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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【107通目】河合隼雄に学ぶギリギリの自分で考えることの大切さ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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               03.12.17
              107通目
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リーダー様へ

 拝啓 空見上げ 師走の時に 願いが一つ  

  如何お過ごしでしょうか?  

  さて、本日も前段なしで始めるというお約束でした。
  早速はじめます。あるお話を一つ。
  河合隼雄氏の本『人間の深層にひそむもの』(大和書房)からです。
  昨日の話に似ていいます。

 
  子供があれ買ってくれ、これ買ってくれいうんですね。子供の気持
  を理解してやらなければいかんというので買ってやる。中には学校行
  かない子が、お父ちゃん、自転車買ってくれたら行くわというので、
  無理して自転車買ったら、そこらで乗ってるけれども学校へ行かない。
  今度はもう少し上等の靴をと要求がエスカレート。でも学校には行か
  ない。そこで、その父は、たまりかねて、子供を部屋によび月給袋を
  みせた。
  お前、お父さんの月給はこんなもんや、知ってるか、というたら子供
  はびっくりしてしまった。
  お父さんが、俺が一ヶ月の間一生懸命働いて、これだけのお金をもら
  ってきて、そしてお前の欲しいものはいくらだというと、その子は
  現実の厳しさに触れて、そこから立ち上がった訳です。  
  
  
  これぞ、まさに父性です。厳しさです。
  父はいろいろなものを背負って自分のために働いてくれている。
  決して、高給取りじゃない。雑誌にでてくるような成功者でもない。
 
  子供は何を感じたのか?なぜ、そこから立ち上がったのか?
  給料袋を見たからだけではないです。
  給料袋の金額をみて、真剣に現実に立ち向かう父の姿、厳しい現実を
  生きる様、その父の懸命なる人生の歩み、そこに心を動かされたので
  す。生きる父がそこにいたのです。

  そして、わたくしは、思います。  
  これもまた一つの、人生における「成功」なのではないかと。
  生きる姿、そのものが「成功」だということです。
  「生き方」が「成功」しているということです。

  昨今、「成功」という言葉が軽くなりすぎているような気がしてな
  りません。本メルマガでも当初は使っていたのですが、途中から
  やめました。ですので、ここでもその言葉を使うのは、嫌だったので
  すが、それへのカウンターとして敢えて使いました。

  このお父さんは功を成した人である。
  わたくしは、そう思います。

  〜〜〜  

  さて、昨日、最後の「なぜ表面的なのか?」という話にふれます。
  ここで言えば、給料袋をみせればいいのか?という話しが表面的だ
  ということです。それについて、河合氏はこう言っています。
  
 
  うちも一ぺんお父さんの月給袋をみせてやろう(笑)これは絶対駄目
  です。何故駄目かわかりますか。あの先生がいった奴でいこうと思っ
  た途端に、その人は生きていないんです。
  そうでしょう、自分のギリギリの、自分の力で考え出して、死にもの
  狂いでたたきつけたんではなくて、あの京大の先生がいわはったと思
  った途端に、さっきからいっているようにその人の規範ではなくて、
  よそから入ってきた規範にのっているのだから、それは本来的な意味
  で父親的なものではない。父なるものではないんです。 
 
  ※「京大の先生」とは、河合氏本人のことです。

  つまり、このお父さんのケースでは月給袋をみせて、子供と対話をし
  立ち直っていったけど、他のケースではうまくいくとは限らない。
  月給袋見せたら「何それ!」で終わってしまうかもしれない。
  だから、それは、表面的な話だということです。

   ★自分のギリギリの、
    自分の力で考え出して、
    死にもの狂いでたたきつけた

  これが本質。
  そして、これが「真剣」というものではないでしょうか?
 
  子供は、何を見抜いているのか?
  会社での地位とか、お金を持っているとか、みんなから尊敬されてい
  るとか、そんな様々な社会的な体裁を何もかも捨て去って裸になって
  しまった時。
  その時に、親がどういった人間として生きるのか?
  その時、どう子供と向き合うのか?
  そこを見抜いている。
  そして、その裸の人間としての親を求めている。真剣さを求めている。
  そうなのではないかと感じます。

  我が子(四歳)のこのごろの口癖は 
  「ちゃんと聞〜いてよ!こっち向いて!」です。
  幼稚園での出来事などを話しているときに、「あ〜あ〜」と、いい加
  減な返事をしたり、本を読みながら、そっぽを向いていると許してく
  れません。目をみて話しを聞かないと怒るのです。
  それで、一度、いい加減な返事を繰り返していたら
    
  「大丈夫?」と真面目な顔をされて聞かれたことがあります。
  
  ドキッとしました。その短い言葉の中に多くのメッセージが含まれて
  いるような気がしました。瞬間の出来事です。ちょっと鳥肌がたつよ
  うな感じでした。
  わたくしは、
  
    
     ■そこにいながら、そこにいない  
  
      
  まさに、これだったのでしょう。
   
  なんだか子育て論のようになってしまいましたが、つまりは、
  子供が部下であり、親が上司であると考えて頂きたいわけです。

  それで、一つ言いたいことは、
  部下は、上司と一緒に仕事をしていく中で、その「生き方」を見てい
  るということです。真剣さ、その本質的な部分を常に感じているとい
  うことです。理解しているとはいいません。感じているのです。
  だから、まったく同じことをしていても人により評価がわかれる。
  それは、
  
   「生き方」

  が違うのです。そこに差があるのです。
  
  だから、そこを真剣にしていくと、それは、自ずと

   ★「人望」

  へと繋がっていくのだと思います。
  部下はそこに魅せられます。

  すると、「この人についていこう」こんな思いが部下の心にわきあが
  る。そう思います。
     
 
  以上、何か記憶に残るようなことがあれば、小生、幸いです。
 
  リーダーである“あなた様”が、多くの人を魅了する「人望」をみに
  つけられ、本日も勇往邁進されますことを心よりお祈りしています。
 
  くれぐれもお体、御自愛下さい。

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十二月十六日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、どんな生き方をしているだろうか?

 2)私は、後世の人に恥じない生き方をしているだろうか?

 3)私は、真剣さを忘れていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
 「二度ない人生!今!この瞬間を!」

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 ◆追伸◆
  
   いよいよ明日、第一弾『リーダーへ贈る108通の手紙』が
   終わります。
   明日も宜しく御願いします。
  

   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】
「“経営学”というものは教えることができるでしょう。
 しかし、生きた経営というものは教えるに教えられない。
 学ぶに学べない。それは道場にあって、みずから会得しなければならない。みずからの工夫でかちとらなければならないものだ。」

 
(松下幸之助)
[『松下幸之助経営語録』(PHP文庫)より]

  
生き方とはみずからの問題!     
今日も一日是非ともがんばって下さい!!


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世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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