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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【104通目】映画監督小津安二郎の「自分の法則」!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.12.12
              104通目
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リーダー様へ

 拝啓 ほどほどに しばる寒さよ 師走の花
 
  如何お過ごしでしょうか?  

  さて、今週は、棟方志功氏生誕100年の展覧会の話からはじまりま
  した。生誕100年つながりですが、もうひとかた忘れてはならない
  人がいます。世界的に著名な日本人です。
  77通目(11/4)でも御紹介しました「世界のOZU」こと、
  映画監督小津安二郎氏です。
  本日、12月12日は、氏の生まれた日です。

  そんなこともございますので、小津監督にふれながら話をそろりと進
  めていきたいと思います。


  ぼくが小津さんを立派だと思うのは、自分の法則を持っていたこと。

   「なんでもないことは流行にしたがう」
   「大事なことは道徳にしたがう」
   「芸術のことは自分にしたがう」

  ってね。それを自分の机に書いていたんですね。小津さんはそれを
  徹底した方ですよね。
 
  
  これは、『東京人 10月号』(都市出版)という雑誌にのっていたもの
  です。このコメントの主は、小津監督のそばで長年カメラを回し続け
  た、川又昂(たかし)氏です。

  さてさて、この三原則なるもの、一度は体内に入れてもいいのではな
  いかと思います。

  しかし、世は多様な価値観。小津監督への反論も聞いてみたいと思い
  ます。そこで、小津監督の弟子であった、今村昌平氏に登場願います。

  偶然ではないのでしょうが、日経新聞の「私の履歴書」というコーナ
  ーでは、現在、今村監督が執筆中です。
  今村監督作品で記憶に新しいのは、『うなぎ』です。なんといっても
  第50回カンヌ国際映画祭(1997)にて、パルムドール賞という最優秀
  作品賞に選ばれました。
  氏は、1983年に、『楢山節考』という作品でも、グランプリを受
  賞しています。日本人初の快挙となったのは当然ですが、それまでは
  フランシスコ・コッポラ監督など三人しかいませんでした。

  それほどの人です。

  さて、氏は何と言っているのでしょうか?

 
  大船では小津組はエリートだが、私は不満であった。小津さんの演出
  は役者に自由な演技の余地を与えない。シナリオに書かれた
  科白(せりふ)を一言一句、監督が決めた動作をしながら口にするだ
  けである。しかも何度もテスト繰り返す。その都度役者から人間らし
  い、生き生きとしたものが失われていく気がした。
[日経新聞(11/11付朝刊)]
 

  この今村監督の不満が、いわば、小津流

   「芸術のことは自分にしたがう」

  だったのだと思います。
  それで、今村監督は、その逆を行くわけです。
  「小津監督の影響を受けまいと心に決めて過ごし、」と書いています。

  なんともおもしろい話ですが

   ★積極的に影響を受ける

  とは違うではないか!?と思われていませんでしょうか?
  わたくしも、書いていながらそう思っています(笑)

  ところが、これも影響を受けているわけです。
  影響を受けまいと決心する。その決心は、影響された結果です。
  つまり、小津監督の存在がなければ、その反対側をめざそうという
  決心はなかったわけです。
  これは、小津監督のそばで走り回り、その演出技法をまじかで見るこ 
  とができた、だからこそ、生まれた発想だと思うのです。

  つまりは、今村監督が俳優への自由な演技を求めようとした、
  その原点は、やはり、小津監督にあると考えられるのではないでしょ
  うか?

  さてさて、わたくしの「師」として田坂広志氏の名をあげましたが、
  それは、講演を一度聞いて、そして、その著書から多大なる影響を受
  けたという形です。

  社会人として、長くわたくしが学んだのは、もちろん、サラリーマン
  時代の上司でした。なぜか、その上司とは、“くされ縁”で、転勤も
  あったのですが、結局、その人が約9年間上司でい続けました。
  今思いますと、不思議で仕方ありません。

  で、その「師」の言うことを、わたくしは、なんでもかんでも受け入
  れていたのかと言えば、そうではないです。むしろ、反発していた部
  分の方が多いと思います。
  しかし、独立して、仕事をはじめて、心がけている事といったら、
  その殆どは、その人から教えなのです。
  それで、もっと学べばよかったと、今は、正直、後悔もしています。
  その「学び」は大きい。
  
  それほど声を上げて言うことではございませんが、「お前には無理だ」
  と言われた、このメルマガを、なんとか、当初の約束通り、平日毎日
  ここまでやり通すことができています。それは、その上司に植え付け
  られた仕事に対する心得があったからだと思っています。
  もちろん、父や母の厳しさもあったでしょうが・・・

  さて、余談のようですが、余談ではなく、今村監督はこうも言ってい
  るのです。

 
  監督になってから全く違う映画作りをしてきた。それでも今振り返る
  と、多くを学んだと思う。キャメラ位置一つにしても自らの美意識に
  従って執念深く探し求め、よいと決まれば断固崩さない。監督はかく
  あるべしと、小津さんを思いだし肝に銘じてきた。 

 [日経新聞(11/11付朝刊)]
 
 
  まさに監督としての心得を学んでいるわけです。 
  
  同じ職場で、上司と部下。同じ人間。

  会社が高尚なる理念を掲げ、組織とは、その理念のもと共通の目標に
  向かって行動する人間集団である・・・

  と言われても、目の前の人間を相手にする時には、それは、どこかへ
  飛んでいってしまう時がある。
  
  現実には、相性がある。人間として合う合わないは、どうしても発生
  する。それが、ないほうがおかしい。それが、ないというなら、それ
  こそ、個性がないということになる。
  しかし、その個性があって、ぶつかりあいがあって、それで、
  新たなものが生まれてくる。

  
  「お言葉ではありますが、あなたと私がすべての問題について
   そっくり同じ考えを持っているなら、私たち二人が同じ会社に
   いて、給料をもらっている必要はありません。その場合は、私
   かあなたのどちらかがやめるべきでしょう。この会社がリスク
   を最小限に押さえて、どうにか間違わないですんでいるのは、
   あなたと私の意見が違っているからではないでしょうか。」
  
  68通目(10/21)からのものを再度記します。
  ソニーの元社長盛田昭夫氏が執筆した本、
  『MADE IN JAPAN わが体験的国際戦略』(朝日新聞社)
  からのものです。

  で、何が言いたいかといいますと

   ★師から積極的に影響を受ける

  といっても、鵜呑みにすることは違うという点です。
  人間同士が対峙した時には、意見がくい違う時はもちろんある。
  しかし、それがまた後に良い結果を生んでいく。
  そこが独創性を生む原点になっていく。「師」との「違い」がです。
  
  「真似る」と言っても、「まずは真似る」。
  そして、自身の独創性を生み出すことが目標。これを決して忘れない。
  独創性が目標です。真似るは手段です。
  真似てばかりでは、やはり、猿真似と言われてしまう。
  「個性」「独創性」を目指す途中に「真似る」ことがある。
  手段を軽視しているのではない。手段は大事。
  だから「真似る」も大事。
  そのことを忘れない。目的と手段を決して取り違えない。
  
  そんなことが本日、言いたかったことです。

  ここまで書きまして、わたくし、耳が痛くなってきました。
  まだまだ物真似の段階。
  早々に終わりにしたいと思います。(笑)  

  さて、来週はいよいよ第1弾『リーダーへ贈る108通の手紙』が
  終わる週です。かといって、続編があることはお知らせしまいたので
  平常心でたんたんとやっていきたいと思います。

  今年も残りわずか。いやいや、今日を入れればまだ20日もあります。
  
  終わりよければ、全てよし。
  すばらしい2003年となるよう御活躍こころよりお祈りしています。
   
  東京は昨日、かなり冷えました。雪になるとの予報もありましたが、
  わたくしの近所では、そういったことはなかったようです。
  ですが、マフラーが手放せないほどの冷え込みでした。

  くれぐれも風邪など召されません様お体御自愛下さい。

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十二月十一日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、「自分」があるだろうか?

 2)私は、誰を「師」としているだろうか?

 3)私は、異見を受け入れているないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
「人それぞれ、それぞれだから、楽しい」

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 ◆追伸◆
  
   中学生の頃でしょか?
   朝日新聞の天声人語を読み、妙に記憶に残っている記事があります。
   東京の人は、雪が降ると「趣がある」とか「ウキウキ」する気分にな
   るが、豪雪地域の人は、決してそうではない。
   そういったことを一度は考えるべきだ。
   といった内容でした。確か、高校受験に天声人語が出ると先生から
   聞いて、初めて読んだのがそれだったかもしれません(笑)
   物事には、いろいろな見方がある。
   わたくしにとっては、いい教訓でした。
   
       =素敵な週末となることを祈っています。=  
 
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】

「教育の大きな目標は、知識を増やすことではなく行動することを学ぶことだ」        
                                          (ハーバート・スペンサー)
              

「師」からの教えを行動へ! 
今日も一日是非ともがんばって下さい!!



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世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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