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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【2通目】「問題の深層」ドラッカーが講演会でよくした質問とは?!

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『リーダーへ贈る108通の手紙2』
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               04.04.13
               02通目
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  リーダー様へ
 
  拝啓 鳶舞い波をみつめて思索の旅
 
  いかがお過ごしでしょうか?  
  
  4月もそろそろ中旬ですが、東京は先週末7月上旬の気温でした。
  「三日の晴れは無し」と言われる季節ですが良い天気に恵まれました。
  朝起きて、カーテンからこぼれる光に誘われて、鎌倉は由比が浜まで足
  を伸ばしました。
  
  と、私事ですが、そこで起きた小さな事から話しをふくらませていきた
  いと思います。数分おつき合い下さい。

  〜〜〜

  134号を走り駐車場に車を止め、浜辺につきますと、「ポカポカ」と
  言いますより、照りつける太陽が「ジリジリ」といった感じでした。
  サーファーは高くない波に不満そうでしたが、巧みにボード操つるその
  姿はすがすがしく躍動的でした。
  気温は高いものの「さすがに水は冷たく」と思うのは大人だけのようで、
  子供たちは元気に波と戯(たわむ)れ、天に届けとばかり笑い声をふり
  まいていました。
  
  さてさて、小さな事です。

  昼も近づきお弁当を家族で食べ始めました。
  食べ始めて、少し気をつけていたのですが、まさか「私が・・・」です。
  私のお弁当を狙って素早く奪おうとしたものがいたのです。
  指をその鋭いくちばしで噛まれました。
  一瞬の出来事でした。かなりの痛みが親指のつけ根にはしりました。
  血はでませんでしたが、赤くなりました。
  
  犯人はもちろん人ではありません。
  鳶(とんび)です。
  (すいません正確にはわからないのですが、恐らくそうです)

  人がお弁当を食べ出しますと、その上に鳶が舞いはじめます。そして、
  食べ物を狙い急降下していくるのです。
  その数は、2、3羽ではなく、10羽も20羽もいるのです。
  それにカラスも交じり、群れだすと30羽はゆうに越えているようでし
  た。ヒッチコックの『鳥』まではいきませんが、人がいるにもかかわら
  ず狙ってくるわけです。
  (狙っているのは食べ物で、人ではありません。食べ物を持っていなけ
   れば空高く飛んでいます。)

  
  私は鋭い痛みから飛んできた鳶(とんび)に反射的に怒りが向きます。
  
  「なんてことするんだ!」
  「これが子供だったら大変だ、怪我するぞ!」
  「なんとかならいのか、まったく!」 

  と、とにかく冷静さを失い思考の幅が狭くなります。
  部分しか見えなくなります。
  表面的な問題にとらわれ、その考えは深度化しようとしません。
  しばらく、手をふったりして、鳶が飛んでこないよう防衛します。
  
  その後は、特に狙われることもなくお弁当を無事に食べ終えました。
  鳶も数羽が空高くのんびりと飛んでいるだけになりました。
  家族のまわりは平静さを取り戻しました。
  やっと耳に波の音が聞こえてきました。
  ビーチベットに寝転び赤くなった手を眺め、こんな思いが巡ります。

  「鳶は鷹の仲間だろ!人間の食べ物なんて狙って!
                   プライドはどうしたんだ!」

  すると、本来は山にいるネズミやカエルなどを採って食べるのをふっと
  思い出し、では、その山はどうなっているんだと、あわてて後ろを振り
  返りました。

  すると、山は崩され、家が立ち並び、マンションらしきものがそこかし
  こにそびえていました。
  
   突然、怒りは勢いを失いました・・・そして、

   神戸のとある街を思い出しました。
   そこでは飢えたイノシシが、山からおりてきて、食べ物を得ようと
   人間の持つスーパーの買物袋などめがけて突進し被害がでているとの
   ことです。
   イノシシがまるでノラ猫のように、町中を闊歩しているそうです。
   本当の話です。

  〜〜〜

  経営学の神様ピーター・ドラッカーの逸話です。
  氏は、会社の重役が集まる講演会などでよくこんな質問をするそうです。  
     
  「社内に“無用の長物”を抱えていると思う方はいますか?
   挙手して下さい!」

  すると、次から次へと手があがります。
  そこで、ドラッカー氏はこう言います。

  「そのひとたちは、皆さんが面接を行い、採用を決定した時点から
   無用の長物だったのですか。
   それとも入社後に無用の長物と化してしまったのですか!」

  〜〜〜
   
  「問題が表面化する」

  と私たちはよく言います。
  それは、問題が少なくとも表面的な部分と深層部の二重構造になってい
  ることを意味します。
  そして、その言葉は、問題が発生した時に、私たちがおうおうにして、
  その見えている部分(表面)にとらわれがちで、深層部にまで考えを及
  ばせることが苦手であることをも物語っているようです。
 
  「表面化する」とは、問題に気づく前にそれは既に存在しているという
  ことでもあります。
  
  ┌──────────────┬───────────────┐   
  │     【表面】     │     【深層】      │
  ├──────────────┼───────────────┤
  │ 「鳶が人間の食べ物を襲う」│「人間による鳶の生態系の破壊」│
  ├──────────────┼───────────────┤
  │ 「社内にいる無用の長物」 │「社内教育の制度疲労 etc.」  │
  └──────────────┴───────────────┘

  そして、これまた、ほとんどのケースでそうですが、深層部は目をそむ
  けたくなるような事が多い。
  ずっしりとした、取組むには時間のかかる、ついつい先延ばししたくな
  るようなことが積みあがっている。

  社全体として考えなくてはいけないことで、そのためには、他部署の人
  にも参画してもらわなくてはいけない。
  その部署の窓口が苦手な人間、もしくは、馬の合わない者であれば、
  もうそれだけでも、問題を提起することを避けてしまう。

  そこで、表面的な部分に話を絞り、自分の考えられる、処理できる範囲
  だけで解決を試みようとする。深層部から目をそらし、否定する。
  すると、なぜか同じ様な問題がしばらくたって発生する。

  否定とは肯定の裏返しのことがある。
  問題が発生して、その原因を過剰に否定すると時には、実はそれを半分
  認めているということでもある。
  そのことは、自分の感情をみつめてみると分かることが多いようです。
 
  「どうして、そんなに感情を露(あらわ)にして否定するの?」

  と感じる方に出会ったことがありませんでしょうか?
  そして、その方の口癖はこうではないでしょうか?

   「仕方ないだろ・・・俺だって・・・(怒)」 
   「仕方ないじゃない・・・私だって・・・(怒)」

  そこで、一つ御参考までです。

  この「仕方ない」がリーダーである“あなた様”の周りでよく聞かれる
  ようになった時、または、それを自分自身がよく口にするようになった
  時。その時は、気をつけてみて下さい。

  なぜならば、「仕方ない」がよく耳に入る時は、発生している問題の
  深層から目をそらしている可能性が充分に考えられるからです。
  それは、会社のこと、自分のこと、いろいろなケースが考えられます。
  「仕方ない」は、何か問題が表面化してくる、または、問題が目に見え
  ないところで進行しているサインのことが多いのです。

  「仕方ない」は会話を終結させる、考えることを止めてさせてしまう
   余りにも便利な言葉です。

  誰にも邪魔されない静かな時の中で考えてみて下さい。

 

    何が?どう?なぜ? 「仕方ない」のか? 
  
   
 
  表面化してくる問題を未然に防ぐ、意義ある何かがそこから浮き彫りに
  されてくるかもしれません。   
      
  問題は、少なくとも常に二重以上の構造をしている。そして、その深い
  部分に目を向けることがリーダーとして、より大切なことなのではと思
  います。
  
  以上、何か御参考になることがありましたら幸いです。
      

  〜〜〜

  東京は桜が散りました。ですが、ピンクから緑に色を変え、新緑の季節
  を演出しようとしています。
  お体を大切にされますこと、そして、“あなた様”がリーダーとして
  これからますます活躍をされますことをお祈りしています。(^人^)
 
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十六年四月十二日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、何かをあきらめていないだろうか?

 2)私は、何か目をそむけていることがないだろうか?

 3)私は、何が、どうして、なぜ「仕方ない」のか考えているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

   「誇り」

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 ◆追伸◆
   
          《プレゼント当選者発表》

       たくさんの御応募それから心温まるお言葉の数々
        「本当にありがとうございました。」
     厳正なる抽選の結果下記の3名の方に決まりました。

            ■広島の椎木 さん
            ■『ショムニ』さん
            ■ロビン   さん
             
    ハズレてしまった方、大変申し訳ございません。
    また、たびたび、本のプレゼントをしていきますので、
    これにこりず是非、御応募して下さい。 
    どうぞ宜しくお願いします。 

 
  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございました〜

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【ことば】 
「ある人たちは、ものごとがそうあるのを見て
『どうして』と言う。
 私は、まだ実現していないことを夢見て
 『実現しようではないか』と言う」          
  (R・F・ケネディ)



松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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