  具体的にいってしまえば、簡単なことです。

  例えば、こんなことがよくあります。
  
  会社の創業期。社内プロジェクトの立ち上げ期などなど・・・
  混乱した状態では、明確なる理念をかかげ、とにかく物事を前に前にと
  グイグイとすすめていくタイプが輝き増し衆目を集めます。
  口数が多いとか、性格が明るいとか暗いとかは別にしまして、とにかく
  行動家で、仕事を中心に考え、動いていく人間が活躍します。
  これが、安定期になりますと、(時にですが)創業のゴタゴタで輝いた
  リーダーが光りを失い、どちらかと言うと、調整のうまい、処理を着実
  にこなす人間がその存在感をましていきます。

  〜〜〜

  司馬遼太郎氏の『世に棲む日日(二)』(文藝春秋)には、こんなこと
  が書かれています。
  
  
 
   革命の初動期には詩人的な予言者があらわれ「偏癖」の言動をとっ
   て世から追いつめられ、かならず非業に死ぬ。松陰がそれにあたる
   であろう。革命の中期には卓抜な行動家があらわれ、奇策縦横の行
   動をもって雷電風雨のような行動をとる。高杉晋作、坂本竜馬らが
   それに相当し、この危険な事業家もまた多くは死ぬ。それらの果実
   を採って先駆者の理想を容赦なくすて、処理可能なかたちで革命の
   世をつくり、大いに栄達するのが、処理家たちのしごとである。
   伊藤博文がそれにあたる。
 
  

  ちょっと整理しますと
  
    ■初動期−予言者=吉田松陰
    ■中 期−行動家=高杉晋作、坂本竜馬、
    ■後 期−処理家=伊藤博文

  となりますが、司馬氏は革命的なるものには、この3タイプの人間が
  登場すると言います。
  このことを氏は、『この国のかたち』(文藝春秋)でも述べていますし、
  ある対談集でも語っています。

  『世に棲む日日』は吉田松陰と高杉晋作が主人公です。この明治維新
  に必要であった人材、その3タイプが「松下村塾」を中心に、そして
  長州藩から出ている点が歴史的に目を引きます。
  (※坂本竜馬は土佐藩出身ですので別です)
  
  他にも中期では久坂玄瑞、後期では山県有朋があげられますが、どちら
  も長州藩の出身です。

  〜〜〜
  
  さてさて、ここでの「状況」とは「時代」という大きなものですが、
  その都度、リーダーが現れ、消え、そして別のタイプの人間が現れてく
  るという観点は「状況適合」という考え方をなぞることができるのでは
  と思っております。

  ビジネスにおいては、日日、大なり小なり、短期、長期と様々ですが、
  仕事の始りと終りがあり、それは初動期、中期、後期とわけることがで
  きると思います。

  ただ、歴史の登場人物のように死ぬわけにはいきませんので、その都度
  求められる「型が変化していく」ということは、何かしら今のビジネス
  の現場においても示唆に富んでいるものではないでしょうか。

  〜〜〜
  
  そして思います。
  もし、悩ましい状態で心を苦しくしているようなことがありましたら、
  必ず、状況は変化していくものだということ、そのことを、どうぞ忘れ
  ずに、胸に秘め、明日への力として下さい。

  ここまで書いて、まだ台風6号の風はその勢いを失うことがなく、
  街を激しく駆け抜けていますが、いずれ、それは必ずやみます。

  そして、晴れ晴れしい青空を私たちに届けてくれます。
  
  その青空がどれだけ美しいかは、実は、その風雨がどれだけ強かったに
  もよります。
  耐えることが時には必要なのかもしれません。が、それは台風のごとく
  過ぎ去っていくものだと信じております。  
                  
  ですので、「元気、勇気、やる気」を忘れずに、“あなた様”らしく
  顔を上げて、自分を卑下することなく、その道を歩かれること
  祈っております。
  
  じめじめとした季節です。
  どうぞお体を大切にされますこと、そして、“あなた様”がリーダーと
  してこれからも益々ご活躍されますことを心よりお祈りしています。

               (^人^)
 
          本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十六年六月二十一日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、今の状況をどうとらえているだろうか?

 2)私は、自分を固定してしまってないだろうか?

 3)私は、未来に目を向けているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「3年後、何をしているだろうか?」

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 ◆追伸◆
 
   6月にこれほど大きな台風は珍しいとのことです。
   通常ですと、日本にくるころには熱帯低気圧になってしまうそう
   ですが、今年は海面温度が高いために、その勢いがおさまらずに
   上陸となったそうです。
   台風も気になりますが、海面温度も気になります。
   地球温暖化のせいでしょうか・・・?
   
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございました〜

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【ことば】

「大きな過ちを多く犯さないうちは、
 どんな人間も偉人や善人になれない。」
                            
(19世紀英国首相 グラッドストン)



松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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