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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【106通目】河合隼雄に学ぶ「そこにいるコト」の大切さ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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               03.12.16
              106通目
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リーダー様へ

  拝啓 枯木みて 師走の時よ 流れゆく  

  如何お過ごしでしょうか?  

  さて、前段なしで始めるというお約束でした。
  早速はじめます。あるお話を一つ。
  河合隼雄氏の本『働きざかりの心理学』(新潮文庫)からです。

 
  Kさんという一流会社に勤める人がいた。「家庭サービスのKさん」
  と同僚が仇名(あだな)をつけるほど、家庭を大切にしていた。
  妻も子もKさんのサービスを喜んでいるようであったが、その要求が
  だんだんとエスカレートしてくるのにKさんは困ってしまった。
  しかし、Kさん夫婦は、一方では馬鹿げていると思いつつ、子供に
  みじめな思いをさせたくない、と思ったりして、つい子供の要求に
  屈してしまうのである。
  そんなことを続けているうちに、長男が中学三年生となったとき、
  家族旅行には参加しないから「お金をくれ」と言う。ショックうけな
  がらそれに従ったが、旅行中、その子は友人を家によび、酒を飲んだ
  り煙草をすったりした。そのことを知ったKさんは激怒。長男を殴り
  つけ長々と説教をした。それ以来、その子は、両親に反抗して勝手な
  ことをするようになった。
  Kさんの家庭サービスの努力は水泡に帰してしまった。    

  
  この原因を河合先生は、「父親不在」だと言います。
  つまり、父は無理をしていた。休日でも、旅行でも、会社を二の次に
  して、家庭サービスに勤める父をみながら、

  
   子供たちは父がそこにいないことを感じさせられたいた。
   何かが欠けていることを感じとっていた。
  

  と、先生は分析しています。

  つまり、
    
     ■そこにいながら、そこにいない  
 
      
  これだと思うのです。
  体は子供と一緒にいます。ですが、意識は会社にあるのです。
  別のところに飛んでいってしまっているのです。
  
  それが矛盾しているのです。そこに無理があり、その父の姿が嫌なの
  です。それを子供は、無意識に見抜いているのです。
  でも、子供はそれが「なぜ?」なのかはわからない。言葉にならない。
  本人もどうしていいかわからない。意識はできない。
  そして、違った形で、表現をしてくる。
  時に、それが暴力だったりする。

  途中、ずーっと子供は、要求をエスカレートさせながら
  宿題を出していたのです。
  親に対して、「おかしいじゃないか?」と。
  それが、「親なのか?」と。

  〜〜〜

  さてさて、昨日の話と絡ませます。

  二人の課長の話です。ひどく人前で部下を叱るのに、評価がわかれる
  という話しをしました。評判の芳しくない人は、叱りながら意識が上
  役にむいているということも申しました。
  叱りながら、部下のミスが許せないのが、自分の保身のためというこ
  とも考えられでしょう。
  「俺の出世を邪魔するな!」という感じです。
  
  その時に、

    
     ■そこにいながら、そこにいない  
 

  これを部下は感じているのです。
  叱るとは、相手があってのことです。その人のことを思えばこそ、
  
  「早く一人前になって欲しい」「どんどん成長してほしい」
  「いつか俺を追抜くくらいに育ってほしい」
  「この会社を背負うくらいの人材になってほしい」・・・
  
  と、そんな思いが、底の方を流れる。
 
  しかし、表現は
  「バカヤロー」「何やってんだ」「何回いったらわかるんだ」
  かもしれない。ついカッとくる。言葉は乱れるかもしれない。

  でも、思いが底にあれば伝わるのです。その

   ★真剣な思い

  は伝わるのです。叱る相手を思えばこそ。その思い。
  それがあると、間違いなく、真剣さも一緒になって伝わっていく。
  
  「褒める」「叱るは」それぞれにどちらも大事です。双方必要です。
  そして、その背後にある

   ★真剣な思い

  これがもっと大事です。そこがすっぽり抜けると、基礎工事のない
  大きなビルになってしまう。フラフラです。はたからみていて
  危ないです。本人もその危うさに実は、気がついています。
 
  これは、わたくしの実体験です。
  二人の課長は話は、実話です。わたくしが見てきた話しです。

  かつて、サラリーマン時代、同僚と飲んでいました。
  自然と会社の話になります。その時に、ふと気づいたのです。
  わたくしではなく、誰かが言いました。  

  「どうして、俺たちはあの課長のことを悪く言わないんだろ?
   あんな怒鳴られているのに・・・?でも、あっちの課長のこと
   は、あんまり良いことはいわないじゃない・・なんで?」
  
  「・・・・・・・」

  その時、どういった話になったのか記憶にありません。記憶にないと
  いうことは、いい加減な話をしていたのだと思います。
  本日、申し上げたような、少し掘下げた話しではなかったことは間違
  いありません。
  そして、その後も仕事がら、この事例に近いものをたくさん見てきま
  した。そして、学んでいくうちに気がつきました。

  
     ■そこにいながら、そこにいない  
  

  こういったことを人は感じるのだということを。 
  だから「バカヤロー」でも人は、愛情を感じる。
  これが、父性です。教育には、父性、母性、その双方が必要です。
  厳しさが父性です。「バカヤロー」が父性ではありません。
  人と正面向かって厳しさをもって対峙する、それが父性の一面です。
  本田宗一郎氏は、怒るとスパナが飛んできたという話は有名です。
  ものづくりに対して真剣だからです。その厳しさが父性です。  

  だからっといって、「バカヤロー」を言えばいいのか!?
  スパナを投げればいいのか!?という話しではないことは、もうお分
  かり頂けると思います。それは、表面的な話です。 
 
  どうして、それが表面的な話しなのか?
  
  それについて、また、明日、お話します。
  わたくしが読んだ、河合先生の別の本をまた御紹介しながらです。     
  前段なしで、すぐに、つづきを始めます。  
  
  といったことで、以上、何か参考になることがございましたら、 
  小生嬉しいかぎりです。  

  今日も一日悔いなきよう。記憶に残る。そんな一日に!
  リーダーである“あなた様”の御活躍を心よりお祈りしています。
 
  くれぐれもお体を御自愛されますよう御願い申し上げます。

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十二月十五日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、部下を真剣に叱っているだろうか?

 2)私は、部下を真剣に褒めているだろうか?

 3)私は、真剣さを忘れていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
「情熱なき集団は、情熱ある一人に及ばない」

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 ◆追伸◆
  
   昨日(11/14)も本当にいい天気でした。
   ベランダに花があります。夜になると、つぼみを閉じて、
   朝になると開きます。名はわかりません。黄色い花です。
   今朝、それが、朝の光りを浴びて、気持よさそうにひらいていました。  
   圧巻でした。

   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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■部  数:4145部(03.12.15時点)

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】
「ただ、会社が小さかった頃は、失敗したら、それが直接、会社の命運にかかわるわけだから、とにかく真剣で、叱る時は厳しかった。毎日毎日、必死で仕事をしていたから叱るのもほめるのも自然と真剣になっていたことだと思うが、その点は社員の人たちも、よく理解してくれていたような気がする。」                       
 
(松下幸之助)
 [『松下幸之助経営語録』(PHP文庫)より]

  
 真剣さを!      
 今日も一日是非ともがんばって下さい!!



松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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