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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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《98通目》『もののけ姫』に学ぶ「憎しみの連鎖」。

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.12.04
              98通目
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リーダー様へ

 拝啓 ありがたみ 師走の中で 出逢う人
 
  如何お過ごしでしょうか?

  さて、昨日は、失礼しました。少し、変な話でした。
  ですが、もう読んで何を言わんとしているか御理解できたと思います。
  本日も特別版でいきます。

  まず先に結論を申します。

   ★憎しみは憎しみを生む

  でございます。世界の情勢を見た上でのテーマ設定でもありますが、
  組織が人間集団である以上それは、社内でも起きます。

  では、昨日の話は何を意味していたのか?
  なぜ“あなた様”が憎んだ上司が“あなた様”自身だったのか?

  「憎しみの連鎖」

  宮崎駿監督の『もののけ姫』という映画があります。
  その中で「たたり神」というキャラクター設定があります。
 
  山犬や猪が森を守る神として登場します。
  そこに人間が登場し、森を破壊します。それを神は守ろうとする。
  しかし、この神も憎しみに“とらわれ”てしまうと、思考回路が麻痺し
  言葉を無くし、ただただ回りを憎む破壊神のごときになってしまいます。
  ミミズのようなものが体中から、にょろにょろと生えてきて、それは
  見るも恐ろしい姿です。
  しかし、そのパワーたるやすごいのです。
  「憎しみ」が源となり決定的な力が沸き起こるのです。

  その時、神は神でなくなります。
 
  その者は、憎しみを生み出した相手と結果的に同じことをしてしまう。
  同じ存在となってしまう。
  
  森を守ろうと猪と人間が戦います。人間は、大量の爆弾を使い猪を撃退
  します。多くの猪が殺されます。同時に人間も・・・
  
  その後、猪のリーダーであった「オコトヌシ」が「たたり神」になります。

  破壊する者を憎んだのに、破壊する者となります。
 
  「憎しみの連鎖」

  憎しみで相手を憎んだ、その姿、それは自分自身だということです。
  それが昨日の話しです。
 
  〜〜〜

  「たたり神になっちゃ駄目!」
  
  『もののけ姫』の主人公サンが「オコトヌシ」にそう叫びます。
 
  ちょうど、この映画が上映された時、このセリフが同僚との間で
  よく交わされました。

  いろいろな価値観を持った人間が集まり、一個人が誰とでも相性があう
  ということは稀である。
  また、何年か会社にいれば、仕事が全て順調に行くということもない。
  その度、上司に叱られたり、お客様から怒鳴られたりすることもある。
  会社の環境、給料、待遇、人事異動などなど、それらが100%本人の
  満足いくこともまた少ない。

  組織に属すれば、必ずしも自分の思った通りになるものではない。
 
  “ ままならなぬ”こともある。

  その時、どうするか?

  憎しみに心を支配されるのか?

  憎しみにとらわれた時。そのパワーは、本人も想像しないほどの力がで
  るかもしれません。相手を敵視し、どうにかしてやろうと思う。
  そのための理屈は素晴らしく、アイディアは神が授けてくれたかのよう
  に感じる時もあります。
  
  しかし、それら全ては、実は、自分自身を破壊しているのだということ
  に、その時は、気づかない。本人は自覚できない。

  会社が悪いとふてくされて、横を向いて、何もかもが気にいらない。
  そして、本人は正義の鉄拳をと思った、その力は、憎しみの固まりであ
  る。その結果は、どうなるのでしょうか?

  絶対的に自分が正しいと思い、相手を憎んだ、その未来は明るいものな
  のでしょうか?

  『もののけ姫』は、アカデミー賞を取れませんでした。
  米国で上映されましたが、その興業成績もよくありませんでした。

  内容がよくわからないというのです。
  この映画は、人間が悪いといっているのか、動物が正しいといっている
  のか、はっきりしていない。それが嫌だというのです。受け入れられな
  いというのです。

  日本人は、それを受け入れられる。そういった感性をもっている。
  ただ、米国の全ての人が『もののけ姫』に否定的であったわけではない。
  今、禅に始まり、日本的なものに世界が注目しています。
  ニューヨークのアジアンムブーメントはその勢いを増しています。
  そのベースには、東洋思想への憧れがあるのだと言います。
  
  ここでは、その感性がいいのか、悪いのかは論じません。
  どんな事にも、陰と陽、メリット、デメリットはあると思うからです。

  集団主義、はっきりしない、自己主張がない、自分の意見がない。
  それはデメリット 
  調和をはかり、他を認め、共に生きる。
  そういった姿勢はメリット。

  ただ、八百(やおろず)の神を持つ、日本は、その中間的なものを受け
  入れる、そういった感性を持っている。

  『もののけ姫』は、全体をもってまさにそれを言おうとしている。
  わたくしは、そう思っています。

  だからといって常軌を逸脱した悪は認めるべきではないというのは
  当然のことです。そういったことを前提として言っております。
  新聞で取り沙汰される、セクハラ、パワハラを認めているのではあり
  ません。

  ちょうど1年ほど前でしょうか。わたくしは、激しい憎しみにとわわれ
  てしまった人に会いました。もう、会社も気に入らなければ、一緒に働
  く人も気にいらない。何もかも満足できるものがない。悪口のオンパレ
  ード。超一流の社内批評家です。1時間でも、2時間でも喋り続けます。

  憎しみにとらわれ、相手を攻撃せんとする、その姿、行動力、それは、
  ものすごいものがありました。邪気がみなぎってました。
    
  ただ、もし、その人がそのパワーの100分の1でもいいから、会社を
  よくするためにはどうすればよいかという事を考えだし、憎む相手を
  飲み込むほどの行動力をもって、その具体策をぶつくけていくことに
  少しでも時間を割いてくれたら・・・力を使ってくれたら・・・・
  
  そこまで行くのにかなり苦労しました。が、その人は、自分でその事に
  気づき、変わってくれました。素晴らしいことです。嬉しいことです。

  そして、その方は、その時の自分を恥ずかしいと言います。
  しかし、そんな事はありません。
  わたくしは、憎しみが心に沸き上がるのを否定しません。
  人間ですから当たり前です。それが普通の心です。

  ただ、憎しみにとらわれ、その憎しみを投げ返す、
  それをあたりにまき散らす、それは、如何なものか!?ということです。  
   
  「たたり神」にならぬ方法がないでしょうか・・・・
  
  イチローの言葉です。
  彼が今年、連続安打を続け調子が良い時にインタビューに答えたものです。

  「結果がでないとき、どういう自分でいられるか。
   決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる」

  組織の中で、ままならぬ事もあるかと思いますが、
  それは、リーダーとしての真価が試されている時なのかもしれません。
 
  その時、どういった自分でいられるか?
 
  その試練をくぐり抜けた時には、間違い無く一回りも二回りも大きく
  成長した“あなた様”がそこにいるはずです。

  どうぞ元気、勇気、やる気を!

  ご活躍お祈りします。
   
  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十二月三日

                           松山 淳より

 
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 かの地で日本人の外交官が命を落としました。 
 その方が最も憎んだのは、「人を憎むその心」 
 これだったのではないでしょうか?     
 御冥福をお祈りします。           
 



松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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