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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【95通目】日野原重明に学ぶ「手当て」の大切さ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.12.01
              95通目
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リーダー様へ

  拝啓 襟立てて 師走の時に 思う仁
 
  如何お過ごしでしょうか?

  いよいよ2003年、最後の月となりました。1年を総括する月です。
  ですが、1年をしみじみと振り返るのは年末にとっておきましょう。
  
  なぜならば、例え最後の月とはいえども、今日は月の始まりです。
  清新なる心持ちで
  今月をどうしていくのか?
  年末の自分はどうなっているのか?
  どんな自分がそこにいるのか?
  そんなことを思う日です。そして、師走の一瞬、一瞬が記憶に残るよ
  うな時にしていきたいものです。
 
  師走。文字通り、時間が大切な候です。
  早速、本論に入ります。 
 
  ある言葉から始めさせて頂きます。
  

  「学問は何でもそうだが、ただ本を読み、言葉の上で理屈を知った
   だけでは、いわゆる畳みの上の水練になり(中略)実際の役に立
   たない。それでは学問そのものも死んでしまう。本を読んだら、
   そこに書いてあることを絶えず実際の問題に当てはめ、自己の思
   考力を訓練し、学問を実生活に応用する術を習得しなければなら
   ない。医者は医書を読んだだけでは病人を生かせない。本を読む
   とともに実習する。経済も同様である」

 
  まさに                               

   ★「知行合一」(知識と行動は、一体であるべし)

  この言葉は、かつての宰相、
  石橋湛山(1884〜1973 明治17 年〜昭和48年)のものです。
  『文芸春秋2002年 2月特別号』からです。
  聖路加国際病院理事長である日野原重明氏が、「鮮やかな日本人」と
  いう企画ページの中で石橋氏を取り上げ、この言葉を紹介しています。

  なんと、日野原氏は、石橋宰相が脳卒中で倒れた時の担当医だったそ
  です。石橋湛山という名は、御年配の方ですと、記憶があるかと思い
  ますが、私などは、歴史の教科書にのっていたのでしょうが、覚えて
  おりません。あしからずです。
  
  恐らくですが、教科書には極めて小さくのっていたのでしょう!
  その理由は、もちろんこの病にあります。
  組閣後わずか二ヶ月で総辞職となったからです。
  石橋湛山内閣の期間は、1956年12月23日〜1957 年2月25日までです。
  なんとも短い!     

  ですが、『20世紀 日本の経済人』(日本経済新聞社)という本の
  中では、このように記されています。
    
 
  「わずか二ヶ月で病に倒れた悲劇の宰相の潔さは、日本憲政史上の
   伝説として不滅の輝きを放っている。」

  「湛山の恬淡(ていたん)、高潔な精神は日本憲政史上の伝説とな
   って、今もって政治の貧困と対峙している」
  
   ※恬淡:無欲であっさりしていること。物に執着せず心の
       安らかなこと。また、そのさま。(大辞林)

  そこまでの評価を受ける宰相です。
  さて、本日は、この方の紹介が主旨ではございませんので、お時間が
  あればその評価は、何を根拠としているのかお調べ頂きますと、また
  一つ、リーダーシップは何ぞやということをお考えになる良い機会に
  なるのではと思います。

  さて、日野原氏のことに話しを向けていきます。

     
  「ことばは言うに及ばず、五感をフルに使う。これが医療者に
   求められるコミュニケーションだと思っています。
   単なる情報伝達であっていいはずがありません。
   目指すは、母親の、魔法のような手。どなたにも幼いころに
   覚えがあるでしょう。熱のある額に手をふれられただけで
   気分が楽になり、痛いはずのお腹をさすってもらうと痛みが
   薄れた。医療の原点は、この「手当て」にあります。」
 

  ベストセラーになった日野原氏の著書『生き方上手』(ユーリーグ)
  の中にあるものです。

  わたくしが、何度も読み返した箇所です。
  そして、これぞ「知行合一」であると思った箇所です。

  文芸春秋の話とつながってきます。

  日野原氏は知識偏重の若手医師を戒める発言をしばしばしています。 
  以前、養老孟司氏との紙上対談では、こんな話しもありました。
  記憶をたどります。

  〜〜〜  
 
  ある高齢の方が来院しました。胃の調子が悪いそうです。
  担当したお医者さんはいろいろと調べる。咽もみる、胃もみる。
  どうもわからない。そこで、詳しいがん検診もしてみる。よくわから
  ない。そこで日野原氏が「歯は見たのか」と言う。
  すると、「覚えてません」と担当医。結局この患者さんは、歯が悪い
  ので潰瘍になっていたというのです。

  日野原氏の経験がまさりました。経験して得た知識の強さ。
  それを証明しているかのようです。
  まさに、「知行合一」です。

  そして、話しが少し流れますが、ここで「手当て」という表現が何を
  意味しているのか?
  その本質に迫る思考に、わたくしは感銘を受けます。

  医学で「手当て」といいますと、「処置」とということになるかと思
  います。ですが、会社でもこの文字を目にします、
  「通勤手当」「住宅手当」です。

  そして、「今月の“お手当”を頂きました」と言う様に、
  「金銭的な報酬」をも意味します。
  これは、もう死語でしょうか?(笑)

  毎月の給料を「お手当」と呼ぶ、そこに秘められる人間の思いはなん
  でしょうか?
  そこには、日野原氏の話にあるような、母性的な思いやりが含まれて
  いるはずです。
  これは、銀行振込が当たり前となってしまった今、残念ながら、感じ
  ることができないのかもしれません。

  かつては、給与は、現金が袋に入って、手渡しされていました。
  手渡しの瞬間に生まれる、さまざまな思い。
  渡す側、受け取る側、その場に大きな意味があった。

  それは、会社というものが、まさに、社員に手を当てねぎらった瞬間
  であった。人間としての「確認」がそこには、あった。
  
  渡す側が、「今月もありがとう、よくがんばったな!」という五感を
  フルに使ったコミュニケーションをし、感謝の気持を伝える。その
  確認。受け取る側は、生身の人間を前にして、手から手に渡され、
  自分が必要とされていることを心の底からを感じる。その確認。
  
  わたくしは、経験したことがないのでわかりません。
  でも、その時に握手も交わされたのでしょう!
  新入社員が初給料を貰った時には、鳥肌を立てながら、社長と目を合
  わせ、そして、涙ぐんだ人もいたのではないでしょうか?

  もちろん、そうではない。その逆もあると思います。給料を手渡して
  も、全くありがたらない、不平不満の固まりの人もいたでしょう。
  それが、大きな集団となって会社を揺さぶっていた。それも、事実で
  す。

  ですが、前述の通り、その反対もまた事実です。
  給料袋にまつわる美談は多いはずです。
 
  「手当て」と聞きますと、やはり、「処置」や「通勤手当て」が連想
  されてきますが、そこに秘められた思いを、日野原氏のように考える
  ことができれば、それは、一つの「知恵」として、重さをますます増
  していくものと思います。

  なぜならば、ビジネス(商売)は、どこまでいっても人対人。

  人と人とのつながりが大事!
  
  そう思うからです。
        
  いよいよ12月。素晴らしき2003年となるよう、本日も、
  “あなた様”の活躍をお祈りしています。
  
  冬の到来です。
  どうぞ、風邪など召されません様お体御自愛下さい。

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十一月三十日

                           松山 淳より===========================

 ◆自問◆

 1)私は、口先だけになってないだろうか?

 2)私は、失敗を恐れず行動を起こしているだろうか?

 3)私は、部下に感謝の気持をしっかりと伝えているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
 「何が大切か?」

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 ◆追伸◆
    
   わたくしが小さい頃、家で給料袋がおいてあるのを記憶しています。
   もちろん、それで悲劇もあったでしょう!
   給料袋を落とした。飲み屋に忘れてきた・・・
   『サザエさん』では、マスオさんがどこかに落とした、なんて
   話もありました。 
   もちろんですが、本日の話、給料袋の復活が本質ではございません
   ので、御理解のほど宜しく御願いします。(笑)
    
     
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】
「心に迫るコミュニケーションが欠かせないと、私は長年に渡って強調してきました」        
 (日野原重明)
〈『生き方上手』より〉
                 
知識と行動を!なかなか難しいかもしれませんが、
今日も一日是非ともがんばって下さい!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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